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半生の記
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半生の記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 41~43 3/3ページ
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少年時代から始まり年齢を重ねていく過程において、いつまで経っても作家になる様子がなく、不思議に思いながら読み進みました。第二次大戦前後の日本の厳しい生活環境もあってのことだと思いますが、松本清張氏が作家になるまでの度重なる苦難は想像以上だという印象を受けました。また、そんな境遇にもかかわらず、作家になってからあれ程多数の著書を残し、またそれらに関する知識も膨大なものであったことを考えると、ただ驚くばかりです。 | ||||
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松本清張の有名な自叙伝。「濁った、暗い半生であった」という一文は有名です。今回、新しい版で再読しました。「暗い半生であった」の前の文は「私に面白い青春があるわけはなかった」だったと記憶していましたが、再読すると「私に面白い青春があるわけではなかった」になっていました。随分印象が違います。私の記憶違いだったのでしょうか。ともかく、本書は巨匠の苦い回顧録として永遠に読者をつかむ作品でしょう。最近、文芸春秋で長い間清張担当の編集者であった藤井康栄氏の回想録『松本清張の残像』が出ました(文春新書)。藤井氏の回想によると松本清張は「半生の記」を書いたことを後悔していたようですし、親族もあれは小説であろうと思っていたということです。そう指摘されて本書を冷静に再読してみると、松本家は極貧というほど極貧ではなかったようです(日本全体が貧しい時代だった)。だから「極貧伝説」は考え直す必要があるのかもしれません。しかし、これほど才能のある人が、大学を出ていないというただそれだけのことで朝日新聞社で冷遇されたのは事実です。そのルサンチマンが巨匠を育てたことはいうまでもありません。事実がどうであれ、何回読んでも本書から得る感動は変わりません。最後の一文「それが、その頃の私の道であった」は今でも鮮烈に記憶しています。 | ||||
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松本清張の私小説です。 数奇な運命の元に生まれ、学歴という劣等感に強く悩まされ、自己嫌悪に落ちながらも極貧の中で、8人の家族のためにと身を犠牲にして道を歩む清張。 文学志望ではなかった清張が40を過ぎて小説デビュ―するまでの凄まじい人生が描かれています。想像を絶する試練の過去、清張を知るのには、必読です。 | ||||
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