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けものみち
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【この小説が収録されている参考書籍】
けものみちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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原作があるドラマは大抵原作のほうが良いものですが、これはドラマの方が圧倒的に良いですね。 似ているのは序盤のみ、その序盤の上手な設定を活かしてあとはほぼ、原作を無視してドラマは作られている。 原作ではマスカレードも存在しないし、民子がジュエリーデザイナーという設定すらない。 サワコ先生も木崎もいないので非常に地味。 また、原作では久恒が準主役となっており、存在感がある。 ラストも小滝が元大阪地検特捜部だったという設定が原作では存在しないので、最後に踏み込んでくるのは東京地検特捜部ではなく、警察になっている。 ドラマでは東京地検特捜部が踏み込んでくるため、米国の情報機関が日本の黒幕である鬼頭を潰し、利権を乗っ取ろうとしたという、見る人が見れば唸る設定であった展開であったことと比べるとかなり見劣りする。 | ||||
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松本清張の長編はいつも最後が雑に思えます。砂の器や点と線はまだマシな方ですが、こちらは色々な点で最後が非常に雑でした。また、古い時代の小説なので仕方ないですが、男好きするという以外何も魅力のなさそうな執拗なヒロインで(女性には理解しかねる魅力)、読み疲れしてしまいました。この本を土台に何度も映像化されていることを考えると、相当の脚色が必要だろうか、と一度も観たことがないのですが思った次第です。 | ||||
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古い作品です。あらゆる舞台装置が古い小説です。古くても、生き残る作品、色褪せない作品もありますが、この小説は生き残れように思いません。昭和の時代に読んだ人のノスタルジックな思いが再読を喚起させるか、あるいはTV作品の影響。題名は、良いです。松本作品、題名が秀逸なものが多いです。 登場人物達は全て、強欲の塊です。ベットリした欲が伝わるのみで、それだけ、という世俗小説だと思いますが・・・最後も「は、それで?」という終わり方で、全てに中途半端でもあります。おそらく、現代的に脚色されたドラマや映画の方がこちらを読むより違和感ないかもしれません。私はこの作品の映像作品は一度も見たことがありませんが、TVの2時間ドラマには良いかも、と思います。 小滝への民子の執拗さ、民子の遺産の迫り方ーこの記述は長く、あちこちに散見ーこれだけで民子がどんなに美人でも膿んでしまいます。昭和の昔なら、美女でさえあれば、男好きな容貌であれば、ああいう粗末で稚拙な押しで大望をかなえる悪女になりえたか、と考えると・・・時代なのか、とガッカリします。この作品も「黒革の手帖」もいわゆる”伝説の悪女”というTVの宣伝文句に謳われますが、”悪女”なら、有吉佐和子の1978年作品「悪女について」では?しかし、やはり時代背景が古いのと、こちらと比べると映像化が相当難しいので、その点で有吉作品は損を食っているように思います。 | ||||
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私は1980年代に名取裕子主演でドラマ化された時に観たが、あとで思い返すと、夫の焼死体のグロテスクな場面や、山崎努が出てくる発端しか覚えていない。今回原作を読んでその理由も分かった。高齢の政財界の黒幕がいて、女を世話してもらったりするというのは、今ではよくある小説の題材で、刑事が真相を調べようとしても握りつぶされ、新聞に言ってもつぶされ、とうとう殺されてしまうとか、清張小説によくある筋だが、今となっては別に目新しさはないのだ。小説としても、筋はネタが割れるとあとはどうということはなく竜頭蛇尾。まあ、高校生くらいがドラマでも観て、世間って怖いなと思うためのものでしかあるまい。だいたい、政財界の黒幕以外に、世の中には怖いことがいくらもあることは、大人なら知っている。 | ||||
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