■スポンサードリンク

城

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております！！

【この小説が収録されている参考書籍】

城 (角川文庫)

城 (新潮文庫)

城―カフカ・コレクション (白水uブックス)

城の評価: 3.75/5点レビュー 143件。 Cランク

書評･レビュー点数毎のグラフです

平均点3.75pt

絞込み：

■スポンサードリンク

Amazonサイトに投稿されている書評･レビュー一覧です

※以下のAmazon書評･レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全83件 81～83　5/5ページ

<<12345

いつまでも目的地に着けないこと。

ストーリーは荒唐無稽である。Kは城に行こうとしている。村に到着し、第一日目は、城の近くにある宿屋に宿泊し、明日は城へ行こうと思う。ここまでは普通である。しかし、日がたつほどに、目の前にあるはずの城になかなかたどり着けないという現実に目覚めるのである。
我々は、さまざまな計画をたて、すぐにもそれが実現するかのように錯覚して日々を過ごす。しかし、簡単なようにみえて、何事も、達成するのは難しい。このように「いつまでも目的地に着けないこと」がこの物語のスキーマであり、人生にはよくあることである。
個人的には、Kの恋愛のエピソードが好きである。恋愛とは、こういうものだなあ、と随所に思わせる部分がある。

Amazon書評･レビュー:城 (新潮文庫)より
4102071024

終わりのない、、

この本はカフカの死後に発表され、未完成作との見方もある本だそうですが、、
城に雇われてやってきたKはいつまでたっても城にはいけず
終わりのない迷路のように混沌とした孤独や絶望感を描いている
Kはおそらく作者自身のことであり、作者自身が終わりのない孤独感や
世間や自分に対して絶望していたようにも取れる
同作者による「変身」のような斬新さなどは見られないが
内容は深く何度も読んでしまうような本です

Amazon書評･レビュー:城 (新潮文庫)より
4102071024

カフカの迷宮世界の集大成

測量技師としてやってきたはずのＫですが、肝心な仕事はだれも教えてくれないし、雇い主のはずの城にさえも入れてもらえず、それどころか城への行き方すら分かりません。Ｋは城へ行きたいが為にあらゆる事を試みますが、それが逆に事態を悪くしていってしまいます。
カフカの迷宮世界を余すところなくみせてくれる名作です。
カフカ作品のよくあることですが、この作品もまた未完に終わっております。
しかし、後書きに書かれているように、それすらもカフカのカフカたる所以という感じで、迷宮的世界をより一層彩っているように思えます。