■スポンサードリンク
翼を持つ少女: BISビブリオバトル部1
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
翼を持つ少女: BISビブリオバトル部1の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中高一貫の美心国際学園(BIS)の高等部へ編入した、SF小説が大好きな15歳のヒロインは、 SFに理解のない同級生・埋火武人に誘われ、ビブリオバトル部に入部、個性的な五人の仲間と活動を始める。 日本初の本格的ビブリオバトル青春小説。 以上、そんな内容の、読書会の発展イベント『ビブリオバトル(参加者はそれぞれ、5分の制限時間内に自分が選んだ本について自由に語り、全員が語り終えた後、1番読みたい本に投票してNo.1の本を決める)』 を題材にした青春作品で、 前々からビブリオバトル楽しそうだなと思っていた僕には、ビブリオバトルがより良く理解出来、近場で開催されたら是非ビブリオバトルに参加したい!と思えた作品でした(^-^*)/ また、作品のビブリオバトル部には、ヒロインを含めて6人の部員がいて、それぞれのキャラクター性も際立っており見事でした! ただ、僕としてはてっきり『様々な名作小説をビブリオバトルで紹介してくれる作品で、新たな名作小説情報をたくさん得られそうで楽しみ!』と思っていたのに、 部員で小説を語るのはヒロインのみ(しかもSF小説限定)で、 他はノンフィクションや科学書や図鑑やら。 正直、僕は小説が好きなのであって、自分の専門分野や興味分野以外のノンフィクションには興味が沸きませんし、作品内でも少し興味沸いたノンフィクションは2冊ありましたが、興味沸かない本の方が圧倒的に多くガッカリしました。 更にヒロインはSF小説好きとは言っても、過去の海外古典SF小説好きであり、紹介されるのは海外古典SF小説ばかり。 確かに僕も中学時代は古典SF小説をたくさん読みましたし、ウェルズの意外なエピソードには感心させられましたし、古典SFにも稀に『夏の扉』のように今読んでも面白い名作はあります。 でも今作を書いた動機の1つが『SF小説が売れない現状をどうにかしたい』なら、 『様々な現代の日本SF小説』を紹介するべきであり、海外古典SF小説をこんなに推す意義が伝わってきません。 僕にも何冊かオススメの現代の名作日本SF小説があり、それらをヒロインが語らない事が無念でした(>_<) そして恐らくは読者に対するSF入門話として、特撮の『仮面ライダークウガ』とアニメの『魔法少女まどか☆マギカ』を名作として紹介していますが、 個人的には、『仮面ライダークウガ』は物凄く期待して見たら途中で飽きて見るのやめましたし(個人的な、真に昭和ライダーを継承した唯一の平成ライダーはオーズ)、 『魔法少女まどか☆マギカ』もあの種のアニメの中では異例の名作ですが、小説と比べたら特に秀でるものとは思えず、 2作共にわざわざ小説で推すレベルの作品ではなく、これなら先程と同じく 『オススメの現代の名作日本SF小説 』を載せるべき!と思うばかりです(>_<) ビブリオバトルという題材とキャラクター性は良いので、ひとまず2巻も読みますが、僕の不満点が解消されてると良いなと願うばかりです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中盤までは良いのだが、それ以降に出てくる話題が 「これこの作品の中で語る事か?」と思える内容に。 特に又この話か、と思ったのが「関東大震災後の韓国人虐殺の話は捏造ではなく本当にあった」 同じ話が過去作シェアワールド(妖魔夜行ノベル)の中でも出てきており、余程話したいんだろうな、と。 ネトウヨ・ブサヨの戦いも、ビブリオバトルに関係ないだろ。 本の内容は面白いのですが、中盤以降に出てくる著者の妙な語りたがりが邪魔で残念でなりません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他人を見下しているいけ好かないガキが屁理屈をこねて他人をおとしめる物語 というのが上巻を読んでの感想でした。 しかし、終盤の朝日奈先生の一喝を見て、それさえもこの物語のテーマだったのだと理解しました。 そのための一人称だったのですね。納得です。 ところで、「誕生日が一二月二四日」で「キリスト様といっしょ」というセリフのオチはどこでしょう? ちょっと気付かなかったのですが。 他人の些細な思い込みを、重箱の隅をつつくように、針小棒大に騒ぎ立ててリテラシーがどうのと扱き下ろす登場人物達が、まさかクリスマスが12月24日だなどという壮大なボケに突っ込まないハズはないのですが、どこか読み落としている部分があったのでしょうか。自分の読解力の無さに恥じ入るばかりです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんといっても眼目は埋火武人くんによる、日本の歴史改竄への糾弾ですね。 内容はここでは割愛。是非お手に取り、知人に、恋人に、お子様に、貴方が大切に思う人にこそ、薦めて欲しい、そんな一冊です。 この国の未来像を語ろうものなら、お花畑と揶揄される昨今ではございます。 そんな事はとっくに見越していた知識人たちは、30年ほども前から日本の過去の糾弾へとシフトチェンジしており、この本はパラダイム転換の嚆矢ともなりましょう。 日本人のやった虐殺、それによる中国・朝鮮・韓国人の方々の被害。これを比較的低い年齢層に向けて浸透させていくのに、これ程すぐれたテキストはありません。 何度でも言います、全国の図書館の皆様、是非とも書架に。一見、ただのジュブナイルと思えるところが、舌を巻くのですよねえ。さすがです。 ただ、ちょっと星が少ないのは、登場人物たちが同一人物のように見えるところ。 ゲームマスターが、主人公のお面を被って語る。ヒロインのお面に取り替えて語る。こんな感じです。 作者が透けてみえるので、山本弘(男)と山本弘(女)のほのかな恋愛模様という、ちょっとした地獄絵図が脳内で展開されてしまうのです。 キスシーンやそれ以上の描写に発展なんてこれからも無いとは思いますけど、万が一そうなったら、読むに堪えなくなると思います。 残念なところなので星を下げさせて貰いました。 しかし、最初に書いた通り、この本の眼目はそこでは有りません。 本の形に姿を変えた「平和の少女像」。是非とも、日本中の図書館で、日本中の子供たちの心の中に。 さらにNHKでのドラマ化なども一つご検討など、関係者の方々、いいですよこの本。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!