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翼を持つ少女: BISビブリオバトル部1の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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先生の本を久しぶりに読みました 病気になられて大変だと思いますがまた新しい作品をと思いました。 | ||||
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読書が好きな人には多かれ少なかれ同意できるところ、「そうそう!そうなんだよ!」とヒザを打ちたくなる箇所があるように思う。無論同意できない箇所もあろうが、そこは「自分の嗜好を押し付けない」でいきましょう。ね。 | ||||
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著者の小説以外の執筆活動についてある程度知っていると上巻を読み終えた時点でこの小説の全体的な構造がある程度見えるように思った、と上巻の感想に書いたと思うが、実際にこうして読んでみてその予想が概ね当たっていたなと確認することが出来た。 本作では現実の思想に関するやり取りが非常に多い。これを「著者の思想を登場人物に代弁させている」と批判するのも可能であろうし、そこに反発する人もいるかもしれない。ただ、著者の小説を何冊か読んだことがある自分には相変わらずだなあと可笑しくなるくらいだったし、本作に問題があるとすればそれは別の部分だと思う。 その”別の部分”に該当する、後半のビブリオバトルシーンは読みながら、「これを読んで実際に自分もビブリオバトルをやってみたい」と思う読者が現れるのか?とさえ思うのだが著者の”と学会”時代のテキストとこの集団の目的等を踏まえた上で読むと、非常に著者らしい展開だなあ、とも思う。で、何処に問題があるのかというと、このバトルのあとで先生のお説教シーンがあるのだが、お説教がこのビブリオバトルの問題点を正確に捉えていない、という点にあると思われる。どう捉えられていないのかという点を具体的に語るのは本書で小説のネタばれは厳禁とあるので差し控える。 個人的に一番興味深いシーンはBISの生徒達が自分たちの校風の緩さで相手の高校生にマウントを取るシーンである。はっきりと言わせてもらえば、ここのやり取りは失笑するしかないのだが、その”自由な校風”に込められたニュアンスを自分なりに読み取ると、色々と複雑な感情が芽生えるのだけども、それを言語化するのは、ネタばれにはならないが、差し控えることにする。 人称が変わりながら伏木と野火という2人お主人公の感情が客観と主観、ふたつの視点を提示しながら結びついていくあたりなどは小説として上手いなあと感心した。最近適当に何冊か読んだ小説が無残な代物ばかりだったので、久々にプロの仕事を見たなという気分であった。 …もやっとした感じのレビューになったが、具体的に色々言うのもなんだな、と思ったのでこのような感想になった次第。上巻でも書いたのを繰り返すが、本書を読んだ人は「バーナード嬢曰く。」という漫画の3巻を読んでほしい。この巻にビブリオバトルについての話があるのと、もうひとつ、登場人物がシン・ゴジラについて語る話があるので、その2話だけでもいいので読んでみてほしい。そして、BISの生徒たちとド嬢の登場人物の、どちらとビブリオバトルをやりたいか?と問われたらあなたはどう答えるだろうか。 | ||||
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細やかな支援の気持ちも含みつつ購入。 ビブリオバトルというのが何なのかしらないけど何処かで聞いたことがあるなあ、と考えたら施川ユウキの「バーナード嬢曰く」のなかで一度ビブリオバトルに触れた話があったのでそれで知っていたのだった。しかし本作を読むとド嬢のそれは実際のビブリオバトルとは趣旨が全く異なるのだな、と思わせる。ちなみにビブリオバトルとはなんぞやというのは冒頭で説明されており、具体的な内容についてもこの上巻を読めばわかる。 物語は主人公が知り合った少女がSFマニアであり、彼女が冒頭から延々SF薀蓄を語り続ける。上巻の序盤3割近くがこのSF薀蓄に費やされる。ビブリオバトルの話はそこでは全く出てこない。話のマクラが長すぎる、とも言えるが、著者の過去作をいくつか読んだことがあるのだが、この薀蓄乱れ打ちは殆ど作風のように思われたので、相変わらずだなあ、と笑ってしまった。薀蓄はそれ以降も多く出てくる。相変わらず、と言えば作中に「俺はロリコンだ。何が悪い?」と言い放つ人物が登場するのも同様で可笑しい。 ただこの少女の冗長なSF薀蓄語りはこの上巻の後半にて語られる彼女の過去と繋がるのでストーリー的な必然性はちゃんと存在する。途中で物語の語り手が主人公からヒロインに交代するので、おとなしそうな彼女の熱いSF語りの背景が伺えるのも巧みな構成である。そんでもって著者と同年代…所謂オタク第一世代というところに属する人たちが語りがちなオタク論と、著者の小説家以外の活動を重ねて考えると、この小説の構造がまだ下巻を読まずとも、上巻の時点でなんとなく見えてくるが、万が一ネタばれになったらまずいので、それを言うのは避けておく。 ビブリオバトルを”知識を繋ぐ知的ゲーム”と称しているのが本作を象徴しているように思える。この上巻で行なわれる、まだヒロイン不参加のビブリオバトルの模様を読んでいるだけでも感じる。適当に言うと読書という体験の向こうに何か得るものがあるという考えである。長広舌を振るう登場人物たちは皆、その”何か”を聞き手に伝えたく、それが本に興味を持つきっかけとなる、という話である。 話を逸らすが、著者がお勧めしていたのが切っ掛けで読んだ本がある。有川浩の「海の底」という小説である。著者は同作を紹介するにあたって、自分が似たような設定の短編を執筆したと語った上で「自分の小説より面白い」とはっきり言っていて、小説家が同じ土俵で負けを認めるのはなんか凄いな、と思って読んでみたのである。そしたら実際…いや何でも。確か同じ本で冲方丁「マルドゥック・スクランブル」、高畑京一郎「タイムリープ」も紹介していて(別の本だった気もするが紹介していたのが著者だったのは間違いない)、この人の目利きに間違いはないだろうと思いこれらも読んだのだが、実はこの「海の底」、「タイムリープ」、そして冲方の同作の続編「マルドゥック・ヴェロシティ」が自分の生涯ベスト小説3作であったりする。つまり、自分の好きな小説は全部著者が出会わせてくれたのだ。ただこれらを読むにあたって自分に知的好奇心のようなものがあったか、というとどうかなという気もする。 ちなみに著者はアニメ化前に涼宮ハルヒの原作1巻をお勧めしていたので矢張り目利きのある人だと思う。逆に先見の明が全く無い自分はこの時ハルヒはスルーしてしまったのだが…。 著者は「と学会」という集団の中心人物としても知られた人だったが、2000年代初頭に出た”R”で知り、それ以外の本もそこそこ読んだが、自分が知った時点ですでにこの集団は役割を終えており、そもそも最初からやっていること自体が余り好ましいようには思えなかった。著者のと学会会長としての仕事で最も好きなのは、ノストラダムス本の2冊めで、MMRの内容を金田一少年の事件簿の解決編にして突っ込みまくるテキストだった。あれが著者の書いた文章で最も笑えたものだった。今読んでも会心の傑作だと思う。MMRへの突っ込みを金田一少年の二次創作に落とし込むのは小説家ならではのパロディと練られたユーモアがあって、著者にしか描けない代物だろうし、”トンデモを笑って楽しむ”というのはああいうものだろう、と思う。 そういう経緯を知りつつ、冒頭で触れたド嬢のビブリオバトル回(確か単行本の3巻に収録されていたと思う)と、本作を併せて読むと、色々と見えてくるものがあって、面白いと思う。…自分は文章が下手なのでこれでこの本を読んでみたいと思わせられはしないだろうけども。 | ||||
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ビブリオバトルなるものが、失礼ながら実在するとは思いませんでした。とっても楽しそう。読んでみたい本もたくさん出来ました。 | ||||
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下巻を読み終えました。上下巻、本棚に並べたときの、微妙な厚みの差、気になっていたのですが…。ページ数で言えば一冊に纏まっても不自然じゃないのに?とぶつぶつ言いながら読み進めましたが…絶妙なヒキだったのですね。 クライマックスのビブリオバトルの件も、アクションに制限のかかった展開をものとしない筆致でエピローグまで引っ張っていかれました。 ところで、改めて背表紙を見ると、SF文庫なんですね(今更!)。確かにヒロインのキャラクターを反映してか「ヨコジュンのSF塾」(集英社コバルトシリーズ)並みにSF関係の作家名、作品名、年号とか出てきますが。 確かに阪神タイガースの優勝をテーマにした、かんべむさしの「決戦・日本シリーズ」(ハヤカワ文庫JA)といった作品もありますけど…。 こういうディスカッション中心のSF小説と言えば、安部公房の「人間そっくり」とか…。いや、そのもっと他に高校生の一団が終始ディスカッションに明け暮れているうちに巻数が進んでいった作品が…。そうだ!平井和正「幻魔大戦」! | ||||
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ビブリオバトルってひところ話題になった"詩のボクシング”みたいなものなのかな?と思いつつ読み進めました。 著者である山本弘センセイの趣味なのか、プロット上の必然なのか?僕の好きな本が話題に上っていました。 伏木、埋火、安土、輿水、小金井、菊地・・・5人のビブリオバトル部員はある意味、本好きを自認するひとが少なからず持ち合わせてる性質のメタファーではないだろうか? SFマニアな祖父を持ちながら、その趣味を否定しノンフィクションばかり読んでる埋火クン。彼にSFを読みたいといわせたいSF少女の伏木さんのタタカイに後半の焦点が絞られていくのかな?本業を守るべくお役所と戦いを繰り広げたお爺さんの生きざまは酒造版「人民は弱し官吏は強し」? 出先で読み始め上巻読み終えて気がつけば下巻持って来てない。間に別の一冊ハサみます。 | ||||
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登場人物の名前に違和感を覚えるが、作者らしい、細部へのこだわりなど安心して読める。まだ上巻のみなので、評価も暫定的だが、面白いSFを紹介して欲しいですね。 | ||||
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扱っている本がと学会関係の本ではないか❗もう少しバリエーションが欲しかったが、作者の実体験に基づいたビブリオバトルは心に響いた。ビブリオバトルの悪用について考察しているのも、この時代を考えると必要な視点だと思う。やや堅苦しいが、この物語に付き合っていきたいと思いました。 | ||||
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本を愛する著者の気持ちが良く伝わってきた。 本を愛するのであって、小説に限定しておらず ノンフィクション、マンガなどに至るまで 色々な本をストーリを通じて紹介している ストーリーそのものは若者向けだが、あとがきにもあるように 若者が本を読んでほしいという気持ちから書いているのでそれでいいと思う 歳を取った私たちは付いていけないと思うか 若い頃を思い出して楽しむか、人それぞれだと思う 続編もあり惹かれるが、先に紹介されている本を何冊か読んでみたい気分である | ||||
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最近、読書傾向が偏っているので、いつもとは違うものを読もうと思い、 苦手なSFで面白そうな本を探すために手に取りました。 ダブル主人公の伏木空はSF、 もう一人の主人公である埋火武人はノンフィクションというように、 ビブリオバトル部の部員はそれぞれ違うジャンルの本を愛好しているので、 幅広いジャンルで面白い本を知ることができて嬉しかったです。 ストーリーやビブリオバトル自体も面白くて、 すぐに続編を取り寄せたほどなのですが、 ただ、対外試合編はそういうのはネット上だけでお腹いっぱい…という感じでした。 そこだけ楽しい物語がしぼんだようでちょっと残念でした。 | ||||
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登場人物たちが、本番のビブリオバトルに限らず実に多くの本の解説や感想を魅力たっぷりに語ってくれるので、うっかり自分も読んだ気になる。 それは気のせいなので冷静に振り返ると、「読みたい」と思う本がページをめくるたび確実に増えていたことに気づく。 第一作目ということで、本当に恐ろしいシリーズが始まったものだ。ただでさえ個人的に詰み本が多すぎて困っているのに。 フィクションやノンフィション、SFや科学本、さらには活字に限らず漫画やイラスト集まで、それぞれのジャンルの役割、それぞれの存在意義を、読書傾向の異なる高校生たちが、時にぶつかり合い、時に引きながらも最終的に認め合っていくドラマがさわやかに展開される。 ときおり顔をのぞかせる死や差別といった残酷な現実も、ビブリオバトルで鍛えた彼らなら大丈夫だ。 豊富な読書体験は、きっと人生の良き糧となることだろう。シリーズの今後に期待。 | ||||
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古いSFファンには、たまらない設定。ファウンデーションとアシモフには笑いました。ビブリオバトルのおもしろさも伝わった。 | ||||
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作中に出てくる実際に販売されている本 とても楽しそうに、本当に読んでもらいたくて進めてるキャラたち この本の中で紹介される小説の情景が思い浮かぶなんて、不思議な体験をさせてくれる小説でした面白すぎる 時に悲しくなるようなノンフィクション、綺麗な挿絵のあるフィクション、きっと読んでみたくなる本があらわれます Kindleで、本のタイトルのとこをチェックして保存したのは初めてだ | ||||
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ビブリオバトルでSFを紹介するという、著者ならではのアイディアは、昔からのSFファンを楽しませてくれます。また今からSFを読もうという人の道しるべになるかもしれません。 | ||||
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近年注目されつつあるビブリオバトル青春小説。 この中にもちらりと書いてありましたが、本を読む行為に、地方自治体やらお国やら企業やらがしゃしゃり出てくると、おかしなことになる。大人はなぜ純粋に本を読む行為そのものを楽しめないのだろうか。 「~~に役に立つから本を読め、将来~~になるためには本を読まなければ、~~を読んでは駄目だ、子供のためによくない、役に立たない」 こんなことを言われた子供が、本物の本好きになるとでも思っているのだろうか。 大人が一人でも「本なんか読んでも何の役にも立ちません。それを知った上でたくさん本を読みましょう。本を読むことは頭の中にムダをたくさんためこむことです。」と子供に言えば、自然と読むようになると思うのだが。 コナン君最新刊をレジに持っていこうとしたら、おばあさまがマンガ本を持ってきたお孫さんに「そんなマンガばっかり読んじゃダメ!」と棚に戻しながら怒っているのを聞いて、びくついてコナン君を後ろ手にしましたよ・・・。 近隣の自治体では、「この地方のある大企業の○○方式を使って、なんと図書館の無駄を30パーセントも減らしました!」と鼻高々で新聞に掲載されていました。職員の稼働率の無駄、本を探す無駄やらなんやら削減に成功したんだとさ。ムダの最たるものの集合体からムダを無くしていったい後に何が残るんだろうねぇ。効率化は企業内にとどめておけっての。きっとこういう人って司馬遼太郎とか愛読書なんだろうなぁ。 ショーンアッシャーの「注目すべき125通の手紙」の中で「あなたの作品の解釈を教えてください。」と質問した文学の先生に、オコナーが「小説を解釈しようなんて寝ぼけたこと言ってんじゃないわよ。本を読むことが楽しめなくなるでしょ。」というようなことを返信したことも思い出しました。 この本を読まれた本好きの方なら、この中の何冊かは持っているはず。私もスタージョンに始まる奇想コレクション、何冊か読みました。ロアルドダールの「ウィリアムとメアリー」が欲しくて何年かかけてやっと異色作家短編集にたどり着きそれから、スタージョン、フレドリックブラウンに一時期はまったな~。ディックにティプトリー、ブラッドベリーにラブクラフト、そして深町眞理子さん・・。本棚から20冊以上取り出して「隅の老人の事件簿」(深町眞理子訳)まで積んでしまったではないか。 山田風太郎もはまった時期があり、(え~と、恥ずかしながら、忍法帖の方ではなくここに書かれていたようにエログロの現代作品の方)ちょっと前に出た全集を揃えたな~。さすがに人には薦められない。でも本当に「何でいけないんですか」ですよね。これが率直な気持ちだと思う。みーなさんは度胸がある。私なら恥ずかしすぎて、ビブリオバトルの一冊になんか出せないもの。だから死ぬ前に焼却っていう気持ちもよく分かる。ちょっと前にちょうどそのことを娘たちに話してたから。 「私も死ぬ前に整理しておかないとな~。」なんて。 ビブリオバトル、シリーズ化されるのか?という期待もありますが、その場合、次回もまた空ちゃんのSF小説が中心に回るのでしょうか。 個人的には時代小説もやってほしいという気持ちもあります。刺客として来そう。 かる~い自然科学本の好きな私、銀ちゃんのウミウシ、もちろん事前に読んでました。 私がビブリオバトルに出すなら「絶滅哺乳類図艦」 | ||||
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ビブリオバトルがどんなものか知りたくて本書を手に取りましたが、本文を読み進め、参考にyoutubeを見ているうちに気軽に始められそうに思えました(^^)。 また、本書ではアニメ『キャプテンフューチャー』の主題歌である『夢の舟乗り』が作品の大事なテーマとして取り上げられています、子供の頃に同番組を見ていた自分からすれば以外であると同時に嬉しくも感じられ、より本書を身近に感じられることができ、かなり長い作品ですが一気に読み進められました! 青春群像としても、ビブリオバトルを知りたい方にもおすすめの一作です(^^)/。 | ||||
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ビブリオバトル、現実にあるゲームで描くリアルな心象。SFでないけど、SFへの満足感がある。 | ||||
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中高一貫の美心国際学園(BIS)高等部のビブリオバトル(BB)部員・埋火武人(うずみび・たけと)は、他校からの編入生・伏木空(ふしき・そら)に請われて今は亡き祖父の書庫を見せてやることに。そこには今は絶版となったお宝SF書籍が山とあり、根っからのSFオタクの空は大感激。次から次へと本を借りていく。そんな空と親しくしていると噂されるのがいやな武人は、思うところあってビブリオバトル部へ空を勧誘するのだが…。 ------- 『アイの物語』で大きな感銘を与えてくれた山本弘が、書痴について書いた本だと思って手にした新刊小説は、ビブリオバトル部を舞台にした青春ライトノベルでした。 空の口からは数々のSF古典小説が滔々と繰り出され、一方武人からはノンフィクションの名著が、そして他の個性的な部員からは科学系の読み物やBL物が魅力的に紹介されていきます。 本が三度のメシより好きだという読者であれば、主人公たちの教えてくれる未読の書籍を次々と手にしてみたいと思うこと間違いありません。 ビブリオバトルは「一部の“本の特権階級”から個人の手に、本の評価を取り戻す試み」(182頁)だという言葉には大いに頷かされます。 しかしこの小説は、楽しい本の紹介に終始するわけではなく、さらに二つの大きな魅力を秘めています。 ひとつは、人から違うことで生きにくさを感じざるを得ない今の世の中から私たち読者が脱却することを促す点です。 両親のどちらかが外国人である生徒が一人ならず登場し、また空は女の子にしては変わった読書傾向があることで疎外感を味わわされた口です。そんな彼らが、孤独を感じることなく青春を謳歌することができる空間をBB部は与えてくれる。そのことの清々しさが感じられるのです。 もうひとつの魅力は、かつて『超能力番組を10倍楽しむ本』でこの作者が教えてくれたように、世の中の根拠のない思い込みがいかに一定の勢力によって形成されていくのか、そしてそうした噂や流言蜚語、妄言や先入見から我々が身を守る上で頼みとなるのはやはり読書なのだ、ということを熱く語っているところです。 韓国は近親相姦文化なのか、『アンネの日記』は偽書なのか、中国産食品は本当に危険なのか…。そうした巷に渦巻く情報の一つ一つが主人公たちによって検証されていくくだりは、大変知的でスリリングです。 インターネットの普及と発達によって私たちは確かに大量の情報へのアクセスは可能になったけれども、主体的に情報を取捨選択する権利をどこかで放棄していないか。その危うさに気づくことと、そして次に踏み出すべき一歩について、この小説は目を向けさせてくれるのです。 物語の終盤では、「正義とは一体何なのか?」という巨大な命題が読者に突きつけられます。 「世の中で最も危険な思想は、悪じゃなく、正義だ。悪には罪悪感という歯止めがあるが、正義には歯止めなんかない」(389頁)。 この言葉が重く心に沈みます。 『アリスへの決別』で感じたように、この物語のメッセージの伝え方はかなり直截(ちょくせつ)的だといえますが、高校生を対象にしたライトノベルですからこの程度で良いのかもしれません。 巻末のあとがきを締めくくる言葉は「では、また次巻でお会いしましょう」という大変嬉しいものです。 力強く爽やかな新シリーズの幕開けに立ち会えたことに、私は今、一読者として大きな喜びを感じています。 ------- *138頁に「敷居が高そうだな」とありますが、ここはある小説を6冊読まないとダメだということに対して、それは「ハードルが高い」という意味で使われているようです。しかし「敷居が高い」というのは「不義理や面目のないことがあって、その人の家へ行きにくい」という意味ですから、この場面の描写には相応しくありません。 *319頁に「どちらからともかく顔をそむけて」とありますが、「どちらからともなく顔をそむけて」の間違いでしょう。 *398頁に空のセリフに「一昨日(おとつい)」という言葉が登場します。この場面以外では空はもっぱら関東の言葉を話しているのですから、ここは「おととい」と言うはずです。おそらく作者の山本弘が京都出身なので、関西圏で使われる「おとつい」という言葉を使ってしまったのでしょう。 | ||||
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小中高の学校図書館と地域図書館の方々、ぜひ購入すべき小説が現れました。 なにしろビブリオバトルって「面白い本を紹介する」戦いなんです。作中紹介される本がバラエティに富んでいるのに粒ぞろい。この一冊を読んだら、読みたい本が次々出てきて、図書館貸し出し数アップに大貢献しますよ。 「何か面白い本ないかなー」と思ってる皆様。優れたブックガイドはたくさんあるけれど、本作中で紹介されるあの本もこの本も、読みたくてたまらんですよ。そして主人公の心の痛みと成長に共感してしまいます。 題名が覚えにくいのが本作最大の欠点か? | ||||
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