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霊応ゲーム
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霊応ゲームの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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高校最後の読書感想文にこれを選んだ。 理由としては数多の本の中で、一番最初に見つける事ができたのがこの本だからだ。 この本は誰ひとりも借りていなかったよ。つまり貸出カードに誰の名前も書いていなかったということさ。 これを見つけた時、凄くドキドキしたよ。 僕はこれから、誰も知らない本を読んでいくんだからね! 図書館で借りた時、前知識なし予習なしで読書をしたんだ。 読む時は一気に読み通した。 ジワジワ読む?僕には出来なかったね。 それだけ僕はこの世界観に引き込まれていたからなんだ。 ただ僕の記憶は、もう古く曖昧な点が多い。何しろ22年前に読んだからね。 内容は詳細には覚えてない事が多いけど、とても辛く明るい結末では無かったことは覚えてるよ。そして、失われゆく友情や憧れからの絶望…喜劇ではないことだけは確かだね。 ちなみに読書感想文に何を書いて良いか分からなかったよ。 | ||||
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この本はとても読みやすく、一気に読める魅力を持っています。内容については他の高評価レビューが既に触れている通り、 人間の暗いところを掘り起こすサスペンスホラーです。キャラクターが生々しく、魅力的に立ち上がります。特に成長途上である少年たちの心理描写は、この作者様が得意なのだと思います。 それゆえにどうしてこんな結末になってしまったのか、友達や家族のことを考えるかのように、何度読み返しても泣いてしまいます。 ただ、オカルト要素があり、その知識がある程度ないと、控えめでホラーな描写だけでは何が起こっているかわからないかもしれません。 霊応ゲームというタイトルの通り、ウィジャボードという降霊術、海外版こっくりさんがこの物語の鍵を握っているので、わからなければ基本的なルールは調べた方がいいでしょう。質問に答えてくれる、霊が現れる…取り憑かれる…など BLコーナーに分類されることがあるそうですが、同性愛が当時犯罪だったという題材が取り上げられることがあって、その話はメインではないので、誰にでも楽しく読めると思います。ホラーかサスペンスに置かれる方がいいのでは? 文章は簡潔で、くどくど説明することがなく読みやすい代わりに、展開を噛み締めないと見落とすことがありますが、それでもぐいぐい引き込まれ、寝不足になろうともページを進めることをやめられなくなります。 巧みな心理描写には、心が揺さぶられます。どうしてこうなったしまったのか…なるべくしてなったのだけど… 辛いとわかっていても読んでしまう、一生忘れられない物語です。 今は絶版されているのですが、この物語を気に入ったなら、同じ作者の「復讐の子」は日本語訳もあるのでおススメです。 | ||||
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面白いです。 読んで損はしません。 読了後、呆けたようになるので、そこだけ注意です。 | ||||
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寄宿制の学校に通う主人公が教科書を忘れ、貸してくれた生徒と仲良くなり・・・というお話。 読み始めて最初は学園を舞台にしたビルドウィングス・ロマンかと思って読んでいったのですが、徐々に不穏になり、やがて・・・という感じの話でした。 あんまり書くとネタバレになるので踏み込めませんが、少年たちの脆く儚い関係が胸を打つ様な作品でもありますし、最後の陰惨さも印象に残りました。中盤以降の展開が、この作品を特別な存在にしている様に思えます。本書に関してはあまり内容や解説を読まずにいきなり読んだ方が楽しめるかも。 海外文学の動向はそれなりにチェックしているつもりなのですが、これに関してはノーマークで全く見落としておりました。己の不明を恥じます。ハードカバーで出ていたのも知りませんでしたし、その後復刊希望が多数あったのもしりませんでした。 学園ものサスペンスとして記憶に残る傑作。是非ご一読を。 | ||||
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一部の熱烈なファンが支持する伝説的な作品というイメージで読み始めました。 表紙もかわいいし、「トーマの心臓」みたいな繊細な少年物なんかなと思っていました。 …それが、ドンドン不穏で恐ろしい展開になっていき、余裕がなくなり、読み終わりは放心状態です。 怖い、でも目が離せない悪魔的な魅力… まるで「オーメン」のダミアン少年のようなリチャード少年と、彼と関わり運命が狂っていく人々。 日頃は超現実主義な自分としては、このオチはマイナス印象のはずなんですが、 (事件の捜査で頭を抱える警察官に一番共感しました…) 大人も含めて登場人物のエピソードや心情描写が非常に具体的なので最後まで面白かったです。 分厚いけど、この重さと値段の価値のある名作です! | ||||
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病気で療養中に、暇で何か読むかーと探し当てた小説。 最後の方はどうしてこうなった…と思いつつも読むのをやめられませんでした。 でも必然だったのでしょうね、この結末は。 同性愛とか出てきますが、萌えとかを求めてBLとして読むのはどうかと思います。 BL小説として紹介されてたり、感想書かれてたりでビックリです。 作者さんもBL作品として書いてないんだから、楽しむのは勝手ですがそのカテゴリに入れるのは如何なものかと思います。 それはさておき、リチャードとジョナサンの二人が異常な程密着していたり依存し合っていながら、同性愛は罪だと他人事のように話していたり、友情だと信じて疑わないその純真さが個人的には1番怖かった… じわじわと滲み出す狂気や執着が段々明確なものとなり、 幸せの中に時たま顔を出す違和感にずっとハラハラしていました。 終盤に向けての世界が急に崩壊し始めたような不安感や不快感があり、 どうしてこの子達が…とやるせなさでいっぱいです。 読み終えてスッキリするものではないのですが、 ちゃんと最後まで読んで良かったと思いました。 あとふと思ったのですが、これ伯父伯母がきっかけですよね?ある意味。 勿論悪意なんて微塵もなかったのですが。 そしてジョナサンを追い込んだのも…。 それはそれで怖いw | ||||
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こんなに先がきになる作品は久しぶりでした。最近はあまり本を読む時間もなく、本を読んでいなかったというのもありますが、この作品は少しの隙間を見つけてでも読み進めたい作品です。最後は登場人物と同じようにこの先を読み進んではいけない、嫌な予感がすると思いつつも読むことを止めることができず、一気に読んでしまいました。過去に何があったようだけれど、その真相が明かされないまま半分が過ぎ、忘れかけた頃に昔何があったのかがサラッと明かさ拍子抜けしたかと思えば、また新たな過去が次々と明かされていく恐怖しつつもページを進め、少年たちの悲しい世界に引き込まれていってしまう作品です。 解説の「出会ってはいけない二人だった。寄り添ってはいけない魂だった。」の文を想うと物語の悲しさがよりかみ締められる思いです。 | ||||
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結構分厚い本で文章も二段組みなのですが、 すぐに夢中になって、あっという間に読みきってしまいました。 寄宿学校を舞台にしていますが、 主人公たち少年だけではなく、教師や校長サイドにもドラマがあります。 話が進むにしたがって、ぞれぞれの登場人物が抱える暗い秘密が見えてきて、 そして、ある時を境に全てが崩壊していきます。 予想以上の勢いと出来事に圧倒されました。 読後、考えることはあっても落ち込まなかったのは 悲劇にあっても希望が残された人もいたからでしょうか…。 | ||||
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時間を忘れるほど没頭する・・、これは紛れもなく真実でしょう。 パブリックスクールが舞台の、ホラーを交えた外国モノ、なんていう生半可なものではありません。 『嫉妬』『執着』『独占欲』『依存』言葉で表すのは簡単なことですが、そのぐいぐい引き込まれるストーリーと 読み終えた後の精神的な疲労感、それも心地よいのだから不思議です。 手が震え、足腰が立たなくなる程の感銘を受けることこの上ありません。 「ああやってしまった!」と思ったときにはもう既に遅いのです・・・。 ぜひたくさんの方に読んで欲しい一冊です 私は、生きているうちに読むことができて良かったです。 | ||||
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物語の筋だけ語れば、ちょっと本好きなら「あああの手の」と納得するような話です。 気が弱く孤独を感じてる少年、傍若無人で怖いものなしの群れない少年、この二人が会ってしまい この出だしに群像ものとオカルトとサスペンスが混じる。 私は栗本薫の「ウンター・デン・リンデンの薔薇」(こっちは女子校もの)を思い出したし、 「何の取り柄も無い目立たないヒロインが孤独なヒーローに何故か見初められる話」と取り直すと、凡百の子供向け漫画で何度同じような物を見たか。 しかし物語は筋だけに在らず。結構読み返してしまうのは、やはりどれほど読み飽きた筋でも、きちんとカタルシスを感じるからでしょうね。 読んでる間は気の弱いヒロインじゃない少年(笑)に感情移入しまくっているので、どれほど極悪同級生が怖かった事か。味方になってくれるヒーローの登場がどれほど嬉しかったことか。 満足しました。 しかしこの時代の少年は良く泣くもんだな。 女の私が知らないだけで、現代もそういうもんなのかな。 | ||||
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初めてここまで引き込まれる本に出会えました。 私は小説を読むと言ってもライトノベルなどしか読んでいませんでした その時ネットで表紙と帯と誘い文句に惹かれ 読み進めて行くうちに興奮し、めくる手が止まりませんでした。 始めリチャードとジョナサンの関係にうっとりしページを重ねるたびに心臓がドキドキしてきました、このままでいてほしいなんて思い続きを読むのは一旦やめようと思っても話に引き込まれまるで一種の薬のよう ラストの喪失感はすごかったです。 怖い、怖い、でもどうしても続きが気になる。 この本のおかげで私は色々な本を読もうと思えました | ||||
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作品紹介では、一人、また一人と不可解な事件や事故に巻き込まれていく...とありますが、それが話のメインだと思って読むととんでもないことになります。 もともと児童書だったことが信じられないくらい陰湿で薄暗い雰囲気が続きます。 いじめ、強姦、執着、依存、狂気など、心が歪んでる人間(私)の好きな要素が全て入ってます。 終盤はメリバのオンパレードです。 表紙を見て分かるように、美少年たちの官能的で危うい友人関係も魅力なので、腐ったお姉様方にオススメしたいです。 ジョナサンの胃が心配。 | ||||
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日本人が好きそうな、いかにもな英国美少年逹による王道オカルト学園ミステリ。リチャードにときめきましたよ。 この世界観が好きな方には是非 ザ・デンジャラス・マインド/悪魔のルームメイト という映画がオススメです | ||||
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すごい、すごいとしか言えなかった 誰の台詞か一瞬混同するところもあるがこの閉鎖的な世界をほんとに同じ場面でみているきもちになります。 少年二人の依存、憧れ、愛、狂気、嫉妬、憎しみ、すべてが世界に引き込まれて何回もよみなおしてしまいます。 ただし、読み終わったあとの虚無感がすごいので、仕事前には読めません | ||||
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初めて小説で震えました。読了後、一晩経った今でも緊張と興奮で落ち着きません。 よし、今日はここまでにして続きは明日にしよう。不思議なことに、これができないのです。 ページをめくるたび、本能が続きを欲し、歯止めが利かなくなります。 あと50ページ、あと100ページだけ、で結局600ページを夜中ぶっとおしで読んでしまいました。こんなペース初めてでした。 クライマックスはもう息もできなかったです。 読み終え、本を閉じた瞬間、私は確実に震え上がっていました。何も言えず、ただ深呼吸しました。 とんでもないものと出会ってしまいました。後悔するほどの至高です。 | ||||
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正直、期待していたものとは違いました。もっと残酷なものかと思っていたら以外と後味さっぱりです。「たぶんこんな内容なのだろう」と手に取ってはみましたが、良い意味で裏切られました。登場人物が魅力的で、そして心理描写がうまい。ひとりひとりの話が掘り下げられていて必ず誰かには共感してしまうのではないでしょうか。一気に引き込まれて、物語から出てこられなくなるような感じです。もっと早く、単行本のうちに出会いたかった作品です。作品の舞台であるカークストン・アベイ校で少年は何を起こしたのか、そこにいる少年達は何を目の当たりにしたのか、そして教師陣は…読んでみる価値、ありますよ。 | ||||
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この小説、ある年代にとってはどこかで読んじゃった&見ちゃった感てんこ盛りです。 設定そのものがまるっきり1970~1980年の少女マンガ。 少年の苦悩、孤独、愛憎・・・すでに日本では出つくした感ありで新しい感じはしないのですが、 昔を思い出してついつい手を伸ばしちゃった、で購入。 2人の出会い;まつざきあけみ「リセアン」 影響を受けいていく過程;三原順の短編漫画 タイトル失念 いじめの様子とBL雰囲気;のりす・はーぜ「永遠の少年」 ヤンデレ部分:一条ゆかり「アミ・・・男友達」 階段くずれシーン、その他: 萩尾望都「ポーの一族」 他にも「ロング・アゴー」「残酷な神が支配する」 映画なら「if・・・もしも」「アナザカントリー」「寄宿舎」あたりが同時代で雰囲気が つかめるかも。 先発でパブリックスクールを舞台にした E・ジョージの「名門校 殺人のルール」ほど後味感悪くはないので 軽く読めますよ。 ついでに「ガーフレット寮の羊たち」も読んでください。 | ||||
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思わず目を瞠る端正な容貌、長身で運動選手のような体つき、成績優秀で少年達の羨望を集めるカリスマ性を持った一匹狼リチャード・ロークビー。 彼の一線越えた友情を一身に受ける、善良だがいじめられっ子のジョナサン・パーマー。 二人の間に生まれた奇妙な友情は、やがて世間を震撼させる大事件へと発展していく。 読み進むにつれて狂気と残虐に満ちたサディスティックな一面を持つリチャードの魅力にどんどん引き込まれていきました。 勿論、主人公であるジョナサンの存在感が薄いわけではなく、葛藤や苦悩など複雑な心理描写は、彼への共感や親近を覚えます。 二人が最後どうなってしまうのか、クライマックスではページを捲るのが恐ろしくなりました。 14歳の少年達の薄暗い陰湿な青春を描いた珠玉の一作 | ||||
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50年代、イギリスの寄宿学校で起こる凄惨な出来事を描いた ゴシック風味のホラー。 中心となるのは、他者を拒絶し自分達の世界にこもる二人の少年。 一人は誰もが一目置くような危険で魅力的な少年、もう片方は 素直で地味、善良な子である。この王道のような組み合わせに オカルト的要素が加われば、好きな人にはたまらない一品になること 間違いなしだろう。 読みやすい文章でどんどん進むので、登場人物たちの抱える傷が 表面化する中盤からエンディングまでは、まさに一気読みだった。 表紙も美しいイラストで、同性愛を扱っているがそれがメインでは なく、描かれているのはそれぞれが抱える内面の苦悩と、愛情に 対する渇望。決してマニア向けに書かれた作品ではないので、 男性の方も嫌悪感なく読めることと思う。 是非この時代の雰囲気に浸って楽しんでほしい。 | ||||
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文章は二段ですが、スラスラと読みやすかったです。前半は比較的穏やかに、後半はひりひりするような読後感。アンハッピーエンドですが、私はこっちの方が好みです。友情以上な関係に胸を躍らせ(笑)、最期にリチャードのジョナサンへの思慕の理由が垣間見えます。 | ||||
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