復讐の子
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ネタバレあり。 霊応ゲームに続き、これまたページターナー。 目に入れても痛くないほど愛しい人を傷つけられた時、人の心は歪んだり、ぶっ壊れたりする。稀にスーザンのように柳に雪折れなしの人もいる。 ロニーの心を歪ませたのは母アンナを苦しめた全てでありヴェラでもあり、完全にぶっ壊したのは父親だ。 因と果。狂気が目覚めてしまうほどに母アンナへの愛と保護本能が強かったロニー少年を思うとやりきれない気持ちになる。 ヘンリー・ノリスが戦争中に殺したというサイコ兵も、実はドイツ軍に家族全員を殺されていた・・といった裏付けが足されていれば(ヘンリーが戦後に知った話とかでいい)、この作品のテーマにさらに奥行きを与えたのではないかと感じた。 作中最も醜悪なモンスターはロニーではなく、ロリペドのアンドリューでもなく、スーザンの母親だろう。 ラストで、スーザンは母と話そうと決意するが、これはありえないと思った。娘を生贄にし続けた母親、人間の尊厳を破壊する虐待に加担し続けた母親を許すというのはないだろう。 ・・が、原題Apple of my eyeを踏まえて別の見方も湧いてきた。 スーザン母もまた「目に入れても痛くないほど愛しい娘」を傷つけられ、心がぶっ壊れた(認識拒否という方向へ)一人なのかもしれない。 | ||||
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翻訳されているレドモンドさんの著書ということで、一度図書館で借りて拝読しました。 タイトルの通り子供のお話ですが、内容はねっとりと暗く、子供の残酷さや大人の醜い部分をシンプルな文章で書かれています。 母親の前では「どこに出しても恥ずかしくない良い子」を演じるロニー・サンシャイン。 父親との約束を胸に、母親を守ろうとするスージー・スパークル。 思わず眉を顰めてしまうような幼少期、少年期を過ごし、成長した二人は出会います。 子供が抱えるにはおぞましい「秘密」を別々に持つ二人は、ある目的のために復讐を行うことにしました。 読了後、何とも言えない気持ちになりました。 誰から見てもバッドエンド。ロニー、スージーの二人は確実に幸せとは言い切れない最後です。解釈にもよりますが。 なのでハッピーエンドを読みたい人にはとてもオススメできません。 殺人に屁理屈を並べることを嫌う人にもオススメできません。 ですが個人的には、先入観を持たずに読んでいただきたいと思う一冊です。 子供に向ける愛情、母に向ける愛情、父に向ける愛情、友人に向ける愛情、自分自身に向ける愛情。 誰しも一人はいる「いとしい人」が天秤にかけられ、ロニー・スージーだけでなく、その他の登場人物達も揺れ惑います。 図書館に返却した後、自分の手元に置いておきたくてこちらで購入しました。買おうか迷う方は、一度近くの図書館で探されてみてはいかがでしょうか。 物語の結末に納得できないかもしれませんが、読んで悔いはないと思います。 | ||||
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君はサンシャイン、君はスパークル、、、。 純粋な牙は強く暴走しやすい。 愛する人を傷つけなくては生きてはいけない。 どんなに綺麗な音楽に聴き入っても踊るような鮮やかな色を観ていても純粋な色は揺るぐことなんかない。 抜け殻のように置き去りにされたさまざまな痛みは誰にも知られることもなく、痛みは痛みを呼び、あなたを狂わす。 怖いとか恐ろしいとか、それは見せ掛けの単純なことでしかありません。 この話はとても人を大切に優しく描かれているなと感じました。 同じような境遇をもった人たちが惹かれて求め合ってしまう寂しさ。 人を愛し続けたい、そして強く生きていきたい。希望の心をいただけました。 とても美しい人たちでした。 | ||||
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