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霊応ゲーム
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霊応ゲームの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 21~37 2/2ページ
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初めて小説で震えました。読了後、一晩経った今でも緊張と興奮で落ち着きません。 よし、今日はここまでにして続きは明日にしよう。不思議なことに、これができないのです。 ページをめくるたび、本能が続きを欲し、歯止めが利かなくなります。 あと50ページ、あと100ページだけ、で結局600ページを夜中ぶっとおしで読んでしまいました。こんなペース初めてでした。 クライマックスはもう息もできなかったです。 読み終え、本を閉じた瞬間、私は確実に震え上がっていました。何も言えず、ただ深呼吸しました。 とんでもないものと出会ってしまいました。後悔するほどの至高です。 | ||||
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正直、期待していたものとは違いました。もっと残酷なものかと思っていたら以外と後味さっぱりです。「たぶんこんな内容なのだろう」と手に取ってはみましたが、良い意味で裏切られました。登場人物が魅力的で、そして心理描写がうまい。ひとりひとりの話が掘り下げられていて必ず誰かには共感してしまうのではないでしょうか。一気に引き込まれて、物語から出てこられなくなるような感じです。もっと早く、単行本のうちに出会いたかった作品です。作品の舞台であるカークストン・アベイ校で少年は何を起こしたのか、そこにいる少年達は何を目の当たりにしたのか、そして教師陣は…読んでみる価値、ありますよ。 | ||||
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現在、回想、再び現在という構成、人物造形など、 かなりジェイムズ・カークウッド『良き時悪しき時』を彷彿とさせる内容です (解説者はイギリスの全寮制高校が舞台ということで、 フォースターの『モーリス』やケストナーの『飛ぶ教室」 を引き合いに出していますが、それよりも断然この作品でしょう)。 しかし、残念ながら、完成度は『良き時〜』に遠く及びません。 まず、人物が生きていない。50年以上前の舞台とはいえ、 15歳の少年は本当にこんなふうでしょうか? 「霊応ゲーム」というタイトルからして、 ある程度のオカルト的な仕掛けは予期していましたが、 あまりにも物語の核に関わる仕方でそれを使うのはいかがなものでしょう。 夢オチと同じく、これではなんでもありになってしまいませんか? 『良き時悪しき時』が復刊されれば、 この作品以上に多くの人に支持されるだろうにと、 惜しまれてなりません。 | ||||
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この小説、ある年代にとってはどこかで読んじゃった&見ちゃった感てんこ盛りです。 設定そのものがまるっきり1970~1980年の少女マンガ。 少年の苦悩、孤独、愛憎・・・すでに日本では出つくした感ありで新しい感じはしないのですが、 昔を思い出してついつい手を伸ばしちゃった、で購入。 2人の出会い;まつざきあけみ「リセアン」 影響を受けいていく過程;三原順の短編漫画 タイトル失念 いじめの様子とBL雰囲気;のりす・はーぜ「永遠の少年」 ヤンデレ部分:一条ゆかり「アミ・・・男友達」 階段くずれシーン、その他: 萩尾望都「ポーの一族」 他にも「ロング・アゴー」「残酷な神が支配する」 映画なら「if・・・もしも」「アナザカントリー」「寄宿舎」あたりが同時代で雰囲気が つかめるかも。 先発でパブリックスクールを舞台にした E・ジョージの「名門校 殺人のルール」ほど後味感悪くはないので 軽く読めますよ。 ついでに「ガーフレット寮の羊たち」も読んでください。 | ||||
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思わず目を瞠る端正な容貌、長身で運動選手のような体つき、成績優秀で少年達の羨望を集めるカリスマ性を持った一匹狼リチャード・ロークビー。 彼の一線越えた友情を一身に受ける、善良だがいじめられっ子のジョナサン・パーマー。 二人の間に生まれた奇妙な友情は、やがて世間を震撼させる大事件へと発展していく。 読み進むにつれて狂気と残虐に満ちたサディスティックな一面を持つリチャードの魅力にどんどん引き込まれていきました。 勿論、主人公であるジョナサンの存在感が薄いわけではなく、葛藤や苦悩など複雑な心理描写は、彼への共感や親近を覚えます。 二人が最後どうなってしまうのか、クライマックスではページを捲るのが恐ろしくなりました。 14歳の少年達の薄暗い陰湿な青春を描いた珠玉の一作 | ||||
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50年代、イギリスの寄宿学校で起こる凄惨な出来事を描いた ゴシック風味のホラー。 中心となるのは、他者を拒絶し自分達の世界にこもる二人の少年。 一人は誰もが一目置くような危険で魅力的な少年、もう片方は 素直で地味、善良な子である。この王道のような組み合わせに オカルト的要素が加われば、好きな人にはたまらない一品になること 間違いなしだろう。 読みやすい文章でどんどん進むので、登場人物たちの抱える傷が 表面化する中盤からエンディングまでは、まさに一気読みだった。 表紙も美しいイラストで、同性愛を扱っているがそれがメインでは なく、描かれているのはそれぞれが抱える内面の苦悩と、愛情に 対する渇望。決してマニア向けに書かれた作品ではないので、 男性の方も嫌悪感なく読めることと思う。 是非この時代の雰囲気に浸って楽しんでほしい。 | ||||
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文章は二段ですが、スラスラと読みやすかったです。前半は比較的穏やかに、後半はひりひりするような読後感。アンハッピーエンドですが、私はこっちの方が好みです。友情以上な関係に胸を躍らせ(笑)、最期にリチャードのジョナサンへの思慕の理由が垣間見えます。 | ||||
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いくら絶版になっているといっても,定価3000円前後の中古品に5000〜6000もの値段をつけている理由がわからない 出版社が売れないから(コストがあわない?)再販しないのは仕方ないが... 理由があって購入せざるを得なかったので買ったけど,むかついている | ||||
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大好きな本の原作なら苦手な英語も 勉強しながら読めるかな、と思い購入しました! イギリスから届いたのにはびっくりしました、届くんですねちゃんと。 値下げシールのようなものが貼られていたのと紙の黄ばみ・匂い 多少ありますが許せる範囲です♪ | ||||
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人物の心理描写と、そこに至る状況が非常にうまく書かれており、ミステリアスで不穏な雰囲気も相まって、序盤からぐいぐい物語りに引き込まれる。 学校と寄宿舎とそこでの人間関係がほぼ全ての日々。そこで織りなされる力関係や暗黙のルール、いじめ、教師の悪意など、そこでの逃げ場所のない日々は息が詰まり、苦しいものの、良く書けている為に、読んでいて心が揺さぶられる。 それぞれ異なる個性を持った登場人物達が魅力的で、途中で退屈することなく、読んでしまう。 14歳という年齢の少年達の織りなすドラマは、パブリックスクールという一般的とはいえない学校が舞台であるにせよ、学校で青少年期を過ごせば、人物達に共鳴して読んでしまうと思う。 少年達の織りなす人間関係と感情の物語に、静かに滑り込むように侵入してくる心霊的オカルト。静かだが不穏で暗い存在感があり、 次第に人物達の狂気と破滅と共に存在感を増してゆく。 久々に読みました。10年ほど前、十代半ばで読んだ時は夢中になって読みました。今はあの頃より、登場人物達に距離を感じるけれど、登場人物達の愛と狂気が混ざり合って巻き起こる悲劇は心霊的な要素と合わさって、印象に残る本です。 長いけれど、面白いのであっという間に読めると思います。 | ||||
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同じ作家の「Apple of My Eye」が面白かったのでこの本も買って読んでみました。イジメっ子達以外は、登場する男子学生たちが(Richardも含め)皆可哀相で… 私も学生の時合計4年間寮生活を送りました。幸い本書のようなイジメは皆無だったけれど、何となく規律に縛られた生活、閉塞感、鬱屈した思いがわかる気がします。最後は救いようがない結末だけれど、なんとかならなかったのかな〜、皆悪い子たちではないのにと心が痛みました。 | ||||
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この本は、図書館で読んだ本ですが、とっても面白かったので、 レビューさせてもらいました。 一匹狼のリチャードの過去や、先生の過去などが、とっても良かったです。 リチャードのおばさんの家で見つけたウィジャ盤で、強い霊を引き寄せてしまったリチャードとジョナサン。 その2人がどんどん変わっていってしまう…。 どこか人間不信になっていきそうな本でした。 厚みがあるので、読むのは結構大変です; けれど、とっても恐ろしく、面白い本です。 とってもオススメなのでぜひ読んでください! | ||||
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霊応ゲームというのは多分中世に流行った一種の 降霊術のようなものらしく、悪魔や悪霊に取り憑 かれるのだそうです。 この本には、怪物が出てくるとか血みどろだとか そのようなものではないのですが、恐怖を感じま した。 現実にもあり得そうだから、怖いんです。また、 ホラー要素もそうですが、登場人物も魅力的なの で、ページをめくらずにはいられませんでした。 個人的にはスティーブンという(主人公の友達/ 双子の兄)に好感が持てました。一読の価値あり です。ぜひオススメします。 | ||||
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自分はこの本を図書館で読んだんですが。 もう読んだ後で身震いをしてしまいました! 最初は図書館の本を何度も読んでいたのですが、最近とうとう我慢できなくなって、買ってしまいました! 読んでも損なし! 読まなきゃ損! | ||||
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パブリック・スクールという閉鎖的な空間で織り成される人間模様が、読み応えたっぷりです!「いじめ」といわれると暗いイメージがありますが、その状況を打破していく少年たちの姿はおもわず応援したくなりました。 主人公のリチャードとジョナサンの友情以上愛情未満な関係は、なんとなく共感できるところが多かったです。これぞまさしく友愛。 しかし、本書がかもし出す雰囲気は、そんな明るさも持ちながら、独特の不気味な怖さへと徐々に移り変わっていきます。そこがこの著者の手腕だと思います。怖いけれどおもしろい。途中でやめれなくて一気に読みきってしまいました。 この物語ではちょっとした謎かけもありまして、少年たちの物語が始まる前に一連の事件を語り合う人物が二人登場します。この二人がいったい誰なのか、最後に明かされていますが、わたしは予想をはずされてしまいました。うーん。 それにしても怖いおもしろい一冊でした。 | ||||
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久々に背筋のぞっとする話を読んだ。 下手なミステリーやサスペンス小説を読むよりも、ずっと。覚えのある身近な感情が起こしたものだからこそ、怖かったし辛かった。 多くの登場人物が出てくる。 いじめられっ子のジョナサンの気持ちも、一匹狼のリチャードの気持ちも。ジョナサンを苛めるジェームズや、ジョナサンの友達のニコラスの思いも、どこか共感できるところがあった。他の登場人物にしても同じだ。 この本に出てくる少年達は確かに歪んでいるかもしれない。けれど、誰でもこうなる可能性があるのだと思う。 ページ数の多いため、読書慣れしていない人には辛いかもしれないが、読み出すと止まらない本。面白かった。 | ||||
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この本の登場人物リチャード・ロークビーは自分を押さえられずに45年前の名門校を恐怖に陥れてしまいました。 そのワケはリチャードが本当の自分と向き合わなかったせいでした。 リチャードのそんな性格に私は人間の本当の姿を見ました。 人間はみんな本当の自分と向き合えない。そんなそれは人間特有の性格なのだと思いました。 人間にはプライドやメンツや職業や憎しみなどイロイロなものがまざっているから本当の自分と向き合えないのだと思いました。 リチャードはそんな人間を代表して書かれたのだと読めました。 | ||||
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