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オズワルド叔父さん
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オズワルド叔父さんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ロアルド・ダールの『オズワルド叔父さん』(原題:My Uncle Oswald)を読むことにした。 ダール63歳の1979年に刊行された本である。 今でこそその筋のお薬もありますが、当時まだこの薬は世に出ていなかったから、このテーマの物語も読者は面白く読んだかも知れない。 が、本書の前知識などなく読み始めた評者はダールの作品らしくない内容なので違和感を覚えてしまった。 田村隆一氏の訳がこなれていてテーマの奇抜さをいやらしくなく読ませてくれたのが救いだった。 ダールも63歳を迎えポテンシャルも下降気味だと思うと物語のなかに自分自身の願望を織り込んでいたのかしらと思って読んでしまった。 主人公のオズワルドがいいように利用した可愛いヤズミンとウォレスリー先生に最後に裏切られるところで「ざま~見ろ」と思えてしまった。 したたかなオズワルドが捲土重来でスーダンへ行きプリスター・ビートルの量産体制を整えるところで「めげない男」を主人公にしたのがダールらしいと思えるエンディングだった。 ウォレスリー夫妻が大富豪になってコート・ダジュールに邸宅を構え豪華なヨットを購入し、そのヨットにスペルマ号と命名したのには笑えてしまった。 大人のお伽話として読めばそれなりに楽しめるかも知れないが、評者の好むような内容でなかったのでダールの作品のなかでは出来の良くない作品だと思いながら読了した。 | ||||
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