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(短編集)

悟浄出立



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【この小説が収録されている参考書籍】
悟浄出立
悟浄出立 (新潮文庫)

悟浄出立の評価: 4.11/5点 レビュー 44件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.11pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全44件 41~44 3/3ページ
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No.4:
(5pt)

法学部スタイルの文章を極めた!

この『悟浄出立』は、法律学の論文として提出しても受理されるんじゃないか?と思えるほどのアカデミックな文章で書かれています。

 そういうアカデミックな文章になったのは、5つの話が“戦争に関係する共通のテーマ”を持っている!ためではないか?と思いました。ただ、ボクの能力では、その共通のテーマが何なのか?についてはこれを解明することができませんでした。

 ですので、もし解明された方がいたならば、ご教授をお願いします!

 なお、5つの話の中では、3番目の「虞姫寂静」が泣けました!
悟浄出立Amazon書評・レビュー:悟浄出立より
4103360119
No.3:
(4pt)

悟浄出立を読んで.

この書は、全部で5編から成っていますが、その1編2編は、「とっぴんぱらりの風太郎」の模様の下書きのような印象を受けた。3編は「風太郎」の最後の方で、馬にまたがって、10万人の兵たちの中を突っ切って、あの女の元へとたどり着く様子に似ていました。忍者の女は死んでいった?だったかで、あとには小さな花が咲きます。
4編と5編は微妙にお話しが繋がっている。4編においては、世界制覇を目指す国家とそれを拒む反逆者がいるのですが、反逆者はいとも簡単に殺されていきます。しかし、5編において、馬が現れます。この馬は草原を自由に走っていたのですが、どこかの地点で、馬は腹を見せて横たわる。一瞬、死んだかのように見えたのですが、馬は首を持ち上げて再び立ち上がる。最後には復活するのです。この夏から秋にかけて、ぜひ、読んでおきたい一書だと思います。また、合わせて「とっぴんぱらりの風太郎」も読まれると、物語の深い味わいが得られると思う。
悟浄出立Amazon書評・レビュー:悟浄出立より
4103360119
No.2:
(5pt)

傑作短編集

稀にみる傑作短編集。脇役達から語られる古典が、生き生きと蘇ってくる。そこから人生が、尊厳が、自立が、愛がほとばしる。最終話「父司馬遷」は号泣せずには読めないだろう。夏休みに読んで絶対損なし。
悟浄出立Amazon書評・レビュー:悟浄出立より
4103360119
No.1:
(3pt)

原典への知識が浅いと…

西遊記や三国志など,中国の有名な古典作品を題材に,主役ではない側を描く五篇.
著者の作品に多く見られる,奇想天外な話運びやコミカルな要素は完全に鳴りを潜め,
ひたすら静かに,そして淡々と語られる様子は,明らかにこれまでとは違う雰囲気です.

また,焦点は確かに脇役に向きながらも,相手に主役たちが置かれていることが多く,
交わされる多くのやり取りや姿など,あちらを通じてこちら側を見せる演出が印象的で,
さらにこれが,ややもすれば地味になりかねない流れに,ほどよい起伏をも与えています.

その反面,原典への理解度によっては,やはり入っていけない部分があるのは否めず,
西遊記以外は名前程度,中には全く…という自分には,魅力的な物語には映ったものの,
伝わる思いは正しい解釈なのか,いささか戸惑いが残り,楽しみきれないのが残念でした.
悟浄出立Amazon書評・レビュー:悟浄出立より
4103360119

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