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王になろうとした男



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【この小説が収録されている参考書籍】
王になろうとした男

王になろうとした男の評価: 4.27/5点 レビュー 30件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.27pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 21~24 2/2ページ
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No.4:
(5pt)

満足です

新聞で広告を見て探していたが、値段が高く躊躇していましたが、
こちらで購入してよかったです。
新品同様にしっかりしていました。

商品も早く届いたのでそれもよかったです。
王になろうとした男Amazon書評・レビュー:王になろうとした男より
4163823204
No.3:
(5pt)

現代社会の映し鏡

信長の野心に振り回された男たちの生き様を描いた連作短編集。
表題作「王になろうとした男」の黒人彌介の他、毛利新助、塙直政(原田直政)、荒木村重、津田信澄と信長を取り巻く個性的な人物に焦点を当てそれぞれの短編が読み手を飽きさせない。
様々な史実の断片をつなぎ合わせ、一つの物語にしていく手腕は、すでに過去の作品で実証済みだが、この作品では、さらに現代社会の写し鏡の部分を強め、サラリーマンや組織人であれば、誰でも共感できるような内容になっている。歴史の知識がなくても十分に楽しめ、ページをめくる手が止まらない。われわれは今、司馬遼太郎の後継者の誕生に立ち会っているのではないだろうか。
文句なしの5つ★作品だと思う。
王になろうとした男Amazon書評・レビュー:王になろうとした男より
4163823204
No.2:
(5pt)

信長という太陽に軌道を変えられた惑星達

本書は、信長に仕えた5人の人生を各々描いた短編集。

5人について、毛利新助、塙直政、荒木村重、津田信澄、彌介と名前だけを書いて、全員をピンと来る人は決して多くないだろう。
他方、「桶狭間で今川義元の首を取った」「秀吉や光秀より出世した」「信長に反逆したが生き残った」「信長の父殺しで織田家相続を逸した」「信長に仕えた黒人奴隷」と書けば、思いだされるか興味を持たれる、異色の人生を感じさせるだろう。

しかし、本書は脇役列伝でもなければ、「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」のような脇役を主役としながら描き出す信長像でもない。(タイトルの「王になろうとした男」は五番目の作品の題名に過ぎない。但し、最後の初出一覧を読むと、本書の意外な構成に驚かされる。そして、タイトル自体が見事な二重構造を作り出していて、本書全体とは異なるさわやかな後味を醸し出している)
信長という日本史における創造者としても破壊者としても比類する者なき存在が登場そして出会ってしまったことで、生き方あるいは人生の価値を一変させられた5人を正しく主役とすることで、背景としての安土時代前後を描き出したというのが本書の構図だろう。

こうした構図を取ることで、結果して、一般の信長モノとは違う形で重臣達が登場することで、新鮮な味わいも生んでいる。
また、個々の短編集は、例えば桶狭間や本能寺といった歴史舞台また登場人物が重なることで多面的な世界観や人物像を構成して、作品に深みを出している。短編同士も正にコインの表裏のような関係や野心成就の明暗といった形で組み合わせての楽しみを秘めている。

これだけ描かれてきた信長モノであり、斬新とかビックリするような内容を含むものはないが、脇とか隅を狙った題材でなくとも、描き方や構成次第でかくも楽しめるということを示した点で、本書は5☆つけるに値するだろう。
王になろうとした男Amazon書評・レビュー:王になろうとした男より
4163823204
No.1:
(5pt)

戦国時代の脇役たちを描いた短編集

桶狭間で今川義元の首を獲った毛利新助。
明智光秀や羽柴秀吉にも勝る勢いで出頭を重ね、本願寺との合戦で討ち死にを遂げた原田直政。
野心家であるがゆえに墓穴を掘ってしまった荒木村重。
父を伯父の織田信長によって暗殺され、復讐のために信長の一家臣として仕えた津田信澄。
黒人の奴隷として信長に献上された男・彌介。
この五人の生涯を描いた短編。
各編とも信長との出会いが己の人生を変えられていった男達が野心という一つのテーマで描かれてます。
この手の小説には著者、伊東潤の得意とするところで、飽きずにスラスラ読めます。
戦国ファンにはたまらない一冊です。
王になろうとした男Amazon書評・レビュー:王になろうとした男より
4163823204

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