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国を蹴った男
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国を蹴った男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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秀吉と仲が悪く最後は耳と鼻そがれ磔刑にされてしまう茶人の話がすさまじい 他の著者にも同じような作品がありましたがより詳しく書かれていました 平気で約束破る秀吉のずるがしこさや茶人の怒りが読み応えあります | ||||
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また関東か。北条、武田、上杉ばかり。たまに幕末書いたらまた関東。 ワンパターンなり。 | ||||
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伊東潤先生の作品が好きで,定期的に読ませていただいている.私はいろいろな分野の本を同時並行して読むのが好きだが,常に先生の本を一冊は手元に置いている. 本書『国を蹴った男』には,タイトルとなった作品を含め,6つの小説が収載されている.それぞれに秀作であり,6つのうちどれが一番楽しめるかは,読者側の要因によって変わってくると思う.私は『短慮なり名左衛門』に伊東潤先生の真髄をみた気がした.謙信の《義》は景虎と供に消え,後には景勝という名を借りた兼続の専横が残る.先生の他の作品とも矛盾しない,そして私自身の心に最もヒットする短編でした. また次の伊東作品を探す楽しい旅路に出ます. | ||||
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伊東ワールドの最高傑作の印象。買って損無し。 | ||||
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個人的には、短編は司馬遼太郎以上の書き手ではないか……と。 この作家は五冊目になりますが、マイナーな主人公をくっきりと描いてくれて、楽しませてくれます。 とにかく一読をおすすめ。 この本の中では「牢人大将」と「国を蹴った男」が特に気に入りました。 ただし、文体がまじめすぎ? なので飽きっぽいわたしは星四つ | ||||
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桶狭間の戦いで討ち死にした今川義元の息子、今川氏真と蹴鞠の鞠作りの職人について描いている。もう少しそれぞれの感状なり内面なりに踏み込んだ描写があるかと思って読んだが、想像力を展開できないのか、当方にとっては期待ハズレの内容であった。たとえば、氏真と家康の間の感状描写など、もっと複雑で裏があるのだと思う。家康は氏真を殺さないがそれは、律儀者、という対外的な印象だけではないだろう。もっと何か両者の間にはいろんな感状があるはず。鞠職人にしても、その行動の裏側がよくわからなかった。 | ||||
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新時代の歴史小説の面白さは、「通説をいかにもっともらしく(?)打破して、読者に納得させるか。 」だろう。 司馬史観に飽きた歴史ファンにオススメします。 | ||||
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五味与惣兵衛 石田三成 毛利名左衛門 佐久間盛政 山上宗二 鞠くくり師 五助 以上が主役ですが、これに対になるもう一人の主役がいて、 その表現が、なんというか、エグいのです。 特に冷酷な直江兼続や、算術が得意なだけで思慮の足りない長束正家、女の色気で男を誤らせたおまつなど これまでの時代小説作家が踏み込まなかったダークな面に踏み込んでいます。 伊東氏が得意とする、弱者の悲哀がいかんなく発揮された問題作といっていいかもしれません。 この中でも今川氏真と五助の話は非常にいいですね。 凡庸な主君と言われた氏真の内面の悲しみがとてもよく表現されています。 情感豊かな終盤は是非映像化してほしいほど美しく、かつ悲しげです。 | ||||
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今まで有名な武将の話をいろんな作家の作品で読み比べるのが面白かったのですが この本の主人公等は皆今まで聞いたこともない人物か作品の主人公として取り上げられなかった人ばかり。 その彼らも時代の中を必死に生きていた様が伝わる作品でした。 特に表題作は周辺のの有名大名の小説にちらりと出てくるだけだったのが これだけ波乱万丈の話になるとは。 面白かったです。 | ||||
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文芸評論家縄田一男氏評「いま一番直木賞に近い作家」伊藤潤氏の傑作短編集。 収録された6作品はどれも甲乙つけがたいが、敢えて順位をつけるとしたら次の通り。 1.牢人大将:主人公の無理之介も魅力的ですが、与惣兵衛の最期も格好いいです。 2.国を蹴った男:無能な男今川氏真をここまで魅力的に描いた作品はかつてなかったでしょう。五助の男意気も拍手喝采です。 3.天に唾して:単に悲惨な最期を遂げたとしか知らなかった山上宗二を非常に魅力的に感じさせる作品です。 4.毒蛾の舞:佐久間盛政の短慮で柴田勝家は賤ヶ岳で戦いで負けたと思っていましたが、こういう筋書きもあったかもしれないと思うと、盛政にも魅力を感 じます。 5.戦は算術に候:豊臣政権瓦解の原因を言い当てた素晴らしい作品だと思います。 6.短慮なり名左衛門:直家兼続が恐ろしく嫌な奴に思えてくる作品。 | ||||
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「毒蛾の舞」がお気に入りです。 関ケ原を彷彿とさせる賤ヶ岳の戦いの展開にしびれました。 全体的にレベルが高く、どれも長編で味わいたいと思えるものばかりです。 | ||||
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ネタバレしない程度でいうと豊臣秀吉等の有名どころに対して、この本では嫌な印象として描かれ、どちらかと言えば、脇役、またはほとんど知られていない人にスポットを当てた短編集。 書き手によって、なるほどこうも印象が変わる物かと感心したし、おもしろかった。 とある、史実、エピソードがあって、これはこういう解釈もできますよと教えられた気がします。 時代は混沌とした戦国時代、歴史は勝者によってつづられるものであるから、その陰に隠れた骨のあるドラマがたくさんあったことでしょう。別の作品も読んでみたいと思います。 | ||||
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これまたたまりません。伊東潤という作家は、この手の作品書かせたら、安定感が違いますね。 | ||||
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主人公がとことんマニアックです。長束正家と佐久間信盛、今川氏真はやられ役として歴史ファンの記憶の片隅にありますし、山上宗二は「へうげもの」で出番がありますが、那波無理之介と毛利秀広は存在自体知りませんでした。そのようなキャストで読ませる小説を書くとは著者の力量を感じます。一番気に入ったのは「天に唾して」です。茶人という戦国ものでよく出る割にはよく分からない生き物を単純明快に描いている点が好きです。 | ||||
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伊東さんは、好き嫌いがはっきりしているように思う。 多分、秀吉や直江兼続は好きではないだろう。と思わせるくらい容赦なく、手段を選ばぬ策謀家として描かれている。 いつもながら戦国物ではあるが、現代に置き換えて考えさせられる。 ヒトの幸せや生きる価値とは何か。 それは己でしか決められない。 金や権力で買う人もいれば、そんなものがなくても手中にするヒトもいる。 この連作小説の前半には、幸せを求め小細工に溺れたり、策謀家の小細工に引っかかるものの不幸が描かれる。 しかし、後半はたとえ死しても自分の幸せを見つけたもの達が描かれる。 彼らの幸せは、いかな策謀家でも奪うことが出来ない。 読む自分はいま幸せでいるか…てなことを思った。 | ||||
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保身を捨て猛進する武田家牢人衆という傭兵たち、算術だけが得意の長束正家という人間の使い方を誤った三成、上杉家の内紛に乗じた(直江)兼続の冷酷な謀略、秀吉という絶対権力者に諂わず言いたいことを言い放つ山上宗二、戦国武将としては無能であったが蹴鞠に己の道を見出す今川氏真…などなど、それぞれのうずもれた魅力ある登場人物が戦国時代という混乱期を必死に生き抜く様子が、短編に寸鉄人を刺すように鋭く描かれている。 ただ個人的には「毒蛾の舞」は面白くなかった。 | ||||
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伊藤潤は通常の歴史作家が目を向けないような人物に光を当てて短編集に仕立てるのが実にうまい作家であるが、本書でもその特徴を存分に生かしている。 今回の短編集は戦国時代という舞台背景を除くと、登場人物や物語の流れに関係性は見当たらないが、唯一の共通点は、主人公が皆非業の最後を迎える点だ。 理を重んじた石田三成が算術の天才の「長束正家」という道具を使い損なったため、関ヶ原の戦いに敗れる姿を描いた「戦は算術に候」と、蹴鞠に一生を捧げた今川氏真を描いた「国を蹴った男」が白眉と思うが、他の4作品も読み応えがあって面白い。 | ||||
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うーん。可もなく不可もなく。 及第点ではあるけど傑作ではない感じ。 いくら作者の活動歴全体で賞をあげる雰囲気だとは言え、 この作品で直木賞を取ったらダメだと思う。 歴史モノ短編は、事象の抉り出し方が鋭ければ面白いし、 作者の思い込みのような描写でも 納得がいけば、それはそれで深い感慨を覚えると思うのだが、 この本はどれもイマイチ。 個人的には三成と正家の話が面白かったけど、 作者におちょくられすぎな長束正家像には共感できなかった。 まぁ、作者は経済関係出身なので、 案外これって実体験を基にしているのかもしれないけど。 それにしてもこの作者、ホントに直江兼続と上杉景勝のこと 嫌いなんだなぁ(笑) この作者しかこういう陰謀系の兼続を書いてくれないので、 私は好きだけど。 | ||||
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まぁ短編集なので・・・こんなものかなと思いました。 後に残るようなものは無かったですね。 | ||||
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戦国時代の後半、最もアツイ時代を生きた男達を題材にした6つの短編。 武将、茶人、職人、牢人など立場の異なる者達との友誼と夢とすれ違い。 主人公たちの多くは非業の最期を遂げるが、それぞれに与えられた戦場や大舞台の中で 渾身の知性と胆力が試される展開にハラハラした。 張り巡らされた伏線が想像の斜め上ゆく展開で収束するラストに なぜか清清しさと、万感の思いが去来する作品群。 | ||||
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