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戦国無常 首獲り(戦国奇譚 首)
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戦国無常 首獲り(戦国奇譚 首)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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首に纏わる六編。 欲に取り憑かれた男たちの悲喜交々が描かれている。 読むべし。 | ||||
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戦国時代に足軽とかの武功を立てるということに焦点が当たっていて面白かったです | ||||
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伊藤潤さんの本です。短編集ですね。 「頼まれ首」「間違い首」「要らぬ首」「雑兵首」「もらい首」「拾い首」という6編がおさめられています。 どれもが、戦国時代の後北条氏の武士たちがでてくるもので、「首」が関係する短編になってます。 そら、本の題名に「首」になるわな。 さらに、装丁の裏表紙に「首」がやたら書かれています。 電車の中で読んだりしてたら、周りから引かれるかもしれません。 どれもが、武士道といいますか、武士の生き様を描いているのだと思うのですが、 ちょっと論理先行というか、観念先行という印象を受けました。 たとえば「もらい首」では、ゲイ関係の二人の関係を明らかにしないために、「首」がかかわるのですが、この時代の衆道って、けっこうあげっぴろげじゃなかったかなぁ? まあ、よくわからんので、どうでもいいんですが。 ただ、あまり戦国時代の「首」については意識していなかったので、なかなかおもしろく読みました。 | ||||
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戦国時代の首級をとる悲嘆こもごもの短編集。 運命の非情さを味わえます。 | ||||
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他の歴史小説ではあまり見られない首実検の様子や首をとった後の処理の仕方などが描写されていて興味深い作品でした。また、全話、後北条氏の戦いが舞台となっているのも斬新だと思いました。 何よりも首獲りに己の栄達を賭ける武者たちの執拗なまでの執着が描かれています。本書の短編のほとんどは、思いがけず首を得た、または拾ったという者が、はじめは善良な心をもっていたのに、功名や周りからの賞賛に惑い、悪心を起こし、自分で獲ったものとして首実検に臨み、ばれて破滅していくというもので、その過程を読んでいきながら面白く感じました。 しかし、他の方もレビューで書かれているように、設定は異なるものの話の流れのパターンが同じような短編がいくつかあり、「また、この方法で首を不正に得たことが明るみになるのだろう。」などと容易に予想できてしまい、読み進めればその通りになるという展開が多かったので、そういうところには、もう一つひねりがほしいと思いました。 | ||||
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短編集。一編あたりの分量が少なくお手軽に読めます。 譲り受けた首、拾った首など、戦場で不正に入手した首に関する話になりますが、話のパターンはほぼ同じ。ラストの展開が読めてしまいます。 伊東潤さんは他の作品でもそうですが、ラストのどんでん返し的な部分が持ち味なので、それが好きな人なら楽しめるかな。 | ||||
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6編の短編が収められているが、極論を言えば、だいたい同じ場面と展開が繰り返されている印象を受けた。 各編を個別にみると確かにおもしろいのだが、これが続くとさすがに飽きてくる。 編数を絞って、内容を深化させるとものすごく良い話になりそうな予感がした。 著者の短編は初めて読んだが、長編ほどのインパクトは得られなかったように思える。 著者への期待が高いだけに、今回は辛い評価になりました。 | ||||
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首とりにまつわる短編集だが、 若干、最後の方はネタ切れ気味になっているように思った。 やはり首とりだけで一冊つくるのは難しいのか。 親子愛や友情、裏切り、虚栄、寄親など、 突き詰めればもっと面白くなりそうなテーマだけに残念だった。 | ||||
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戦国時代の合戦における「首」は、戦場での手柄を示して名誉や恩賞に直結する重要な証拠であった。戦場という混乱のさなかでそうした「首」が持ち主の手を離れて転がっていれば、人間の様々な思惑と欲望が時に悪意を伴って群がってくるのは必然と言えるだろう。 頼まれ首、間違い首、要らぬ首、雑兵首、もらい首、拾い首など「首」にまつわる雑兵の悲喜こもごもが展開される。ぎりぎりの状況で葛藤しながら生きる人間の人生を、グロテスクさを忘れた「首」が容易に左右する滑稽さがシニカルに描かれている。 | ||||
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初めて著者の伊東さんの作品を読みましたが、因果応報と云う言葉がぴったりな気がしました。 とても読みやすく引き込まれる作品だと思います。 | ||||
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短編でとっても読みやすく一日で簡単に読めてしまいました。もう少し読み応えのある内容を期待していたので、すこし拍子抜けした感じでした。 | ||||
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戦国時代の武士とはいえ皆が皆、正直に生きていたはずもないのだが、 嘘なら嘘の、その生き方を貫かず”正直に死ぬ”ことに「え?」となり、 また、妙に切れ味のよい刃物と、血、汗、涙、糞尿など極限状態の人間が撒き散らす”におい”が今ひとつ感じられず減点させて頂きました。 帯に書かれた推薦者の名前が、題名より、筆者よりも大きいのはなぜ? これは出版社の責任だろうが推薦文も含め興ざめ甚だしい。 | ||||
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ハードカバーの『戦国奇譚 首』を加筆修正し、文庫本とした作品。ハードカバー版も一気に読み終えて非常に印象深かったので、文庫化が待ち遠しかった。今回文庫化されるにあたり、タイトルが変わったが、中身は表現等、さらにグレードアップされた感じがする。物語の内容的なものは、ハードカバー版のレビューで書いたと思うので割愛させてもらうが、しかし二度目になるのにもかかわらず、ページをめくる手が止まらなかった。購入して一日で読み終えたのがもったいなくて、また最初から読み始めている。登場人物の生々しさは、時代は違うとはいえ、共感する場面が多い。再読しても色あせないこの物語たちは、きっと長く読み継がれる作品となることだろう。 | ||||
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短編集。背景が戦国、北条氏という点に、興味を持って買いましたけど、小説としてどれも読み飽きせず、最後まで一気に読み通せます。 | ||||
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戦国時代、大名や武将たちが国と命を賭けて華々しく戦う合戦に駆り出された雑兵達の悲喜と人間模様を短編に収めた歴史小説。 頼まれ首、間違い首、要らぬ首、雑兵首、もらい首、拾い首の六編の短編集。 どれも読み易くて一気に読める小説です。 そして、読み終えた後には・・・嘘や裏切り、横取りなどの非道徳的な行為をした者には天罰が下るという事がわかります。 | ||||
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非常に面白かったです。 人間の貪欲さは今も昔も変わらない、 というのが読み終えての感想です。 ただ他の方もレビューされていましたが、 読んでいくうちにオチは見えてきました。 予想通りの展開が待っていたのでそこは少し 物足りなかった気はします。 話の進行も似ていました。 しかし飽きるというようなことはなく 気付いたら読み終わっていました。 迷っているなら読むべきだと思います。 | ||||
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一言で言うと、とても面白かったです。 ビジネスの現場では手柄の横取り、駆け引き、抜け 駆け、他人への責任転嫁、濡れ衣などは日常茶飯事です。 でも、この本を読んでみればこんなこと、戦国時代から ずっとそうだったことが一目瞭然でわかります。 しかし、自分ももしそういった現場に出くわしたら、 果たして聖人君子のように振舞えるか自信がありません。 「タイムスクープハンター」なんかでテレビドラマ化 したらメチャ受けて面白いと思います。 文句なく星5つです。続編も期待します! | ||||
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本書は、戦国時代に戦功の目安となった、「首」に関わるテーマにした短編集で、「頼まれ首」「間違い首」など何れも首が付くタイトルの6つの短編が収められている。 主人公は何れも北条家の名もない下級武士で地味な設定だが、内容はどの作品も抜群に面白い。戦国時代の下級武士にとって武功の証である「首」を取るか取らないかは、運命の分かれ目となる。従って、例えば戦場で自分が倒した武将ではない「首」がころがっているのを見つけた際にそれを拾って自分の手柄とすべきかどうか、など思わぬ事態に遭遇した場合にどのような行動を取るか逡巡する主人公の心が読者によく伝わってくるのだ。 どの作品も面白く読んだが、個人的に一番気に入った作品は、最後のどんでん返しが小気味よい「雑兵首」だ。 | ||||
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「首」というちょっとオゾマシイようなタイトルで、恐る恐る読み始めましたが、率いられるように一気に読んでしまいました。「首捕り」などという現代とは別世界の話のようですが、生首ではないものの今の社会でも同じような人間の戦いがいろいろな政治やビジネスの場面で繰り広がられていると思います。TVドラマか映画で観れれば、きっと多くの人に感動を与えられる作品ではないでしょうか。 | ||||
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「首」。 それは命がけでなければ手に入れる事の出来ない、戦場での唯一の手柄の証拠。 一兵卒にとっては出世と名誉のための、得難い宝物。 本書は、そのような「首」を巡る兵卒たちを扱った全6話の短編小説集。 それぞれ30ページ前後でまとめられた物語は、どれも読みやすく各話2〜30分ほどで読めた。 また、首一つを盗んだり、捨てられた首を拾ったりして自分の手柄にする事が、当時は死罪に値する事をこの本ではじめて知った。 そのような重罪にもかかわらず、自らの出世やプライドのために、首を不正な手段で得ようとしたり、手柄を立てたとウソを言ったりする人間達。 そんな者達の愚かさや悲哀、しっぺ返しを受ける姿が、心に残る。 どれも戦国時代の関東を舞台にした物語であるが、その中で語られている不正や誘惑などの落とし穴、そしてそれらに翻弄される人間の弱さは、現代にも通じるメッセージ性を持っている。 現代では、それで命を奪われる事は無いだろうが、「クビ」にはなるかもしれない。 長年ビジネスマンとして活躍し、今はコンサルティング業をしているという著者の、人間観や仕事観が表れている作品だと思う。 | ||||
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