不条理な世を渡る武器は、気骨と果断。利に生きるか、義に死すか。

人を欺けば謀(たばか)られ、人を信じれば殺される。木曾谷(きそだに)の治世をめぐり反目する木曾家当主の義昌と弟の義豊。

信玄亡きあと屈指の大国を受け継いだ武田勝頼は、内憂外患を抱えていた。

継母と弟を斬り堀越公方となった足利茶々丸。

「奴に城を取らせる。そして俺は国を取る。

現在最も注目を浴びる気鋭の歴史小説家が描く織田家をとりまく異色の人々、毛利新助、原田直政、津田信澄、彌介など。

最強武田軍vs信長・秀吉・家康連合軍!戦国の世の大転換点となった長篠の戦い。

朝鮮出兵最前線の肥前名護屋の陣で、落魄の身となった宿命の2人の男が出会った。彼らの使命は血脈を伝えること。

室町時代末期の関東。若き主君の横暴により、すべてを失った男・長尾景春。

文禄・慶長の役―。日本軍の先陣・加藤清正の鉄砲隊をあずかる佐屋嘉兵衛忠善と、朝鮮の北辺・咸鏡道の役人である金宦。

信長でも秀吉でもなく、家康こそが天下人たりえた理由とは―。

関東の覇者・北条氏康の七男に生まれ、幼少期を箱根権現で過ごした三郎は、越相同盟の証として上杉謙信の養子となる。

平和を享受してきた伊賀国に暗雲が垂れ込める。隣国の伊勢を手中にした織田信長の侵攻が、いよいよ始まろうとしていた。

北条早雲、黎明を呼んだ男の壮大な一代記。

時は鎌倉時代末期。足利家の家宰・高師直は、幕府より後醍醐帝追討の命を受け上洛の途に就く。

小田原北条家の尖兵、玉縄北条家の当主・氏舜は一門を率いて関東の戦場を駆けめぐっていたが、心中では仏門への憧憬を捨て切れず、己の生きる道に思い悩んでいた。

情報戦を勝ち抜き、戦国の世を生き延びろ! 臨場感MAXの戦国時代小説 天下の簒奪を企む徳川家康は、豊臣家を滅ぼすべく大坂城攻略に乗り出した。

娘の嫁ぎ先を攻め滅ぼすことも厭わず、下克上で成り上がる戦国大名・宇喜多直家。その真実の姿とは一体…。

幕末の京都。

「法こそ正義」若手弁護士×「掟こそ正義」誇り高き軍人 二人が法廷に立つとき、熱い人間ドラマが生まれる。

私は戦う。武力を超える「銭」の力で。

領主の使命は民の幸せをはかるにあり。

わしは己に厳しくあらねばならぬ。

西郷隆盛が下野したとの報に接した村田新八は、フランスから帰国。

関ヶ原の戦い、大坂の陣、 そして日本史上最大級の内戦・島原の乱。

先に尽きるのは家康の寿命か、豊臣家の命脈か。 父であるが故の、母であるが故の苦悩と喜び。

大政奉還の江戸城で独り気を吐く男がいた。

開国から十年。貿易の激化で北関東の民は困窮していた。

友はずっと友だ。それだけは忘れるなー。

戦後の復興をかけた五輪開催を翌年に控え、変貌していく横浜で起きた女性連続殺人事件。

明治維新を迎え、世界に近代国家としてデビューした日本。内実は多くの問題を抱えていた……。

緻密な構図や大胆な題材、新たな手法で京画壇を席巻した天才・伊藤若冲は、なぜ奇妙な絵を生涯描き続けたのか――。

巨匠・松本清張が描く、徳川家康伝の決定版! 天文11年、三河国岡崎。

北条早雲公以来、坂東小田原武士の誇りは「民の幸せを第一とする志」にあり。

真の芸術家か、 戦国最大のフィクサーか―― 安土桃山時代に「茶の湯」という一大文化を完成させ、 天下人・豊臣秀吉の側近くに仕えるも、 非業の最期を遂げた千利休。

戦国――激動の55年を、織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼ら六傑の視点から描く、かつてない連作歴史長編小説! 男達が戦う意味は何だったのか。

網を打つ者。とどめを刺す者―。

世界登山史上最大級、百九十九人の犠牲者を出した八甲田雪中行軍遭難事件。

天下分け目の戦いは決し、敗者は歴史に葬られた―。父・三成の死後、ひっそりと津軽家に嫁いだ辰姫。

命懸けで千石船造りに挑む船大工の父子!が、海は凄まじい力でその挑戦を打ち砕く!!男たちの船は海に勝てるのか!?感動必至―魂を込めた渾身の長編時代小説。

東京五輪を翌年に控えた横浜港で女性の全裸死体が発見された。

十人の死者が出た簡易宿泊所放火事件の捜査にあたる川崎署の寺島が発見した、身元不明者のものらしき大学ノート。

永禄三年五月十九日(1560年6月12日)。「海道一の弓取り」こと今川義元が、天下に号令せんと東進を開始。

1588年、長崎に上陸したイエズス会士レンヴァルト・シサットは、布教の行き詰まりを打開すべく秀吉の元に向かった。

果てしなく暗く、身を焦がすほど熱いー。異色のビートが魂を揺らす。

筑後柳川の立花宗茂は、秀吉の九州攻めで勇名を馳せ、関ヶ原で西軍に属して改易となり、のち旧領に戻れた唯1人の武将である

「北条家の旧領関東二百四十万石を差し上げよう」天正十八年、落ちゆく小田原城を眺めながら、関白・豊臣秀吉は徳川家康に囁いた。

この熱量はすべての読者を圧倒する。 衝撃の松本清張賞受賞作。