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巨鯨の海
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巨鯨の海の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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太地町のクジラ博物館に行った後に購入し読みました。当時のクジラ漁がリアルに描写されタイムスリップしたみたいで素晴らしい本。難しいが映画化して欲しいです。日本の「文化」を本と映画が残して欲しい。 | ||||
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江戸から明治までの鯨漁を通して、当時の時代背景やこの太地という特殊な地域の風習、風俗、小さな村社会独特な排他的な文化を知ることができる。 また、漁については、鯨という生き物をとても敬い崇めている様子が伝わり、命がけの生活のための糧である事が伝わり、この捕鯨という文化の奥深さが伝わる。 筆者の表現がとても豊かで、本当に海にいるかの如く生々しい描写表現のお陰でリアリティをもって切迫感、緊張感、絶望感などを味わえる。 当時の時代の言葉やこの地方の方言、または鯨漁独特の呼び名や言い回し等は、最初は苦戦するが解説もあり、読んでいれば直ぐに慣れてきたので、そこは心配いらないだろう。 素晴らしい本を読めて、感激した。おすすめだ。 | ||||
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久々に面白い本を読んだ。 ある程度の歴史素養がある人には知的興奮も得られ満足すると思う。 世間で話題の〇〇海賊の娘も読んだが、こちらは小学生が喜ぶ内容。 雲泥の差。名作。 | ||||
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タイトルが表すとおりの、クジラを捕ることを仕事とする男たちの、江戸時代の歴史小説。死と背中合わせの男たちの生きざま。でも、意外性や盛り上がりに欠けて、ちょっと期待しすぎたので、残念でした。 | ||||
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噂どおり面白かったです。 太地の古式捕鯨を巡り、明治11年の大背美流れへと時代が下っていく構成となっています。 捕鯨のように、毎回命がけの仕事に関わる人たちの身辺は潔癖ですが、そこまで割り切れない人たちもいるからこそ、組織にドラマが生まれるのだと思いました。 精神的にも肉体的にも強い人とそうではない人の共存には、圧倒的な序列が必要なのだとも感じました。 | ||||
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太地の地域活性化の手段が鯨漁で、それがとてもうまくいっていたことがわかる。 | ||||
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捕鯨に特化した村と人々を連作で、丹念に描いている。 捕鯨のシーンなどは、映画を見ているようにリアルだ。 人間模様もリアルでいながら、個性的で、現代人が忘れているものを思い起こさせてくれる。 名作です。 | ||||
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時代小説というと、どうしても主人公たちは戦場を駆け巡る侍たちの 話となりがちであるが、この作品の主人公は庶民であり、 時には弱気な男を中心に物語が展開される。 それであるからこそ、感情移入できる部分も多く、運命という残酷さに 翻弄される人間の小ささを感じざるを得ない。 | ||||
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なぜ、直木賞をとれなかったのかが不思議な一冊。 レビューはこの一言で十分。 | ||||
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クジラ漁の伝統、掟、人間模様、すべての描写に感激した。外国の人には理解できない漁の伝統があることに日本人として誇りに思う。 | ||||
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和歌山県の太地という日本古代から続く捕鯨基地を舞台にした傑作連作短編集だ。 日本で大型の鯨を獲ることができるようになったのは1675年からとのことだが、とはいえ極めて危険度の高い捕鯨に絡む人間模様を描いた6つの作品群には、何れも濃密な人間模様と息を呑むような迫力のある捕鯨シーンがふんだんに盛り込まれており、読むものをぐいぐいと引き込む力がある。 一つひとつの物語は完結しており、どれを読んでも楽しめるが、徐々に時代を下っているようで、古代捕鯨が終焉を迎える最終話の終わりには、何とも言えない余韻があった。 | ||||
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題名からは想像できないほどの悲話の作品群。 どの作品もクジラの悲しみと獲る人間の悲しみと両者の死が共通のテーマです。 俗に言うと短編集は、内容のでき具合が極端でで敬遠する方々も多いと思うのですが、 本作はどのお話も秀逸です。文章校正が卓越していて自然と引き込まれますね。 移動中の電車の中で手に取った本が、あまりに面白い内容なので下車せずに、 ずっと読み続けたいなあ、という経験は結構あると思うのですが、この作品は正にそういう本です。 銛をハリネズミのように撃ち込まれ、絶命寸前の若いクジラの近くを、老いたクジラが 「許してやってくれ、俺を代わりに獲ってくれ」と言わんばかりに、泳ぎ続ける。 悲しい潮声に漁師は思わず耳を覆いたくなる。 フィクションでしょうが、太地のクジラ捕りから聞いた本当のお話なんでしょうね。 各作品群は、漁師とクジラの悲しみと死を扱っていますが、クジラの生態や漁師の生活や 言葉、文化、歴史への造詣がとても深く作者の取材力や思い入れの深さに感心します。 そして、本作は決して映画「コーヴ」へのアンチテーゼではありません。 クジラに対して畏敬の念は作者が勝手に作り上げた思惑ではなく、太地の伝統であって それは世界の中のクジラ漁師に共通していることだと思います。 あんな、可愛いクジラをとるなんて日本人は残酷だ! 世界での先端を行く日本が何故、クジラをとる必要があるのか? 野蛮で残酷な日本人!信じられない!と一部の活動家から批判され続ける日本。 私は「だまれい!文化、歴史、伝統を批判する権利はあるだろうが、 途絶えさせる権利は誰にもないぞ!( ̄ヘ ̄)/」と言いたい。ヾ(ー_ー;)コレコレ 多くの日本人に読んでもらいたい、そんな稀有な作品群です。文句無しに★10個です。 | ||||
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他のレビューアさん達には申し訳ないが、藤沢周平に親しんだ読者には、やや物足りないと感じないでも無い。 が、力作だ。 それは認める。 日頃小説を読む機会のない人が読んでも、やはり面白いだろう。 こんなのが直木賞なり、本屋大賞に選ばれるべきだと思う。 | ||||
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太地・鯨シリーズの第一弾。江戸時代末期から明治時代までの紀伊半島の漁村・太地で組織捕鯨に携わる男たちを描いた連作短編集。いずれも読み応えのある6編を収録。 鯨と人間が対等に近い立場で、命をやり取りをした時代太地鯨組の厳しい掟と捕鯨に携わる男たちの勇気と苦悩。若者は捕鯨を通じて成長し、若者を導く年長者はいつか身を引いていく。 『旅刃刺の仁吉』。流れ者の刃刺の仁吉が太地鯨組の中での地位を確立していくと共に妾腹の音松に刃刺への道を示す。 『恨み鯨』。鯨組の厳しい掟の中で生きていく親子と物哀しい家族愛を描いた佳作。 『物言わぬ海』。耳が聞こえない喜平次と刃刺となった与一の友情とその間に立ちはだかる太地の厳しい掟。 『比丘尼殺し』。本作の中ではミステリーの色合いが強い異色の短編。一番、面白かった。比丘尼や遊女を連続して殺害した犯人は太地鯨組の刃刺と目されたが 他に『訣別の時』と『弥惣平の鐘』を収録。 | ||||
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古式捕鯨の隅々まで克明に描いた従来あまり無かったテーマを題材にしており、素晴らしい世界の紹介に驚嘆。 大いに気に入った! | ||||
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※削除申請(1件)
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伊東さんの作品は、いつも読後に感慨にふけってしまう。 この作品は、鯨漁に生きる人々を描いているが、いつもの戦国ものとあまり遠く感じなかった。 それぞれが主人公の物語を誰もが紡いでおり、それは太地の水夫であれ家康であれ変わらない。 昨日まで颯爽と檜舞台にたっていた者が図らずも退場し、3番手でコツコツ生きていた者が押し出されたり。 生きていくことの難しさと、だからこその面白さ…そんなことを考えさせられる。 | ||||
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クジラと人間の格闘、クジラを追っての遭難など描写が迫力がありました。 | ||||
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実在した鯨捕り集団を背景に、太地という特異な土地で生まれ、生きる人々の葛藤と性(さが)が鮮やかに描かれていました。 短編ごとにある鯨捕り漁の様子は、実際に見たことのない自分の脳に映画のように映し出されるくらい、細かな描写と臨場感や緊張が伝わったほどです。 厳しい漁を生業とする代わりに生活の安定が得られる…団結ゆえの閉鎖的社会…自分と家族…現代においても誰にでも直面する迷いや悩み、直面する決断は、読みながら知らないうちに顔に出てしまうくらい入り込んでしまいます。 読み終わって、もう一度読んでしまった(笑)数少ない逸品です。 | ||||
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捕鯨の大国として古来培った漁法をくまなく披露していた。 仕来りの厳しい鯨魚村の人々の生活が活写されている。 | ||||
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鯨=太地というのは、日本人の正しい感覚だと思います。 でもそこ止まり。太地にも行ったことがあるのに、歴史は全然知りませんでした。 とても読みやすく、最後の章はすばらしかった。 | ||||
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