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(短編集)
幸せスイッチ
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幸せスイッチの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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面白かったです | ||||
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「アリス殺し」が面白かったので、作者の本が読みたくなった。 本書は六編収録の短編集だ。いずれも作者らしいグロでいびつな世界が広がる。 『怨霊』死を呼ぶ怨霊に憑りつかれてしまった。名探偵Σは驚くべき方法で危機に立ち向かう。 あまりのバカバカしさに唖然とする。最高のお気に入りだ。 『勝ち組人生』遺産を受け継いで金持ちになった私は、勝ち組だ。が、他人を見下す勝ち組人生は、意外な顛末に。 人生を勝ち負けで判断すると、ろくなことにならない。 『どっちが大事』『診断』 この二篇は、偏執的な執着を描いた一種のサイコホラーだ。ヒロインは竹内花子という女性だが、同一人物ではないだろう。 他の作品にも登場する。星新一のエフ氏と同じで、キャラクター性を排してストーリーに集中させるための記号キャラだと思う。 表題作は、脳への刺激で幸せになろうという話。麻薬や宗教も基本的には同じ原理だな。 ズブズブと深みにはまっていく感じが、厭らしくて引き込まれる。 『哲学的ゾンビもしくはある青年の物語』 この世界は何かのプログラムではないか。SFではおなじみの現実崩壊ものだが、作者の手にかかると何とも珍妙な不条理小説になる。 現実の壊れる過程が妙にリアルなのだ。かなり好きな作品である。 知的で切れ味抜群のミステリとは違って、ホラー作品は日常に不条理が侵入してくる作風で、けっこう怖い。 多才な作家だ。あと何冊か読みたくなった | ||||
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