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神様ゲーム
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神様ゲームの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全137件 81~100 5/7ページ
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児童向けの本ですが、著者特有の歪み全開です。読後の感想も他の作品同様に悪いですが、読みやすい部類に入るので麻耶ワールド入門書として最適です。図書館に旧版があることも多いですしね。 | ||||
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「神様の言葉は絶対」――そこに理由も裏付けも何もなく、ただ真実が真実として提示される。これは近年では竜騎士07氏による『うみねこのなく頃に』に登場した「赤き真実」に似たシステムであり、ミステリにおける新しい手法の一つだと個人的には評価している。真実を決定するのがこちらは神様で、あちらは魔女である(うみねこがミステリなのかどうかはさておき、ひぐらし同様システムは斬新な部分があった)。 本作においては神様の言葉「赤き真実」によってあらかじめ犯人が「誰」かは示され、「なぜ」「どうやって」という部分について主人公が推理していく体裁がとられている。ただ本当に神様の言うことは正しいのか?という前提部分について「信じない」選択肢が消せないため、読み進める中で不安が常につきまとう。それがラストの衝撃的な展開のみならず本作全体の多重解釈の一因ともなっている。 ただ読むだけであれば『隻眼の少女』以上に読みやすく、分量が少ないこともありすぐに読み終わる。しかし麻耶作品の醍醐味である終末のカタストロフィ――自分で納得できる解釈を付与しない限りモヤモヤし続ける「呪い」のような読了感は健在で、ラストのどんでん返しは普通に読み進めていたら「は???」となること請け合いである。その解釈は幾つかの可能性に分かれると思うが、(注:ただしどれも邪悪です)なところがもうたまらない。 本作に限らず麻耶作品で高評価と低評価を分ける起因はまさにここにあると思うのだが、個人的にはむしろそれが楽しみでわざわざ高い本を買って読むのだし、ファンの方は大体そうだろうと思う。ただこれを小学生の子供に読ませたいかというと素直に頷けない部分があるのであえて-1。それも「あの麻耶」を子供向けとして出版した出版社側の問題だろう。 | ||||
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神様のいうとおり。 答えはすでに決まっている。 それがすべてだ。 読者にできるのは考えることだけ。 答えはすでに決まっているのだ。 10代の頃に『夏と冬の奏鳴曲』に感銘して以来の麻耶雄嵩ファンだけど、この作品には久しぶりにグッときました。 小学生を主人公とした、ビターなテイストの作品で、いかにも麻耶雄嵩らいしいお話ですね。 合わない人には、徹底的に合わない作品だろうけどね。 加えて言うと、「読者にできるのは考えることだけ」って書いたけど、実際のところあまり考える必要もなかったりするんです。 直感的に、この結論を受け入れられるひとだけだが、この作品を面白がれるひとだと思うから。 それは、多分『夏と冬の奏鳴曲』についても同じだと思います。 | ||||
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読後それまでの世界をひっくり返す、 ミステリ独特の楽しみを最高のかたちで読ませてくれる傑作です。 本当にすばらしい。 これをミステリーランドで刊行したところに、 作者と編集者の恐ろしさを感じますが、 読みやすい文章で、すべてを理解していると思って読み進めると 足下をすくわれること間違いありません。 | ||||
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このシリーズは綾辻さんの「びっくり館の殺人」とこれしか読んでませんが、両方とも子供には内容がきつすぎる気がします。 トラウマになりそうなオチや展開もそうですが、特にこちらは子供の知識では理解できないであろう悪趣味な固有名詞が所々見受けられます。 ジェノサイドロボはギリギリかなとも思いますが、ネクロフィリアロボは児童向けではアウトでは? 児童向けなので文章量は少ないです。 大人にとっては短時間で楽しめる良質な「怖い本」だと思います。 個人的には小さい子供にはあまり読ませたくないです。 | ||||
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ノベルス入りしたというので読んで見ました。その結果意思ったことですが・・・。 この本に関しては、「作者が何をやりたかったのか」を問うことは、 あまり意味がないと思う。 一つ前の結論で充分だったのに、 あの最後のどんでん返しを付け加えたのは、 そこで作者がそれを思いついたから、という以外の理由はないと思う。 普通の作家ならばそこで、せっかく積み上げた論理を犠牲にするのを躊躇うものだ。 だがこの作家はそれをやってしまう。 それが熱狂的な支持者を生みながら、大成を拒む(一般的な人気作家にはならない)理由でもあろう。 | ||||
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児童向けミステリシリーズの一環として書かれた物の由。一人称の主体である小学4年生の主人公が所属する"少年探偵団"の存在や主人公の記述のレベル(文体やルビ付きの漢字等)が如何にもそれらしい。だが、児童に楽しさやワクワク感を与えるというよりは、ある種の怖さを抱かせる事を目的とした物らしい。「神様」を自称する鈴木君の存在や挿入される版画絵のオドロオドロしさがそうした雰囲気を醸し出している。 連続"猫"残虐殺害事件及びそれに続く密室状態での主人公の同級生の死亡事件を扱った作品だが、とことん多重解決(解釈)に拘っている。本当に鈴木君は「神様」なのか ? 同級生の死亡は事故なのか殺人なのか ? 鈴木君が「神様」かつ同級生の死亡原因が殺人だったとして、最後に下った天誅は犯人本人(動機を除けばあり得る)に対してなのかそれとも......。 作者の常で、作品全体として整合性が取れていない点が多々ある(児童書でもこうなのか !)。それを承知の上で、真実は1つでも、それに対する解釈の仕方は様々であり、しかもそれが往々にして過酷なまでの不条理に満ちているという事を伝えたかったのではないか。作者の「夏と冬の奏鳴曲」を既読ならこれ位の矛盾や齟齬は可愛い物だが、"児童"が読めばかなりのインパクトを受ける仕上がりになっていると思う。 | ||||
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子供向きなら、唐突でも伏線がなくても何でもありな訳ですか? 後、神様の設定なんですが、普通の推理小説ではありえない。 不可思議な事が次々に起こって、論理的な説明を期待していたら、 宇宙人の仕業でした!という某映画みたいなガッカリ度満点な落ち…。 子供だから、意外性に驚くだけで絶賛、論理的には突っ込まれないだろうとの読みなんでしょうか。 この作品を絶賛している人達が不思議です。 この設定だったら、正直何でも有りになりますね。 「推理小説」ではなく、ジャンルを変更した方が良いのでは ? | ||||
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子供向けに見せかけた装丁、挿絵、ふりがななどは手に取った大人を油断させるための作者の仕掛けとしか思えません。 間違って児童図書コーナーに置かれたくない本です。 子供に本をプレゼントする際は自分も最後までちゃんと読まにゃイカン、という戒めなんでしょうか。 わたしも最初、ふりがながふってので子供むけに良い作品なのかな、と思って読みました。 大人も楽しめる児童図書!しかもミステリー!っていい感じだなー!と。 なので当然大人向けのミステリーにある生生しい描写を控え、その分もっと謎かけや伏線など健全に楽しめる要素で楽しく読めるミステリーなのかと期待して読み進めました。 でもあっさりと裏切られました。 猫殺しまでは良い…、でも友達が死んでる!しかも殺人?…、でもまぁこれも子供向けとはいえミステリーなら必要悪なのか?・・・、と思ってました。 が、これ以降はいただけません! 仮にこれを大人向けのミステリーとするならば内容はうっすい感じです。 これでは殺された英樹君はうかばれません。 読み終わった後も、もやもやします。 あと気になったところは、小学生とは思えないほどの必要以上に分別をわきまえた探偵団のメンバー達。 彼等がもっとリアルに子供っぽい小学生だったとしたらこの物語は成立しないでしょう。 このへんは、やはり本を読むことで子供達にに学んで欲しい処世術です。 自分も小学生の時分に男女問わずこのくらいの分別のある会話ができていたらもっと今頃地元の友達の結婚式なんかにも招待されていただろうなーと思いました。 | ||||
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子供向けに見せかけた装丁、挿絵、ふりがななどは手に取った大人を油断させるための作者の仕掛けとしか思えません。 間違って児童図書コーナーに置かれたくない本です。 子供に本をプレゼントする際は自分も最後までちゃんと読まにゃイカン、という戒めなんでしょうか。 わたしも最初、ふりがながふってので子供むけに良い作品なのかな、と思って読みました。 大人も楽しめる児童図書!しかもミステリー!っていい感じだなー!と。 なので当然大人向けのミステリーにある生生しい描写を控え、その分もっと謎かけや伏線など健全に楽しめる要素で楽しく読めるミステリーなのかと期待して読み進めました。 でもあっさりと裏切られました。 猫殺しまでは良い…、でも友達が死んでる!しかも殺人?…、でもまぁこれも子供向けとはいえミステリーなら必要悪なのか?・・・、と思ってました。 が、これ以降はいただけません! 仮にこれを大人向けのミステリーとするならば内容はうっすい感じです。 これでは殺された英樹君はうかばれません。 読み終わった後も、もやもやします。 あと気になったところは、小学生とは思えないほどの必要以上に分別をわきまえた探偵団のメンバー達。 彼等がもっとリアルに子供っぽい小学生だったとしたらこの物語は成立しないでしょう。 このへんは、やはり本を読むことで子供達にに学んで欲しい処世術です。 自分も小学生の時分に男女問わずこのくらいの分別のある会話ができていたらもっと今頃地元の友達の結婚式なんかにも招待されていただろうなーと思いました。 | ||||
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探偵が神様という設定で、あまりに呆気なく答えを出している。だが、推理小説の要素は決して消えない。先に答えを出すことで「どうやって」を読者に考えさせているため、むしろ謎解きの面白さを与えている。 犯行動機や主人公の悲運など麻耶らしい悪意を感じるのだが、それも味があっていい。 | ||||
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探偵が神様という設定で、あまりに呆気なく答えを出している。だが、推理小説の要素は決して消えない。先に答えを出すことで「なぜか」を読者に考えさせているため、むしろ謎解きの面白さを与えている。 犯行動機や主人公の悲運など麻耶らしい悪意を感じるのだが、それも味があっていい。 | ||||
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うーむ、何とも評価の難しい小説だ。ミステリーとして読むと、主人公の子供の妄想又は推理(神様?の話)が、いつの間にか小説の中では事実として扱われており、不当だ。この種のスリカエが行われると、どんな結論も導き出せてしまう(鈴木君が神様ならば問題ないが、その場合はミステリーでなくファンタジーとなる)。推理の根拠が曖昧なまま、それが事実にスリカエられてしまう為、読者は混乱し、結末の解釈も難しくなるのだ(推理が実証されないまま不条理な結末を迎えてしまう)。基本的にこの作者のファンだが、この作品はよく解らなかった。まぁ、らしいと言えばらしいが。いずれにしろ、内容的にも子供向けの小説ではない、それだけは確かだと思う。 | ||||
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「ミステリーランド」シリーズの一作 2006年度版このミス 5位 これは本当に子供向けに書かれた作品なのか かなり、ブラックな内容だった しかも、このラストは??? 多重解決ものの、真の解決を書かないバージョン??? 「猫事件」の方は論理的には解決しなかった また、「殺人事件」も真の解決はしなかった??? 探偵(役)の絶対性や論理的に真実にたどり着くことを否定した作品だったのか??? とにかく、神の存在をどう捕らえるかにもよる | ||||
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「ミステリーランド」シリーズの一作 2006年度版このミス 5位 これは本当に子供向けに書かれた作品なのか かなり、ブラックな内容だった しかも、このラストは??? 多重解決ものの、真の解決を書かないバージョン??? 「猫事件」の方は論理的には解決しなかった また、「殺人事件」も真の解決はしなかった??? 探偵(役)の絶対性や論理的に真実にたどり着くことを否定した作品だったのか??? とにかく、神の存在をどう捕らえるかにもよる | ||||
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この作品の面白さは、「鈴木君」の存在に尽きる。 「神様」の前では、論理も動機も、意味がない。鈴木君がAだと言ったらAなのである。 鈴木君を神と認めないと、最後のアレの説明がつかない。 だから、否応ナシに鈴木君の言っていることを認めるしかないのである。 ミステリー小説として読むと、ロジックもへったくれもないので物足りない。 ただし、ある種の大人向け童話として読んだら面白いと思う。 | ||||
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この作品の面白さは、「鈴木君」の存在に尽きる。 「神様」の前では、論理も動機も、意味がない。鈴木君がAだと言ったらAなのである。 鈴木君を神と認めないと、最後のアレの説明がつかない。 だから、否応ナシに鈴木君の言っていることを認めるしかないのである。 ミステリー小説として読むと、ロジックもへったくれもないので物足りない。 ただし、ある種の大人向け童話として読んだら面白いと思う。 | ||||
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全体的に漂う雰囲気は子供向けを装ってはいるものの・・・ この本の本当の対象はむしろ成人でしょう。 ある種のビルドゥングス小説とも呼べるかも知れないが、神様が芳雄に告げる「真実」はいつだって(それが真実であるために尚更)残酷。 結末にも唖然。これが麻耶雄嵩作品ということを考えると納得。 値段は張るが是非とも読んで欲しい本です。 文庫化してくれればもっといろんな方に読んで貰えるだろうに… とにかく、読み終わった直後、誰かに何か言わなければこの昂ぶりが収まらないような、そんな本でした。 | ||||
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全体的に漂う雰囲気は子供向けを装ってはいるものの・・・ この本の本当の対象はむしろ成人でしょう。 ある種のビルドゥングス小説とも呼べるかも知れないが、神様が芳雄に告げる「真実」はいつだって(それが真実であるために尚更)残酷。 結末にも唖然。これが麻耶雄嵩作品ということを考えると納得。 値段は張るが是非とも読んで欲しい本です。 文庫化してくれればもっといろんな方に読んで貰えるだろうに… とにかく、読み終わった直後、誰かに何か言わなければこの昂ぶりが収まらないような、そんな本でした。 | ||||
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小学四年生の芳雄のクラスに転校してきた鈴木太郎は、自らを神だと 称し、最近市内を騒がせている、連続ネコ殺しの犯人の名前を告げる。 そして、数日後には、密室状態の場所で変死していた クラスメイトを殺した犯人のことも知っていると言い……。 とりあえず密室殺人に関しては、きちんと論理的手続きを踏んだ解明がなされます。 そこで導き出される結論も、芳雄にとっては十分つらく苦いものなのですが、結末で 作者が芳雄と読者に突きつける真実は、より酷薄で、救いがないものとなっています。 ロジカルな解明の後に、超自然的要素が立ち現れる、という点では、 カーの『火刑法廷』を彷彿とさせますが、論理と怪異が釣り合っていた 『火刑法廷』に対し、本作はそのバランスが崩れ、矛盾や齟齬が露呈 してしまっています。 ただ、作者からすれば、作品の整合性をあえて犠牲にすることで、 「すべては、すでに決まっている」という、圧倒的な不条理を表現 したかったのでしょう。 論理的な推理を積み重ね、答えを導き出しても、それが即真実であるとは限らない。 そして、たとえ真実がわかったとしても、自らを傷つける結果にしか繋がらない――。 そうした、おそろしく空虚で、絶望的なテーマを、淡々とした 筆致で描き切っているところは作者の面目躍如といえます。 | ||||
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