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夢のなかの夢



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【この小説が収録されている参考書籍】
夢のなかの夢
夢のなかの夢
夢のなかの夢 (岩波文庫)

夢のなかの夢の評価: 4.09/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.09pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

偉人達が見たに違いないシュールな夢

マヤコフスキー、チェーホフ、ヴィヨン、コウルリッジなど、各界の偉人達がある特別な夜に夢を見たとしたら、こんな夢だったのではないかという20のショートショートな夢物語。最初の一話だけは架空の人物が主人公というのがお洒落。
 最初に良く知っている人の話を読むことをお勧めします。例えば絵に詳しい人であればロートレック、カラヴァッジョ、心理系の人であればフロイト、音楽好きな人であればドビュッシーなど。ダイダロスに詳しい人はさすがに少ないのでは。
 個々の物語の題名も、「他人の夢の解釈者、ジークムント・フロイト博士の夢」など、なかなか粋です。

 それぞれの話は事実に基づいているらしい精神分析的な寓意であり、偉人達の夢を勝手に物語るというのはテーマとして素晴らしく面白い。が、如何せん短すぎて深みに欠ける。また本の表題は、「夢のなかの夢」なのではあるが一度目覚めるだけで夢から覚めてしまう。ということは彼等の人生そのものも夢だったのか、あるいは彼らの人生は夢に過ぎなかったということであり、実際、夢だった方が良かった人もいるような気もするし、この本の表題自体が若干失礼な気がしないでもない。

 最後に「この書物のなかで夢見る人々」として、全員のプロフィールを簡単に紹介しているが、これも皮肉っぽいところが何故か興味を引く。

  
 幻想的なジョークのお好きな人にはお勧め。
夢のなかの夢 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:夢のなかの夢 (岩波文庫)より
4003270614

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