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さよなら、シリアルキラー



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【この小説が収録されている参考書籍】
さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)

さよなら、シリアルキラーの評価: 4.00/5点 レビュー 12件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(5pt)

好き

私が人生で初めて買った小説でした。
中学生の頃本屋さんで帯のうたい文句に惹かれ購入しました。中学生からしたら値段が高めでしたがまったく損ではありませんでした。
凄く面白くサクサク進むのでやめるタイミングがなかったですw
さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)より
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No.11:
(4pt)

読みやすい

普段、サスペンス物は読まないのですが、ヤングアダルト向けの本の紹介本で本書を知り、読みました。

原文も良いのでしょうが、翻訳物を読んでいるという違和感がほとんどない文章です。

単位についてはできれば注釈かカッコで日本の単位が知りたかったです。
背が小さいという表記があっても、アメリカの単位だとどのくらいかわからないので。

ストーリーはそれなりですかね。
一応シリーズ全巻読むつもりです。
さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)より
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No.10:
(5pt)

良質の青春小説

以前続編が平積みになってるのを見かけて惹かれたのだが、一巻目が見当たらなかったので買うのを断念したシリーズ。
書店は最新刊だけ並べるのでなく、既刊もそろえていてほしい……(何十冊とでてるなら別だが、当時はまだ二冊目だったし)

今回は漫画家が帯と表紙を描くフェアに便乗して購入。リボーンの天野明さんのジャズ、ワルっぽくてかっこいい。ニヒルな表情がイイ感じ。

三桁の犠牲者を出した全米ナンバー1のスーパーシリアルキラーを父にもつ主人公ジャスパー。
彼が住む田舎町ロボズノットで殺人事件が起こり……
という話。

ミステリーと青春要素でいうなら、後者の比重が大きい印象。ジャスパーは生い立ちこそ特異だが、「親に刷り込まれた自分像からの脱却」という普遍的な自立のテーマは、現代を生きる全てのティーンエイジャーに通底しているのではないか。
口が達者で冗談好きな血友病の親友・ハウイーに、善良で快活な黒人ガールフレンド・͡コニ―など、個人的な人間関係は恵まれている。
恋に友情に将来に悩むジャスの姿は青春小説の王道ともいえる。

三人で集まり作戦会議を開いたり隠れ家でいちゃついたりと、ヤングアダルト小説ではある意味お約束といえるエピソードが盛り込まれている。
ジャズを見守り導く保安官や認知症の祖母にゲスな記者など、周囲の大人も個性的。

父親を超える殺人鬼となるため幼少時から英才教育を受けてきたジャスパーは、常に自分の中の父親の部分と戦っている。
自分にできることを理解し、それをしないでいるために常に誘惑を律し続ける彼の葛藤が身に迫ってくる。
父親であるビリー・デントの不気味な存在感や人を操る巧みさも必見。
ブラフと嘘をまじえた父子の駆け引きには緊迫感がある。

ジャズの良心を代表するハウイーとコニ―は、ともすると暗く重くなりがちなストーリーに健全な明るさを添えてくれる。
ジャズをシリアルキラーの息子やその父親のコピーではなく、ジャスパー・デント個人として愛し尊重する二人の存在には救われる。

真犯人っぽい人物は序盤で何人か登場するが、その真相は見抜けなかった。
今後ジャズが父の呪縛を断ち切って未来を掴み取れるのか、コニ―との関係はどうなるのか楽しみ。
さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)より
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No.9:
(2pt)

中二感満載の壮快作

主人公は連続殺人鬼の父親に英才教育を施された小さな町に住む17歳。父の影響による殺人妄想や周囲の視線に苦悩しながら日常を送る中、殺人事件がおこって、、、というなんとも微妙な設定。ほどほどの切迫感、ゆるゆるのプロット、うっすい異常さ、ほどほどのキャラクターで、昼のサスペンス劇場的ノリでさらさらさらと読めちゃいます。好みですが、極たまぁにこの程度の強度の刺激や哀しみが読みたくなる時もあるんですよね。
それにしても、作者の文章力もあるのでしょうが銃がある社会ってこんなにも人命は軽い感じなんでしょうか。また、これは青春小説として書かれたとの事。マジで?意味が分かりません。そして、アメリカの方ってもしかして中二感大好き?
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No.8:
(4pt)

全3部作のようです。これは一気に読める。

120以上の人間を手にかけたシリアルキラーを父にもつジャズ。殺人鬼としての英才教育を受けたジャズは苦悩の日々を送る。もう、この設定が面白い。親友のハウイー、恋人のコニーと出てくるキャラクターも魅力的。
面白かったです。次巻への伏線を書いて1巻修了。次巻も読まねば。
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No.7:
(3pt)

さくさくっと

読めましたよ。
特に真新しいお話でもなく、
特にすごいトリックがあるわけでもなく
普通のシリアルキラー物語に
高校生の日常を加えたって感じのお話でした。
そこそこ、面白かったかな。
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No.6:
(1pt)

上巻です。完結しません。

日替わりセールで600円になっていたので購入してみました。
あらすじは123人殺害し服役中の殺人鬼の父を持つ青年が、新たな連続殺人犯を追う青春ミステリー。
自分に流れる殺人鬼の血に対する苦悩、親友との友情、恋人へ触れられない葛藤など青春要素が満載!
と期待して読んだのですが、見事に予想の斜め下でした。
まず殺人に関しては、ピエール・ルメートルや誉田哲也のような凄惨なグロ描写は無く、非常にソフトでお子様向き。
息を飲むような急展開も、伏線を張り巡らした巧みなプロットも無し。
青春要素も心理描写が甘く、苦悩が伝わらず物足りない。
そこら辺にある三文小説です。

そしてこれは作者ではなく、出版社側の売り方の問題ですが、本作は2部構成の上巻に当たります。
本作だけでは、何も謎が解明されず(ミステリー?)小説としては破綻しています。
しかし、そこを明記せずにとりあえず1冊買わせようという狡っ辛い営業スタイルが非常に腹立たしい。
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No.5:
(5pt)

悲運の境遇に負けずに力強く生きる少年ジャズに勇気をもらえる青春ミステリー第1弾!

21世紀最悪の連続殺人鬼を父に持つという悲運の境遇に負けずに力強く生きる少年ジャズと彼を助ける親友ハウイーと恋人コニーの若者三人が故郷の町に現われた新たな殺人犯「ものまね師」の謎に挑む大人顔負けの胸のすく活躍を描く痛快な青春ミステリーの話題作、第1弾です。最初に訳題についてですが、必ずしも本書の内容を明確に表しているとは思いませんが「さよなら」の語が青春によく似合うという意味で中々に良い選択だったなと感じますね。懐かしの歌謡曲に例えると「さよなら」オフコースや「さよなら夏の日」山下達郎や「夢の途中」来生たかお(リバイバル映画化「セーラー服と機関銃」の主題歌)の歌詞「さよならは別れの言葉じゃなくて」等々が思い出されて改めて「さよなら」は「青春」の香りを感じさせる言葉だなと思いましたね。
父である連続殺人犯ビリーから殺人についての手ほどきを受けながら成長した高校三年生の少年ジャズは地元の田舎町ロボズ・ノッドで指を切断された女性の死体が見つかった事件を知って直ちに連続殺人だと確信し保安官に直訴する。しかしタナー保安官はジャズをまともに相手にしてくれないままに時が過ぎて、やがて遂に心配していた第2の殺人が起きてしまうのだった。
本書で私が感じた最大の疑問は公式的に123人もの殺人を犯した21世紀最悪の連続殺人鬼ビリーがどうして記録的なスピードで死刑されないのだろうか?という事なのですが、まあストーリーを成立させる為にはどうしても彼を生かしておく必要があるので止むを得ないのでしょうね。ミステリーとしての出来栄えは可もなし不可もなしで、飛び切りの新奇なサプライズはありませんが、意外な犯人という困難な趣向に敢えて挑戦してまずまず健闘されている方だと思います。でも本書が全米の多くの人々から支持された理由はミステリーとしての評価よりも厳しい現代社会に生きる若者の姿を描いた青春小説の味わいにあるのだろうと思いますね。主要キャラの紹介&感想を述べますと、ジャズに好意的で寛大に許容してくれるタナー保安官はとても信頼のおける立派な好人物だと思いますし、逆に週刊誌記者のダグは浅ましい最低の嫌な野郎ですね。それから現代社会が生み出した怪物にしてジャズの父親であるシリアルキラー、ソシオパスのビリーは常人には絶対に理解出来ないイカレタ精神構造の持ち主でその存在を認める事自体が不可能なおぞましさなのですが、一般人からは怖い物見たさの好奇心を刺激して悪党どもからはカリスマ的な悪の帝王のイメージがある確固たる地位を築いているのは認めざるを得ませんね。そして本シリーズの要である三人の若者達、まずはジャズの唯一の親友ハウイーは血友病A患者というひ弱な身体ながら無類の明るい性格で常に冗談を飛ばすのを忘れないムードメーカーの友情にも篤い誠にたいした男ですね。次にジャズのガールフレンドのコニーは黒人の美少女で人種差別をことさら意識せずに自然体で臨んで精一杯今を生きています。最後に我らが主人公ジャズは幼い頃から父の殺人鬼ビリーからえげつない残酷な知識と教育をこれでもかとばかりに叩き込まれながら育ったのにも関らずよくぞこんなに心が歪まずに曲がらずに大きくなれたものだなとその奇跡的な事実に感動しますね。また普通は大きな虐めの対象になって然るべきなのですが、逆に皆から恐れられて敬遠されるだけで済んだのは不幸中の幸いと言えるでしょうね。そして今も細部は不確かながらも夢にまで出て来るビリーに強制されて殺人の手伝いをさせられた記憶に苦悩しながらも深刻に考え込まずに何とか誤魔化しつつ気持ちをしっかりと繋ぎ止めて殺人犯の追及にひたすら努力する姿勢には本当に頭が下がる思いになるのと同時に強い勇気をもらえましたね。難病・黒人・殺人犯の息子という社会的に劣勢を強いられる立場の3人が悲運の境遇に負けずに明るく力強く生きる姿に対して多くの人々から共感が得られたのでしょうし、同時に今の狂った世の中に対し唯嘆いて絶望するのではなくどんな過酷な現実にも諦めずに冷静に立ち向かわなくてはならないという気概を持たせてくれる意図が著者にはあるのだろうと思いますね。本書でどうにかこうにか一つの悪を滅ぼす事に成功したジャズですが、本書のラストではスケールが飛躍的に大きくなり状況は更に悪化の一途を辿っておりまして(あまりにも自由勝手にやりたい放題の悪行を繰り返すその傍若無人な無敵さに)この先本当に大丈夫なのかな?と懐疑的にならざるを得ませんが、まだまだこれからの未来が広がる若者達の無限の可能性を信じて、続編での善と悪との壮絶で凄まじい戦いの行方を見守って行こうと思いますね。
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No.4:
(5pt)

早急に送ってくれて、ありがとう

面白い! 続編読みます‼ みんなも読んでみ 好みの作品に出会うって、嬉しよ
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No.3:
(5pt)

三部作イッキ読みか!?

二十一世紀最悪といわれた連続殺人鬼を父に持つジャズ、17才。 彼の住む田舎町で殺人事件が起きた。 ジャズにはそれが連続殺人だと"わかった"。 何故なら彼は幼い頃から父親にある教育を受けていたから… と、グロい描写もらあるのですが、それを補って余りあるジャズと親友ハウイーとのイカしたやりとり、恋人コニーのジャズへの暖かくも凛とした態度、ジャズの悪と善との間で揺れ動く心、怪物と呼ばれるのも納得する父親の言動など、人物描写がとても魅力的で、ぐんぐん引き込まれます!イッキ読みしちゃうけど、読み終えるのも寂しい… 三部作です。 続きが楽しみ。 ジャズの決意は? 父親は何を?
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No.2:
(4pt)

本格的ミステリに遜色なし

レクター博士に息子さんがいたらどうなったか、という感じの話。 YA小説(青春小説)というカテゴリーになっており、 確かに描写力などは多少は劣るものの、物語の展開の早さや 意外性などは本格ミステリと言われるものに引けを取らず、 久しぶりに夜更かしして一気読みした。 個人的には昨年のベスト・ミステリの「哀しみのイレーヌ」(だっけ?)よりも こっちのほうが楽しめた
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No.1:
(5pt)

偉大な連続殺人鬼の息子はどうやって父親を乗り越えるのか?

私は、高校生前後の青年を主人公としたミステリーを見ると、つい手に取ってしまう。そしてそれらには共通した特徴がある。ある分野で比類のない才能を持ちながら、しばしば未熟さから間違いを起こす。また、その才能を開花させる際、特定の人間関係以外との接触が希薄であったため、主人公は概して孤独である。最近では『解錠師 (ハヤカワ・ミステリ文庫)』のマイクル、古くは『ストリート・キッズ (創元推理文庫)』のニールなどがそれにあたる。

本作の主人公ジャズもこの共通項を持っているが、彼の経験は連続殺人犯の父親の犯行を見ながらその手ほどきを受けていたという反則ギリギリのバックグランドである。才能を開花させる際、手ほどきをする人物の影響を強く受けるものだが、主人公も例外ではない。自分の経験が犯罪捜査の役に立てないか前向きに考える反面、自分も父親と同じ殺人に喜びを感じる暗黒面を持っているのではないかという恐怖も抱えている。

乗り越えるべき偉大な父親が自分の暗黒面を司っていることを意識し、それを否定しながら成長をしてかなければならない姿は痛々しくもある。唯一の救いは、彼を理解する友人が多くはないもののいるという点だろう。レクター博士のような父親に持った息子はどのように成長していくのか、一つ足をふみはずと暗黒面に落ちてしまう中でのジャズのもがきは報われるのか目が離せない。
さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)より
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