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7月24日通り
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7月24日通りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 21~40 2/2ページ
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各章のタイトルが 「モテる男が好き!」 「イヤな女にはなりたくない」 「どちらかといえば聞き役」など○×方式の自己分析になっている。 これは主人公の弟の恋人が自分がどんな女なのか分析して、 モテない理由を突き止めようとした場面で出てきた10個のキーワード。 あなたは何個あてはまりましたか?(私は6個) 平凡な女は恋愛で冒険をすることができない。 なぜなら、それは「間違える」ことを極端に恐れているから。 主人公の小百合もそんな夢を見ているだけの女の子なんだけど、 あることをきっかけに勝負に出ようとします。 これは彼女がそう決意するまでの物語です。 私もどちらかとこのタイプなので、生々しく共感できました。 特に高校時代の彼女に告白してきた男子が、 女子の話題の端にものぼることもない地味な男子であったことに傷つき、 「私はああいう男の子に選ばれるような女なんだ」と思ってしまうところなんか 悲しいくらいに理解できてしまった。 「もっと幸せになれたはずなのに・・・」と小さな後悔を抱えている 女の子たちに読んでほしい本です。 かわいいお話でした。 | ||||
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片田舎の地元に就職した平凡な主人公の秘密は 自分の住む街を、ポルトガル・リスボンに見立てて暮らしていること。 そんな主人公・小百合のちょっとした転機がちょっとだけドラマチックに描かれた本書。 彼女は「まちがってもいいからこの恋をえらぶ」のか? というあたりが、本のキモなのだと思いますが 私が気になって読んでから一年たっても忘れられないのは 以下の箇所。 小百合の高校の先輩(?)でスターだったカップルの亜希子と聡史。 亜希子は聡史に振られたあと、別の男性と結婚します。 それは聡史に振られたというネガティブを払しょくするほどのいい男だった。 旦那は小百合と同じ会社に勤めるということもあって、小百合は亜希子夫妻の家に頻繁に招かれる。 そこでの一節。 三人で食事をしていると、亜希子は必ず高校時代の話をしたがる。 私(小百合)に、自分と聡史がどれくらい輝いていた(カップルだった)かを 無理やり話させようとするのだ。 すごい切実だ。 女って幸せになれないのか。って思った。 | ||||
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主人公はごく平凡な、20代の女性。 美人でもなく、これというとりえがあるわけでもない彼女だが、 どこか空想癖のようなところがあり、自分の住む街を異国の街に見立てて さまざま思いを巡らせていたりする。 心理描写、情景描写はこの人らしい冴えを見せている。 「告白してくる男によって、私の女としてのレベルはこんなものかと思った」 「かっこいい弟には、それに相応しい女の子と付き合って欲しい」 などというところは、主人公の平凡さと相まって、女性読者の共感を呼ぶのではないか。 ささくれを抜くような、小さな痛みをともなわせつつ。 そこが絶妙である。 誰もが主人公を普通に応援してしまうのでないか。 そして、彼女の最後の決断を後押ししたくさせる運びは、うまい。 主人公や登場人物たちが口に出すセリフは、なにかテレビドラマを見ているような雰囲気のものが多い。 少々キャッチー過ぎるか?と思う反面、同氏の芥川賞受賞作である「パークライフ」に比べると非常に分かりやすく、 誰でも面白く読める作品ではないかと思う。吉田作品を読んだことのない人には、こちらのほうが入りやすいのではないか。 特に女性にはオススメできる。 | ||||
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最初に注意が必要です。 表記されていませんが、もう1作品入っています。 そしてそれは7月24日通りと相反する内容になっていますので気をつけて下さい。 内容を否定しているのではなく、これを同じ本にいれる出版社の無神経さに腹ただしい思いです。 7月24日通りは、絵の好みもあってイマイチ感が否めません。 原作をまだ読んでいないので原作がイマイチなのかも知れませんが。 妄想好きの設定が活かされていませんし、登場人物にメリハリがありません。 こちらを買うなら浦川さんの方をお勧めします。 | ||||
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非凡さには、先天的なものと後天的なものがある。 どんなに望んでも先天的な要素を後で手に入れることは出来ない。 平凡さはマイナス要素ではなくゼロに過ぎない。 ゼロを少しでもプラスに転じさせるために人間は生き足掻く。 自ら行動を起こすものの元へ結果はついてくる。 そして結果よりも大切なものが世の中にはある。 | ||||
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夢見る夢子さんのような主人公本間小百合。もう一歩がどうしても踏み出せず、自分の「分」のようなものをすぐ意識してしまう性格です。人に頼られることはあっても、みんなの中心できらめくことは出来ません。 そんな彼女を作者は飛び立たせます。 そのきっかけに、フェルナンド・ペソアの「ポルトガルの海」を持ってきます。 そして、その「ポルトガルの海」によって知り合った青年と見た美しい我が町です。それは、夢から彼女を覚ます役割を果たします。 そして最後に、弟の恋人めぐみの一押しです。 大切な時に一歩を踏み出せない人は沢山います。でも、みんな一生に一度くらいは、清水の舞台から飛び降りてもいいでしょう。 勇気がなくてうじうじしている人や、自信が無くて引っ込み思案になっている人たちに、作者の応援歌が聞こえてくるようです。 | ||||
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恋をして、失敗するのが怖くて一歩踏み出せなかったり、 途中で諦めてしまった経験が 皆さんにも少なからずあると思います。 そんな気持ちが手に取るように分かったし、 本当に読みやすかったです。 主人公が、ポルトガルのリスボンを 自分の住む街に重ねて 公園などにも名前をつけているのが とても面白かったし、 さすが吉田さんは奇抜だなあと思った! それと最後に目次に驚きます。 ぜひ読んでみてください! | ||||
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「自分の住む平凡な郊外都市とポルトガルのリスボンと地形が重なる」 偶然、そのことを知ったごく平凡な20代の女の人が、 リスボンの街並みをあてはめて平凡な日々を過ごしていたが、 高校時代の憧れの先輩との再会をきっかけにカラフルになっていく…。 という、「地元に残った」人の話です。 「ごく普通の人たち」、さらに「地元に残った地味な子」という設定 なのですが、だからでしょうか、彼らの関係の中で時折浮かぶ感情が、 とても生々しくて、激しい。胸を衝かれます。 | ||||
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7月24日通りとはポルトガルのリスボンに実在する通り。小百合は自分の住む街をリスボンになぞらえていた。最後まで読むと構成の面白さに気づく。続きが気になる。 「間違えたこと」ができない人のためにちょっと勇気を振り絞って頑張ってと応援してくれる本。私は何度も間違えたからあまり響かなかったけれど面白かった。 | ||||
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多くの人はコンプレックスを自己正当化して生きている。主人公は、生まれ住む地方の町に、ポルトガルの街の地名や通りの名前を勝手に割り振っているが、この“みすぼらしい”町こそが彼女自身でもあるのだ。 コンプレックスは若い頃の恋愛について廻る。“相手にとって自分は不釣合いではないか”という自信のなさ。拒絶されることの不安からの勝手な自主規制。思いがけなく付き合うことになっても、裏切られるのが怖くて常に行動は相手基準。そのうち、それが辛くなり自ら恋愛から降りるというネガティヴ・スパイラル。 “吉野朔美やくらもちふさこのマンガ”っていうのが小説の中に暗示的に登場してくるけど、この小説のモチーフは古き良き時代の「少女マンガ」だと思う。 自分を見ているようで辛い、かっこいい弟のパッとしない彼女も、“みすぼらしい”と感じていた故郷の町も、許せる気持ちが芽生えてくる。そして、主人公は最後まで決断の付かなかった憧れの人と、一緒に歩んでいくのか、それとも留まるのか?結論はどうであれ「少女マンガ」のハッピーエンドは、自分で作っていくしかない。自己に閉じこもることなく現実に向き合い、その中で自分の居場所を見つけていく。 多くの人々の共感を得られそうな、ポピュラリティのある作品に仕上がっている。 | ||||
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なんとなく恋をするときに臆病になり一歩踏み込めない自分がいるときはありませんか?この物語は女性が主人公だけど、共感できる部分は男性でもあると思います。時々でイイから勇気を出して無理そうな恋に踏み出してみようと思わせてくれる1冊だと思います。 | ||||
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『東京湾景』で私の心をさらった作家・吉田修一。 彼の作品で女性が主人公と来たら、読まずにはいられなかった。 ごく普通の日常で、主人公がつむぎだすさまざまな思いは、 憧れの人との再会と、弟の彼女の出現で揺れていく。 読み終わったあと、「ああ、そうか!」と色んな意味で気付かされる。 最終章のタイトルにもなっている「間違えたくない」の意味は、 共感する人は多いはず。 これからは私も「間違ったこと、ちゃんとして」みたくなる。 | ||||
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主人公の20代前半らしき女性は、間違いを冒さない人生を歩んできた。 2枚目でモテモテの弟や、自分を好きになってくれた男の子、本当に自分が好きだった男の人。 常に冷静に自分の置かれた立場を見、考えながら行動している。 それは、自分に自信がないから。というより、傷つくのを恐れているから。 自分に対する自信は、彼女に告白した男の子のレベルを冷静に見て、その相手として自分が選ばれたことに悲しみを感じる所からも、本当は自信を隠してるにすぎない。 その、いつも自分を庇う人生を歩んできた主人公が、頑丈な自分の殻を破るまでの話。 かなり、女性がリアルに書かれてます。 リアルすぎるので、殻を破るまでのうじうじした感情がしんどい所あり。 | ||||
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主人公は自分の理想と現実を行き来しているように感じます。 憧れの人への心の高揚、日常で出会った人との穏やかな関係。 ただ、自分にとって間違っているか、間違っていないか・・・ この本には、まず目次でやられました・・・ 主人公の弟の彼女の自己分析なんですが、これってほとんど自分にあてはまります。私も恋愛、その他で間違えたくないって思ってしまいます。 そんなふうに思ったことのある方におすすめです。 あと、自分の実家に少し帰ってみたくなりました。 | ||||
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取り立てて派手なストーリー展開があるわけではない。 これは地方都市に暮らす20歳ぐらいの女の子が抱える悩み,とまではいかない 寂しさであると,自分を振り返りドキリとした。 行ったこともない外国に憧れ,空想せずには,暮らせない。 10の項目がすべてが言い当てている。地方都市の夜のバスには, 都バスにはない雰囲気がある。なぜか雨が似合う。 9番目までのどれかが欠けると,10番目の間違えたくない,でも間違ってもいい, ということになると感じた。 空想を話したトタンに糸が切れたように,背中を押される。 この時ばかりは,絶妙のタイミングである。 個人的に私の場合は,家族関係が少しばかり良好でなかったため, 間違えてしまったと言えそう。 | ||||
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この本の前に読んだ作品が、ひねりにひねった作品でとても映画・ドラマにはできないような内容だったこともあり、今回はあまり面白みがなかったように感じてしまった。 しかし、一つの小さな街を舞台とした物語は中盤以降に話の流れがわかってくるようで面白みがでてきた。街をヨーロッパのある街に照らし合わせるのが好きな主人公が、恋愛もたまにはダメだとわかっている方に進んでもいいと思うまでの物語。こんな街に住んでみたいと思う想像が膨らんだ作品です。 | ||||
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ずっと思い続けていたひと。街を歩けば人々の視線を集める美しい容姿。このひとと過ごす毎日はどんなものだろう。 新しく出会ったひと。人とは違う面白い感性を持ち、優しさにあふれている。このひととなら穏やかな幸せを得られることは間違いない。 二人の気持ちは、今あなたに向いている。 自分を平凡な女だと評価するあなたはどちらに歩み寄るだろう。 っていうのが大体の大筋です。 書店でこの本をレジに持っていくことが、男の自分には少し勇気がいりました。 帯に、「恋の奇蹟」ってデカデカと書いてあったから。 でも吉田修一を読み続けていて、ただの甘い恋物語ではないことがわかっていたので、自意識過剰にも顔を少々赤らめつつ女性の店員に差出しました。 読んで良かったと思える恋愛小説ってあまり記憶にないけど、残りそうです、これ。 吉田修一って、人間ならなんでも描けてしまうんですね。わからないひとです。 | ||||
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主人公は、美形の自分の弟を誇りに思っている。その反面、自分の容姿に対して引け目を感じている… そんな自慢の弟が選んだ彼女は、自分のような普通の、何処にでもいる女性。『無理をしていない?間違っていない?』 そして自分の恋愛でも、昔から憧れの先輩と普通の風貌の男性の間で揺れる…果たして間違いを起こすのか、どうなのか… 吉田氏の作品もとうとう10作目。『東京湾景』のような2人の視点ではかかれていないけど、純愛とはいえないかもしれないけど、読んでよかったと感じさせます。女性の視点で書く吉田作品も、良いものです。 | ||||
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今回は東京(近郊)でも長崎でもない地方都市の物語。 主人公が何故、弟の彼女をあれほど嫌うのか... 後半で、わはは成る程な、と落ちます。 相変わらず起伏の少ない、おだやかな構成ですが ファンであれば楽しめる作品と思います。 | ||||
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なんといえばいいのか・・・おもしろかったです。 おもしろかったといいますか、午前3時に一人で大拍手しました。 ばかげたことをしましたが、これで、すべての感動は伝わる気がします。 | ||||
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