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ある閉ざされた雪の山荘で
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ある閉ざされた雪の山荘での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全129件 101~120 6/7ページ
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仮想の“吹雪の山荘”における、虚々実々のドラマが描かれている本作。 推理劇が演じられているという体裁が採られたメインパートでは、 あくまで「観る」ことが可能な、客観描写しかなされていません。 そのため、読者に、劇の背景となる登場人物たちの人間関係などのデータを 提示すべく〔久我和幸の独白〕という一人称パートが随時挿入されていきます。 久我は、登場人物の中で独りだけ違う劇団に所属していた男で、彼に対する説明という 形を採って、読者に情報が示されます(外面のいい久我の、腹黒い内面が笑えますw)。 以上のような叙述形式を採ることで、作者は、ある騙りの仕掛けを構築し ており、本作はそのためだけに書かれた、といっても過言ではありません。 とはいえ、“実験”だけするのはプライドが許さなかったのか、終盤 になって、動機にまつわる、愛憎渦巻く人間ドラマを描いています。 読者のなかには、いかにもとってつけたようなこの展開に対し、白けてしまう方も いるかもしれませんが、そのあたりが後にベストセラー作家となる作者のバランス 感覚の表れなのだと思います。 | ||||
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あるHPで絶賛されていたので、購読しましたが、何とも微妙なラストで、肩透かしを食らいました。けれど、確かに意外で、今まで読んだことがないタイプだったのは評価出来る。だから、人によっては絶賛するのでしょう。 | ||||
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東野圭吾はきっと、推理小説を書くのが3度の飯より好きに違いない。 仕事と割り切って書く人との対極にいるに違いない。 そんな気がする。 ガリレオシリーズを読んだときもそうだったが、この「ある閉ざされた雪の山荘で」を読んで確信した。 いったい誰が犯人なのか、とても気になる。 でもそれだけなのだ。なぜそんな犯行を企てたのか? そのための準備は? そういった部分の描写にはまったく心を配っていないのだ。 「純粋に」推理小説を楽しむには、うってつけの本だ。 | ||||
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ラストが最低です。何じゃそりゃって感じです。これでは思っていたのと違う。ミステリなのに。ラストでほんとにげんなりしました。全くの期待はずれ。 | ||||
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やられました。 私は東野圭吾さんの作品を読むのは初めてでしたが、初めての作品がこれで本当に良かったと思います。 舞台は「ある閉ざされた雪の山荘」 次々と起こる殺人事件は、芝居なのか?殺人なのか? 著者は我々にこう問いかける。 しかし、なんとずるいのだろう。我々が白か黒かと迷っていると、最後に著者は何食わぬ顔で灰色のカードを切ってくるのだ。 そしてこの小説は、2度目がまた面白い。 1度目は事件全体を見渡す、いわば「神の目」で。 しかし、2度目に読み返すときには、我々の目線は「神の目」にあらず…。 超大技炸裂!の看板に偽り無し。最後の最後の最後の最後までわからないミステリーと、驚愕の終幕。 東野圭吾を読み始めようと思っているユーザーには、是非オススメしたい一冊です。 | ||||
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少し古い話だからかもしれないけど、まず文章自体が引き込まれないです。 作者が東野氏でなければ、5ページ位でドロップしてました。 読んでいくにつれ、一応引き込まれていくのですが、なにせ登場人物の容姿も性格もよくわからず、想像力が使えない・・・。由梨江さんも「相当な美女」としか出てこないし。 あと、途中で人称が変わるのは面白いんですが、久我さんしか語ってくれないのは、彼が探偵役になるという伏線でしょうか。この特別視のしようから、彼が真犯人かと思っていました。 そして、ここまで不気味な雰囲気を出しておいて・・・・・・・・・・真相それ!? しかも結局仲直りして終わり!?呆気なさすぎ!! これが1番がっかりした所です。 つーか、「わざわざんな芝居すんなら素直に謝れよ・・・・大人気ない」と思ったのは私だけかしら。 ただ、設定自体はうまく考えてあって面白かったです。「仮想」孤立無援、風変わりな団長、見事な餌の吊り方。みんな成功したいのね、はいはい。 | ||||
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東野圭吾はこんなオーソドックスなミステリーも書くんだと言うことを知った1冊でした。 7人の役者が演出家の指示で集まった山荘で殺人劇を繰り広げる。「犯人役」「殺され役」、互いに誰がそれを演じているかは不明のまま、メンバーが消えていく。これは本当に芝居なのか? ラストを知りたい一心で、あっという間に読み終えてしまう本です。まあ、深いメッセージなどは全くありませんので、気軽に読む本として楽しんでください。 | ||||
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本作品の大きな特徴は二つあります。 まず第一に、誰の目線で物語が進んで行くのかがわからないことです。途中、「久我和幸の独白」という久我和幸の目線で物語が進んでいく部分もあるのですが、大部分は大局的な目線で進んでいきます。それ故に読者は舞台の観客のような見方ができます。 第二の特徴として読者は二つのことを同時に考えなければいけないことです。「この殺人劇は芝居なのか現実なのか」、「犯人もしくは犯人役は誰なのか」です。 個人的な結果をいうと、犯人は当りましたが、動機や「この殺人劇は芝居なのか現実なのか」というまで当たらなかったのでまあ50点くらいだと思います。 東野作品が好きな人なら気に入ると思いますが、なかでも「仮面山荘殺人事件」や「十字屋敷のピエロ」などが好きな人は気に入ると思います。ぜひ読んでみてください。 | ||||
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オーディションに合格した男女7名が雪の山荘に閉じこめられたという設定で舞台稽古が始まるということだ。これもある意味において、クローズドサークルということがいえるだろう。だが、一人ひとりと現実に仲間が消えていくに連れて、彼らの中で何かの疑念が生まれる。これは、本当に芝居なのか?この中で、実際に誰が彼らを殺したのか?このトリックは? 本書の構成は、客観的に書かれている本文と久我和幸の独白という一人称的な構成に分かれている。久我が主人公というわけではないと思いますが、ほかのメンバーのことをあまり知らないということで客観視できるひとだから、選ばれたんだろうね。最後の謎解きのシーンは、嘘ー実ー嘘の3層構造で成り立っていたことになる。言葉というものは、気をつけて発しないといけないものなんだなということが良く分かる。その恨みから、大変なことになったわけだから。最後は、お涙頂戴的な形になったんだけどね。 私は、正直言うと途中でなんとなく犯人が分かりましたね。動機は何かなという感じがしました。最後を読むと、私が考えていたこと以上のことがドラマとして隠されていた。途中で分かったとはいえ、それでも、最後まで読ませるのはさすがです。 | ||||
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“ある閉ざされた雪の山荘で”というタイトルから、よくあるミステリ小説の「外部から孤立した場所で逃げようにも逃げられない」という設定を連想する方もおられるだろう。しかし、本書の設定はそういったよくある設定とは異なる。この辺に著者の創意工夫が見られる。 しかし、本書の見所はなんといっても、ラストの種明かし場面になるまで「実際の殺人なのか?」はたまた「殺人を題材にした劇を演じているだけなのか?」ということが分からぬまま、物語進むところであろう。ラストに至るまでの物語の進め方は、「さすが東野圭吾!」といったところである。 ただ、個人的には種明かしをするラストが、あまりしっくりこない。どこか現実味が薄いというか…サプライズなラストを目指すあまり、不自然になってしまっているように感じる。まぁ、ラストの不自然さを差し引いても、十分に楽しめる作品ではあるのだが…。 | ||||
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作者のデビュー作。本作は元々、「犯人はどうして(例えば)雪の中の閉ざされた空間という密閉性の中で殺人を犯すのだろう? 犯人が限定されて不利な筈なのに」という疑問に答えるために書かれた由。上述の理由は勿論、ミステリ作家の都合なのだが、敢えてそれに合理的解答を与えようとした心意気は買える。 しかし、登場人物が劇団員(候補)達という辺りでチョット眉をひそめる。彼らが殺人劇の稽古をしているという設定も期待が持てそうにない。そして、最後に明かされる真相は......。 結末は予想通り。登場人物が劇団員の集まりで真相がコレではミエミエの仕掛けと言う他はない。作者自身はともかく、読者の一人として上述の疑問に明快に応えているとはとても思えなかった。デビュー作という事もあって、気合いが空回りした作品。 | ||||
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著者の代表作とういわけでは全然ないし、特別にミステリーの傑作とも呼べない作品であるとは思うが、私は何故かこの本をよく読んだ。設定の面白さと、また、ミステリファンの方に馬鹿にされそうで恥ずかしいのだが、結末にとても満足したからだと思う。私はあまりミステリーに向いていないのかもしれない。この著者の作品はよく読んだが、私はなんとなくこういう地味な作品に愛着を持ってしまう。 | ||||
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劇団のオーディションに合格した男女7名が乗鞍高原のペンションに集められます。ここで舞台稽古が行われます。でも内容は推理劇であることと、舞台設定と登場人物おおまかなストーリーしか決まってません。 ペンションには殺人事件をテーマにした小説ばかりが置いてあります。 実際に仲間が一人ずついなくなっていきます。誰もが次は自分が殺されてしまうのでは?とパニックに陥ります。 設定はおもしろいのですが、途中で私には犯人がだれなのか分かってしまいました。それがちょっと残念だったので、星3つにしました。 | ||||
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閉ざされた世界の中で、一人また一人と消されていく・・・。 設定は当然とても面白く、ストーリー展開も上手でぐいぐい引き込まれていきます。 でも・・・でも・・・・・・・・。 最後の終わり方には「ええ〜〜っっ??!」っていう感じで、違う意味で衝撃的です(笑)。 ここまで盛り上げておいてこの終わり方はないだろう・・・(-_-;)。 結末がすべてをおじゃんにしています。 著者の力不足、といえばそれまでなのですが、途中が盛り上がるだけに余計に腹がたつ。 私はこの本で東野圭吾に見切りをつけました。 | ||||
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題名そのままの内容である。ただ違うのは雪の山荘ではない。「仮想」雪の山荘だ。 作られた密室。そしてその中で役を演じる7名の男女。彼等はとあるオーディションに合格した役者である。その中で殺人事件が起こるわけだがこの殺人も「演じられた」殺人なのだろうか・・・。 とよくできた話だなと思いました。比較的犯人を特定するのも簡単だったのですが、全ての真相を知ったときは驚くことができました。主人公である男の独白と、客観的視点の2つの形式で描かれているところも面白く、そしてそれがこの物語のミソともなっています。 専門的な内容も特には出てこないので、読みやすい、かなりの良作だと思います。 | ||||
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東野圭吾はいろいろな作風があるんだなと感心させられた一作。これはかなり軽快で、本格謎ときものっぽく装っているが、実は古典ミステリーのパロディにもなっている。 | ||||
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ミステリーファンならすぐにピンとくる、名作物のパロディもの(?)チャレンジ精神というより、名作ミステリー小説に対する作者の愛情が感じられる。種明かし的には、個人的にイマイチな感じもあるが、他の東野作品同様、文章力と展開のおもしろさで、最後まで飽きることなく楽しめる。 | ||||
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最近東野さんの本をよく読みますが、これもまたよくできていました。3重構造とは思わなかったな~。(ネタバレになるので詳しくは書きません)お芝居じゃないだろう~!!っていうのはすぐに思ったのですが、犯人がわからず、誰だろう?とわくわくして読み進めてしまいました。最期は、上手くまとめたなあ~と言った感じ。なんていうか、この作家の文章のうまさには、舌をまきますね!多少物足りない感じはしないではないのです。犯人の心境を考えると。。。 | ||||
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現代フランス文学におけるアンチ・ロマンの記述手法の代表例を、推理小説に応用すると、こうなる。なんだこのトリックは、と憤慨した方は、図書館でアラン・ロブ=グリエの小説をお読みになると良い。この作品がエンターテインメントととして高度なものだとご理解いただけよう。 | ||||
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久々に一気に読んでしまった一冊です。現実なのか?そうでないのか?とゆう様に、物語りは進行してゆくのですが、私としては、これで良かったのかもと思う反面、少し物足りなさを感じてしまいました。でもワクワクして内容は面白かったです。 | ||||
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