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恋と禁忌の述語論理(プレディケット)



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恋と禁忌の述語論理(プレディケット)の評価: 4.10/5点 レビュー 29件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 1~20 1/2ページ
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No.21:
(5pt)

参加型読書!

ちょっと変わった小説

論理数学が題材になっているので式とか理論の話がいっぱい
作中に出てくる問題を一緒に考えながら読めて楽しかった

理系の端くれとしてちゃんとペンと紙で硯さんの発言を理解しようと努めながら読んだ

ストーリーのオチが2段になっているというか、2筋ある感じで続きが読みたくなった
現時点ではないみたいだし、別作品で有名になった方のようだけど……

でも新鮮で楽しい読書体験ができました
手を動かしながら読める小説っていいな…!
恋と禁忌の述語論理 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:恋と禁忌の述語論理 (講談社ノベルス)より
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No.20:
(5pt)

もっと読まれるべき傑作ミステリ

著者の作品では、次作ほどの知名度はないものの、非常によく作りこまれた傑作ミステリであり、もっと読まれてしかるべきだと思う。3つの事件それぞれに個性豊かな名探偵が登場し一旦きれいに解決するのだが、それをアラサーヒロインが「数理論理学」を使ってひっくり返すという多重解決構造となっている。さらに、3つのストーリーそれぞれによくできているのに、最後の章でさらにその様相を一変させるという、まさにてんこ盛り状態だ。個人的に少し残念なのは、どの事件も核となる「数理論理学」がなくとも解決できるように思えるところと、ラノベチックな文体や登場人物のアニメ的なセリフ回しが気になるところか。それでも傑作には間違いないので超オススメです。
恋と禁忌の述語論理 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:恋と禁忌の述語論理 (講談社ノベルス)より
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No.19:
(5pt)

圧巻

ただただ面白かった!! 他の作品も全部読んでみたいと思いました。
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No.18:
(5pt)

ラノベでもない、推理ものでもない

論理学入門の平易性を試みた手引き書。
読み進めるうちに、【数学ガール】を思い出した。

[排中律の除去]では直観主義から多値論理を平易に解読
しようとしているのは分かるが、頁数的にもなかなか難しい。

この手の物は論理性を前面に押し出すと読者の不評をかう。
努力はおおむね好感は持てる。
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No.17:
(5pt)

斬新なデビュー作

「聖女」「その可能性」の順番で読んだあとここに辿りつきましたが、中ではこれがベストでした。一番読み応えがあり、次々にひっくり返されることの気持ちよさ、かつ斬新でおどろおどろし過ぎないところが好みに合いました。ただ、このままスズリさんシリーズで行っていたら、ここまで売れていなかったかもしれないですね。あえて、ミステリマニア向けに「可能性」の方向にいったから成功されたような気がしますが、こちらのシリーズももったいないので、続けて欲しかったです〜
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No.16:
(4pt)

オモロい

数学好きの俺にはとても楽しめました
数理論理学は苦手と思ってる人でも違和感なく読めますよ!
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No.15:
(5pt)

数理はまったく分からないけど面白い

二人の主人公の掛け合いも面白いし謎解きもそっかって思います。本格推理小説ではないと思いますが、各一話が短く楽しめました
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No.14:
(5pt)

登場人物が面白い

井上さんの作品には、圧倒的な存在感を出す登場人物がいて、飽きずに楽しめます!
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No.13:
(5pt)

数理論理学がわかる人はもちろん、わからない人にもおすすめです。

私も数理論理学をよくわかっていませんでしたが楽しく読み終えました。

主人公の叔母で、ずば抜けた才女の硯さんが、すでに解決した事件を数理論理学で検証するミステリー。
数理論理学は「~は真であるとか」なんとか、学生の時に少しやった覚えがあるような無いような・・・やつです。
そんなもので殺人事件の検証(解決)ができるのか?疑いたくなりますが、主人公もそれは同じような視点で話が進みますので、一応説明はたくさん入っています。(まあそれでも自分は結局ちゃんとは理解できなかったですが・・・)

少し難しいと感じ所もあるかもしれませんが、それでも、なかなかに個性的なキャラクターや読みやすい描写で、それだけでも十分面白いです。またどんでん返しもありますので最後まで読むことをお勧めします。
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No.12:
(4pt)

作中に数式というか論理式が登場の、ぶっ飛びデビュー作

『探偵が早すぎる』がとても好きで、その作者のデビュー作ということで購入しました。
探偵役のお姉さん・硯さんが数理論理学を使って推理していくというもの。作中に数式?論理式?が普通に登場します。ページをけっこう割いて数理論理学の理論について説明してくれるんだけど、だいたい分からない。というか作者、分からせる気はたぶんあまりない。これがデビュー作だなんて、ぶっ飛んでるなあと思います。ちなみに数理論理学のことがちゃんと分からなくても物語には付いていけるのでご安心を。
『探偵が早すぎる』でも思いましたが、この作者の作品は登場人物がみんな個性的で読んでいて楽しいです。ミステリーとして謎解きしながら読むのもよし、一癖も二癖もある登場人物たちの会話にクスリとしながら読むのもよし。
物語は基本的に、別の探偵が解決した事件について、その推理が間違っていることを硯さんが指摘し、正しい推理を提示するという形で進みます。この本のキモである数理論理学は主に前半の別の探偵の推理を否定するところで使われ、肝心の正しい推理を導き出すところではあまり使われないのが惜しい。硯さん自身が天才的な頭脳の持ち主として描かれているので、正しい推理はどちらかというと彼女のひらめき的なところに依存しているように読めました。数理論理学なくても推理成立しちゃうじゃーん、みたいな。まあ、論理学というものがそもそも既知の事実から正しい結論を導くものであって、ゼロから何かを発想するというものではないから、仕方のないところなのかもしれませんが。
ただ、それはそれとして、大学で触り程度に記号論理学を学びましたが、その先にこんなに深い世界があって、色んな体系があるとは知りませんでした。数理論理学をちょっと勉強してみたくなりました。
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No.11:
(5pt)

論理数学の楽しみ方

高校時代に論理数学の一端に触れた時には、面白さよりも面倒くささにちょっと苦手意識を持っていました。
しかし、その後の仕事人生で、論理数学そのものではなく、「ロジカルシンキング」は必須かつ有用であり(所謂、必要十分条件)道具として重宝してきました。

今回、この作品を読んで、論理数学とミステリをつなげるとこんな風に遊べるんだと知り、とても充実した時間を過ごせました。
久しぶりに読書で頭を使いました。

主人公は依頼人。
彼の叔母であり偉大なる数学者は探偵の鑑定士のようなもの。
しかも、ちょっぴりの恋のドキドキ要素が良いスパイスになっています。

どんでん返しとまでは言いませんが、最後の大団円もどきは読んでいてくすりと笑えました。
うん、可愛いよ。二人とも。
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No.10:
(5pt)

記号論理学アレルギーの人はこの本から入って。

記号論理学アレルギーの人、またそれを予防したい人は、この本と野矢茂樹『入門!論理学』中公新書、を最初に読んでおくと良い。
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No.9:
(4pt)

論理のところは飛ばし読みしても面白いです

理解するのは難しいと思います。しなくても面白く読めますし。

それ以外で、この本の一番の魅力はアラサー美人と大学生の禁断?の恋ではないかと思います。アラサー女性が魅力たっぷりに描かれており、また年上の美女に翻弄される若い男の姿がけなげです。いったいどうなってしまうのでしょうか。

著者はこの後二冊書いていますが、いずれも第三話に出て来るウエオロとフーリンの話です。驚いたのは、フーリンについてです。本書では、人を川に沈めるなどと口で言っているだけの中国人女性となっていますが、この後の本では、本当にやっている女性として描かれています。
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No.8:
(5pt)

「数理論理学」探偵という新発想

「大学生の詠彦は、天才数理論理学者の叔母、硯さんを訪ねる。独身でアラサー美女の彼女に、名探偵が解決したはずの殺人事件の真相を証明してもらうために…」

以上が、Amazonでの作品紹介だが、本作品は、2014年に第51回メフィスト賞を受賞した、著者のデビュー作です。
この賞は、第0回の受賞作家と呼ばれているのが、あの京極夏彦で、同じ講談社主催でも、江戸川乱歩賞とは、一線を画するユニークな人材を輩出しています。
本作品は、その推理手法に「数理論理学」を使うというところが新趣向で、3つの短編が収録されています。
いずれも、既に「名探偵」(この探偵は、作品ごとに異なる)が解決した事件を、萌さんという女性が、論理学を駆使して、推理が正しいかどうか、検証するという筋立てになっています。
いわゆる理数系の学問体系を用いているため、論理式で組み立てられた一覧が示されるのですが、私のような文系人間は、全く歯が立ちませんでした。
ただ、推理のポイントとなる論理は、萌さんが優しく解説してくれるので、物語の中心になる部分は、中高生でも十分に読みこなせると思います。

ただ、論理学のレベルは、第1作品(レッスンⅠ)「命題論理」→第2作品(レッスンⅡ)「述語論理」→第3作品(レッスンⅢ)「様相論理」とステップアップしていくので、心して読む方がよいでしょう。
なお、この3作品の後、(進級試験)という小品が添えられていますが、これにより、これまでの3つの作品に秘められたある秘密が明かされることとなり、作品全体を引締める役目を負っていると言えます。

ミステリ小説も、ネタが出尽くしたと言われて久しいですが、まだまだ見せ方の工夫で、傑作が生まれるものだということを痛感させられた良作でした。
なお、ディクスン・カーのファンである私にとっては、不可能犯罪に挑戦しているところも、好ましく感じました。
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No.7:
(5pt)

なかなか好印象

久しぶりに、好きなタイプの作家さんです。 シリーズ化してほしい。
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No.6:
(5pt)

必然的命題 本格ミステリ好きなら本書は面白い

メフィスト賞受賞作。表紙やタイトルから最近の傾向のラノベっぽいテイストかなと思ってしまうが、これが最近のメフィスト賞としては正統派のまごうことなき本格ミステリ連作短編集である。
論理数学とかの小難しい理論が飛び交うが、本書は基本はミステリーの王道である多重解決パターンである。
一つの事件から導き出される最初の解決を覆す要素として論理数学という珍しいギミックが用いられているのが本書が評価された最大の要因であろう。
一部酷評意見で本格ミステリの論理は論理数学などで導けないと言っている人がいるが、そんなこと当たり前である。作者も読者もそんなこと分かった上で読んでいるのである。そのうえで楽しめるのである。
本書の論理数学はいわば完全なるギミックである。これに専門的な見地からケチを付ける人はそもそも本格ミステリーなど読むべきではない。
本書の命題は必然的命題である。
そして命題は本格ミステリ好きなら本書は面白いである。
そして本書をつまらないと思った人は本格ミステリを読む資格がない。
これで全て証明できる。
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No.5:
(4pt)

数理論理学入門としてのラノベ

大学生の主人公が関わった解決済みの事件.
美貌の数理論理学者の叔母が導き出す結論は?

解決編に「数理論理学」という耳慣れない学問を持ち込んだ面白い趣向のミステリー.
3つの事件ごとに基本的なことを段階的に紹介され,
まったく知らなくてもきちんと楽しめるようになっていて,
「動機は考慮しない」など,従来のミステリーとは一線を画す謎解きが新鮮である.

ミステリーとは.意外な真相やトリックをテーマとしたものであるが,
この作品は,謎解き自体に主眼を置いており,そういう意味でも新しいタイプのミステリーと言える.

いろいろとリアリティのなさにはラノベ的演出として目を瞑れば,ミステリーとしてなかなかよくできている.
このスタイルでシリーズ化するのは少々苦しいかもしれないが,
続編が読みたくなる1冊.
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No.4:
(5pt)

面白かったのですが、よくわからない点も・・・

「命題論理、述語論理、様相論理の知見を駆使して、30代美人天才論理学者(盛り過ぎ感がありますが)がそれまでの推理をひっくり返す」という趣向で面白かったです。
 ただ一か所よくわからなかった部分がありました。
 p. 279の証明図の説明で、当の美人論理学者が「つまり『□Iかつ◇O』から『IかつO』の矛盾を導く部分だけど、」と解説してくれるのですが、これって「『PかつQ』の矛盾を導き出す部分」(p.263の証明図との整合性をとる場合)もしくは「『IかつO』を導き出す部分」(その後の説明との整合性を考えた場合)なのでは?そもそも「『IかつO』の矛盾」は公理A3に設定されているような・・・。シークエント計算の証明図の説明がほとんどなく、ただ「どうだまいったか」という感じで提示されているだけなので、美人論理学者にもう少し説明していただけるとありがたかったです(天才設定なのでしょうがないのかもしれませんが)。
 美人論理学者以外にもキャラの立った探偵がいろいろと出てくるので、次作も楽しみです。
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No.3:
(5pt)

『この家に棲む幽霊には脚がない』ことは証明できる

男子大学生が語る事件とその解決を、論理学の専門家である女性が形式論理学の手法を用いて再検証するという安楽椅子探偵もので、長めの短編(中編?)三本からなる連作。多重解決ものの連作というのが面白いと思うと同時に、読んでいて不自然さも感じた(詳細は伏せる)。創作上の都合だからあまり気にしないでおこうと思っていたらエピローグでやられた。やられたというか、読者が引っかかっていそうな違和感にきちんとフォローを入れてきた。作者はなかなかの知恵者だと思う。

推理のステップを細かく分解して公理や推論規則の正しさを検証していく、というのが本作の探偵役の特徴だ。残念ながら第一話ではそれが「小難しい言い換え」以上にはなっていないので形式論理学に興味が無い読者はここで辟易してしまうかもしれない。しかし第二話、第三話についてはそれぞれ「排中律」「可能/必然」といった用語がちゃんと謎解きにつながるキーワードになっていて感心した。あるいはそこから発想して話を作ったのかもしれないが。

人物描写は上手だけれど漫画的でちょっと抵抗を感じたが、本作に限っては意図的にそうしたのかもしれず、これが本来の作風なのかどうかわからない。ミステリを書く技術については間違いなく高いものを持っている人だと思う。次作が読んでみたい。
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No.2:
(5pt)

続きが読みたくなった良書

頭が良くなった気分になったとは言い得て妙で軽快な文章とアクが強いが魅力的なキャラクターが論理学とはなんぞやを噛み砕いて教えてくれている入門書のような気分になる。自分の知らないことを学ぶのはとても心地よい。
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