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教団X



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【この小説が収録されている参考書籍】
教団X
教団X (集英社文庫)

教団Xの評価: 2.60/5点 レビュー 329件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全47件 41~47 3/3ページ
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No.7:
(3pt)

洗脳ジャンルのエロ漫画は好きだけど小説にそれは求めてないかも

「教団X」という題名と表紙から漂う怖い新興宗教臭、TVで又吉若林がおすすめしてて面白そうなので買いました。
絶賛してたからとかではなく単純に「いい宗教と悪い宗教2つの宗教の話」って説明と、この本の主人公楢崎が思うように宗教っていう多種多様な恐怖的なものに対しての興味で買いました。それこそ出てくる宗教2つに洗脳されることを期待するように。

しかし読み進めていくと待っていたのはそんなものではなく、
「良い宗教」というのはただ博識な爺さんが数人と同居生活しているだけで、「悪い宗教」の方は取り立てて悪事も非人道的なこともしないただ羨ましいほどに働きもせずただセックスするだけのエロスの集団でした。
はい、宗教あんま関係ないです。独自の宗教が行われているわけではなく、片方はキリストやブッダについて量子力学などを混ぜて持論を展開した授業のような演説をするだけ、もう片方は何も言わずただセックスするだけです。

ページ数と参考本の量が多く情報量がたくさんありますし面白い個所も数か所ありますが
官能小説的な個所が多くて億劫に感じます何分話の軸の悪者がハーレム教の教祖ですから。
教団XAmazon書評・レビュー:教団Xより
4087715906
No.6:
(3pt)

Naiiveすぎる

内容は可もなく不可もなく、他の書評ほどひどくないと思います。丸一日で、不満を覚えつつ読み終わりました。芸人の書評が大げさで期待が過ぎました。言いたいことは二点。1.作者の独特の昏さが出ていない。ご不満を覚えた諸姉諸兄にはこれに懲りず”銃”や”掏摸”の文則ワールドをぜひ味わってほしい。2.私も左寄りの人間なので作者の言いたいことはよくわかる。しかし、それを登場人物にそのまま言わせてしまうのは、少しnaiive過ぎると思う。手塚治虫や池澤夏樹のように作品に投影するのが文学だと私は思う。
教団XAmazon書評・レビュー:教団Xより
4087715906
No.5:
(3pt)

イマイチ良く分からない内容

宗教の話と、アダルト要素が混ざった感じの内容で、
物語の核となるものが正直分かりづらい。

他にも物理学なども出てきて、人類の根本や心のよりどころに触れていく部分があるのですが、
全体的にまとまっていない感じが否めませんでした。
教団XAmazon書評・レビュー:教団Xより
4087715906
No.4:
(3pt)

1/3ー1/2は官能小説、その他宗教および物理学っていう内容

好きな人は好きっていう本。物理学的な不確定性理論やラプラスの魔、量子物理学や相対論は、そうだと思うし、違う視点があって読めたが、個人的には性描写や人間描写は若い意見っぽい。
教団XAmazon書評・レビュー:教団Xより
4087715906
No.3:
(3pt)

登場人物の相関関係が難解

筆者が何を伝えようとしたのか?不明!
登場人物の相関関係が複雑に構成され、従って、本の分量が多いので、数カ所又は冒頭に『系統図や読者へヒント』などが点在すると
読者としては終盤に向けた全体の流れを整理できます。
素人の独り言ですが・・・!
教団XAmazon書評・レビュー:教団Xより
4087715906
No.2:
(3pt)

成長とそのスケール感は伝わるけれど…

なるほど、これが彼のひとつの到達点かぁ
確かに作家として成長しているなぁって気はします

土の中の子供までは良くも悪くも古色蒼然とした内向きの純文学だったけれど、
何もかも憂鬱な夜に辺りからアメーバやらDNAやら別の生物学的な
ミクロの視点で人間存在を見つめるようになって、
そして悪意と仮面のルールで戦争やテロ、企業組織といった社会問題を
取り上げることで、現代社会の病巣と個々人の深層心理を結びつける
着想を得て教団Xと来たわけですね

んん、村上春樹のデタッチメントからコミットメント
という流れにとても似てますね
今作は村上春樹の作品でねじまき鳥クロニクルってところかな
宇宙や生物的なメカニズムまで巻き込む巨大で複雑極まりない世界の
不条理なシステムのコントロールに我々ひとりひとりはどう対応すべきか。
世界と個人の関係、そのスケール感は実にねじまきのそれ
そういや中村文則もアメリカのノワールの賞を貰って
グローバルな作家だったりするんですよね

ただ、まあ村上春樹のねじまき鳥と比べると、ちょっと野暮ったく
生硬な感じは否めませんね。やっぱり登場人物の描写に深みが、
説得力がまだまだ足りない。登場人物を多くしすぎたせいですかね?
松尾の奥さんはちょっと過去説明されたくらいだし、
高原の飢えというのもあの描写ではいまいちピンと来ない…

物語の中心人物であろう教団の教祖のカリスマオーラも
全然伝わってこかったですね
善やら悪やら神様になるやら色々と書かれてますが、
自分の空洞に惹かれるとか何とか説明されてますけど、
結局のところそこまで何故弟子たちが入り込むのかよく分かりません。
常識では考えられないのが宗教集団のつながりでも、
それを読者に説明するのが小説なわけで。
父性で弟子たちの承認欲求を満たすんだろうという風な描写が最初にあるだけで
具体的にどういったプロセスを経て洗脳を迎えるのかがよく分からないのです

あとは全体的に参考文献の引用が目立ち話が説明的すぎるのも
大きなマイナスポイントかな。物語になっていない部分が多いというか
登場人物の言葉として馴染んでない部分多し。前半の松尾の語りはほとんど
参考文献で埋まっちゃってますよね。あれはいけないと思います。
その後に出てくる50代の男や篠崎もそうですけど、ただ物事を
説明する為に用意した存在に見えてしまうんですよね。
単調な説明文なら元の専門書と変わらないので、小説家なら
もっと魅力ある惹きつけられるような文章で文学に昇華して欲しい。
司馬遼太郎がその時代をその目で観てきたかのように歴史を語る感じでオナシャス

お屋敷でのちょっとラブコメっぽいノリはとても面白かったですよ!
あれはきっと短編のゴミ屋敷からのユーモアが生かされてますね
AV女優に昔の彼女やクラスメイトを重ねってみようかな…(笑)
教団XAmazon書評・レビュー:教団Xより
4087715906
No.1:
(3pt)

実態がつかめない宗教団体でした

松尾教祖のアットホームな雰囲気な善的な宗教団体と、一方、変質者というかサイコキラーである医者の沢渡教祖が率いるセックス教団である教団Xとの二つの組織が少し絡んだお話。
 二つの宗教団体が対比されながら、それらの主要な人物の内面が吐露されつつ、終盤は教団Xが機動隊にマンションビルを囲まれる事態に流れていく。セックス教団だから官能小説かと思えるエロい描写も多いが、出て来る女たちはどうも軽薄な感じで、作者には男尊女卑の傾向がありはしないかと思う。
 ストーリー的にはテレビドラマ水準でたいした工夫もない。
 
 はじめに違和感を抱くのは第一部で頻繁に語られる松尾「教祖の奇妙な話」だが、これが別に奇妙でもなく、中村元の書物や前野隆司の書物や他人の意見や読んだ科学理論の受け売りを毎回述べているだけで、作者が松尾教祖という人物をきちんと造形する努力をしたのかはなはだ疑問である。つまり、松尾教祖とその話が、具体性に欠け、松尾教祖に魅力が感じられないわけである。
 個人的には、昔、前野隆司の『脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説』などの本はとてもスリリングに読んだ記憶があるので、〈受動意識仮説〉をそのまま、「私」理論として語る松尾教祖とその背後にいる作者にはオリジナリティがまるでないではないかと思えるのである。受動意識仮説を全く知らない読者はおそらくこの部分でつまずいてしまうおそれもあるかもしれない。

 一方、教団Xの沢渡教祖の変態趣向には私は全くついていけない。まあ、きっと作者は、スタヴローギンを超える悪を描きたかったんだろうなあと思うし、終わり近く告白される「沢渡の過去」がおそらくこの小説で一番文学性を孕んだ箇所ではあるとは思えるが。
 あと、教団Xのナンバー2である高原の武装組織での体験談もまあ興味深い。しかしながら、小説の中に消化しきれない様々な現代社会への批判などの主張を全部盛り込むのはどうかと思う。エッセイにして書いてくれた方が読む方も気楽かもしれない。

 結局のところ、残念ながらそれぞれの宗教団体が信仰している神がどんなものなのか具体的なところがよくわからないので、抽象的な神のレベルでしか読者は理解できず、小説全体が単に机上の空論レベルのまま、絵空事のように宙に浮いているのである。私個人は当初、オウム真理教をどうしても想像してしまったが、オウム真理教の教義ではないし。というか教団Xにはたいして教義らしいものもないのである。セックスで信者を惹きとめているだけみたい。
 私的には、途中少し言及された靖国問題については、最近の小林よしのりと同じような意見が述べられていて、面白かった。
教団XAmazon書評・レビュー:教団Xより
4087715906

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