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5人のジュンコ



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【この小説が収録されている参考書籍】
5人のジュンコ
5人のジュンコ (徳間文庫)

5人のジュンコの評価: 3.39/5点 レビュー 23件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 21~23 2/2ページ
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No.3:
(4pt)

同じ名前ゆえの悲劇

真梨 幸子さんの新刊です。

連続結婚詐欺&不審死事件の容疑者・佐竹純子
その同級生で親友だった女 篠田淳子、
事件を追うジャーナリストのアシスタント田辺絢子
彼女たちは同じ名前だったがゆえ、悪意の渦に巻き込まれて行きます。

佐竹純子 篠田淳子 田辺絢子 守川諄子 福留順子
今回の物語には5人のジュンコが登場します。
真梨さんの作品らしくどの登場人物も一癖も二癖もあり
読んでいて陰鬱な気分になるけれどやはり止められない面白さがあります。

「エピソード1」から「エピソード5」まで5人のジュンコに纏わるストーリー展開で
そしてラスト「エピソード0」でのどんでん返し

女の嫉妬、虚栄心、ドス黒い気持ちが盛りだくさんで心地よい作品ではないけれど
ラストまで読まずにはいられなくなるそんな物語です。
5人のジュンコ (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:5人のジュンコ (徳間文庫)より
4198941165
No.2:
(4pt)

狂わされた四人の女性の人生

伊豆連続不審死事件の犯人、佐竹純子。
彼女の周りの五人の男性が不審な死を遂げる。
世間を騒がせた、この事件の犯人と同じ名前
「ジュンコ」だった為に人生を狂わせることになる
四人の女性のエピソード。

エピソード1淳子(篠田淳子)
佐竹純子とは中学時代の同級生。
同じクラスになったことが全ての始まりとなる。

エピソード2絢子(田辺絢子)
ジャーナリスト久保田芽依のアシスタント。
芽依と自身の為に佐竹純子の事件を独自に追いかける。

エピソード3詢子(守川詢子)
田辺絢子の夫の、ある告白により辿り着いた
取材対象の母親、既に亡くなっている。

エピソード4順子(福留順子)
社宅住まいから念願のマンション購入を控え
思いがけない人間関係に悩まされていく。

「同じ名前だったがゆえ、悪意の渦に巻き込まれる」とありますが
少しニュアンスが違うような気がします。
全てのエピソードに言える訳ではありませんが
佐竹純子が起こした事件が余りに大きく世間を騒がせた為に
その背景として、ひとつのきっかけになってしまった
と言う方が近い気がします。

それぞれが抱えている思いや背負っている家庭問題が
根底にあって、それが事件へと発展していくのですが
鬱積した不満が殺意へと形を変えていく様子は
鬼気迫るものを感じます。
それが作品にリアリティを持たせています。
ただ、佐竹純子が何故、五人もの男性を騙すことが出来たのか
そう思わせる要因が少し弱いような気がします。
気になる点はありますが面白かったです。
最後の「エピソード0」には驚かされました。
5人のジュンコAmazon書評・レビュー:5人のジュンコより
419863887X
No.1:
(5pt)

それぞれのジュンコ

昨今、世を騒がしている女結婚詐欺師による連続不審死事件。その中でも強烈なインパクトを放つK嶋佳苗事件がモチーフになっていますが、女結婚詐欺師じたいがメインではありません。どちらかというと連続殺人鬼の女結婚詐欺師は、塀の中で、世間の様子をニヤニヤと笑いながら楽しんでいる、オーディエンス。
メインになるのは、世間を騒がす稀代の毒婦とたまたま同じ名前の4人の女性たち。彼女たちが日常に潜む悪意に飲み込まれていく物語です。作中「バタフライエフェクト」という言葉が登場しますが、自分とは関係ないと思った出来事に、知らず知らずのうちに影響されていく4人のジュンコたち。職場カースト、スクールカースト、社宅カースト、友人カースト、ご近所カースト。いろんなカーストであえぐ女性たちの後味悪いエピソードが続いたのち、ラスト、エピソードゼロで、真梨節が炸裂します。
5人のジュンコAmazon書評・レビュー:5人のジュンコより
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