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(短編集)
迷子の王様: 君たちに明日はない5
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迷子の王様: 君たちに明日はない5の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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全巻を通すと、非面接者たちのリストラ、仕事に対しての意識が徐々に変化している。最終巻の本巻では前向きな姿勢がめだつ。まあ大団円でおわらないと小説の形としては困るだろうし。 真介についても曖昧で終わらせておくしかないだろう。 もちろん取材を通しての作品なのだけれど、実際にリストラされてしまった人たちのその後はどうなのだろうな。うまくいった人はそれなりに表にも出てくるだろうし問題ないが、そうではない人たちは苦しいのだろうか、どうなのだろう。現実にはたぶんみんな、その後で大変であると想像するから日々の生活の不安が高くなっているのがいまの社会情勢なのだろう。 | ||||
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シリーズを1から読んできました。 円熟味を増してると思いました。 人生訓のような話も出てきました。 楽しもう、優しくしよう、悩みすぎないようにしよう、など。 しかし、押し付けがましくなく、冷たすぎもせず。 ちょうどいい感じでした。 ありがとうございました。 | ||||
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あとがきを読んで作者の思いを知ることが出来ました。すべて読ませて頂きましたが若干途中間延びしてた印象が有ります。 ただ長いスパンで同じ題材に向き合う苦労、時代的には大きく変革した平成での作品に意味が有った様な気がします。 違う作品も読みたくなりました。 | ||||
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シリーズ完結編らししラスト。そして、一番印象的だったのが、「本は無理に自己主張してこない。自分の好きなときにページをめくることが出来る」の言葉。まさに同感。基本本は買うようにしている。場所を選ばず時間わ、選ばず、自分の好きな場所、時間に読むことが出来る。誰にも迷惑をかけることがない。だから本が好きだ。君たちに明日はない!明日を作っていくのは君たち自身なんだ、と強く訴えかけてくるかのよう。大満足。 | ||||
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2000年から12年間にわたり書き継がれてきたリストラ請負会社・村上真介シリ-ズ『君たちに明日はない』の最後の一冊である。12年の間、沢山の企業から依頼され、数多くのリストラ対象の人々との面談を果たし、あまりにも多くの人生を見聞きし、かつ多くの人を人生の岐路に立たせてきた職業。その当事者たちとの間には、良い出会いも、悔いの残る出会いもあったろう。しかし多くの場合、良い出会い、印象に残る出会いが村上真介にはあった。それが多くの場合良い作品となっている。それがなければ、バブル崩壊後の日本経済を背景にした、人切りというネガティブな仕事を、小説として昇華させることなんて、とても考えられない。 現に、印象に残る良い人生の転機を迎えた人たちの横顔が、読者であるぼくの心には未だ残る。人間の個性は千差万別で、仕事は目的でもゴールでもなく、人生を生きる限り、どのように生きるのかを示す体現の場であり続け、そのための機会でもあるはず。将来一企業と願った両親の祈りも空しく、ぼくの時代は変わった。転職は良い機会を与えてくれるものであり、ステップアップしたり、後戻りしたりを経験しながら、自分を選択し、再発見してゆく行程ですらあったように思う。戦前戦中の極貧から、戦後の急激な繁栄の中に身を置いていた両親は、こんな不安定な時代が来ることは思いもしていなかったろう。 さて、そんな、平成ならではのリアリティに満ちた本シリーズなので、ぼくとしては是非最後まで見届けようと思った。例によって、連作短編小説である。寡黙な女性書店員のリストラを扱う作品が、個人的には良かった。なぜ彼女は書店員に拘ったのか? 答が良い。本は、寡黙な商品であるから。他の商品は陳列されている段階で評価できるものが多い。本は、陳列され、美辞麗句で褒めちぎられていようと、その価値は、購買者が読み終わるまでわからない。どんな解説やレビューを参考にしたところで、本自体は読まれない限り、沈黙の表紙で読者を迎え、そして読了の時を待つ。 その通り。こうして本のレビューを書いたところで、これを読んでいるあなたとこの本の関係は、決してぼくとこの本の関係と同じ一つのものにはなり得ないし、ぼくのレビューを読んだところで、本を知ったことにはならない。少なくともあなたがこの本を読み終わるまでは。 書店員の彼女は、本の沈黙、という特性を理解した上で、小さな手書きの文字で、彼女なりの作品の印象を言葉にして本の上にディスプレイするように心掛けている。本の寡黙は、この女性の生き方の寡黙さと通じ合う。さて、彼女がどんな形でリストラに応えてゆくのかは、読んで頂いてのお楽しみ。 さて、このシリーズ、最後の最後は村上真介自身の物語で締め括って頂けると良いな、と願っていたのだが、期待通りの最終編であった。この地道なシリーズ・ヒーローが、地道な、彼らしい粋な結末を見せてくれる。 最後に、作者のあとがきも十分に読みごたえがある。時代と経済の流れを読んで登場した本シリーズを、作者自身の使命と捉え、長い旅を続けてきた垣根涼介の一言一言に改めて敬意を表したい。 | ||||
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このシリーズは10年近く前に第2巻まで読んで、とても気に入った作品だった。それで終了したと思っていたら、つい最近実は第5巻まで続編が出ていることを知り、それならばともう一度1~2巻を読み直した上で3巻以降を読み始めた。 正直言って第3巻を読んだ時は、何となくマンネリ感を感じて、読んだのは失敗だったかと思ったが、第4巻は結構気に入った。そしてこの最終巻に至るわけだが、話としての面白みは過去の巻の方が上かも知れないが、共感できる部分があちこちにあり、このシリーズを読み通してよかったと思える作品だった。 自分も50を超えて、1年前に職場も変わり、新しい職場のよい所、悪い所を感じつつ、それなりに葛藤がある毎日を過ごしているが、「迷子の王様」のリストラ相手のリタイアした後一人で農家をやっている父親の「食うためだけに仕事をする人間は、いつの時代だって結局その仕事からは、永久に報われることはない」や、「オン・ザ・ビーチ」に登場した懐かしの「借金取りの王子」のリストラ相手が語る「今の時点で判断できないことは、また状況が変われば、その時に判断すればいい、そういう曖昧な自分を許しておく」という少し臭い言葉が、妙に胸に残った。 | ||||
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遅ればせながら全シリーズ読破しました。 好きなシリーズでしたがこれで終わりです。 村上真介のキャラもクールでありながら人間味もあふれており感情移入ができました。 良かったです。 | ||||
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50位になった頃から、大企業に勤める友人の転職話をよく聞くようになった。名前よりも、やりたいことができる環境を求めてのことだと思う。そんな中で、それぞれのシーンに自分を重ねてみて読んでみると、そうだよな、と頷く場面に遭遇する。 あとがきの作者の思いにはいろいろな反応があるようだが、「そこそこ楽しく、求められて何かをやっていく」っていうのは幸せなことだと思う。 | ||||
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このシリーズ大好きです。じっくり噛み締めながら読み、たくさん学ばせてもらいました。 良くも悪くも時代は変わっていくということや、自分の納得した生き方をすること、 シリーズを通して、それぞれの登場人物が相手のことを想って行動するシーンに感銘を受け、自分はできているだろうか、と何度も自問しました。 きっとこれからも何度も読み返すであろう、大切にしたいシリーズです。 | ||||
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リストラ請負会社に勤めている村上真介シリーズ最終巻。このシリーズは独特のものがあったなあ~( ̄▽ ̄)=3 | ||||
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君たちに明日は無いシリーズ5作目。 本作でいよいよ完結となる。 何というか、今までの作品と違い、グッとくるものがあまり無かった。 人間描写は相変わらず素晴らしいものであったが、どうも何か物足りない。 そういう意味で、今作での完結は丁度良い引き際となったのでは無いだろうか。潮時とも言い換えられる。 何時の時も「働く」とは大変な事であり、それはこの作品の主人公とて変わらない。 味のある作品に仕上げている著者はやはり素晴らしい。 人気シリーズがここで終わってしまうのは残念だが、とても心の中はスッキリした。 | ||||
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一連のシリーズもこの巻で一区切り。今回、面接の対象となる登場人物は、いずれも各人なりの仕事へのこだわりと方向性を持った、ある意味では自立した気持ちの持ち主。そのためか、真介からはことさら強固なストロークを投げかけることはなく、いずれも自分自身で答えを探して次のステージへと進んで行ったという感じ。これは、最後にはヒューマン・リアクトが会社を清算し、真介自身が無職に追い込まれたとき、結局は答えを見つけるのは自分自身ということを改めて突きつけられることの布石だろうか。 真介はこの後、結局どんな仕事を始めるのだろうか? とか、陽子との関係はこの後どうなるのだろうか? など気になるところはあるけれど、ある意味、幕を引くにはちょうどいい潮時ではあるのかな。全巻通して楽しませてもらいました。 | ||||
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働くこと、会社に所属するということをいつも考えさせられます。 | ||||
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1万円札をくずすために買った本(NHKドラマも見ていたし、「借金取りの王子」にも感動していたので)、でもこの本に当たってラッキーでした。もう完結するための作、また、あとがきで作者が自説を述べすぎている点など、100%お薦めの本ではないけれど、仕事をすることの意味、そこで成功するための基本的姿勢など、おおいに教えられ、あるいは共鳴する点が多々ある。1つ、真介がスーパーマンだったなと思える設定があるけれど、シリーズを終結させるためには必要だったか、と。また、受験生には、陽子の経験談を読ませたい。登場人物の設定が、両国高校から早稲田であったり、父親が氷見出身であったり(氷見の食べ物の旨さについてはもっと描写を!)、身近に感じる部分が連続し、自然とストーリーの中に入れた。 作者は次に室町時代へ。ついて行こうかと思う。 | ||||
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途中物足りない感じもありましたが、最後は流石のまとまりで、いい案配で終わってます。ここまでシリーズを読んできた人なら、読んで間違いなしでしょう。 様々な人が様々な考えを持ちながら、生きている訳ですが、読んでいると考えさせられたり、感心したりで、いい刺激を受けられる作品です。 | ||||
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幼稚な、ご都合主義の話だったが、非常に面白かった。糞みたいなテーマで、よく調理できている。実力者だと思う。 | ||||
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他のシリーズと同様、楽しめる内容だった。エンターテイメントとしてよくできていて、価値はある。 | ||||
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こう終わるのか、という感じですね。 主人公の村上のその後や、これまでの登場人物のスピンオフ作が有っても面白い。きっと買うでしょう。 | ||||
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リストラ請負業者が廃業によりリストラで大団円w うーん。 正直、ネタ切れで終わったのかという感が否めないです。 あと、どこまでも綺麗ごとってのがねえ。 シリーズの最初のあたりは なかなか衝撃的&爽快だったんだけど こうまで綺麗ごとが続くと 働くってそんな甘くないよというか、 嫌なことするからお金もらえるんじゃないの? 時間と能力を切り売りしてさ。 人間、生きていくためには金が必要。 朝起きて、トイレ行って水を流せば水道料(笑) だから生きていくお金のために働くってのが基本なのではと? それだけじゃむなしいというのもわかるけど、 でも、自分が好きな事、生き甲斐のあることだけで お金になるってのはなかなかあり得ないだろうと。 ま、それはそれでそれなりに楽しかったです。よっ | ||||
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ちょうどこれが最終巻となりました。 いつものように、泣かせてくれました。特に、父親に憧れて電機メーカーのエンジニアになった男の 話はよかったです。液晶は他国にシェアを奪われ、かといって8Kなどという超先端技術はインフラが 整っていない現状では開発の意味が無い・・・。窮地に追い込まれた彼は、リタイア後、山奥で畑仕事に 情熱を注ぐ父親に会い、「作る」ことの本当の喜びを改めて教えられる・・・。垣根氏のストーリーテリングの 巧みさには、いつもながら感心しました。おとっつあんのカッコよさにもしびれました! また最終話では、いつか出てくるだろうと思っていた「真介たちのリストラ」がテーマになります。 彼が自分でまた同じような会社を立ち上げるというのが、私の予想でしたが、そこはシリーズもののよさで、 かつて自分がリストラした人物から声がかかるというラストも違和感なく、自然な結末で読後感がよかったです。 このシリーズ、レビューでの評判はいまひとつですが、ぜひこの続きを展開してほしいものです。 | ||||
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