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未必のマクベス
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未必のマクベスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 41~60 3/4ページ
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早瀬耕著「未必のマクベス」を読み終えた後でシェイクスピアのマクベスを読み直したが、未必のマクベスの方が圧倒的におもしろい。これこそが悲劇だ。数百年前のマクベスの運命を拡張現実で現代に焼き付けたかのような展開とサスペンス、そして永遠の純愛。これは映画化されるべき作品。わくわくドキドキしながらさらっと読める娯楽小説でありながら、いくらでも解釈できる厚みも備えている。Take me home をエンドレスでかけながらラストシーンを読み直したら、涙が出て止まらなかった。 | ||||
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朝日の書評でkindle 版を購入。 なぜ紙の本の倍もするのか、後で知ってびっくり&腹立ちましたが、面白かった。 どちらかというと冴えない、飄々とした感じの主人公が、あれよあれよとハードボイルドになっていき、最後は…… もういちど読み返したい。だけどkindleはそれがしにくい(目が疲れる)。 いろいろな意味で、紙の本にすればよかった。 気になったのは、最初のほうがちょっと文章がこなれない感じだったこと(kindleの画面で見ているせいか、推敲したくなる)、タイトルが凝り過ぎ(未必って何?)、キーになる同僚ふたり、そして女性たちのキャラの描き分けが弱い。主人公は確かに魅力的だけど、20年前から死ぬまで引っ張るほどの嫉妬心・劣等感を同性に感じさせるタイプなのか? など。 でも読んでいる最中はそんなことは気にならないくらい、ストーリーに力があった。 単行本では売れなくて、文庫になってから、書店員さんのオシで売れるようになったそうだけど、その書店員さん、偉い。本屋さんの面目躍如。amazon のレビューで書くことじゃないけど。 | ||||
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シェイクスピアの戯曲の下りを交えた展開。 IT企業が関わるミステリーを加えた犯罪小説。 そしてピュアな初恋ラブストーリー。 王の物語としてパノラマが広がっていく。 さまざまなエッセンスが盛り込まれている。 香港、澳門を中心に、グローバルな展開。 ミステリアスな意味深な、あえて読みづらい表現を使っているものの、その味わいは深くなる。 すべての事象が疑心暗鬼となっていく。 シナリオは戯曲に基づくのか。 危うさの中で、旅として物語が進行していく。 主人公はそのスリルを楽しんでいるがごとく。 そんな中で、冷静な目線と冷徹な行為で、身を守る進路を決めていく。 哀しみをもって、温かく感じる。 戯曲のミステリーは最後の最後まで続く。 読後の余韻に浸る印象深い小説。 | ||||
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簡単に人を殺しすぎ、また最初から有り得ない偶然で、自分の会社の幽霊子会社の大株主になったり。無理な話ばかりだが、一気に読み終わる面白さがある。 たがハリウッド映画では絶対にない終わり方には納得できない | ||||
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慣れない漢字に苦戦しながらも一度読んだら病みつきになってしまう、今までに本を読んで感じたことのない感覚に陥ってしまう小説。 ジャンルレスな上にしっかり巧妙に絡み合うストーリー、最後に重なる衝撃の事実と切なさと主人公の全てを受け入れてゆく柔らかい物腰の中の強さ。なかなかのページ数ですが、三度目読み返しています。いい本に出会えました。 | ||||
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「おすすめ文庫王国」で知り購入したが、こんな素晴らしい本だなんて。出会えてほんとうに良かった。「深夜特急」や「最期の春休み」等うれしいフレーズが出てくるし。一人称でテンポの良い展開、ハードボイルドの香り、切ない恋愛テイスト・・・・・すべてうれしい。新作が読みたい。 | ||||
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書店でやたらと煽るPOPがついてるのは避けていますが、今回はやっぱり 気になって購入。 どういうジャンルなのか正確な定義はわからないのですが、国際的な企業 犯罪や殺人事件がストーリーの軸になっていても、読後の感想としては、 これは、いい歳をした大人向けのピュアな初恋小説でしょう。 安易にテレビや映画にしてほしくない、自分の心の中にとどめておきたい イメージができあがっています。 久しぶりに、読むのが止まらない、でも、終わってほしくないから一気には 読みたくない、というジレンマを強く感じる至福の小説でした。 | ||||
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600ページにも及ぶ分厚い文庫本にも かかわらず、おもしろすぎて 一気に読めるおすすめ小説が 「未必のマクベス」早瀬耕著。 いろいろ書くとネタバレに なってしまうので詳細は書きませんが ハラハラドキドキ 何がどうなっているのか 謎解きあり、入り組んだ人間関係やら 陰謀だらけのおもしろ物語。 ぜひ読んでみてください。 移動時間とかに読めば 時間はあっという間に! | ||||
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ものごとに執着のない主人公の一人称語り。その語り口の良さでページをめくる手がとまらないのは村上春樹みたい。面白いです。シェイクスピア悲劇の自己言及的な翻案とでもいうべき小説なので、「展開に無理がある」という批判はあたらないでしょう。悲劇というのは、そもそも「展開に無理がある」みたいな発想をする近代小説より古い形式ですから。 それはともかく、文庫本の帯に推薦コメントが4つ並んでます。3つまでがありがちで、4つめが反則。これは買っちまうでしょう。 読後、ただ立ち尽くした。 三省堂書店営業企画室 内田剛 「物語を一緒に生きる」という体験。 紀伊國屋書店西武渋谷店 竹田勇生 本の形をしたラブレター。 都内女性書店員 本書を読んで早川書房に転職しました。 早川書房営業部・O | ||||
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「世界で多くのチケットを売っているのは、大半の人が結末を知っている話だ」シェイクスピアのストーリーは、世界で何度上演されても変わることは無い。それと同じように、3人の高校同級生も同じように定まった運命に向かって走っていくのか、がこの物語の主題である。 満たされなかった淡い恋心、そして気づかれなかった嫉妬心。誰にでもあるような思い出を秘めた3人は、高度な暗号を要するICカードチップの世界で再び交わり、見えない敵を交えてサスペンスが始まる。そのサスペンスに1,000年前のスコットランド王殺しとその後の疑心暗鬼を投影するのが筆者の手腕であるが、科学サスペンスを転がしていくに辺り、ハッキングやデータ改ざんをキーパーツに取り込みすぎるのはどうなのだろう。 その点を除けば、科学サスペンスとして最後まで楽しめる小説。人間性の描写も男性側に関して言えばまずまず。 | ||||
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この作品は、2014年9月に単行本として世に出ていたらしい。 今更ながら、気付かなかった自分の迂闊さを悔いている。 ただ内容的には、当時通っていた書店のターゲット層から考えると、注目作品ではなかっただろう。 タイトルにもある通りシェークスピアの「マクベス」の世界観や進行が随所に出てくる。 読んでなくても楽しめるのだが、読み手の思い込みでハードルが一つ上がってしまうかもしれない。 量的にも、41文字×18行×603ページの7-8割が文字で埋まっているので、読む時間が少ない人には 少し心理的抵抗が予想される。 乗り換えを含む電車の中で読んでいたりすると、余り無い事だが、集中しすぎて乗り過ごしたりすることもあった。 世代的には、30-35歳以降の男性が推奨されると思われる。 何故なら、高校時代に昇華出来なかった淡い思いがくすぶり続ける主人公が、香港を中心とした東南アジアで 「王」として「旅」をしながら、その思いに決着をつけていく物語でもあるのだから・・・。 女性から見たときに、主人公の周囲を取り巻く同性の描写に対してどう感じるかは、人によって異なりそうで 作品への評価を大きく左右しそうに感じる。 ひと時もだれることなく、一気に読み終わった素晴らしい作品であるが、 「暗号化」によるセキュリティが主人公の所属する会社のビジネスの根幹となっていることから、 「難しい」という先入観で物語がすっと入ってこない人もいるかもしれない。 この物語の面白さは、短い書評で伝わるものではないので、是非読んでみて欲しい。 ブックオフに流れる本も少ないと思う。 私はもう既に、死ぬまでにあと何回かは読み返すと信じている程だ。 残念なのはこの作者が非常に寡作であること。 長編第1作が「グリフォンズ・ガーデン」で22年前に出版されているが、手に入らない。 出来ればこの機会に再版して欲しいと切に願う。 | ||||
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唐突ですが、村上春樹の主人公ってはっきりしないグダグダ悩むイラつく男性でとても苦手です。 作者の文体は確かに少し村上春樹に似ていますが、主人公は正反対です。 文体も似ているのは透明感だけでナルシストっぷりはなく、とても読みやすいと思います。実際ぐいぐいと引き込まれ1日で読んでしまいました。 ここに書いてある方もいらっしゃいますが、確かにラストが気になります。 でも、面白かった! 雲呑麺を食べたくなりました。 | ||||
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序盤の構成に唸りながら読みました。 初恋の淡い気持ちを思い出し、胸がしめつけられながら最後まで楽しめました。 犯罪小説にして究極の初恋小説と言った感じ。 とにかく面白かった。 | ||||
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香港、マカオ、ホーチミン市、バンコクなど、 アジア各国を出張したり遊び歩いている人たちにとっては、 何となく身近で馴れ親しんでいるような描写が多くあって、 物語のなかに引き込まれていくのだけど、 プロットは極めて非日常的で、現実から遠く離れたフィクションだ。 けれども設定はかなり現実味を帯びていて、 バンコクのBTSとMRTのカードがなぜ統一されていないか、 みたいな、理由が暗示されていたりする。 金正男と思われる人物も、 さもありなん、という役回りで登場する。 深夜特急第一巻へのオマージュみたいに、 唐突に陸羽茶楼が出てきたり、 文体はなんとなく村上春樹で、 池井戸潤より真山仁よりハードボイルドな 企業小説かと思いきや、 伊坂幸太郎の小説よりもなお さり気なく血生臭くない殺人が頻繁に起こる。 お勧めします。 | ||||
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600ページ超ある文庫だったが、表紙の写真と冒頭数ページで世界観に引き込まれて購入。 最後の最後まで、助長とわかっているのに惹きつける展開と描写はお見事。 ただラストの展開にはがっかり。 以下ネタバレ 高木という、社内で主人公にライバル心があるが人間味があって、途中主人公の命まで助けた憎めないキャラクターが、最後に主人公との思い出の場所であんなに大々的に主人公を冷徹に殺しにかかるのは残念すぎた。少なくとも最後の最後に安っぽい理由で心変わりしてしまうキャラクターではない。むしろ主人公が自分の恋人にしたように、戸籍上殺して別人として生かすという方法を取りそうだったものだが。 途中の助長な説明文も描写のセンスでカバーしていたので、かなりの傑作だと感じていたが、最後の展開だけは本当に納得がいかない。無理矢理終わらせた感が半端ない。 ハッピーエンドにしろとは言わないが、なんか編集に長過ぎるからいい加減終わらせろと言われたのかな、と思うくらい唐突な終わり方だった。 もし映像化するならラストだけは変えて欲しい。ハッピーエンドにしろとは言わないが、高木を悪役にするなら犯行理由にもっと深みを出してほしいし、殺し方ももう少し大人しいものにしてほしい。なぜ最後に多人数で高級ホテルでドンパチやっちゃうかなぁ……。 本当に返す返すももったいない!!作品。迷っているなら読んでほしい。 | ||||
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新聞の書評を見て図書館で借りて読んだ。面白かったので手元用に単行本を購入した。 この本は文庫化されるだろうと思っているが、なかなかそうはならず、(もっと多くの人に読まれてもいいと思っているので)もったいないと思っている。 | ||||
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普通のサラリーマンの物語かと思いきや、登場人物は企業の闇の中でありえない事態に振り回される。最初は主人公の中井に、自分と同じサラリーマンだというところに感情移入するのだが、だんだんと自分と異なる中井像になっていく。そこからエンターテイメント作品としてドライブがかかる。真実味を帯びながらも舞台は非現実的な世界に移行。気がつけばすっかりマクベスの舞台の観客になっている。そして中井はミステリーの中心に立たされ、周りの人物もどんどん巻き込まれ、マクベスの舞台は大きくなる。そして終幕。やはりマクベスは悲劇だった。切ない。 | ||||
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評価通りの大変良い状態でした。 また機会がありましたらお願いします。 | ||||
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この本を読みながら、村上春樹の『羊をめぐる冒険』を思い出した。全体的な雰囲気が似ています。ただ、今の自分が引き込まれて、熱中できたという事は、もっと上質なストリー展開である事は間違いない。「羊をめぐる冒険』を再読しようとしても今の自分には到底無理だから。村上春樹が読めたのはぎりぎり『ノルウエーの森』まで。 村上春樹ほどストリー展開に無理はないが、現実離れした主人公の行動は、女の子にもてる事も併せ村上春樹の主人公っぽい。台詞もなんとなく似ている。 今の村上春樹には到底書けない洗練されたストリー、上質な会話、現代性も併せもつですから、もっと売れるべきでしょう。早川では無理か。前作『グリフォンズ・ガーデン』は絶版ですが、近くの図書館にあるようですので、早速借りて読んでみようと思います。作者には、長編次作に期待しております。 | ||||
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犯罪小説でありながら、恋愛小説の要素も含まれており、あまり無いジャンルの本かと。読み始めると夢中になり、通勤時間に一気に読んでしまいました。主人公の独特な言い回しや表現が印象的であること、また、文章の組み立てがおもしろく、読み応えがありました。 | ||||
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