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未必のマクベス
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未必のマクベスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 21~40 2/4ページ
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使用感は殆ど無く、綺麗でした。包装もしっかりしていました。送付も迅速でした。 | ||||
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(分からなかったので、星の数は評価と関係ありません。1でも5でもなし) 最近、フリー・ペーパーの「シティ・リビング」の読書特集で紹介していたので読んでみた。 解説で、文芸評論家(と書いてある)の北上次郎氏が「傑作」「究極の初恋小説」だと誉めている。 そういえば、恋愛プラス冒険だから、北上氏の好みなのだろう。 (余談だが、北上さんはシェイクスピアを読んだことがないそうで、驚いた。面白いのに) そういう小説だから、村上春樹風に少し気どっていて、浮世離れしているのはいい。 しかし話がさっぱり頭に入ってこないのには参った。 誉めている人もいるので、合う合わないがあることを、あらためて確認した次第。 フレーバーとして、少し数学が出てくるのは気に入った。 | ||||
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上質な小説。「王は旅に出る」というシェイクスピアの戯曲がモチーフになっている。といってシェイクスピアを知らなくても十分に楽しめる名作である。著者は寡作な作家であることが惜しい。もっとも寡作だからこそ書けたのかもしれない、と感じた。 | ||||
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帯の北上次郎さんの言葉に乗せられて読んでみたけど、悪くない。 比べるものじゃないけど「虐殺器官」のように 不思議といつまでも印象に残る作品かもしれな、とか思った。 それって素晴らしいことだよね。 | ||||
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テロリストのパラソル以来の、心に切ないミステリー?ハードボイルド?でした。遠い過去の恋人を破壊された主人公が、自分のやるべきことに気づき行動しつつシェークスピア戯曲になぞらえた結末と、また違う安寧を得ることになります。 ミステリー枠を普段読んでない?真面目な?方々が新聞社の書評に誤誘導されたのか散々な文句やらご高説を垂れてますが、ミステリー枠なら普通に面白く読めるでしょ。あり得ない展開こそ真骨頂だと思えないとねえ。SFとかアニメみたいなもんですよ。 あー面白かった。 以下、内容に関係なし。 AmazonのKindle価格が高いのは何故か。なぜ文庫より3割高い?いろいろ事情あるだろうけど著者、読者と版元がキチンと利益を享受しつつAmazonが最小コストでデリバリしてよ。 | ||||
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先人のみなさまがおっしゃるとおり「少なくとも上場企業が反社会勢力と手を結ぶはずない。」「わざわざそんな面倒なことはしません。」しかも途中で自ら「最大のネタバレをしちゃってる。」などミステリー小説、冒険小説、犯罪小説の定石はほぼ無視されています。 けれども「好きなキャリアはキャセイ航空」で「ホテルはマジェスティック、ペニンシュラ、シャングリラ、デシュ・タニ」(勝手に分析すれば「スコタイ」「グットウッドパーク」も追加すべきだと思いますが)「●NAの食事NG」だが「タイ航空のトム・ヤム・クンOK」など主人公たちの好みに強く同意できます。 純愛部分は、佐藤正午「月の満ち欠け」と共通な甘さが漂い、この部分はまさに「純愛小説の王道」であると言い切れます。 | ||||
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異国の地を舞台にした雰囲気のあるミステリー小説です。 そうなんだ~と思わせる展開が待ってます。 秋の夜長におすすめの一冊です。 | ||||
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松井玲奈ちゃんが推薦してたので読んでみた。(笑) 結論としてはアイデアもユニークで、こういう分野の本には珍しくちょっと感傷的になる部分もありとても面白かった。著者はひさしぶりで出した本ということだが、下調べもかなり詳細にしたのだろう。 もちろん設定などで無理のある部分もあるのだが、それはフィクションなのだから受け入れられると思う。 問題は文章全体のリズム、全体的なテンポが今一歩なのだ。章ごとにブツ切りされている感があり、中の世界に乗りきっていけない。 もしそれが良ければ超一級の作品、といってもいいのだけど。読んでて、勿体ないなあ、と思ってしまった。 もっとも、それは文体の話であり、小説家の力量そのものの部分であり、「それを言っちゃあ、おしめえよ」なのかもしれないけど。 でも、個人的にはすごく面白かった。最近読んでがっかりした本が多かったけど、これは読んでよかったです。 | ||||
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大人になり、妻子を持ち、仕事に追われる毎日で余裕もなく、読書から遠ざかっていた私。 書店でステキな表紙に惹かれ購入。香港を舞台にしたお洒落な生活やハードボイルドな雰囲気、感情を前面には押し出さない文体、感情を前面には出さないのにも関わらず魅力を醸し出す登場人物たちなどにグイグイ引き込まれていきました。 読書ってやっぱりいいなと久しぶりに思わせてくれました。 特に好きな場面 空港で由紀子を日本に送り届ける場面 過去の自分の体験と重なり泣けてきました。感情をあまり表に出さない中井が「泣いた」というストレートな表現で書かれているところ。この作者、うまいなあと思いました。どの登場人物も魅力的なのですが、個人的に好きなのは由紀子かなあ。 ああ、この本で誰かとトークしたい。久しぶりに読書熱出てきました。マクベスのおかげです。 あと、タイトルにもあるように、イヤホン、マクベス欲しくなってきました笑 | ||||
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初恋は人の生涯にどれだけ影響を与えているのだろう。欲がないように見えてしまい、何故か場を支配してしまう主人公の振舞いは、私のような人間には理解出来ない。また、鼻についてしまう。それこそが主人公の周りの人間が感じてしまう無能感に近い。マクベスを前にして相手を憎んで愛してしまう。アジアに暮らして王になる彼は初恋を守ために手を汚す。気取り済ました奴に最後は泣けて来る。 | ||||
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アッサリのようですが、ジワーッとしみ込む忘れられない小説でした。 ぜひお奨めしたい純愛物語です。 | ||||
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最初の展開はもっさりしていたが、中盤から加速してくる感じ。そういう意味では一気読みしてしまった。会話はハルキ調を狙ったところあり。しかしよくよく考えると不自然な設定もあるのは事実だ。ただ読んで損はない。 | ||||
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38歳の男が、高校生のときに出会った女を、ずっと思いながら生きていること、現実にはなさそうな話。しかも、思い出すのはバレンタインに義理と称してチョコをもらった位で、つきあったわけでもないのに、包み紙をずっと持っているのだから、ありえないだろう。と言いながら、なんだか妙なときめき感を覚えてしまうのが、男の性だ。それを「マクベス」とブレンドして、東南アジアを舞台にした国際犯罪小説にしてしまうのだから、なんてすごい腕前なんだろう。 「マクベス」も読んだことはないが、自らがマクベスとなり、未必というように、そうなっても仕方ないと流れに身を任せつつも、最後には大切な人を守る。それはマクベスの筋からは離れるが、高校時代の初恋相手と、現在の恋人という二人を守り切った主人公の、純粋な心であり、誇りなのだと想像できる。 パスポートの偽造や身代わり殺人によって、主人公にも読者にもなかなか誰が敵で味方なのかわからない。それ以上に、主人公の高校時代の初恋相手が、顔も名前も変えてどこかに登場するので、誰なのか、どういう登場の仕方をするのか、そう期待をしながら読み進めてしまう。 ハードボイルドの要素もありながら、登場人物はとても魅力的な人たちで、香港、澳門、バンコクと東南アジアの町や料理、そして風景と共に感じる蒸し暑さ、久しぶりに濃密なミステリーを読んだ。だが読後感はいたって良い。最後のシーンも洒落ている。映画にするとおもしろいかもな。鍋島冬香という名前を覚えておこう。 | ||||
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作中の登場人物が、結末を知って面白みがかける物語は傑作ではないと言っていた。これはこの作品の結末を知ってもなお、あなた達は繰り返し読み続けるだろうと作者の自信の表れのように思えた。作品は一つのカテゴリーでは説明しきれないほどのものが詰まっていて、定番な小説とは真逆の位置にあるものだと思う。難解な表現を読み解き敵を推理する要素もあり言葉では表しきれない。 | ||||
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とても面白かったです。複雑なハードボイルドですが雰囲気がすごくオシャレ女の人が読んでも気にいると思います。 | ||||
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「あなたは、王になって、旅に出なくてはならない」(p27) 唐突。あまりにも唐突な、マカオのホテルでの娼婦の宣託が、38歳の独身ビジネスマン、中井優一の疲れた身体に染み渡ってゆく。「北の国」の亡命王子から持ちかけられる取引、謎の幽霊子会社の存在、そして、過去の憧れの女性、鍋島冬香。 旅の意味とセキュリティ・コードをキーワードに、香港、マカオ、ホーチミン・シティを巡る冒険譚は、ページをめくるたびに興奮させられる面白さだ。そうか、香港のオクトパス・カードはEDYだったのか。 ・自身の存在意義を守るためなら、人は、企業は、どんな所業でも行う。暗号化方式のセキュリティの欠陥と親会社への還流資金の流れをつかんだ中井は、自身の存在を護るため、ある行為に出る。二泊三日の亡命劇。王になるために「一線」を超えたとき、人はどう変化(へんげ)するのかをみせてくれる。 ・「誰が誰を監視しているのかさえ、絡み合ったスパゲティみたいで分からなくなっている」(p584) ・高校一年の入学式からはじまる戯曲は恩讐に彩られている。顔と名前が変わっても、その恋しい後ろ姿は懐かしく、次々と物語の謎は解かれてゆく。 「旅を続ける力って、何だろう?」(p517)著者の答えは明快だが、誰もが異なる解釈をもって人生の旅を続けている。 カーテンコール「収音機時代」での二人の女性の哀しすぎる邂逅も、その旅のこたえなのだろうか。 | ||||
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最近本を読み始めた19歳です。書店で本を探していたところ、かなり推されていたので手に取りました。 人生経験も読書経験少ない私が会社用語?が多いこの本を読むのはしんどかったです。特に序盤です。 ですが内容はとても面白かったです。通学時のバスでだけ読んでいましたが読み進めるにつれて次の展開が気になり家でも読むようになりました。この本のおかげで読書に疎かった私も読書習慣を身につけることができました。 内容についての詳しいレビューは今の自分ではまだまだ不可能です。すみません。ですが高校生まで本というものを一冊も読んで来なかった私が600Pほどの小説を読みたい!と思わせてくれるくらい素晴らしい本でした。 | ||||
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アジア好きの私にとってたまらない雰囲気に浸りっぱなし 勤め人が主人公なので私も感情移入しやすかった | ||||
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Good | ||||
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現実味はまったくないストーリーとはいえ、とてもワクワクする内容でした。 ただし。 この本は、「ぼく」という一人称でストーリーが展開されています。 タネ明かしをして申し訳ないけど、最後に「ぼく」は死んでしまいます。一人称のフィクションは一般的に死なないのがお約束だと思っています。 でも、作家は「ぼく」を殺してしまう。作家が創った「ぼく」なのでそれはいいとしても。 その「ぼく」が死んでしまえば、それでストーリーは終わるはず。 にもかかわらず、エピローグで、「ぼく」が死んだあとの世界を、一人称ではなく、三人称で語っている。 内容的には一人称を選んで正解だと思う。三人称では書き進めないストーリーです。 でも、なぜ最後の最後で三人称にしたのか。「ぼく」が死んだら、ぼくがいない世界hが書けないのはあたりまえだけど。 数日間愉しませてくれたのに、最後の最後で裏切られた。 なぜ一人称と三人称を併用したのか、作家の早瀬耕さんに訊きたい。 筆力は完璧。構成も完璧。 でも、どうもしっくりこない。早瀬さん、説明してください。 | ||||
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