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異次元の館の殺人
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異次元の館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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●物語の端緒から大がかりなSFガジェットが登場する。先ずSP ring-8やNanoTerasuを連想させる 大型放射光施設「霹靂X」。次に(これがメインテーマなのだが)量子論の「シュレーディンガーの ネコ」という思考実験。どちらも理系ネタでハードすぎて消化不良のところに完全なる密室殺人事件 が発生。えっ!SFとミステリーの核融合小説?とびっくり。 何といっても圧巻は「ネコ」の立場になった主人公のパラレルワールドジャンプ。パラドックスに 対するヘルシンキ解釈を紹介しながら、ドタバタ喜劇にも似たカオスの渦へと飲み込んで行く技巧は 流石。ツッコミどころも多かったが、難解で理解困難な量子論の興奮を味わえた。 ー蛇足ー 余計なお世話だが表紙イラストに”うさぎ”が描かれているが、あれは絶対”猫”でなきゃいけないで しょう!それとも、それまでが目くらましですか? | ||||
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森江春策シリーズの一冊。 シュレディンガーの猫をモチーフとしたミステリだ。ただ、それがぴったりはまっているようには思えないのだが……。 かなりメタがかっており、パラレルワールドものでもある。そのあたりがジョークとして処理されているのは楽しいが、本当はこの作品はやっつけで書かれたんじゃないかという疑惑もぬぐえない。 結末やトリックについて云々言うべきものではない。世界観を楽しむべき一冊だろう。 | ||||
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はっきり言って、小説がへたくそである。一人称の「私」は女性なのに、しばらくはずっとおっさんとしか思えない地の文だ。しかも、文章として意味不明な所が数か所ある。なぜパラレルワールドが発生するかの科学的説明はまるでないし、パラレルワールドはいろいろ思いつくトリックを思考錯誤で提出するための手段でしかない。最後に解明されるトリックも実にばかばかしい。だから、何?といいたい。ぼけ老人の書いた小説かもしれないと思った。読むのに苦痛。ただよいと思ったのは、パラレルワールドに移動するときの描写はなかなかよかった。もっとひきしまった短編をいくつか書いた方がいいかも。買って損した感じも否めない。 | ||||
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綾辻先生の館もの、西澤先生のSFものにバカミスの要素まで加えて、詰め込みすぎです。 本格ものとしておもしろくはありますが。 | ||||
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異次元とか書いてあるのでもっと複雑な構成かと危惧しながら読み始めたが、割と単純で読みやすかった。ミステリーとしてはせいぜい普通レベルと思う。 | ||||
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SFじかけな本格ミステリであります。 犯行の説明はつくんだけれども正解ではなかった推理(いわゆる「捨て推理」ですな)をヒロインが披露するたび、普通のミステリなら推理の不備や反証が見つかってやり直しとなるところ、本作では宇宙の意思(?)によってパラレルワールドに飛ばされる形でリセットされてしまいます。推理が成立しないようにドアが改装されたり、凶器が変更されたり、いちいち「宇宙の意思」の配慮が細かくて(笑)。 ひと通りの説明をつけることができても、それで結論ということにはならないよ・・・・・・という作者一流の本格ミステリへの皮肉なのかとも勘繰ったり。 事件が起こるまでがけっこう長かったり、ヒロインの女検事が、素なのか気取っているのか、毒説な語り口に辟易させられたりで前半がなかなか進まず、設定の妙や中盤の謎解き×4のループ展開は素晴らしいんですが、結末の真相にそれまでの推理を乗り越える魅力が乏しいのが残念。発端となる毒殺事件再審の扱いもあまりに雑で拍子抜け。 | ||||
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森江春策シリーズ。恩師の冤罪をはらすために館を訪れた菊園検事が殺人事件に遭遇しかつ研究施設の事故の影響でパラレルワールドをさ迷う。元の世界に戻るには館の事件を解明しなければならないという話。 いつものミステリにSF要素を取り込んでいるがそれを上手く使っている点もありその点は面白いが、パラレルワールドの扱いが雑というかご都合主義になっている。 作者がSF要素を取り入れたい思いは分かるがそれだけにイマイチな出来が残念。編集者なりがフォローしないとダメなのにその跡がみえない。 パラレルワールドを扱うためまず冒頭の数ページで量子力学の説明的なやりとりがあるのだがこれがとにかく分かりづらい…図的な説明がないと難しい分野なのにまさかの文章のみ。知らない人はこれだけでは絶対に分からないか納得できないと思う。まずここで違和感を感じる。 次になぜパラレルワールドが発生しなぜ菊園検事のみが巻き込まれたかの説明が不足。また事件を解明すると元の世界に戻れるという設定も量子力学とは関係ないはずでご都合主義的。 そもそもパラレルワールドが生じた説明に「因果」を使ったが因果が働くならそもそも世界は分岐しないで一本道で一つの世界となる。あの結果もありえたしこの結果もありえたを許すのがパラレルワールド。 などなどやたら雑なところが目についた。 パラレルワールドを活かした、おっ!と感じた発想も終盤にあった。 しかしやはりマイナス部の印象が強かった。 事件もそこまで奇妙キテレツなわけでく鑑識の目をごまかせないのではないかとも感じた。 作者のSFを組み込みたい思いだけが先走った作品でした。 どうせ雑に扱うならバカミス風なテイストにしたら良かったかも。 | ||||
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森江春策シリーズを好んでいます。現代本格派の一人ですが、芦部さんとは同じ推理小説好きの仲間として議論したこともあり、彼の作品収取しています。本格派好きの方はご一読されるのも良いでしょう。 | ||||
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