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悲の器
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【この小説が収録されている参考書籍】
悲の器の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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難解の一言。ネットで調べると、著者は法律家ではないのに、これだけ難しいことをよく書けたもの。著者もそうだが、同時代の読者もこれを理解できたのか?昔の人は今の人より頭が良かったんだろうな。 巻末の解説で巻末著者の論点での内容を理解するぐらいがせいぜいだった。今の作家でこんな人はいない。井上ひさしの言うように「難しいことを易しく」にしてほしい。 ただ、ストーリを追うだけでも面白く、一応、読了はできた。昔の女の人は、男尊女卑、家父長制度の中で没個性的かというとそうではなく、登場の三者が三様に鋭く考えていたのが救いか。 | ||||
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時間とは何だろう? 時代とは何だろう?-とこの小説を40数年ぶりに読み通そうとしながら考えていた。 思い出す、内容を理解した積りで、高橋和巳や吉本隆明の本を「持っていた」自分を。 老いた眼には 先ずページの全てを埋め尽くす活字の多さ、文章に占める漢字の多さにうろたえる。 そして書いてあることといえば 重厚長大深刻を煮詰めて煮詰めてこれ以上ない苦い固形物にしたような内容。 昔誰かが 「これは小説ではない大説である。」とかどこかで書いていた事を思い出した。 確かにこれは小説ではない。小説風論文あるいは論文風小説である。 今高橋和巳を読む人は日本に10人も居ないのではないだろうか? 時代は変わり、彼に共感し彼を支持していた世代は今丁度消えつつある。 時代が変わると忘れ去られるモノや事があるのは=良い悪いとは別の=当たり前の事実だ。 この世の出来事はすべて一過性のものであり、自分もまた一過性の時間の中で一過性の時代感情を自分の考えだと思って生きて来たのだーという思いが=この細かな文字を追いながら=浮かんだ。 我ら全て時代の子である。 | ||||
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私は高校2年の時に、それは1975年なのですが、 高橋和巳の『悲の器』、『憂鬱なる党派』などを 読み、そのとき非常に強い印象を受けました。 しかしながら、これらの作品を読んだ後、 これらの作品の描く世界にはあまりに救いがないので 自分がこれから入っていく大学の世界や実社会が とても希望や救いのない暗いところなのだなと その後何年間も憂鬱な気分にとらわれた経験があります。 もし、中高生の方が高橋和巳の上記の作品を読むときには 決して現実の世界は、彼の描くほど暗い世界しか ないわけではないことをわかっておいていただきたいと 思います。 自分が前向きに現実と格闘し続けるならば 必ず明るい世界も見つけることができると私は 自分の経験に照らし合わせた上でそう考えます。 | ||||
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