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ねじの回転
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【この小説が収録されている参考書籍】
ねじの回転の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 21~40 2/3ページ
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例えばジェイムズ・P・ホーガンを好きな人ならばこの作品は行けます。 光りの帝国、ライオンハートにはそれらしい臭いがします。 でもこの作者には夜のピクニックに代表されるハードSFからはほど遠いいわば駅弁のような作品が主流である意味この種の本格的SFファンを満足させる作者とは思えませんでした。 この作品だけ読めば野尻抱介の世界がここにもあったかと思わせるものがあります。 願わくば六番目の小夜子ではなくサリバン家のお引っ越しのような作品を出してもらえればちょっとすごいのになと思います。 | ||||
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だからこそ、本格SFに尻込みするような人間もなんなり捉える良作に仕上がった気がする。 どちらかというとファンタジーに比重を置いている。それが良い。タイムパラドックスを簡略化したことによって、科学に疎い私でも難しく考えずに楽しめた。 軽快な速度で読者をグイグイ引っ張る恩田節は相変わらずの炸裂っぷりだ。 そして何より情景表現力のうまいこと。読んでいて映像がありあり浮かんだ。 非常に映画向きな作品だと思った。 | ||||
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上下巻の長編。 上巻では、 まだまだ謎というか、 仕掛けが多く、 狙いが分りづらかった。 それも、仕方ないね。 上巻だけでは評価できないしね。 でも、 ペースと意図がわかると、 どんどん引き込まれていきました。 歴史上の転換点として、 二二六事件に焦点を当てたところはさすが。 ただ、 一心に、 自分の信じた信念を通そうとする純粋性。 下巻に向けて、 大いに期待の持てる気分です。 | ||||
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上巻の前ふりが見事に結実。 大長編SFとなりましたぁ! 過去を変えることで、 現在を守ること。 現在を変えようとすること。 誰もが一度は夢見ること。 でも、 もし、それが実現したとして、 現在を生きる自分に、 変えたことが分るのだろうか・・・。 変えたことそのものもまた、 流れている時間の一貫でしかないとしたら・・・。 そんなスパイラルに落ち込んでしまう。 短いながらも強烈に生きた若者の姿は、 いつの時代でも人の心をうつ。 しかし、 彼らの生き方が正しかったとは思えない。 でも、 間違っていたとも、言えないのだ。 矛盾を抱えて生きる人間こそが、 それを克服しようとする人間こそが、 強いのかもしれない。 | ||||
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時間SF。最初が全く雲をつかむような話なのでよくわからないうちに進むと思う。 最初はゆっくり展開されていくけど、そこをたえて読み進めると物語が急にスピーディーに変わる。 もちろん下巻を読まないとなんだかわからない。 | ||||
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舞台はかの有名な二・二六事件の時代。 展開として下巻はわりとスピーディーな展開に度肝をぬかれる。 読めば読むほどはまる作品。 もちろんラスト60ページはすごい。 なんとなーくわかってはいたが、まさかああなるとは・・・ いい感じで恩田色がでている、おススメの作品だ。 | ||||
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宮部みゆき著『蒲生邸事件』を思い出しました。 よく似たテーマを、違う切り口と結末で料理していますので、 ご興味がある方はぜひ並べて読んでみてください。 どちらもとても大好きです。 「もしも過去に戻ってやりなおせるなら」 が、Ifではなく実現する世界の物語。 その技術を使えると知った人々は、 「世界の為」に「聖なる暗殺」を行うことを決めた。 一つのホロコーストをなくすことが、 100のホロコーストを起こすことになるとは知らずに。 フラグメントとして、過去の事象が短編でぽんぽん入ってくるので、 少々混乱しやすいとは思いますが。 舞台は日本。それも世界大戦前の、です。 出てくる人物の心理描写もとても丁寧です。 タイムパラドクスの説明が行われていないので SFファンの方には少々不服かもしれませんが、 因と果の巡り方が、私にはとても腑に落ちるものでした。 ラストまで読み終わったら、再読しなおすと更に面白い作品。 もっとディープなSFもこのテーマでしたら書けるのでしょうが、 それはSF専門の方におまかせするということで。 個人的にはもうちょっとメカメカしている作品が好きですが… (シンデレラの下りをもっと読みたかったな、と)。 途中出てくる「魔法の国の王様」の話が深いです。 | ||||
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最初の???を乗り越えれば面白い! 2・26事件についての基礎知識が乏しい私にとって、その時代の生身の感情と未来の視点の両方一緒に読める話は新鮮でした。 最初、慣れない言葉やストーリーも唐突で解りにくかったし、名前が登場する人物も多いのでメモしながら読みました。 ただ、ハッカーが出てくるシーンでは背筋がぞっとしました まだ、下巻を読んでないので楽しみです (^-^) | ||||
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過去のやり直しがきかないことは誰もがわかっている。それからはたとえ同じコトを繰り返してもそれは過去ではなく現在での話『もしあのとき〜』なんていうもうひとつの人生ではなく、実際の出来事をもう一度やり直さなくてはならないとしたら?考えただけでもしぶい気持ちになってしまいます。 「あの日」を繰り返す2.26事件の当事者たちそれぞれの思惑。そもそも「失敗」だったのか? 未来からきた彼らの間でも妨害が起きたり修復装置にトラブルが発生。思いがけない事件や様々な思惑が錯綜するなか何度も「あの日」を挟んだ数日間を繰り返し…そして。 そして最後にわたしたちは彼らとおなじ瞳と佇まいでそのときを迎えることができるのです。 文庫はどうして上下分冊化されたのかが不思議。 | ||||
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過去の歴史に介入することができる技術を手に入れた人類。 国連は歴史の転換点ともいえる「2.26事件」への介入を試みます。 国連の介入により一見歴史が正しい方向へ向かったようにも見えましたが、それに伴い新たな事件や謎が次々と浮き彫りになってきます。 最終的に歴史はどう変わるのか?やはり人類は同じ歴史を辿ることになるのか? 「2.26事件」というとても難しい題材ではありますが、恩田さんは「シンデレラの靴」「シールド」等という独自の表現を使うことによって、物語は解りやすく、そしてミステリー要素を散りばめながらもきっちりとSFに収束されています。 錯綜する時間、情報、空間…人類が如何に過去への介入をしようともやはりそれも予め決められた歴史なのでしょうか。 時間遡行の恐ろしさと興味深さを感じた一冊です。 | ||||
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SFだとかなんだとか、そういったジャンル分けが馬鹿らしくなるのがこの著者の作品の特徴に思える。 本格SF(私はほとんど手をつけたことがないが)だと思えば、そこらじゅうにあらが見つかるだろう。 だがそれが、この作品の面白さや価値を減じるのかと言えば、少なくとも私にとってはそうではない 相変わらずぐいぐいと引き込まれる。最初は何がなんだかわからんけど、そういう具体的な説明がないのもまた、面白く感じてしまう さっきも言ったけど、冷静に最初から最後までパズルのように読んでいこうと思うと、間違いなくアラが出てくる だって時間軸が二つ以上ある時点で、説明無理なんじゃない?って思っちゃうし。タイム・パラドクスとはよく言ったもんだ まぁそういう「ん?」って思うところはあるけど、物語のスピード感にごまかされるのがまた心地よかったりする SF?ファンタジー?歴史小説?ミステリー? ジャンルわけなんていらない。これは「物語」だ ただ不満は、この人の作品はいつも(あんま読んでないけど)そうなんだけど、最後が急ぎすぎて物足りない。だけどまぁ☆は5つで(笑) ちなみにこのレビューは上下巻あわせてのものです | ||||
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時は無常にも過ぎていくから、私たちは後悔したり反省したりする。そして、楽しい時間は早く流れ、嫌な時間は一向に過ぎていこうとしない。でももし、時を遡る事ができたなら私はいちいち後悔したり、反省したりするだろうか。しかしこの物語のように何度も何度も歴史をやり直し、二・二六事件の四日間を完全なモノにする為に、様々な覚悟や犠牲を払うのなら、とても過去に遡る勇気はない。 断片的なシーン、不可解な出来事がうねりながら中盤へ終盤へと駆け抜ける疾走感がとても恐ろしく、最後に犠牲を払った人物のとてつもない無常さに胸が熱くなる。 読み終えて本を閉じた時、なんとも言えない不思議な感覚があった。本を開いた数時間前に私は戻ったのではないだろうかと、鼓動が大きくなった。 | ||||
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読み出すと止まりません〜! おもしろいです、娯楽大作で〜す。 一気に読みたくなる、小気味良い展開! 少し内容が難しいかもしれないが、大丈夫です、おもしろいから! これ読んで下巻買わん人おらんやろ。 | ||||
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上巻、下巻を一気に読みました。 題材も珍しい(2.26事件を改変?確定?)ですが、時間歴史 操作の仕掛けが斬新で瞠目です。 ここまで壮大で多重構造な世界観を展開するとは、予想外で うれしい誤算です。 映画、小説など、過去のタイムパラドックス、タイムトラベルもの の作品からうまくアイデアを融合し、かつ、ミステリー仕立てで ぐいぐい引っ張り、稀代のストーリーテリングが出来上がっています。 ラストにも登場しますが、映画「マトリックス」シリーズの影響 が随所に出てきますが、単にイマジネーションのヒントだけで、 核心は、著者の独創性と、読者を離さない伏線の数々。 「どうなっちゃうんだどう」いう気持ちをぐいぐい引っ張り、 一気にクライマックスへ突入する、重厚で複雑な物語構成は、 圧巻です。 堪能しました。 | ||||
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あらすじもどきを読んでいなければ、最初から読んでも 「?」なSF大作です。 でも、読み進めるうちに、これは、歴史SF、タイムトラベル? SFとしては、日本の小説では、かなり面白い、って思います。 ハードSFのマニアックな罠に陥ることなく、2・26事件に介入 し、過去を操作することを、どのように行うのか、のイマジネーション とガジェットが、斬新で、とっても知的興味をそそる、かなりな 傑作です。 お話がおおきな転換を見せるところで、下巻です。 全部を読み終えるのがもどかしいくらいの、一押しの娯楽大作。 | ||||
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2・26事件を題材にした歴史SF小説です。 将来こんなことが実際に起こるのだろうか、と思うぐらい現実離れしているが、歴史上の興味深い出来事と未来予想図が一緒になっており、大変おもしろい。 内容はそれほど深いわけではないが、どんどん引き込まれていきます。 すぐに読める部類に入ると思います。 そういう意味では、電車のお供にいいのかと。 読んだ時期が2月26日の近くということもあり、印象深い書籍になりました。 SFを今までに読んだことのない人にも、入門書としてお勧めです。 早く下巻が読みたくなること、間違いなしです。 | ||||
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この小説の世界は映像にする価値が大きい。そうすることで、恩田さんの世界がより具体的になると思う。シールドの表現などはドキドキすると思う。二・二六事件は、雪の中で赤い色が印象的だから、映像の世界で物語の展開を見てみたい。 | ||||
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本書を読んで自分のイマジネーションの摩滅(欠落?)を実感。 過去に遡及して歴史を書き換える。最近ビデオ観て面白かった「バタフライエフェクト」はすんなり入っていけたんですが、本書の歴史の「再生・不一致」の概念がちとわたくしには難しくて・・・・。 あと登場人物のバックグラウンドとかもうちっと「前置き」があるともっと感情移入できると思うんですが。ずいずいぐんぐんストーリーだけが猛スピードで進んでしまう印象。好きなひとにはそこがたまらないスピード感てことになるのかなあ。 | ||||
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恩田さんの作品をそれほど多く読んだことのない僕です。しかし、(しかしっていう接続詞はおかしいかもしれませんが)この作品はすごい作品だと思います。ニ・ニ六事件を題材にするという慧眼。素晴らしいです。「攻殻機動隊」よりも早く目をつけてる。 ミステリーって読んでいれば面白いんですが、読んだあと、読後感というかが微妙だったりします。直木賞作品「容疑者Xの献身」も読んでいて面白かったし、その仕掛け(トリック)には感心しましたが、その後に来るものは希薄でした。 でもこの作品にはそういった読後感はありません。あまりにも壮大です。ニ・ニ六事件はあまり知られていませんが(それが''起こった'≠ニいうことは広く知られていますが)、謎の多い出来事でした。謎を呼ぶような出来事も起きています。 それを再構成させる文章力、見事でした。恩田さんの作品は新しいミステリーの形であると思います。素晴らしいです。 | ||||
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解説では本格SFであるかのように書いてあるが、時間旅行ネタにもかかわらず技術的なヨタはいっさい書かず、肝心のタイムパラドックスもなく、よく考えると設定自体が矛盾だらけという、時間SFと呼ぶにはあまりにひねった設定。正直これは、ファンタジーかな、と思う。たぶん「SF」を期待して読むと肩透かしを食らうのではないか。 とはいえ、安直な歴史改変モノとは違い、その構成力はやはりたいしたもので、物語を楽しむ点においては十分な出来だと思う。登場人物たちの悲哀に感情移入するもよし、時間の階層構造からメタな思索にふけるもよし(これはちょっとイーガンっぽい楽しみ方?)。まぁ、何度も時間を行ったり来たりするので、SF慣れしてない人は途中で付いてこれなくなるかも知れない。 | ||||
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