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ねじの回転



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ねじの回転の評価: 4.08/5点 レビュー 51件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(3pt)

チョウ思わせぶりなイントロ

で全体像が呑み込めるまで随分と時間がかかる。遠野物語は似た構成でもそれぞれのエピソードが面白く、読み進むうちに壮大な物語が浮かび上がってきたのに比べるべくもない。ただ最終章の会議のやりとりぐらいから興味深くなってきたので下巻に期待したい
ねじの回転―February moment (上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ねじの回転―February moment (上) (集英社文庫)より
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No.8:
(3pt)

強引な設定が気になる。

タイムマシンが発明された近未来。国連の管理下に置かれた時間遡行装置によって、悲劇的な未来を回避するため、歴史介入が試みられ、日本では「二二六事件」に介入する事になった、と言う話。

 私は無学なので、「二二六事件」の歴史的評価は良くわからず、このストーリーが妥当なのかどうか、疑問が残った。そして、歴史を変えるために、当時の人物が数名選ばれて、齟齬を来す事のないよう行動するのだが、彼らがなぜ未来人を信用し、協力しようと思うのか。設定の強引さが、気になってならない。

 上巻では、この不思議な設定に納得がいかず、首をひねるばかりで、余り面白さが伝わらなかった。私の読解力の問題かも知れないが、時間SFを素直に楽しめず残念。
ねじの回転―February moment (上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ねじの回転―February moment (上) (集英社文庫)より
4087478890
No.7:
(3pt)

226事件

歴史が苦手なので 読むのに大変苦労している。
半月たつけれど まだ上の半分強過ぎたところ・・。
でも 面白さは理解できるのできっと読了できる・・・はず。
ねじの回転―February moment (上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ねじの回転―February moment (上) (集英社文庫)より
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No.6:
(3pt)

二・二・六事件へのオマージュ

1936年2月26日の陸軍若手将校による憂国のクーデター「二・二・六事件」とタイムトラベルの組合せは、宮部みゆきの名著「蒲生邸事件」(1996年)と同じですが、そちらの方が小説として優れていました。

本書は恩田陸が「二・二・六事件の意義」、「日本は米国の属州であるという考え」、「AIDSとそれさえ利用する資本」、「どの国ももはや止められない米国の度重なる戦争遂行」等の壮大なテーマ(課題)に、SF的要素を用いて文学という武器で果敢に挑戦した意欲作ですが、

個人的には著者の思いを描ききれておらず(伝わってこず)、消化不良に感じました。「二・二・六事件」という憂国の狂気を実在の人物を登場させて扱うには力量不足感を否めません。恩田陸は個人的にはファンタジー的な氏独自の世界を描く時にこそ、その真価を発揮する作家だと思います。

本著が面白かった方は、違った角度で「歴史」「二・二・六事件とその戦争時代」「人の悪意と善意」が描かれている「蒲生邸事件」も一読されては如何でしょうか。そして、「二・二・六事件」自体に興味を持たれた方には、以下の本をお薦めします。少し世界の見え方が違ってくるかも知れません。

1.英霊の聲(三島由紀夫)、河出書房
2.神々の軍隊「三島由紀夫、あるいは国際金融資本の闇」(濱田政彦)、三五館

蛇足ですが、三島と親交の深かった美輪明宏は氏の切腹自死の前に宴席で三島の後ろに「二・二・六事件」の先導者の一人「磯辺浅一」を見たそうですが、作家宮部みゆきと恩田陸が「二・二・六事件」を自らの小説に取り入れたことに何かの縁を感ぜずにはいられません。
ねじの回転―February moment (上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ねじの回転―February moment (上) (集英社文庫)より
4087478890
No.5:
(3pt)

二・二・六事件へのオマージュ

1936年2月26日の陸軍若手将校による憂国のクーデター「二・二・六事件」とタイムトラベルの組合せは、宮部みゆきの名著「蒲生邸事件」(1996年)と同じですが、そちらの方が小説として優れていました。

本書は恩田陸が「二・二・六事件の意義」、「日本は米国の属州であるという考え」、「AIDSとそれさえ利用する資本」、「どの国ももはや止められない米国の度重なる戦争遂行」等の壮大なテーマ(課題)に、SF的要素を用いて文学という武器で果敢に挑戦した意欲作ですが、

個人的には著者の思いを描ききれておらず(伝わってこず)、消化不良に感じました。「二・二・六事件」という憂国の狂気を実在の人物を登場させて扱うには力量不足感を否めません。恩田陸は個人的にはファンタジー的な氏独自の世界を描く時にこそ、その真価を発揮する作家だと思います。

本著が面白かった方は、違った角度で「歴史」「二・二・六事件とその戦争時代」「人の悪意と善意」が描かれている「蒲生邸事件」も一読されては如何でしょうか。そして、「二・二・六事件」自体に興味を持たれた方には、以下の本をお薦めします。少し世界の見え方が違ってくるかも知れません。

1.英霊の聲(三島由紀夫)、河出書房
2.神々の軍隊「三島由紀夫、あるいは国際金融資本の闇」(濱田政彦)、三五館

蛇足ですが、三島と親交の深かった美輪明宏は氏の切腹自死の前に宴席で三島の後ろに「二・二・六事件」の先導者の一人「磯辺浅一」を見たそうですが、作家宮部みゆきと恩田陸が「二・二・六事件」を自らの小説に取り入れたことに何かの縁を感ぜずにはいられません。
ねじの回転―February moment (下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ねじの回転―February moment (下) (集英社文庫)より
4087478904
No.4:
(3pt)

読み続ければ・・・

時間SF。最初が全く雲をつかむような話なのでよくわからないうちに進むと思う。

最初はゆっくり展開されていくけど、そこをたえて読み進めると物語が急にスピーディーに変わる。

もちろん下巻を読まないとなんだかわからない。
ねじの回転―February moment (上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ねじの回転―February moment (上) (集英社文庫)より
4087478890
No.3:
(3pt)

構成力はさすがだが、SF度は低い

解説では本格SFであるかのように書いてあるが、時間旅行ネタにもかかわらず技術的なヨタはいっさい書かず、肝心のタイムパラドックスもなく、よく考えると設定自体が矛盾だらけという、時間SFと呼ぶにはあまりにひねった設定。正直これは、ファンタジーかな、と思う。たぶん「SF」を期待して読むと肩透かしを食らうのではないか。

とはいえ、安直な歴史改変モノとは違い、その構成力はやはりたいしたもので、物語を楽しむ点においては十分な出来だと思う。登場人物たちの悲哀に感情移入するもよし、時間の階層構造からメタな思索にふけるもよし(これはちょっとイーガンっぽい楽しみ方?)。まぁ、何度も時間を行ったり来たりするので、SF慣れしてない人は途中で付いてこれなくなるかも知れない。
ねじの回転―February moment (上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ねじの回転―February moment (上) (集英社文庫)より
4087478890
No.2:
(3pt)

語りと魅せかたの上手さを感じる1冊

歴史をやり直すことは、果たして可能なのだろうか?時間遡航装置が開発された未来、人類は時間遡航によってもたらされた奇病に冒され、未曾有の危機にあった。人類の未来のために、やり直す過去として選ばれたのは2.26事件。未来人によって選ばれた軍人3人は、自らを待ち受ける死の運命を知りながら、歴史を正しく再生させようとするのだが、謎の妨害が起こり…。
 世を正しくしようと願いながら、むなしく処刑されることになる陸軍の人々。彼らの心情に胸打たれる。とくに、歴史のキーマンとして選ばれた3人が、三者三様に日本の未来を考え、歴史を再生しつつも最前の道を模索する様子が感動的。最後まで彼らにスポットが当てられていればもっと好みだったのだが。私には、最初の興奮が最後まで持続しなかった。ラストに向けて、物語が急に収束してしまうのが残念である。
ねじの回転―FEBRUARY MOMENTAmazon書評・レビュー:ねじの回転―FEBRUARY MOMENTより
4087745856
No.1:
(3pt)

モチーフや、よし。

二・二六事件をモチーフにした、時間旅行系物語。こう言ってしまうと陳腐に聞こえるが、モチーフの活かし方が秀逸。中盤まで読んだところで、松本清張の大著『二・二六事件』(全三巻・文藝春秋社)を購入してしまった。
最終盤までは、本当にただただ面白く、ケン・グリムウッドの『リプレイ』を上回る作品かとも感じるほど。ただ、あまりにも素晴らしい展開力から「この本の結論は相当に難しいな」とも感じさせた。そしてやはり、終章直前までの迫力からは、やや劣る結末を迎えてしまった。
ただ。本書においては「結末がコケている」と感じさせるほどではない。こういうテーマの本には、結末ですべてをダメにしてしまう本も数多い。しかし恩田陸氏のモチーフの活かし方は、たとえ結論がなくとも充分楽しめるもの。
読んで損のない作品だと思う。
ねじの回転―FEBRUARY MOMENTAmazon書評・レビュー:ねじの回転―FEBRUARY MOMENTより
4087745856

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