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殺戮にいたる病
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殺戮にいたる病の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全394件 301~320 16/20ページ
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我孫子氏の「メビウスの殺人」にもともと用意していたトリックを複数あるトリックの一つとして消費してしまうのは勿体ないということで、そちらでは使うのを止めて本書で使ったようです。 単行本の帯にサイコホラーと書いてあったので、ホラーだと思って読み進めていたのですが、最後はこれ推理小説だったんだ!と驚かされました。 本書の取扱注意点ですが、グロ描写・・・ではなくて、こういう小説を読む際に解説から読む人は多いと思いますが、解説の開始ページを探している時に、誤って小説部のラストページを開いてしまわないようくれぐれも注意して下さい。パっと目に入っただけでも目に入った箇所によってはネタばれしてしまう可能性があります。この作品はネタがバレてしまってから読んでも全く面白くありません! | ||||
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皆さんが書いておられるように、最後の1ページで全ての予想が覆されます。 文章は読みやすく、最後のオチも理解できるものである。 ただし、グロテスクな表現は夢に出てくるほどでした。 ただし、明らかなミスリードで、読み手が途中でオチを想定するのは不可能。 サスペンスは、徐々に真実が明らかになっていく過程が醍醐味ではないかと思う。 | ||||
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ハサミ男がクソすぎたので(わからない奴いるの?てくらいに)、 あまり期待もせずにさらっと読んだせいか、おもしろく読めた。 オチも予測はできていたからそれほど衝撃はないものの、細かいとこは読み返すとなるほどね〜と納得。 酷評している人って最近読んだ人が多いね。そりゃそうでしょ、いろいろ後続の似たようなもの読んでりゃ。出版されたときに読んだことを想像したらびっくりする内容だから☆四つ。 グロは嫌いだけど。 | ||||
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自分そんなに沢山ミステリ読んでる方ではないですが、数少ない読んだミステリ作品で一番衝撃だったのは本書です。 初めて読んだのは15,6年前の中学生時代で、マンガの金田一少年とかが流行っておりミステリとはこういうものだと思っていた時でした。 そんな中この本のようなタイプの驚きは初めてで度肝を抜かれました。 当時なんの予備知識もなく人生初の経験で、何度も読み返したのを覚えています。 今でこそこういうスタイルのミステリは数多く存在するという事を知っていますが、その後に読んだ同じタイプに分類されるであろう作品も、この作品で受けた初期衝撃を超える事はなかったです。 それはこの作品が自分にとって最初の(この手のスタイルの作品の)一冊だったからだと思います。こんな驚きがあったのかと。 もちろんほかの作品を先に読んでいればそれが一番だったかもしれません。 思うにこういうトリックがあると知ってしまう前の人間が一度だけ味わえる衝撃なのだと、大人になった今知ってしまった今、あの中学時代に感じた驚きはもう味わえないでしょう。 この作品が人生の一冊目でよかったと思っています。 是非多感な若い頃、何も知らない中学生位の方に読むことをオススメしたいですが、内容はR15クラスです。 | ||||
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プロの仕業、プロ仕様、プロによる作品を感じましたね。犯罪者の手記を読んでいるような感覚に陥りました。我孫子氏は元犯罪者(猟奇的変態)なんじゃないか?もしくはそれに近い考え方の持ち主と思ってしまうくらいです。 作品のシメは叙述トリックによる作品の崩壊かもしれません。それも最後1ページくらいでわかるわけですが、もう少し先に崩壊させてもよかったんじゃないかと思いました。読み手による理解度、叙述トリックに慣れ親しんでいる人はあれでよかったかもしれませんが、慣れていない私はもう少し前で崩壊したほうがわかりやすく驚嘆の声を上げてしまうでしょう。本当の息子の声が聞きたかったなぁと思いました。 読後も長い間じわりじわりくる作品でした。頭から離れないのです。そして他人の書評やネットの書き込みなど読んでいると、その時の時代背景や人の先入観などで私たちはこの作品を読んでしまう恐ろしさ、青少年の猟奇的殺人が目新しくない事で初めて成り立つ物語だと改めて思い直すのでありました。 | ||||
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本当にもう「騙された!」の一言に尽きます。物語の展開や人物の会話、凄惨な殺害時の描写等はすべて最後の数行のためにある事に本当に衝撃を受けました。かなりグロい描写もありますが、それが大丈夫な人は是非読んでみて欲しいです。自分は今から読み返そうと思います。 | ||||
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はじめに読んだ時には最後のあたりで意味不明になってしまいました。いわゆる「騙されたっ!」ってやつですね。それからもう一度読み直してみると、なんとか全体像を理解することができました。けれど、いくつか矛盾が潜んでいるように感じてひとつひとつ再確認。そして納得、よく出来てます。非常に完成度の高いミステリ作品です。 ただ、無理があると感じたところもいくつか(バーでの店員が語った年齢のこと、20代の女が定年おやじに恋するとか、『息子』がなぜ『通報』しなかったのかなど)。仕掛けの完成度が非常に高いので、そういったささいな部分に甘さを感じました。より完璧を目指してほしかった。 この本は構成の妙を除けば、ただの異常者による殺人日記です。エログロも多分にありますので好き嫌いははっきり別れるでしょう。でもわたしはこの作品をとても気に入りました。一度読んだら、ハイさよなら。そんな読み方をしているわたしに、何度も読み返すことの大切さを教えてくれたのですから。 | ||||
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ある人物が全編を通して陰で動いていたことがわかり、切なくなりました。 寂しく未成熟な大人たち、愚かな母親、無防備な若者たち・・・ 他人事ではないリアルな戦慄を覚えます。 叙述トリックとしては実に単純な仕掛けであるにも関わらず、 暴かれる人生模様は非常にドラマティックです。 描いていない部分、ミスリードする部分が様々有りますが、 結末を知ってしまえば、それらの不自然さも全て回収されますし、 「このくだりを正確に読んでいれば、この人物がそこに居たことがわかったはず」 「このくだりを正確に読んでいれば、この場面はこの人物でないことがわかったはず」 という伏線が幾つかあり、 ミステリーとしては実にフェアな作品だと思います。 「学校」に関するトリックはギリギリな感じもしましたが、 よく読み返すと充分な伏線もあり、 「葉桜の〜」の高校生トリックに比べれば、フェアな範疇でしょう。 | ||||
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久々に読書欲に火が点きました。 早く次が知りたくて、どうなるの?どうなるの?と ドキドキしながらページをめくる感覚。 最後の数行を目にして「えっ!?ええっ!?」と 新幹線の中で大声を出してしまいました(笑) 学生時代に興味があった、快楽殺人・サイコパス物を 検索して出て来た作品でしたが、当たりでした。 あっさり作者の手の平で転がされましたが・・・・ 子供には勧められませんが、 世の中の闇と病。 「人をすんなり信じていい時代ではない」と言う 人間の剥き出しの残虐性に目を覆いつつも、 一気に読み進める作品でした。 | ||||
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よく考えてみると、本書の凄まじい描写部分が、実は叙述トリックから読者の気を逸らすための、「隠れ蓑」としての役割を果たしていることに気付かされる。実は、本書では犯人の動機そのものや、そうした犯罪に至るまでの心理描写というものが、描かれているようで描かれていない。その点では、決して出来の良い作品であるとは言えないだろう。しかし、作者の意図はそこにあるのではなく、悍ましい描写の陰に隠された、大胆な叙述トリックの成功、その一点にある。残酷な描写に言及するレピュアーも多いが、そうした「隠れ蓑」にまんまと騙されて、作者の術中に翻弄される読者に、実は作者は密かにほくそ笑んでいるのではないだろうか。 | ||||
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1.小説をあまり読まない 2.エログロ耐性がある 3.叙述トリックを知らない 4.ここのレビューを読まない 以上… | ||||
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最後のどんでん返しが本作品の魅力であると思いますが、確かに読者を騙すように巧妙な話の展開がなされていきます。 よくよく読み返せば何のことはないのですが、初見でこれを見破るのは難しいです。 話の展開としては見事な本作品ですが、人物描写等は淡白すぎる気がします。 殺害描写は生々しいものがあるのですが、それ以外の部分でも書きこんで欲しかったです。 しかし、それをカバーするほどのトリックが展開されるので、読んで術中にはまることをおすすめします。 | ||||
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これだけ最後の1ページまで騙され続けた小説は初めてです。 内容云々どうこうと言う前に、どんでん返し度は推理小説として一級品。 低い評価の方はちゃんと読んでないのではなかろうか。 | ||||
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僕は先に犯人が分かっていて物語が進む「倒叙形式」が好きなのですが、さらに加えて叙 述トリックの作品が読みたくて購入。 サウンドノベルゲーム「かまいたちの夜」の我孫子武丸氏ということで本作の期待度も大。 叙述トリック最高峰といわれるだけあって面白かった。トリックが最後まで全く気づかな い。すごく気持ちよく騙された。 最後の数ページで大どんでん返しという作品はいくつも読んだけど、最後の数行で大どん でん返しってすごいと思う。 もちろんトリックだけじゃなくストーリーも充実。内容もエログロ加減が半端なく描写さ れてる。エログロが苦手な方はお勧めしませんが、好きな方はかなり満足すると思います。 結構読み応えもあったので、もう一冊我孫子武丸氏の作品を読んでみようと思いました。 | ||||
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絶対に読んでおくべき上質なミステリー。 この手の物語は何を書いてもネタバレになるのでレビューも難しいです。 最初ハードカバーで読んだ時、帯に書いてある文章に驚いた事を思い出しました。 犯人の名前が書いてあったからです。 我孫子武丸恐るべし。 読み終えた時、作中で使われていた曲が頭の中でずっとリフレインしていました。 ミステリーのオールタイムベストに入れたい一作。 | ||||
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ネットで絶賛されていて、近くの本屋のミステリーコーナーでも傑作と紹介されていたので購入。 以下、感想です。 最初の100ページ。 犯人側の視点からも描いていることから描写がいちいち生々しく目を背けたくなる。文章もとても丁寧だ。だが、つまらない。 次の100ページ。 あるかたが主人公にある提案をし、協力することに。ここでやっと話の方向性が見えてくるもののつまらない。 次の100ページ。 犯人の異常性が克明に描かれてる。ある程度予想外の展開はあったが、どんでん返しと言えるのか? もう、あと十ページしかない。読むかなやむ。もったいない、読んでしまおう。 次のページ予想内。次のページも予想内。それが続き、これが傑作?と不安になりだしたところ、「あ!」 やられました(;・∀・) こういうことだったんですね。冒頭の描写も、第一章も第二章も、この小説全て無駄な描写はなかったんだと思うラストは必読です。 ただ、そこまでが長かった……表現は的確で文章は読みやすいものの、二転三転の緊迫感がないことから、何度読むことをやめようとしたことか…… ここまで絶賛されていなかったら途中でゴミ箱にポイしてたと思います。ということで評価は星四つ。 | ||||
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エグイ。しかも、読み終えて、最後はポカーン、としていた。 えっ!何? どうなったの?って感じで、その日1日は仕事をしながらストーリーを振り返っていて、やっと理解できた。 エグイのが大丈夫な人は読んでみるといいです。 構成はとても面白い。 実はこのエグさがストーリーを展開するミソなんだな、きっと。 | ||||
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「意外な結末」は「意外」だと知らされないから「意外」なのでありまして、「叙述トリックの傑作」だとか「驚天動地の結末」なんて聞かされるとシラけること受け合います。 普通のグロ小説と思って読むからこそ最後に「えっ!?どゆコト」と思えるのです。 どうかレビューを見ないで読んでください。・・って手遅れかっ。笑 | ||||
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この本を読む前に、殊能さんの『ハサミ男』を読んでしまいました。 正直トリックだけならハサミ男の方が上です。 ただ、この本の発売時期を考えると、殊能さんも影響を多大に受けたのではないかと思われます。 さらに、現代日本の闇を抉るその先見性はすごいの一言。 どうしてもハサミ男との比較になってしまいますが、狂気と読者へのメッセージ性から☆4つ。 | ||||
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皆さんがおっしゃっている通り、(1)最後の意外なオチ&(2)リアルなエログロ描写がとても楽しかったです。(2)のおかげで鶏肉を調理できなくなりましたw あえて良かった他の点を挙げるなら、(3)特定の日時における三者(警察、母親、犯人)からの視点で各章が描写させていて、彼らがときどきニアニスしたりしながら、最後に三者の視点が混ざり合う点です。 パルプフィクション(映画)や街(ゲーム)等々よく使われる手法ですが、特に本作においては、(1)をミスリードさせる巧妙な手法としてうまく利用されています。 | ||||
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