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大いなる遺産



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大いなる遺産の評価: 4.55/5点 レビュー 51件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.55pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全51件 1~20 1/3ページ
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No.51:
(5pt)

表紙かわいいね

読むのが楽しみ。以前、別の方の翻訳で読み始めたことがあって、どうも違和感が付いて回り、話の内容にまったく集中できなかった。とてももったいない気がしたけど本を上下とも手放した。それから年月が経ってしまって、映像のは見たけど、やっぱり本で味わいたかったので、今回楽しみ。
大いなる遺産 上 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 上 (河出文庫)より
4309463592
No.50:
(5pt)

表紙のデザインかわいいね

読むのが楽しみ。以前、別の方の翻訳で読み始めたことがあって、どうも違和感が付いて回り、話の内容にまったく集中できなかった。とてももったいない気がしたけど、本を上下とも手放した。それから年月が経ってしまって、映像のは見たけど、やっぱり文字で味わいたかったので、今回楽しみ。
大いなる遺産 下 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 下 (河出文庫)より
4309463606
No.49:
(5pt)

新潮文庫版との訳文の違いについて

当河出文庫版の訳文を新潮文庫版と比較し、こちらが全てにおいて上との他レビューがあり、驚いてしまいました。

わたしの評価と全く逆だからです。

訳のこなれ方、リズム、全てにおいて新潮版が上だと感じました。。

新潮版は、文芸翻訳を専門とするプロの訳業、一方、河出版は、日頃研究論文の執筆や古い訳文の
読み込みなどで日本語感覚が固まってしまった英文学者がいかにも書きそうな、硬質でぎくしゃくした日本語です。
どちらもKindleのサンプル版が読めるので、是非読者諸兄も比較してみて下さい。例えば両版の冒頭ページ。
特に、スラスラと読み込める日本語としての流麗さでは、新潮版に軍配を挙げざるを得ません。

新潮版は、その「スラスラ」を獲得するために、日本語を無理に圧縮していない、つまり、体言や連体修飾語の
使用を避けているように見受けられ、そのため河出版よりも文章が少し長めになっているように思います。

そうした「わかりやすさ」は訳業において不要である、と考える方は、河出版を好まれるかもしれません。
また、わたしは原文にあたっていませんが、もしかしたら原文には英語としての「ぎくしゃく感」があり、河出版の方が
そうした感じを忠実に訳出しているのかもしれません。

そもそも翻訳とはいかにあるべきか、というのは永遠の課題であり、翻訳調丸出しの原文忠実至高派(学術的
的観点から読み込むなら、こちらかもしれません。学術的に読む必要があるなら原文で読め、と言いたいところ
ですが。)から、原文に書かれている事は全て抽出した上で、翻訳とは全然わからないような日本語に表現して
みせる「日本語としての完成度重視派(?)」まで、様々な意見があるのは当然です。

ただし基本的には、原著の性質・内容によって、いかなる翻訳文が相応しいかはある程度決まるものだと思っています。
大いなる遺産という心優しき大衆文学の傑作においては、新潮版の読みやすい訳業が好ましいと思う次第です。
大いなる遺産 上 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 上 (河出文庫)より
4309463592
No.48:
(5pt)

幸せになる選択を考える

ディケンズというと「クリスマスキャロル」という印象が強いけれど、イメージが覆った本。生れもった家庭環境、経済環境、容姿、両親、才覚も、生い立ち、友人恋人など、人それぞれ異なる。1つを選んだら、他の選択肢を捨てることにならざるをえないこともある。本書の中では、その異なる人々が、それぞれ己が幸せになるために考え、どういう選択をし、人生を送ったかが書かれていた。ミステリー要素もあり、読んでいて面白かった。古典というより、現代でも読んで十分面白いと思える作品の上、助言だった。
大いなる遺産 上 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 上 (河出文庫)より
4309463592
No.47:
(5pt)

幸せに

ディケンズというと「クリスマスキャロル」という印象が強いけれど、イメージが覆った本。生れもった家庭環境、経済環境、容姿、両親、才覚も、生い立ち、友人恋人など、人それぞれ異なる。1つを選んだら、他の選択肢を捨てることにならざるをえないこともある。本書の中では、その異なる人々が、それぞれ己が幸せになるために考え、どういう選択をし、人生を送ったかが書かれていた。ミステリー要素もあり、読んでいて面白かった。古典というより、現代でも読んで十分面白いと思える作品の上、助言だった。
大いなる遺産 下 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 下 (河出文庫)より
4309463606
No.46:
(5pt)

Expectations(期待)が失望に変わったとき、大切なものが明らかになる

(上巻レビューに続く)

主人公ピップにジェントルマンになる期待を抱かせた「大いなる遺産」Great Expectations の贈り主はやがて明らかとなり、ピップの期待は失望へと変わる。
ただ、莫大な財産そのものは贈り主がピップをジェントルマンにするために必死で稼いで貯めた正当な財産であり、贈り主の出自の卑しさゆえにその受領を拒否するピップの心情は、鍛冶職人ジョーを見捨てて上流階級に成り上がろうとした差別意識と共通する。
しかし、期待が失望に変わり、さらに自らのために危険を冒して帰国した贈り主を出国させようと努力する中で、ピップは人間にとって本当に大切なものが見えてくる。出国に失敗した贈り主にピップが付き添う最後の日々と、その後の貧困と病の中でのピップとジョーの再会は感動的である。ジャガーズ弁護士が厳格な法律家の仮面の下で温情的な行動を示す場面も巧みに描かれている。
著者は、産業革命と大英帝国の繁栄のさなかで、地位や財産ではなく人間の絆と思いやりこそが大切であることを訴えたかったのであろう。人間的な「やさしさ」こそがジェントルマンgentlemanの意味であると。

同様に、失望と挫折を経て大切なものに気づく人々が本書では描かれている。ピップの贈り主もそうだが、男に対する復讐に凝り固まったミス・ハヴィシャムとその道具として育てられたエステラもそうした人物として描かれていく。
本書の大団円は当初のゲラ刷りの記載が変更されたとのことで、訳者解説には当初の記載部分が掲載されている。これによると当初の大団円はまさにほろ苦いものだが、変更によってコメディらしいハッピーエンドになったのかどうかには含みが残されている。

なお、上下巻通じてテムズ川の水上交通が詳しく描かれていて興味深い。石炭や牡蠣の運搬船をはじめ、19世紀初めのころの水運の様子が生き生きと再現されている。

訳文は読みやすく雰囲気がよく出ているが、35章のピップの姉の葬儀で「なんと、わが家はトラブ商会によってしめやかに差押えられていた」という箇所は、まるで未払い金の差押えのようである(弁護士や裁判所が登場する小説だけに生々しい)。
ちなみに、日高八郎訳では「トラッブ商店が葬儀一式を引き受けて、家ぜんたいを占領している」と訳されているが、原文は“Trabb and Co. had put in a funereal execution and taken possession.”なので、日高訳のほうが適切であろう。
大いなる遺産 下 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 下 (河出文庫)より
4309463606
No.45:
(5pt)

「遺産」Expectations とは、ほろ苦い期待?

主人公ピップの一人称で、少年時代から語られる伝記的小説。
姉夫婦の鍛冶屋の下で育った少年ピップは、たまたま資産家のハヴィシャム夫人の屋敷に招かれたことから上流階級の世界に憧れ、その憧れは「大いなる遺産」の見込みという幸運な話に展開する。

本の表題の「大いなる遺産」の原題はGreat Expectationsであり、「遺産」はlegacyでもheritageでもない。まだ実現しておらず期待に止まるから、“expectations”なのである。
にもかかわらず、ピップはすでにジェントルマンになったように贅沢になじみ、従者まで雇うが、慣れないために従者に逆に使われているかのようになる。
他方、徒弟関係にあった鍛冶屋のジョー(姉の夫)のことや労働者としての暮らしは、懐かしさが残りながら恥ずかしいものとして捨てようとしている。
そうしたアンビヴァレントなピップの立場が、いわばほろ苦い期待という意味で、“expectations”という言葉に込められているのだろう。

それにしても、ピップが初めて上京したロンドンの都市風景やピップの下宿は薄汚く寒々としており、後見人のいる裁判所の周辺の状況は『荒涼館』を読んだ人にはおなじみのカリカチュアで厳しく描かれている。鍛冶職人ジョーに象徴される純朴で人間的な田舎の情景と対照されているのである。
なお、冒頭から登場する「監獄船」は聞き慣れない言葉だが、軍艦を転用して囚人を収容していたらしい。もちろん監獄船内の環境は悲惨で、多数の囚人が死んだとのこと。

ちなみに、上流階級に憧れて成り上がろうとする下層階級の少年の物語と言えばスタンダールの『赤と黒』を想起するが、後者の主人公ジュリアン・ソレルは自らの学問の力と才覚で世に出ようとするドラマチックな物語であるのに対し、本書の主人公ピップは幸運な遺産相続という他力本願的な成り上がり物語(コメディ)といえそうだ。

(下巻レビューへ続く)
大いなる遺産 上 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 上 (河出文庫)より
4309463592
No.44:
(5pt)

読んでいてストレスの少ない翻訳

ディケンズの英語がこんな読みやすい日本語になるとは驚きでした。
大いなる遺産 上 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 上 (河出文庫)より
4309463592
No.43:
(3pt)

面白くてグイグイ読めたが

最後のほうがダルくていまだ下巻までいかず。
大いなる遺産 (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 (上巻) (新潮文庫)より
4102030018
No.42:
(5pt)

なぜディケンズ最高傑作なのか調べました

『大いなる遺産』は原題Great Expectations。普通に訳すと『大いなる期待』となり、ディケンズの体験に基づいた自伝的な後期の作品です。しかし、同じく自伝的な中期の作品『ディヴィッド・コパーフィールド』とは雰囲気が違っています。『ディヴィッド・コパーフィールド』では主人公ディヴィッドは、最後に金持ちになり結婚し社会から賞賛される成功者になる、文句無しのハッピーエンドです。一方、『大いなる遺産』では、結末は余りハッピーなものではなく、貧しい主人公ピップが掴みかけた夢、莫大な遺産を得てジェントルマンとして世間から尊敬されるという輝かしい未来は、結局は幻想だったという失望感が『大いなる期待』というどこか皮肉なタイトルに込められています。ディケンズは、人間は弱くて幸運を掴むと過去と決別したくなり、時に恩知らずになって醜く愚かなこともしてしまう。しかし、人生は過去と深く繋がっていて切り離すことは出来ないことをこの物語で示しています。初期の明るいユーモアや健全で真面目で善良なヒーローは存在せず、これまでの作品よりサスペンスに満ちプロットが複雑で深みがあり、様々な予想外の出来事に遭って主人公ピップの心理状態が目まぐるしく変化する様子を巧みに描いていています。他のディケンズ作品と同じく若干プロット構成には難がありますが、多くの読者から人気の鍛冶屋のジョーなどの魅力的な人物造形は流石ディケンズだと思わせます。そして、運命に翻弄されたピップの感じる悲哀や後悔は読む者の心を揺さぶります。

さて、『大いなる遺産』は、一般的にディケンズの最高傑作と評価されています。その辺りを調べてみました。

例えば、2007年に刊行された、海外の有名作家125人が選ぶ「史上最高の小説」トップ10を選んだ『The Greatest Books of All Time, As Voted by 125 Famous Authors』は、プロの作家に古代から現在までの世界中の作品からトップ10を選ばせ、順位に基づいてポイントを振り当てランク付けしています(1位=10pt、10位=1pt)。プロの作家目線で選んだ点が特徴で、英米作家の必読の名作を知るためには参考になります。そして、ディケンズの作品は5つがランクインしています。

大いなる遺産(87ポイント)
荒涼館(40ポイント)
互いの友(我らが共通の友)(21ポイント)
ディヴィッド・コパーフィールド(13ポイント)
ハードタイムズ(8ポイント)

中でも『大いなる遺産』は圧倒的に評価が高く、19世紀の作品で8位にランクイン。全作品総合ランキングで13位でした。

19世紀の作品ベスト10
1位『アンナ・カレーニナ』レフ・トルストイ
2位『ボヴァリー夫人』ギュスターヴ・フローベール
3位『戦争と平和』レフ・トルストイ
4位『ハックルベリー・フィンの冒険』マーク・トウェイン
5位『チェーホフ全集』アントン・チェーホフ
6位『ミドル・マーチ』ジョージ・エリオット
7位『白鯨』ハーマン・メルヴィル
8位『大いなる遺産』チャールズ・ディケンズ
9位『罪と罰』フョードル・ドストエフスキー
10位『エマ』ジェーン・オースティン

他に少し調べてみると、欧米一般読者の人気では、大いなる遺産がトップで、次いで二都物語。この2作が圧倒的で、次いでオリヴァー・トゥイスト、クリスマス・キャロル、ディヴィッド・コパーフィールド、荒涼館。さらに下がって、ハード・タイムズ、ピックウィック・クラブ、ニコラス・ニクルビー、互いの友(我らが共通の友)、リトル・ドリット、骨董屋、マーティン・チャズルウィット、ドンビー父子、エドウィン・ドルードの謎、バーナビー・ラッジ、ボズのスケッチ集らと続きます。また、フランス人が選んだ世界文学ベスト100などを見ても、ディケンズは『大いなる遺産』が唯一選ばれている感じです。

以上のように、もう一つの人気作、二都物語らもよく読まれているものの、巧みさに欠け通俗的なためか、プロの作家の評価はそれほど高くなく、一方、『大いなる遺産』は、プロの作家からも一般読者からも広く支持されていて、やはり、ディケンズの最高傑作と言えるようです。
大いなる遺産 上 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 上 (河出文庫)より
4309463592
No.41:
(5pt)

訳の巧みさならこちら

久しぶりのディケンズ。kindleのサンプルを読んで、続きを読みたくて購入しました。これから買おうとしている方々、少し安いからという理由でライバル社のほうを選ぶことはお勧めしません。こちらの訳はプロ、もう片方は英語の良くできる大学生レベルの訳です。訳のこなれ方、リズム、すべてにおいてこちらが上です。全二冊の長い小説を、いい訳で読むか、意味だけ正解の訳で読むかはずいぶん違うと思います。kindle本の場合、サンプルを読むことができますから、二つを比べてみるべきです。
大いなる遺産 上 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 上 (河出文庫)より
4309463592
No.40:
(5pt)

Cheap is good

The only good thing about paperback books is that they are inexpensive. And yet, Iwanami is unusually effective. It is the enemy of readers. Kawade Publishing is not famous. However, they have good taste in taking up Dickens.
大いなる遺産 下 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 下 (河出文庫)より
4309463606
No.39:
(3pt)

お金を持つと高慢になる、の見本のような姿

まず率直に感想を言いたい。結構、面白い!すんごく超絶面白い、というわけではありませんが、150年前に英国で書かれた本であることを考えると、時間的・距離的な隔たりを越えてもなお、人間というものは変わらないのだなあと感慨深く思いました。

 上巻は、特に駆け出しでややもたつく感があります。内容は、貧乏な主人公が謎の人物から遺産の約束をされ、ロンドンに出ていく迄の様子が描かれています。

 見どころは、素直でそこそこ頭の切れる主人公が、遺産の申し出を受けた途端にイヤーな感じになり下がるところでしょうか。お金は人を変えると言いますが、その典型のようなくだりです。きっと、作品の書かれた1860年前後のイギリスでも、いわゆる成金的な嫌味な人間が多く居たのであろうと想像します。
 またエステラのS気たっぷりな対応と彼女を育てたミス・ハヴィシャムの過去も気になってきます。このあたりまでスムーズに読めれば、後半も楽しく進められると思います。

 いかんせん山西氏の訳が古く、やや辟易としますが、純粋に文芸作品として楽しくよめました。
大いなる遺産 (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 (上巻) (新潮文庫)より
4102030018
No.38:
(5pt)

ディケンズ好き

素晴らしい読み物
大いなる遺産 上 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 上 (河出文庫)より
4309463592
No.37:
(5pt)

ディケンズ

ディケンズ最高です
大いなる遺産 下 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 下 (河出文庫)より
4309463606
No.36:
(5pt)

異例の 「ラストシーン書直し」 によりディケンズが訴えた ”大いなる遺産” とは

.
原題 " Great Expectations " 和訳名 「大いなる遺産」 ・・・ ディケンズ最晩年の作品である。
両親を亡くし姉の嫁ぎ先である鍛冶屋で養育される主人公 ピップ が、ある日突然 匿名(とくめい)の寄贈者から莫大な遺産贈与を受けて 大都会ロンドンに居を移し、" gentleman " 即ち、英国紳士 たるべく新生活が始まる。

友あり、悪党あり、社会の冷徹な現実あり。人間の心の襞(ひだ)を深堀りして実に的確に描き上げる 「ディケンズの職人芸」は、本作品においても その本領が十二分に発揮されている。

主人公 ピップ が、莫大な資産を得て、そして失った後、最後に彼に残ったものは何であったのか ・ ・ ・ ディケンズが初版出版後に、異例の「 書き直し 」を行なった、かつての美貌の許嫁(いいなずけ) エステラ との邂逅(かいこう)を描くラストシーンが、真実の「大いなる遺産」が何であったのかを、静謐な余韻を伴いつつ 読者に訴えかけている。
大いなる遺産〈上〉 (角川文庫クラシックス)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産〈上〉 (角川文庫クラシックス)より
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No.35:
(5pt)

異例の 「ラストシーン書直し」 によりディケンズが訴えた ”大いなる遺産” とは

.
原題 " Great Expectations " 和訳名 「大いなる遺産」 ・・・ ディケンズ最晩年の作品である。
両親を亡くし姉の嫁ぎ先である鍛冶屋で養育される主人公 ピップ が、ある日突然 匿名(とくめい)の寄贈者から莫大な遺産贈与を受けて 大都会ロンドンに居を移し、" gentleman " 即ち、英国紳士 たるべく新生活が始まる。

友あり、悪党あり、社会の冷徹な現実あり。人間の心の襞(ひだ)を深堀りして実に的確に描き上げる 「ディケンズの職人芸」は、本作品においても その本領が十二分に発揮されている。

主人公 ピップ が、莫大な資産を得て、そして失った後、最後に彼に残ったものは何であったのか ・ ・ ・ ディケンズが初版出版後に、異例の「 書き直し 」を行なった、かつての美貌の許嫁(いいなずけ) エステラ との邂逅(かいこう)を描くラストシーンが、真実の「大いなる遺産」が何であったのかを、静謐な余韻を伴いつつ 読者に訴えかけている。
大いなる遺産Amazon書評・レビュー:大いなる遺産より
4863271352
No.34:
(3pt)

訳文の推敲がたりない

翻訳者は英文学教授で実績もある方のようだけれど、推敲を徹底しなければ、誤訳と指摘されかねない。それとも、やっつけ仕事か。
大いなる遺産 上 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 上 (河出文庫)より
4309463592
No.33:
(5pt)

傑作中の傑作

サスペンスとユーモアが絶妙に練り込まれていて
一度読み進めてしまうと、夜も眠れないほどに。
新潮文庫からも出ているが、こちらの方が読む毎にストレスを発散する必要が無く良い。
大いなる遺産 上 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 上 (河出文庫)より
4309463592
No.32:
(5pt)

傑作

本作を読んで後悔は微塵もない。
最初から最後までとても良かった。
大いなる遺産 下 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:大いなる遺産 下 (河出文庫)より
4309463606

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