エドウィン・ドルードの謎



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    初公開日(参考)1988年04月
    分類

    長編小説

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    エドウィン・ドルードの謎 (白水Uブックス 191 海外小説永遠の本棚)

    2014年05月08日 エドウィン・ドルードの謎 (白水Uブックス 191 海外小説永遠の本棚)

    クリスマスの朝、忽然と姿を消したエドウィン・ドルード。彼と反目していた青年に殺人の嫌疑がかかるが、背後にはある人物の暗い影が……。作者の急死により中絶した文豪最後の傑作。 「『エドウィン・ドルードの謎』は、おそらくディケンズが試みた最大の意欲作であろう。誰もが知るとおり探偵小説であるし、その正しい解決をめぐって論争の嵐が吹き荒れたことでも証明されるように、確かに探偵小説として大成功である」──G・K・チェスタトン 「『エドウィン・ドルードの謎』の真の意味での独自の特徴……それはディケンズが生涯をかけて追究した人間悪の解剖が最高潮の段階に達したところにある」(「解説」より) 嵐が過ぎ去ったクリスマスの朝、大聖堂の町から忽然と姿を消したエドウィン・ドルード。捜索の結果、河の堰で彼の懐中時計が発見され、以前からエドウィンと確執があり、前夜、一緒に河を見に行っていた青年ネヴィルに殺人の嫌疑がかけられる。だが事件の背後には、エドウィンの叔父で彼の許婚ローザに執着する大聖堂の聖歌隊長ジャスパーの暗い影があった……。 19世紀英国の文豪ディケンズが初めて本格的に探偵小説に取り組み、その突然の死によって未完となった最後の長篇。阿片の幻夢、若い男女の交錯する恋心、深夜の地下納骨堂探検など、興味深い場面や人物を盛り込みながら、決定的な事件の日へと物語は進んでいく。また、ディケンズが初期作から追求してきた〈悪〉のキャラクターは、この作品において近代的に洗練され、複雑な魅力を放つ存在となった。残された手掛りからドルード事件の真相を推理する訳者解説も読み応え十分。原書挿絵を全点収録。 ▼目次 第一章 夜明け 第二章 主席司祭と、それから参事会 第三章 「尼僧院」 第四章 サプシー氏 第五章 ダードルズ氏とその友 第六章 聖堂小参事会員邸における博愛精神 第七章 胸をうち明けた二つの対話 第八章 抜かれた短刀 第九章 藪の中の鳥 第十章 和解への努力 第十一章 想像画と指輪 第十二章 ダードルズとの一夜 第十三章 二人が最上の理解に到達した時 第十四章 この三人いつかまた会うだろうか 第十五章 嫌疑 第十六章 献身 第十七章 博愛精神のプロとアマ 第十八章 クロイスタラムの新しい町民 第十九章 日時計の上にさした影 第二十章 逃亡 第二十一章 再開 第二十二章 埃っぽい事態の到来 (「BOOK」データベースより)




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    No.3:
    (5pt)

    未完の古典的名作

    ディケンズは初めて読むが全体的におとぎ話か童話のような雰囲気があり登場人物も戯画化されその会話には誇張、比喩、逆説のような表現が多く読み続けるには忍耐力を要した。ただし各人は生き生きとして個性的に描かれており典型的な人物像としてのコントラストが鮮やかでわかりやすい。このへんは社会や文明に対する批判精神の表れと思われる。
    小池滋氏による解説が秀逸であり、これによれば全体の半分ほどで未完となったようである。これから最も面白くなる所で終わっているのが残念である。全体が完成されていたとしたら推理小説としても非常に完成度の高い作品になっていたであろうことがわかる。単なる勧善懲悪ではなくある意味では現代的なテーマが推理小説の形で表現されておりこれがホームズ以前のポーの時代の書かれていることに驚いた。
    未完の部分に関しては解説に述べられる内容で十分想像がつくが、残されている表紙絵や関係者の証言が重要な手掛かりになっているあたりはこれ自体が興味深いミステリとなっている。
    他のディケンズ作品も読んでみようという気になった。
    エドウィン・ドルードの謎 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:エドウィン・ドルードの謎 (創元推理文庫)より
    4488189016
    No.2:
    (5pt)

    隠れみのエドウィン・ドルード(Edwin Drood in hiding)

    最大の謎はエドウィンが死んだか生きているかだと思う。で、謎は解決していないし、どの答えもたぶん推測の域を出ないから、いち読者として答えをひとつ。
    というのは、ターターがエドウィンと考えてみたいのである。エドウィンが消えてから半年、生きていたとするならば変わることもできるだろうし、何しろ生死の境をさまよったのだ。何でもできるはず。
    さらに、おじさんの能力であるメスメリズムでさえも習得しているように思われる。おそらく、殺されるとき強い念力を与えられて伝染したのだろう。
    ある意味で、スーパーナチュラルなお話である。ジャスパーに超能力が備わっていることに加え、ディケンズが死んで結末が神のみぞ知ることになった。すなわち、人には解けないのである。
    他方で、ディケンズの小説はパズルのようでもある。『荒涼館』のような重厚なものはさすがに余裕がないと精緻に読めないけれども、『エドウィン・ドルードの謎』は読み進めながらも何度か前に戻って読み返した。なぜなら、些細な描写――ひとつひとつのパズルのピース――にリアリティがあると思ったからだ。ターターの喉元は白いし、ダチェリーの眉毛は黒い。褐色の肌に白い部分、あるいは白髪なのに眉が黒いというのはおかしい。また、ダチェリーが帽子をかぶらないのは頭が蒸れるから。とすれば、ヘレナ以外には考えられない。グルージャスには暇がなさそうで、バザードには変装をする意味がない。
    そして、Tarは黒い粘着性物質で、Tarredという形で動詞として使用すると汚名を着せられるという意味に、Tarpaulinには、あまり使われないが船乗りを表すこともあるらしい。Tartarという名前はエドウィン自身が芸名のような感じで付けたのではないか。変わりみのエドウィン・ドルード説を提唱したい。
    最後に、翻訳はディケンズ研究者の小池滋さんで、挿絵はルーク・ファイルズによるもので、文章にイラストがあって筋が理解しやすくなっている。プロットも面白いし、いい小説だと思う。
    乱文ですが、ご容赦ください。
    エドウィン・ドルードの謎 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:エドウィン・ドルードの謎 (創元推理文庫)より
    4488189016
    No.1:
    (5pt)

    普遍的で魅力的な「悪」を描く

    ディケンズの遺作にして、友人ウィルキー・コリンズの諸作(『月長石』や『白衣の女』)に刺激され本格的な長編探偵小説を志向した作品。
    たとえ未完であっても、作中に描かれた魅力的な「悪」は道徳的に抑圧されたヴィクトリア朝の精神の暗黒面を鋭く象徴しながらも、あまりに普遍的で現代的な存在感を持つ。
    訳者によるディケンズの遺した構想を検討した詳細な解説、そして原著からの貴重な挿画が素晴らしく今回のエディションは理想的な出版と言える。
    エドウィン・ドルードの謎 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:エドウィン・ドルードの謎 (創元推理文庫)より
    4488189016



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