エドウィン・ドルードの謎 (白水Uブックス 191 海外小説永遠の本棚)
発行日:2014年05月08日
出版社:白水社
ページ数:479P
あらすじ
クリスマスの朝、忽然と姿を消したエドウィン・ドルード。彼と反目していた青年に殺人の嫌疑がかかるが、背後にはある人物の暗い影が……。作者の急死により中絶した文豪最後の傑作。「『エドウィン・ドルードの謎』は、おそらくディケンズが試みた最大の意欲作であろう。誰もが知るとおり探偵小説であるし、その正しい解決をめぐって論争の嵐が吹き荒れたことでも証明されるように、確かに探偵小説として大成功である」──G・K・チェスタトン「『エドウィン・ドルードの謎』の真の意味での独自の特徴……それはディケンズが生涯をかけて追究した人間悪の解剖が最高潮の段階に達したところにある」(「解説」より)嵐が過ぎ去ったクリスマスの朝、大聖堂の町から忽然と姿を消したエドウィン・ドルード。捜索の結果、河の堰で彼の懐中時計が発見され、以前からエドウィンと確執があり、前夜、一緒に河を見に行っていた青年ネヴィルに殺人の嫌疑がかけられる。だが事件の背後には、エドウィンの叔父で彼の許婚ローザに執着する大聖堂の聖歌隊長ジャスパーの暗い影があった……。19世紀英国の文豪ディケンズが初めて本格的に探偵小説に取り組み、その突然の死によって未完となった最後の長篇。阿片の幻夢、若い男女の交錯する恋心、深夜の地下納骨堂探検など、興味深い場面や人物を盛り込みながら、決定的な事件の日へと物語は進んでいく。また、ディケンズが初期作から追求してきた〈悪〉のキャラクターは、この作品において近代的に洗練され、複雑な魅力を放つ存在となった。残された手掛りからドルード事件の真相を推理する訳者解説も読み応え十分。原書挿絵を全点収録。▼目次第一章 夜明け第二章 主席司祭と、それから参事会第三章 「尼僧院」第四章 サプシー氏第五章 ダードルズ氏とその友第六章 聖堂小参事会員邸における博愛精神第七章 胸をうち明けた二つの対話第八章 抜かれた短刀第九章 藪の中の鳥第十章 和解への努力第十一章 想像画と指輪第十二章 ダードルズとの一夜第十三章 二人が最上の理解に到達した時第十四章 この三人いつかまた会うだろうか第十五章 嫌疑第十六章 献身第十七章 博愛精神のプロとアマ第十八章 クロイスタラムの新しい町民第十九章 日時計の上にさした影第二十章 逃亡第二十一章 再開第二十二章 埃っぽい事態の到来