ボズのスケッチ



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    初公開日(参考)1988年12月
    分類

    長編小説

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    ボズのスケッチ

    2013年06月19日 ボズのスケッチ

    23歳、駆け出しの新聞記者ディケンズは自分の足で歩き目で見た「わが街・ロンドン」の人々を連載記事に仕立て上げていく。ジャーナリズム誕生の瞬間がここに! 文豪ディケンズのデビュー作、待望の完訳版。 イギリス刊行時のイラスト40点収録。 (「BOOK」データベースより)




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    ボズのスケッチの総合評価:7.60/10点レビュー 5件。Cランク


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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.5:
    (5pt)

    修業時代から社会観察眼の一流を示すディケンズのスケッチ(新聞寄稿)

    文豪ディケンズが若い頃、ジャーナリストだったと初めて知った。750頁を超える本書が、ディケンズに具わった一流の社会観察眼の鋭さとその志の高さを、スケッチ(新聞寄稿)と短篇小説を通じて読者に教えてくれる。

    同じ英国の女流作家ジェイン・オースティンが主として郷紳階級(中産階級)に属する男女間の恋愛に絡む田舎を舞台とした人間葛藤劇を描いたのに対し、チャールズ・ディケンズの方は、大都会ロンドンでも底辺に近い貧困層や小市民層の生態を描き、国家繁栄とは裏腹な犯罪や欺瞞、虚栄と無関心といった社会悪を炙り出した。

    善きキリスト教徒が持つべき博愛の精神の一方で、社会的弱者を襲う制度的矛盾と貧困の試練に対する怒り、救いを見出せぬ社会構造…。二十歳代のジャーナリストは鋭い観察眼をもって大英帝国社会の「闇」を活写する。

    「秀作」「名作」「傑作」を生んだ大作家ディケンズ誕生の秘密が、スケッチ(新聞寄稿)から始めて小説へと「習作」を重ねて腕を磨いたこの修業時代にあったことが、極めて興味深く感じられた。
    ボズのスケッチAmazon書評・レビュー:ボズのスケッチより
    4896424115
    No.4:
    (5pt)

    臨場感あふれる筆致で描かれるロンドンの昼と夜。短編小説も佳作ぞろい。

    チャールズ・ディケンズ23歳。身に付けた速記術を駆使しての新聞記者の手腕を唸らせて、ジャーナリズムの草分けとしての名声を確実に得てゆく。教区篇、情景篇、人物篇の三部で構成される"スケッチ"は、まるでその場で見て聞いているかのような臨場感あふれる筆致でロンドンの昼と夜を描写する。
    ・1830年代ロンドンの悲惨極まる庶民の暮らし。わが物顔で街を跋扈する教区委員と民生委員のお歴々。差し押さえ業者の下僕だった(激しい選挙戦を勝ち抜いた)新任役人の生々しい話、紳士たちの所業、中流家庭のミス/ミセス率いる複数の婦人会の競争の激しさ。『我らが教区篇』の描写は悲喜こもごもだ。
    ・人もまばらな早朝の街角、高級住宅街もいまは貧民街の『セブンダイヤルズ』の昼間の喧噪、等、『情景篇』はロンドンの街と人々の生の姿を描き出す。それにしても一着の古着、少年用のスケルトン・スーツから一遍の哀しい家族の物語を紡ぎだすディケンズの想像力は大したものだ(『モンマス・ストリート瞑想』)。縁日に群がる老若男女の様子をおもしろおかしく縦横無尽の筆で語りつくす『グリニッジ・フェア』は、その場の喧騒がダイレクトに伝わってくる。
    ・『人物篇』では下層ミドルクラス、ワーキングクラスの労苦と楽しみがあぶりだされる。現代日本とあまり変わらないな。

    短編小説は12編を収録。
    ・『Mr Mins and his Cousin 決断の時』犬と子供嫌いのミンズ氏のもとにやってきたのは……。ディケンズ21歳のデビュー作。一流のドタバタコメディは強烈におもしろい。
    ・『Horatio sparkins 然るべき人物』投機で成り上がった中流階級一家の「貴族趣味」を語彙豊富に語る小喜劇。小説の面白さここに極まるといったところ。
    ・『The Steam Excursion 晴れのち曇り、こともなし』テームズ川を下る船上パーティでの二つの家族の見栄の張り合いに、ギター演奏に歌曲に、揺れる船内でのディナーに、泣き叫ぶおぼっちゃま。ニヤニヤさせられた。
    ・『Passage in the Life of Mr.Watkins Tottle 結婚、ああ結婚』ワトキンス・トトル氏に振りかかった難儀』は50代独身男の求婚話をめぐるコメディ。こうはなりたくないなぁ。
    ・『The Drunkard's Death憐みの祈りもなく』家族を抱えながら酒に走り、悲劇は悲劇を呼び込む……。散り散りになった家族の哀れさが涙を誘う。本書随一の悲しいストーリー。

    他に『The Bloomsbury Christening 二つの戒め』『Mrs. Joseph Porter 'Over the Way'幕は上がった』など。
    やはりディケンズ! 人物や情景の描写力は群を抜き、話の展開も面白すぎます!
    ボズのスケッチAmazon書評・レビュー:ボズのスケッチより
    4896424115
    No.3:
    (5pt)

    近代文学翻訳での最高傑作

    どのペイジも、若き天才ディケンズの才気あふれたスケッチで驚いた。これで、英文学を読みなおさなければ。必読!
    ボズのスケッチAmazon書評・レビュー:ボズのスケッチより
    4896424115
    No.2:
    (1pt)

    英語屋さんによる確信犯的「傲慢訳・怠慢訳・横着訳」

    大枚8千円をはたいてこの本を買ったのは、「翻訳者の良心」を確かめたかったからである。

    岩波文庫版『ボズのスケッチ 短編小説篇』は、誤訳、迷訳、はては自分勝手な創作訳(英語が読めない受験生の苦し紛れの英文和訳によくある類)の「宝庫」として大いに評判になった。「大いに」といっても、いかに文豪の手になるものとはいえ、こんなマイナーな作品を読む人はごく少数だっただろうから、これは誇張した表現だ。しかし、ディケンズあるいは英語の専門家からは手厳しく指弾されたことは事実である。何しろ、「第1話の誤訳を指摘するだけでも優に1冊の本が書けそう」(金山亮太氏評)というほどなのだ。

    だが、このような翻訳が世に出てしまった責任は翻訳者本人にはない。なんといっても岩波文庫だ。れっきとした編集者がいたはずである。その編集者が自分で原文と対照してみていたら、あるいは専門家に少しでも助言を求めていたら、とんでもない翻訳であることはすぐに分かったはずなのに。
    世の悪評がその編集者にも届いたのだろう。訳者の藤岡啓介氏自身が翻訳関係のサイトのコラムにずいぶん前(2006年頃)に書いていたところによると「[『ボズのスケッチ』には「短編小説篇」の]他に三部「我らが教区」「情景篇」「人物篇」がありますが、これらもすべて訳了。続編として出版される予定です」となっていたが、さすがに岩波からは「完訳版」は出なかったのである。
    ところが、藤岡氏はこの訳書によほどの執念があったとみえる。今回の「待望の完訳版」の出版(自費だろうから、相当高額の出版費用を負担したはずだ)に踏み切ったのだ。

    これほどの執念は、徹底的な改稿によって名誉を挽回しようという動機から発しているに違いない。せめて初歩的な誤訳だけでもできるだけ直そう、それが良心的な翻訳者というもの……。
    などとは藤岡氏がつゆほども考えなかったこと、何の反省もしていないことは本書を開いてみてすぐに明らかになった。金山氏の詳細な書評で指摘されていた誤訳はそのままで全く修正されていない。さらに、新たに訳出された「我らが教区篇」「情景篇」「人物篇」にも新たな誤訳、自分勝手な創作訳(超訳?)があるわ、あるわ……。

    今回の「完訳版」には編集者がいた形跡はない。ということは、この翻訳を出版した責任は藤岡氏一人にある。「翻訳者の良心」を確認したかったのだが、それはものの見事に裏切られた。

    このような厚顔無恥の背景には、「英語屋さん」という人種の存在がある。英語の翻訳で飯を食う連中である。というと、翻訳者と重なりそうだが、ちょっと違う。翻訳も少しはするが、それよりも翻訳者を志す若い人たちに翻訳の手ほどきをする本を出したり、教室を開いたりして、かなりの利益を得ているのが「英語屋さん」たちなのだ。アマゾンで「英語翻訳」とか「翻訳家」をキーワードにして検索すると、「英語屋さん」たちの本がぞろぞろ出てくるが、藤岡氏も『英語翻訳練習帳』、『英文を読み解き訳す―出版翻訳デビューの手ほどき』などを出版している。氏も「英語屋さん」の一人なのだ。(ちなみに、このレビューのタイトルの「傲慢訳・怠慢訳・横着訳」は『英語翻訳練習帳』の中で藤岡氏が糾弾している悪しき翻訳に対する呼称を拝借せていただいたもの。)
    藤岡氏とそのお仲間の「英語屋さん」たちには次のような共通の特徴がある。
    (1) 自分の英語翻訳能力について絶対的な自信がある
    (2) 自己評価がきわめて高く自己宣伝に熱心である
    (3) 日本語が達者なように見える
    (4) 肝心の英語読解能力はかなりあやしい
    藤岡氏が、anything butという基本的な熟語の誤訳すら放置していながら、恥の上塗りとも思わないらしいのがなぜかは、氏が「英語屋さん」であることを知ると納得できる。
    翻訳者をめざす若い人たちは、この自信過剰と一見達者な日本語にゆめゆめ惑わされないようにしていただきたい。「英語屋さん」たちの翻訳の実力は本書が証明している通りだ。そもそも翻訳で飯を食うというのは至難の業で、たいていはできない。「英語屋さん」たちにお金をつぎ込むだけ無駄である。
    ボズのスケッチAmazon書評・レビュー:ボズのスケッチより
    4896424115
    No.1:
    (3pt)

    翻訳書ではないようだ。

    原文と研究が載ってます。全訳を求めて買うと、ちょい当てが外れます。
    岩波からでた、上下巻の文庫と合わせながら読むと面白いでしょう。
    ボズのスケッチ―ロンドンの情景Amazon書評・レビュー:ボズのスケッチ―ロンドンの情景より
    4875711379



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