■スポンサードリンク


クリスマス・キャロル



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

クリスマス・キャロルの評価: 4.02/5点 レビュー 66件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.02pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(1pt)

翻訳がひどく、読み進めるのが苦痛になる。せっかくの名作が台無し。

大学の文学部の年老いた大教授などが、歴史的名作なのでありがたがって読むようにと翻訳したかのような、小難しい言葉使いのオンパレード。ディケンズのシニカルで大袈裟なユーモア満載であろう本作が台無し。たどたどしく読み進めなければならず、いらいらする。他の翻訳で読み直します。これのどこが「古典新訳文庫」なんだ?
ユーモアのセンスは持って生まれたもので、後から中々磨けるものではないので、色々な本を手掛けられたベテランの翻訳家の方が必ずしもユーモアのセンスをお持ちではないと再認識。
個人的には、岩波文庫で『デイヴィッド・コパフィールド』を見事に翻訳された石塚裕子さんに是非この本も手がけてもらいたいです。
クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)Amazon書評・レビュー:クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)より
4334751156
No.7:
(1pt)

クリスマスを祝おうという気を徹底的に削ぐ作品

本書は、極めて不愉快なキリスト教的「良きこと」を暴力的なまでに押し付ける作品である。
偏屈でケチだが不正はしていない、彼が誰に恥じることのない商売(主に金貸しか)をして来たスクルージ老人は、幽霊や精霊とかいう存在に精神的リンチにあって、改心させられる。
正直に言ってとても胸糞悪い。スクルージ老人は、あとがきでも触れられているように、誤解されやすいとはいえ決して悪人ではない。偏屈ではあっても、自分の商売や生き方に信念と誇りを持った男である。
仮に(本文には一切具体例は出てこないが)彼が人に恨まれる卑劣な行いをして来たとしても、それを裁くのは反撃も反論も許さない超常的存在ではなく、司法であるべきだ。
例え税金対策だとしても、莫大な寄付をしてきたスクルージ老人の方が、クリスマスに寄付を集りに来る、失礼極まりない二人の紳士(しかも自分たちが善であり、寄付しない、クリスマスを祝わないスクルージの方が悪いと信じて疑わない〝善人〟たち)より余程社会に貢献している。
偏屈で誤解されるスクルージが、彼が本当は求めて止まなかった家族のぬくもりや、幸せな光景を見せつけられ、ぼろぼろにされながらも、自らの矜持を最後まで貫き、それで死後にこんな酷い扱いを受けても何一つ後悔はしない、と強がった方が、何百倍胸を打つ話になったことだろうか。打ちのめされ、救われたい一心で、改心というにはあまりに人の変わった最後のスクルージを見ていると、痛々しくてたまらない。
最後の解説で、精霊や幽霊とのやり取りや見た光景は、過去のスクルージの無意識の内省なのだ、という下りがあったが、全く腑に落ちない。そのような後悔を深く心に刻んでいたとして、それを夢に見て内省し、別人かと思う程に人柄が変わってしまうような、そんな薄っぺらい人間が、贅沢一つせず、苦しみに耐えて金儲けだけに走る修羅の道を歩みきれるものだろうか。
彼の心を溶かすなら、暴力的脅迫的な北風ではなく、幸せで心を満たす太陽であるべきだった。
スクルージの生き方が、禁欲的なプロテスタントが良しとする存在そのものだったのが、皮肉極まりない。

クリスマスを祝わない偏屈な老人がいてもいいじゃないか。そんな老人をいじめて何が楽しいのか。スクルージなどより自分たちの価値観こそ正しい、スクルージは嫌な奴と決めてかかる他の登場人物の方が余程おぞましい。

キリスト教的クリスマスが心底嫌いになる本。
クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)Amazon書評・レビュー:クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)より
4334751156
No.6:
(2pt)

宗教的要素を取り入れた小説

イギリスの文豪チャールズ・ディケンズ(作家、小説家、ジャーナリスト)の書いた小説「クリスマス・キャロル」(1843年)には、前々から興味を抱いていた。幼稚園児の時か、小学生の時に、ディズニー映画「ミッキーのクリスマス・キャロル」(1983年)をビデオで観ていたからだ。ディズニーの映画化(映像化)する作品には、ほとんど原作があることで知られている。この作品についてもそうだ。ディケンズは当時の下層社会を好んで、小説の題材にしていた。下層社会を生き生きと描いたディケンズの小説は少なくない。この物語の主人公のスクルージは、守銭奴として有名だった。高利貸しとして金を儲けていた。キリスト教には全く関心がなく、クリスマスを嫌悪している老人だった。宗教精神など全く持ち合わせていなかったのだ。それでも、過去と現在と未来の幽霊(精霊)によって導かれたスクルージは改心して、貧しい人々のためにお金を使うようになった。内容はこんな感じだ。スクルージに宗教精神のなかったことは大問題だったと思うが、スクルージの生き方に周り(周囲)の面々が口出ししてしまう必要などない。あと、スクルージの問題としてあったのは、貯めたお金を使わなかったことだ。お金持ちになった時点で、仕事をさっさと辞めていれば良かったのだとつくづく思う。人付き合いを積極的にやるかやらないかは本人の自由だ。人付き合いの好きな人ばかりではない。ただ、宗教を尊ぶ気持ちは必要なのだろうと考える。特に欧米では、キリスト教の影響力をなかなか無視できない。一神教の世界と日本とでは、神仏に対する考え(考え方)が色々と異なっている。スクルージの抱えていた問題としては、お金を貯めることのみに固執してしまったこと、老齢なのにもかかわらず仕事を続けてしまっていること、宗教心を持っていなかったことだろう。スクルージにもそれなりの過去があって今の人格になったのだから、本人だけをそんなに責めてしまう必要などないように思える。けっしてつまらない小説ではなかったが、そこまで評価できる小説でもない。これが正直な感想だ。
クリスマス・キャロル (岩波少年文庫)Amazon書評・レビュー:クリスマス・キャロル (岩波少年文庫)より
4001145510
No.5:
(2pt)

ディケンズまで嫌いになりそう

ミュージカル仕立ての映像作品は見たことがあり、ストーリーは知っていました。
しかし、それを見ただけでは判らない部分があって、一度原作を読んでみようとこの本を手に取りました。
(判らない部分は、なぜスクルージが父親に遠ざけられていたかと
ラストはキリスト教的なハッピーエンドで描かれていたけど原作はどうなのか)

が、訳がひどいです。酷すぎます。
2006年出版の新訳ということですが、用語のチョイスが古い。
スクルージの描写の「薄い唇は青黛(せいたい)を引いたようである」「頭に白霜(はくそう)をいただき」あたりで
やや「?」と引っ掛かるものがあるけれど(まあこの辺りはいわゆる慣用表現で)まだ序の口にすぎません。
「貪婪(どんらん)」「祝え(ほがえ)」「眼間(まなかい)」と、言いたいことは判るけれど
どうしてもこの用語を使わなければならないものなのかな、と。
(「言祝ぐ(ことほぐ)」という使い方は聞くけど、現代文で「祝え(ほがえ)・祝う(ほがう)」という用法を見たのは初めてです)
そして「それでもなお眼前に起きていることが信じられず、自分の神経を疑うのは、これまた業腹(ごうはら)だった」と、「業腹」ですか。(業腹というか「腹立たしく思った」に相当するような表現は原文に見られないようなのですが)

訳の悪さは用語の選択だけではありません。
例えば一人目の精霊に導かれて過去を見に行き、かつて愛した女性がその娘と一緒にいるシーン。
「数えきれない子供たち」が誰の子供か判らない。(愛した人の子供なのか孫なのか)
唐突に出る「姉娘」という表現。そして、その姉娘に突然いたずらを仕掛ける子供たち。
その様子を見守る作者の独白。
これらがとても唐突で判りにくいうえ、訳がスマートじゃない。

この判りにくい文章がディケンズの個性なのかと思って、原文を見てみました。
英語は苦手だけど、元の文の方がまだ判りやすかったです。
(娘が子供たちの遊びの輪に加わったというのが訳されてない)
あやうくディケンズを嫌いになるところでした。

とりあえず、別の人の訳でもう一度読み直します。
星が2つなのは、訳は悪いけれどディケンズのストーリーが悪いわけではないからです。
コレを読んでクリスマス・キャロルを評価するのはディケンズに失礼だなと思いました。
クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)Amazon書評・レビュー:クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)より
4334751156
No.4:
(1pt)

訳は星ひとつでした。

新訳なので、分かりやすく読みやすい訳を期待しましたが、残念ながらそうではありませんでした。 子供の頃、読みにくくて途中で投げ出した外国の文学を思い出す文調です。 原文の言い回しなど、翻訳者にも事情はあると思います。 しかし、新訳ならば思い切って現代のわかりやすい自然な文章に翻訳して欲しかったです。
クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)Amazon書評・レビュー:クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)より
4334751156
No.3:
(2pt)

別の翻訳をおすすめします

原作と読み比べると文法解釈や語彙理解が間違っているところも多く、かといって日本語が読みやすいわけでもなく、2006年に古典新訳として出版された意図がわかりませんでした。別の出版社から出ている翻訳で読むことをおすすめします。
クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)Amazon書評・レビュー:クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)より
4334751156
No.2:
(1pt)

本当に新訳?

昔から多くの翻訳のある作品だけど、できるだけ新しい訳で評判のよさそうなものをということで、この光文社古典新訳文庫を選んだのだが、失敗だった。
150年以上前の作品を、その時代性を反映させながら翻訳するのはとても大変なことだと思うけれど、その時代性ってなんだろう。古い日本語の言い回しで訳すことでも、マフラーを襟巻きと訳すことでもないだろう。
別の訳でもう一度読み直そうと思う(「解説」に描かれた作家と作品の背景、それから「年表」は役に立つ)。
この翻訳はおすすめしない。光文社には猛省を促したい。
クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)Amazon書評・レビュー:クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)より
4334751156
No.1:
(2pt)

読みにくい和訳

ディズニーで映画化されたものを観て原作を読みたくなり、この本を購入しました。

本の内容としてはもちろん良いのですが、とにかく訳の表現が古く、普段使われない単語が多くて読みにくいです。

古い本なので、そうなってしまうのかもしれませんが、新訳というからには現代の人が読んでもわかりやすい表現で訳して欲しかったです。
まさか50年くらい前に発行されたものを買ってしまったのでは!?と、とっさに初版された年月を確認してしまったくらいです。

「万端遺漏」、「素寒貧」などの表現に抵抗が無い人には良いと思います。
クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)Amazon書評・レビュー:クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)より
4334751156

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!