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盲目的な恋と友情
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盲目的な恋と友情の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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クズ男にハマってしまう蘭花の気持ちがよくわかります。そして、その恋愛を側から見ている友人の気持ちもよくわかります。 | ||||
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話は良くできていると思う。 だが、道尾秀介の短編に似たようなオチの話があった。あ、そっちか的な。 個人的には、私が男だからか、女子女子し過ぎている主人公たちの世界観も、何故かプレイボーイがモテまくる世界観も受け付けない感じではあった。 だが、作者のファンなので評価は間を取りました。 | ||||
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女子二人に起きた死にまつわる出来事をそれぞれの視点で描いた作品。 「恋」と「友情」というタイトルで章が分かれており、一見して麗しい物語を想像するのだが、さにあらず。それぞれが、恋愛と友情へ一直線過ぎるがゆえにかえって居たたまれない気持ちにさせられる作品である。 「恋」では、学生オーケストラのバイオリニスト 一瀬蘭花の視点で物語は進む。「友情」は、「恋」にも登場する蘭花の友人 傘沼留利絵の視点で、「恋」を違った側面から描いていきく。 大どんでん返しを期待したが、想定の範囲内で落胆してしまったよ。 | ||||
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装丁はとてもいいです。 ハードカバーはいつもカバーを外して読むのですが、 ・表紙用紙が黒 ・鈍い金刷り というセレクトはときめきます。 装画のヒグチユウコさんも大好きです。 見返しはモカで、表紙との兼ね合いを鑑みるにベター。 スピンドルはファンシーピンクで酷いセレクト。 帯は内容もデザインもものすごいやっつけ感。装丁した人に作らせてあげて。 構成は「恋」と「友情」がほぼ同量で分割された二章になっており、 タイトルとしっかり結びついていてシステマチックで大変に良い。 その冴えに反して内容は「オマエの日記かよどーでもいいわ」というダラダラした内容の無い文。 「おっ、この等分割章割りでどう読ませてくれるのかな」と期待した分、読了まで肩透かしを食らい続けた。 「きっと二章は…」「きっとオチは。オチだけは」と期待して裏切られた結果。 読む人を楽しませようという気概が一切感じられない。読後の感想は「時間の無駄」である。 読み終わっても何も残らぬぼんやりした本。普通過ぎる。 乗車ホームで買って、降車ホームで捨てる読み捨てにふさわしい本。 | ||||
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辻村深月は大好きだ。 ただ、直木賞を受賞して、一流作家として世間に名も知られ、出産し女として母としての幸せも手に入れた彼女が、新たに感じていることを落とし込んでいるのであろう最近の作品は、あまり好きではない。 容姿にコンプレックスのある主人公が出てくるのは初期作品からのお馴染みだが、それが高校生・大学生くらいだとその痛さも「ああ、そうだったそうだった、でも、大人になって、もっといろんなものに出会ったら痛かった自分も認められるようになるよ。」という目線で読めた。ただ、それが社会人になって結婚し出産する歳になった大人で、抜け出せないコンプレックスをこじらせている・・となると、読んでいてただただ不快であり、息苦しい。 子育ての大変さ、専業主婦の閉塞感、女同士の嫉妬心、輝いている人間のそばにいることで、自分の人生に意味を持たせようとする人間(直木賞とったら、そんな人がまわりに増えたんだろうけど)・・。 それを読まされても、最後に救いがあればいいんだけど、この作品にはそれもない。救いがなさすぎる。 設定は、映画化とかしやすそうだなと思う。それを狙って作者書いてないか?と思ってしまう。 筆が早い作者のこと。なんとなく受けそうなプロットを考えて、それを彼女のもっている技量でなんとなく作品に仕上げました的な感が否めない。なんだろう。ざっくりしすぎているし、小手先で書かれている感じがする。登場人物に愛すべきエピソードがないのがダメなのかも。蘭花は恵まれたが故の天然なお嬢様だし(いい人だけど)、留利絵は自意識が肥大し、結局自分のことだけが大切な人間。茂美も菜々子も自分ばっかりだ。 コンプレックスはあっても・・という強さを辻村深月には描いて欲しい。「スロウハイツの神様」のような。 | ||||
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指揮者とつきあうことになった女性と,その女性と同居する友人. 指揮者の秘密が明らかになり,恋愛と友情に破局が訪れる. 前半では恋愛の喜びと,交際相手の秘密を知って, さらには破滅的に落ちぶれてしまってもなお執着する女性の心理が描かれ, 後半では,その女性と同居することになる友人が, 知り合ってから友人となり,支えていこうとする姿が描かれている. それぞれの前半部分,つまりそれぞれが知り合ってから,恋や友情を深めていく過程は, 辻村氏らしく濃密に心理描写されている. どうやって近づいていいのか,触れてもいいのか,そんな距離感の取り方が, うまく表現されていて,好感が持てる. 一方,中盤以降では,ほころびと破局が描かれ,前半のラストでは思わせぶりな結末を迎え, 後半の最後にすべての真相が明かされる. このミスリードとどんでん返しはまあまあ機能していると思うが, そこに至る過程の恋も友情もあまり共感できない. 落ちぶれた交際相手への執着のよって来る所以はセックスの快楽としか読めないし, 最終的な破滅をもたらした友情はコンプレックスの裏返しではないか. 辻村氏は,若者の心理を描くのに長けた作家と認識していたが, 本作品ではその辺に今ひとつ共感できない. まさに作家自身が,読者に対して「盲目的」になってしまっている. | ||||
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辻村さんの描く恋と友情ときたら、これは読むしかない!と張り切って読んだ。たしかに、面白いところはたくさんある。ぐっとくるフレーズもたくさんあって、さすが辻村さんとも思う。 だけど全体的に詩的な感じで、書き流したような感じがあったのが残念だった。せっかくこのテーマで書くのなら、もっと長く、時間をかけて練り込んでほしかった…… | ||||
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個人的には、著者の出身地を舞台にしたじっとり陰気で地味な話より読みやすかったのですが、うーん、やっぱり小説ではなく詩ですかって感じの文章はちょっとどうしたんだろうと心配になりましたし、ストーリーもありがちすぎて、ひねりがなかったですねえ。それでも登場人物の心理が迫ってくるようなら読み応えがあったんですが、男性に執着する蘭花はともかくとしても、留利絵は最初から最後までコンプレックスのみにしないで、途中まではコンプレックス、途中からは蘭花への執着と心理の描写に重点を置かないと、ストーリーに沿っていかないんじゃないですかね。話はそっちへ進んでいくのに、留利絵がいつまでもコンプレックスから先へ進んでいかないので、なんか、最後は説明にいい感じで納得できず、あれれという感じがしました。 | ||||
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帯に「女の美醜は女が決める」とか 「恋にからめとられる愚かさと恋から拒絶される屈辱感を息苦しいまでに着きつける」とか 「鬼気迫る書き下ろし小説」など ありますが そこまでの小説ではありませんでした。 1人の美しい女性「蘭花」さんの、大学時代から結婚式まで その同じ大学サークルの友達「留利絵」の物語。 二人の視点で構成されています。 理想の美男美女カップルと思われた「蘭花」と「茂実」の関係が 茂実の師匠の妻「菜々子」の登場によって、壊れていく様子。 そして、それを見つめる「留利絵」 留利絵の育った家庭にも、秘められた謎があり・・・ 普通の小説として、それなりに面白く読みました。 表装がステキ~ | ||||
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蘭花の恋心に共感できる人は多いと思う。茂美の魅力と愚かさを理解できる人も多いと思う。 瑠利絵の「同性への憧憬とそれを独占したい気持ち」も途中までなら「うんうん」と言えるかも知れない。 が、最終的には「うざったい面倒臭い友達に目を付けられたのが運のつき」もしくは「サイコパス的人間に的にされたら諦めるしかない」…という救いのなさ。 やりきれないけどこうとしかなれなくて…とか、分かるんだけどこれはないだろう…とかじゃなくて、「あーあ」としか思えない読後感。 読んでる最中はそれなりに楽しめたんで、良しとしておく。という感じでしょうか。 | ||||
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辻村深月の書き下ろし長編、と期待したのだがー。 いつからか、辻村深月の書くテーマが、イヤ、テーマの掘り下げ方が有り体になった。 この新作も、女の業と呼ぶには幼く、青春小説というにはブレている。 なにもかも、特に辻村お得意のエンディングに至るまで、今までの、あるいは別の作家の 焼き直しという感じで失望した。 それでも3つ星にしたのは、まだ文中に、辻村深月の感受性が見え隠れするから。 次に期待する。 | ||||
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