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盲目的な恋と友情
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盲目的な恋と友情の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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表紙に猫が描かれている理由がわからないので、表紙だけでは買わない方が良い。 猫は出てきません。 本編の感想は人によると思います。 | ||||
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羨望や嫉妬や憧憬といった安っぽい感情をいちいち拾い上げて読者を惹きつけようとしているように思えた。 次はどうなるんだろうと気にならないので4分の1ぐらいまで読んで見切りをつけて読むのをやめた。 私にはよく理解できなかった。 女同士の嫉妬や駆け引きみたいなものはたいてい退屈だからテーマに据えないほうがいいと思う。 最後まで読めば印象は変わるだろうか?だが時間は限られていて他にも読みたい本があるので、本作は放棄した。 | ||||
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ここでのレビューを読んで、前半の印象が後半でガラッと変わる、という点に興味を持って読み始めました。 しかし、前半の「恋」パートの中盤に差し掛かるころには、早くもこの話に飽きてしまいました。それでも後半での変化に期待して読み終えましたが、話に入り込めなかったせいか、驚きも衝撃も期待したほどではなかったな、というのが正直な感想です。 どうして話に入り込めなかったかというと、登場人物に魅力がないという点に尽きます。いわゆる、共感したり好感を抱いたり、興味が湧いたり応援したくなるような人物が、前半後半それぞれの主人公はおろか、脇役を含めても見当たらない。 青春時代の人間関係や、自分の外見へのコンプレックスなど、誰もが経験しそうな題材を扱っているのに、彼らの行動原理や、どうしてそこまで異常に恋や友情にのめり込むのかがピンとこない。一応理由らしきものが描写されてはいるのですが、いまいちそれが真に迫って感じられなかったというか。 前半主人公の蘭花は、何不自由なくのほほんと育ってきた美人なお嬢様で、自分の外見が悪くないという自覚もプライドもありそうなのに、恋人がそのプライドを満たしてくれないダメ男になり下がっても執着を捨てないのがよく分からなかった。 「恋は盲目」というのはその通りですし、大学時代に狭い界隈で惚れた晴れたを繰り返し、その結果人間関係がゴタゴタするのも分かります。ですが、たとえどんな修羅場を繰り広げても、数年経って社会人になれば、良くも悪くも現実が見えて落ち着く人が大半です。 「その大半に収まらない大恋愛をしてしまったの、だからどんなダメ男でも別れられないの」という蘭花の主張が繰り返されるのですが、その語り口が自分に酔いすぎていて、彼女が自分の恋を語れば語るほど、逆に陳腐さが浮き彫りになってうんざりします。コンプレックスを埋めてくれた相手と共依存的関係に陥るパターンかと思いきや、特に蘭花がコンプレックスを感じている描写もないし。 そもそも肝心の彼氏の性格として、彼女の心に寄り添ってくれたり精神的な支えになってくれるわけでもないし、彼女にバレて嫌がられても長年浮気を続けるクズだし、終盤はどこに出しても恥ずかしくないヒモにまで落ちぶれるし、一体こんな男の何が良かったんだ?という疑問が尽きません。蘭花は「外見も環境も恵まれた私に釣り合う唯一の人」と感じているようですが、相手がクズカス人間すぎるので、もはやプライドが高いんだか低いんだか分からない。とりあえず顔が良いのと初めての彼氏だから(あと体の相性も良い)ということしか分からず、内面の良さが全然伝わって来ません。彼も蘭花を都合の良い女としか扱っていないので、相手の内面を注視しないもの同士、ある意味お似合いだったのかもしれませんが。 後半の「友情」パート主人公の留利絵は、友人である蘭花の外見だけでなく教養に惹かれたという描写があった分、蘭花よりはまだ分かりやすかったです。とはいえ、その後ダメンズ街道を爆進し、教養もクソもない愚かさを晒す蘭花に対して執着を捨てられないのは、やっぱり最初の外見のインパクトが凄かったからでは?この女達、執着相手の外見しか見ていないという点で似た物同士なのでは?などと邪推してしまいます。 作中で唯一良いなと思ったのは、留利絵が友人からルリエールと呼ばれていたところです。大学の女友達がつけるあだ名としては、いかにもありそうな感じがしたので。 あと、カバーのヒグチユウコさんの絵が素晴らしい。装飾過多なわりに中身がなくて鬱陶しさすら感じた、この話特有の詩的で自己陶酔に溢れた雰囲気を見事に昇華していると思います。話の中身は星1未満ですが、このカバーイラストを使った装丁の素晴らしさに星2です。 総じて、大して魅力がない自意識過剰な女達のダラダラした自分語りを聞かせられたため、特に感情が揺さぶられることもなく退屈さを感じてしまったのかなと思います。個人の好みだとは思いますが、特に前半がきつかった。山もオチもない自慢話を長々と聞かされると興醒めしますよね。そんな感じです。 | ||||
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主人公にもその彼氏にも感情移入することができず、両者の行動や考え方にもついていけませんでした。評価が高いのですが自分には合わなかったようです。「ツナグ」や「善良と傲慢」で好きになった作家なんですが、今回のは最後まで読み終わることができませんでした。読むのに時間を要し苦痛を感じた時を過ごした感じです。 | ||||
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大人のための辻村深月、とアオリにあったので購入しましたが、読後感が悪くてがっかり。常に目線が自分、な登場人物。自分の欲。可哀想な自分。自分の怒りの持っていき処。中二病な大人は共感出来るかもしれないけれど、目線が外にある普通の大人は到底共感できない。何得?誰得?な作品でした。サスペンスだけ?すごく残念。 | ||||
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あんな酷いことをし続けたクズ男を最後まで愛し続けた蘭花の気持ちは全く理解できなかった。 読んでいて不快だったが、最後の方で、ようやく胸がすく思いだった。ああいうのは正当防衛にならないのだろうか? 前編★1つ後編★3つ。平均して2つ星。 | ||||
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装丁が美しく期待して読んだが、期待値が高すぎたかな。ふわふわ綴られる凡庸な恋愛と、メンがヘラってる友人の話。設定が特殊なので主要人物に共感しずらく、その設定が活かしきれてない(描写が浅い)から、怖いものみたさというほど怖くも重くもなく。特に美醜話は百田尚樹氏の『モンスター』を読んだばかりだったから、るりえは中途半端に思えた。むしろ菜々子とか、るりえの姉の話が読みたい。 | ||||
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評判が悪いらしかったので読んでみたら本当にその通りでした。 後味悪すぎるし胸糞悪い感じを覚えました。 いままで読んだ中で一番ひどい小説だと思いました。 『きのうの影踏み』に期待します。 | ||||
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大好きな辻村深月さんの作品で書き下ろし長編ということで、かなり気になっていた作品だったのですが…… 個人的にはあまり好きになれませんでした。 「恋」と「友情」の2編として、二人の女性の視点から、美醜と恋を描いた作品。 大学の楽団の指揮者として現れた男性と、その恋人となる美しい蘭花、そしてその親友である容姿にコンプレックスを持つ留利絵。 盲目的に男との恋に溺れ、そして傷つく蘭花に、その姿を自身にかぶせながら親友であることを支えにして生きる留利絵というストーリーが正直キツい。 辻村深月さんの作品は、そのキツさを浄化できるほどのラストに魅力を感じているんですが、この作品はそれもなし。 最後の最後まで救いがなく、男の死という小さな謎に対しての種明かしもストーリーを締めるには唐突感だけが強く感じられました。 うーん、残念。 | ||||
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まず句読点の多さに驚いた。それが必然であればいいのだが、まるで流ちょうに喋ることが出来ない幼い子供のような語り口にしか感じなかった。そして改行が多い。はじめはこれらは意図的にやっているものだと思った。全体を詩的に見せようとしているのかと。 ところが中身は、ただの日記のようなもの。 アマチュアオーケストラの内情などくどくどと説明が続く。これはお仕事小説か?作家ならば説明ではなく、描写しろよといいたくなってしまう。 この小説で出てくるのは3人の同期の学生と、指揮者の男。その愛人の女性だけだ。それぞれのキャラクターははっきりとしているが、誰にも共感できない。とても特殊な緩教の人々として描かれているからだ。 そしてなんといっても、盲目の恋の相手である茂美の魅力がなさ過ぎる。どうしてこんな男に盲目的に惚れなければいけないのか、蘭花は単に恋愛知らずのお嬢さまなのか。 その激しい恋もセックス以外で彼らがどれだけ愛し合っているのかはほとんど描かれていない。この作家は恋愛を描写することが出来ないのか。 「恋」と「友情」は全く同じストーリーを2人の異なる視点で描いただけ。ストーリーは一つしかないのに、それを2倍に薄めだだけ。同じ事象が2人から語られるということは、結局は神の視点で書いているのと同じ。プロの作家ならば、一つの視点だけで、謎解きまで含めて書くべきじゃないか。安易な方法をとった時点で、作家は負けだ。 | ||||
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同じ時系列で二人の主人公それぞれの目線で描いていたので、つい「ゼロハチゼロナナ」を思い出してしまったのですが、読み終えた感想は雲泥の差。 留利絵がよくわからなかった。 | ||||
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ほとんどの恋は盲目的な心から成立していると思います。よって作者は恋の本質を勘違い?後、ご自分が恵まれた環境になってしまうと、平凡な作家はこのような凡作しか書けなくなってしまうのでしょうか? | ||||
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こんなに筆致陳腐だったっけ? なにこのヘタなポエムみたいな句読点と改行の多い文章。 初期のひりひりするような文体は一体どこへいったのか。 オチは普通に想像出来るし。 本作を何かの新人賞に出したらおそらくは受賞しないんじゃないかという レベル。 知人が「辻村深月は才能が枯れた」と辛辣なことを言っていたけど、 最初のころの作品と比べると同意せざるを得ない。 ところどころ初期の輝きを残した文章は散見されるので また復活してくれることを願うばかりですが、 何で女性作家って結婚・出産を経ると才能が枯れてしまうひとが 多いんだろう。。。 満たされてしまうから執筆へのモチベーションが下がるのかな。 「水底フェスタ」あたりから振るわなさは感じていたので 「やっぱり。。。」という感じでしたが、 大好きな作家さんなので悲しい気持ちも拭えない。 あまりおすすめしません。 女の友情を書いた話なら「ツナグ」収録の「親友の心得」のほうが よく描けているし、 恋愛なら「鍵のない夢を見る」収録の「芹葉大学の夢と殺人」のほうが よっぽどいいです。 | ||||
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