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SPEEDBOY!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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背中に鬣が生えた少年 成雄(なるお)が主役の短編集。短編それぞれは関連性がなく、登場人物が同じであってもシチュエーションが違うという、パラレルワールドのような変わった構成になっている。 成雄は、音速を超えて走ることができるわけだが、疾走感の極みに達した表現は秀逸。(走りにおいては)人を超えた存在のみが体感できる世界。その中で、ライバルとの音速競走あり、バトルありと盛り上げてくれる。ファンタジーが入り混じったマイジョーらしい作品集だ(そもそも現実感は甚だしく乏しいのだが)。 ちなみに、長編『山ん中の獅見朋成雄』の主人公 成雄も同じ背中に鬣がある設定だが、特につながりはないんだね。 | ||||
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とても疾走感がある小説です。 走り続け、走り抜けていく爽快感が非常に心地よい。 夏の暑い日におすすめの一冊です。 | ||||
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すげえ。 この異常事態に対する現実感の高さがいいよね。 これが小説であり、これが空想科学であり、これが文学であると思う。 最後に登場する犬について、深く解釈することができるだろうが、 それはネタバレになるだろうから、書かない。 この本を読まないのは人生の損失だ。 | ||||
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初舞城。かなり戸惑った。けどなんだろう、この文の力。やられたの一言に尽かせてくれない大きな何かを読んだ僕の中に置いていって、それをどうしようか今迷っているところ。 あんな大胆な文や擬音、ストーリーにうまく隠されていてなおかつ、確実に読者に届いてくる強いメッセージに色々感動せざるを得なくて。もうどうしたらいいのかと。とりあえず舞城さんの他の作品を読もうと思います。 10代のうちに出会えて良かった、本当に良かった。 | ||||
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賛否両論あるようですが、これは、すごい作品ではないかなと思います。 理由1)設定がおもしろい とにかく早く走れる主人公は、「戦闘機より」早く、海上も走れるようになります。男の子なら確実にわくわくしてしまう?設定です。 理由2)ストーリーがおもしろい パラレルワールドをジャンプするお話は、一話ごとにぶった切られているようでいて、確実に、つながっていて、そのつながり方がわかりにくいけれども、通読後に激しく目が覚めるような感覚があります。それは、目に見えない世界をきれいにする挑戦を目の当たりにしたような感覚です。 理由3)言葉がおもしろい 選んでいる言葉に著者なりの必然性が感じられますし、表現のチャレンジにも成功していると思います。音楽が好きな人ならきっと気に入るリズムがあります。 お勧めできます! | ||||
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コミックから絵を抜いた様な小説というふうにも読めるし 哲学書の様な味もある 音速を超えてもガチョーンと立ちはだかる心のジレンマ 答えの存在しない問いというものはこの世に存在して その解析の序の口を懇切丁寧に判り易くをモットーに しているのかどうかは知らないの | ||||
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久々に読んだ舞城王太郎作品です。しかも大傑作だと思いました。個人的に。読めばとりあえず感動できるんだから読んだらいいんです。おもしろいんですから。 難点なのは高いことです。あとレジに持っていくのが恥ずかしいことです。普通のノベルスサイズならあと300円は安くなったことでしょう。講談社ボックスというよくわからないレーベルで出すのはやめてほしいと思います。 編集者の太田さんの功績は評価しています。舞城王太郎や佐藤友哉を世の中に送り出したのはよかったですから。ファウストだっていいですよ。本ごとにフォントを変えるものいいですよ。ただ、無駄に箱にいれてだして値段をつりあげるのはやめてください。どうしてもやりたいのなら、普通版と箱版でだしてください……。お願い……。ついてこれないやつはついてこれなくていい!という思想の方でしょうが、べつに無理して読者を蹴り落とすことはないでしょう……。 | ||||
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文学雑誌掲載時に一気読みしました。 もうけっこう前に読んだので作品のディテールなどはあまり覚えていないのですが、それでもこの作品はわたしの心にたしかに残っていますね。 いかにも舞城らしい、舞城にしか書くことはできないであろう傑作だったと思います。 最近の舞城はこんなのばかりな気がしますね。 メタというのでしょうか? 以前にも増して支離滅裂なストーリー、訳のわからない登場人物の言動、しかし何故か読者の心に訴えかけるものはちゃんとあるという。 九十九十九以来、舞城はこの作風にハマっているような気がしています。 | ||||
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著者特有の畳み掛けるような言葉と数々の擬音. よくわからない展開も,引きつけられ離れられません. お話には,信じられない人間たちが登場するのですが, 7本の短編それぞれにおいて,敵だったり味方だったりと, 役回りが変わってくるのがおもしろくも不思議な感じです. また,作中に出てくるいろいろな物体や,状態など, それらに,はっきりとした説明やこたえはないのですが, 『愛しい人』であったり『心の中のなにか』であったりと, イメージを膨らませ,考えることを与えられているようです. 著者のほかの作品に比べて,素直で読みやすいほうですので, 落ち着いて,じっくりと読んでみることをおすすめします. | ||||
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本書には七つの物語がおさめられている。それぞれ登場人物が重なりあっているという共通項はあるが、物語としては独立したものになっている。本の体裁をみて、なんか軽そうだなと最初は思ったのだが実際読んでみると、これが結構いいのである。 さて、ではどこがどういいんだろう?と考えてみれば、それがうまく表現できない。相変わらず、物語 は破天荒で世界は微妙にズレている。音速を超えるスプリンターなんてどうよ?空からどんどん降って くる石の台ってどうよ?人を喰う白い玉ってどうよ?しかし、それらとんでもない事柄が微妙にリンクして増幅しているかのようなこの世界が心地よい。それに相変わらず舞城王太郎は強いメッセージを放ち続けている。自分を信じること、自分がやれると信じること。他人に惑わされず、自分の力を信じて物事を成し遂げること。うすっぺらい本なのに、結構心に残ってしまう。この感覚は「世界は密室でできている」を読んだときの感覚に似ているかもしれない。やっぱり舞城王太郎はいいよなぁ。 | ||||
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