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SPEEDBOY!



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【この小説が収録されている参考書籍】
SPEEDBOY! (講談社BOX)
SPEEDBOY! (講談社文庫)

SPEEDBOY!の評価: 3.81/5点 レビュー 16件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.81pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

独特な世界観で構築された、走りまくる小説。

舞城王太郎の独特な世界観で構築された、走りまくる小説。走る速さが、その擬音語が、作者独特の言い回しで表されているが、その音がちゃんと頭の中で聞こえるから不思議なものである。でも、これまでの舞城節があまり発揮されていない気がした。なんというか、話の中のキャラクターは疾走しているのに、文章自体に疾走感がないのである。「煙か土か食い物」や「阿修羅ガール」と比べると文章の疾走感はイマイチだった。

 あるとき成雄は、自分の走る速さの限界は周りの意識や、自分自身の意識が決めている、と気づく。百メートル1秒を切り、音速に達し、ついには海の上を疾走する。謎の光の玉を追いかけ、走る成雄の行く先にはいったい何があるのだろうか、といった内容から始まる本作は、舞城作品らしく、いつものよーに読者をおいていき、伏線も構成もなにもない。今回は逆にそれがあだとなった。

 数多くの謎が放置されすぎで、さらに構成がなく、久々の舞城作品だったおいらは、「最後まで読めば、すべての話がつながるんだろうなぁ、、」と思ってしまったのが運のつき。なにもわからないまま終わってしまい、恩田陸の「Q&A」以来、読んだ後に「えっ?」と一人部屋で声を出してしまい、「あ、独り言いっちゃったよ」と一人暮らし独特の寂しさを味わってしまった(ちなみに後の言葉も実際に声に出ている、という寂しさもある)。短編集との見方もできるけど、それはそれでひとつひとつの話は完結してほしい。
SPEEDBOY! (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:SPEEDBOY! (講談社文庫)より
4062773147
No.4:
(3pt)

独特な世界観で構築された、走りまくる小説。

舞城王太郎の独特な世界観で構築された、走りまくる小説。走る速さが、その擬音語が、作者独特の言い回しで表されているが、その音がちゃんと頭の中で聞こえるから不思議なものである。でも、これまでの舞城節があまり発揮されていない気がした。なんというか、話の中のキャラクターは疾走しているのに、文章自体に疾走感がないのである。「煙か土か食い物」や「阿修羅ガール」と比べると文章の疾走感はイマイチだった。

 あるとき成雄は、自分の走る速さの限界は周りの意識や、自分自身の意識が決めている、と気づく。百メートル1秒を切り、音速に達し、ついには海の上を疾走する。謎の光の玉を追いかけ、走る成雄の行く先にはいったい何があるのだろうか、といった内容から始まる本作は、舞城作品らしく、いつものよーに読者をおいていき、伏線も構成もなにもない。今回は逆にそれがあだとなった。

 数多くの謎が放置されすぎで、さらに構成がなく、久々の舞城作品だったおいらは、「最後まで読めば、すべての話がつながるんだろうなぁ、、」と思ってしまったのが運のつき。なにもわからないまま終わってしまい、恩田陸の「Q&A」以来、読んだ後に「えっ?」と一人部屋で声を出してしまい、「あ、独り言いっちゃったよ」と一人暮らし独特の寂しさを味わってしまった(ちなみに後の言葉も実際に声に出ている、という寂しさもある)。短編集との見方もできるけど、それはそれでひとつひとつの話は完結してほしい。
SPEEDBOY! (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:SPEEDBOY! (講談社文庫)より
4062773147
No.3:
(3pt)

スピード感溢れる文章

前半、音速化する主人公の成雄に乗せられ貪るように読んだんですが、途中インターバルを入れて読んだら突然場面設定が変わって、小生の読解力問題ありかそもそも舞城上級者向けなのかプロットがこんがらがってしまいました。しかし主人公が人やイルカを殺しても便宜的に謝っているだけじゃないかと指摘される場面があり、自分も空謝りして心から本心から謝っていなかったのではと考えさせられました。その主人公が本当に心配して友達に声をかける場面があります。誰でも口にする一言ですがそこまで持っていくプロセスが巧妙なのです(土か煙か食い物でもラストでざくっとくる一言がありました)。

 何気ない咄嗟の一言にその人の感情や熱い思い、そして愛情が凝縮されるものです。きれいごとだけでは済まされないからこそ突き刺さる舞城特有のカタルシス。小生にはこの作品本質まで理解できなかったのでよい作品かダメなのか判断できませんが舞城節を味わってみてはいかがでしょうか?
SPEEDBOY! (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:SPEEDBOY! (講談社文庫)より
4062773147
No.2:
(3pt)

続編なの?

「山ん中の獅見朋成男」の続編??と思いきや、共通しているのは背中にたて髪をもった最速のスプリンターという点のみ。ナルオはナルオでもあくまでパラレルワールドのようですね。山ん中〜が擬音爆発で舞城的エロチシズム溢れる快作だっただけに、なんか物足りない感がある気が…ストーリーもプロットもメチャクチャなのはいつも通り。だけどいつもより中途半端に感じられる。「ピコーン!」や「九十九十九」などの破天荒さ、奈津川家サーガでのじょ〜舌な舞城節は何処へ??多少イマイチな作品が出ようとも、新刊が出る度つい買ってしまう舞城ファンは多い筈。それは彼の内に秘める凄い力を、持て余したる才能がどう昇華されていくのか期待しているからだと思うのだけど…このままだと飽きられるって!ガンバレ王太郎!作家業以外に精だす前に書け!奈津川家サーガ早く完結させろーー!と叫びたくなる私です。
SPEEDBOY! (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:SPEEDBOY! (講談社文庫)より
4062773147
No.1:
(3pt)

ちょっと期待しすぎた

舞城王太郎の作品はどれも好きで、ひさしぶりの新作であるSPEEDBOY!も楽しみにしていた。いかにも舞城らしい筆致でやっぱ舞城はこうじゃないとなと感じはしたけれど、どうも物足りない。

相変わらず飛んだ設定で舞城らしさを味わわせてくれるのだけど、これを伝えたいんだというメッセージが素直に伝わってこない。各章のつながりもどうもちぐはぐとした印象を与え、リズムに乗り切れない。

ただこれは読者側の読解力の問題もあるだろうから、一概に作品の質が悪いというわけではない。個人的には今までの作品よりも唸らせる要素が少なかったように感じたというだけのことかもしれない。その見極めは実際に読んでみるしかないと思う。

最後にもうひとつだけ難点をあげるとすると、作品にはまったく関係ないけれど、この分量で1260円は高すぎると思う。表紙デザインや「講談社BOX」シリーズの他ラインナップをみると購買層は10代が中心だと思うのだけれど、価格設定はそれを考慮しているとは思えないものになっている。もう少し安くできないものだろうか・・・。
SPEEDBOY! (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:SPEEDBOY! (講談社文庫)より
4062773147

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