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ゴーストハント7 扉を開けて
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ゴーストハント7 扉を開けての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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旧作では、ぼーさんがかなり(徹頭徹尾、)語り過ぎていて、説明くさく、まどろっこしい感じがありました。(ナルがよくあんなに長い話に付き合うよなーと、個人的には思ったりしたこともあります…。) しかし、このシリーズ最終巻『扉を開けて』では、ごく自然な流れで核心部まで話を持っていっており、既に発売されているシリーズの良い雰囲気をそのままに、大幅に加筆・修正がなされていました。そして、現代人向けの「秘密」の暴露の仕方になっている点が印象的でした。(単純に一喜一憂するのではなく、全てを理解した上で相手と対峙する、または対面する、というような形) 確かにぼーさんの長台詞はなくなって、肩透かしをくらったような味気なさはあるかもしれないけれども、私は麻衣の「気づき」の方が、物語として決して馬鹿な主人公などではなく、(回想などから)色々と考えを持った高校生として少女小説の古い型から抜け出すことができたのではないかと思いました。 本当は、(欲を言えば)シリーズ再開、…ちょっとその前に『悪夢の棲む家』のリライト刊行が、あればなぁーと、個人的には思ったりもしています。 刊行がゆっくりでも、良い作品であれば辛抱強く待ちます。(このリライトシリーズだって、20年待っていた人もいるわけですから…。) | ||||
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原作初版も持ってますが・・・ リライト版はやはり別物ですよね。 今回ナルの正体の謎解きは「そうきたか!!」と思いますがこれはこれでいいと思います。 ちょっとぼーさんの見せ場が減ったと思いますが(笑) ゴーストハントは何年経っても色あせないところがすばらしい。 やはり続きは読みたいですよね〜〜 小野先生続き書いてくれないかな・・・ | ||||
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不思議にほのぼのした読後感が残りました。 不思議に、というのは、麻衣の恋が失恋に終わるにもかかわらず、ということです。 そう、この巻は、全体としては結局、麻衣の失恋を語る話になっているのです。 そして、その中に、ちょうど最近の雑誌に本誌と同じか本誌よりも厚い付録がついているように、本のまん中に長編ホラー小説の付録がはさまっている、という作りになっています。 この長編ホラーも、かなり怖いです。 個人的に感心したのは、犬の首輪です。 へえ、こんなもので怖がらせられるのか、と意外に思いました。 お化けでも妖怪でもないただの犬の首輪。でも怖い。 ネタバレになるので書きませんが、よくもこんなことを考えつくものです。 全7巻完結。 もう読めないと思うと、さびしいです。 | ||||
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1作目初版時、麻衣と同級生で、ナルの髪がテンパ(?)じゃないと未だに違和感があるバリバリ(死語だ)の原作派です。 再版されると聞いた時、リライトを期待していたら、見事なリライトでかなり楽しめました。 私の感覚だと原作版とリライト版は別物です。 リライト版買い揃えたら原作版は娘に下そうかと思いましたが、そんなもったいないことできないくらい別物です。 文章的にはリライト版の方が読みやすいですが、私はやっぱり原作版の方が好みかな。 ただ、なかったエピソードや変わったエピソード、しいては登場人物が増えていたりと飽きさせない作りで、リライト版ならこれがベストだと思います。 もし、原作のままのただの再版状態なら、やっぱり原作は娘に下していただろうし、こんなにじっくり読まずに飾って楽しんでたかもしれない。 後は続編を書いてくださることを切に願うだけです。 20年待ちましたからね。もう20年くらいいくらでも待ちますとも。 | ||||
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悪霊シリーズを古本屋で大枚はたいて買い、宝物にしており、何度も読み返しました。 そして今回リライトされて出直したのをきっかけに、新しい版も読みました。 自分が面白くて再読していたのは、ホラーそのものではなかった、ということも改めて確認できました。もちろんホラーとしてもかなり怖く(特に最初のほうの巻)、「机の中から手が出てきておなかにさわる」あたりはうなされてしまいそうでした。が、一番心ひかれたのは、混成霊能者チームの個性的な面々のやりとりと、彼らの、一見軽そうに見えるけれど、それぞれの深い宗教的バックグラウンドが巻を追うごとに見えてくる感動でした。 化粧だけ派手でろくに能力がないんじゃないかと思われていた巫女さんの、樹木を介した深い癒しの力とか、関西弁の若いエクソシストのイギリス人ジョン君の真摯さとか、ぼーさんの修行体験とか、全員がきちんと厚みのある人物像になってゆき、立体化してゆく、それがすばらしかったのだと思います。 もちろん横柄で偉そうな美形のナルも例外ではなく、どんどん背景が明らかになり、6巻では並外れた超能力を発揮、そのあと最終巻に向けて正体がじわじわと、そして日本に来た哀しい使命も明かされて、最後はその存在感が、(一巻からは想像できなかったほど)深い余韻を残します。そこまでの伏線もすばらしかった。 そして麻衣の心に触れてきたのは、誰だったのか、というせつないラストも。 彼女のしゃべりのライトノベル調の軽さが気になる人もいるでしょうが、それを上回る作者の構成力と、民俗学的背景をしっかり書き込んだ怨霊ホラーの説得性があり、どんな年齢の読者にも一読をお勧めします。 | ||||
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読み終わった感想・・・私には笑いあり、涙ありでしたw 笑いは麻衣のリンさんへの心情で、 「いちいち嫌いな国に行くハメになって不幸・・・」 のくだり。私には大笑いでしたww たしかにいちいち大変だよね(笑) 涙したのは麻衣の「説得」の場面。 マンガ版よりはいろいろ語られていたけど、麻衣の素直な気持ちに泣けました。 そしてまた謎も残りましたね・・・。 「彼」の言いたかったこと、皆さん何だと思いますか? 麻衣いわく、謎は謎のままで終わるのもまた人生というもの、ですかね〜。。。 せっかくナルの対処法も分かり(笑)、これでゴーストハントが終わってしまうのは本当に残念です。 続編にあたる「悪夢の棲む家」はやっぱり、リライトされないのよね・・・。 この時代はまだ携帯電話が普及してない時代。 さらに続編を書くのも難しいんでしょうね〜。 とにかく、おもしろかったです!! ゴーストハントに出会えてよかった♪ ありがとうございました☆ | ||||
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あー、なるほど。 物語の構成にかかわる、ものすごく大きなリライトがありました。 ぼーさんのあの畳みかけるようなお話、好きだったのだけどな。 関係者のみんながどの時点で謎解きの答えにたどり着いたのか、 少しわかりづらくなっているような印象を受けましたが、 他の方はどう思われたのでしょう。 事件は、ゴーストハントの中で一番、 切なくて、胸がほわりとあったかくなるものでした。 生きていても死んでいても、 そこに残る思いについて、とても切なくなりました。 最終巻を飾るにふさわしい、いいお話だったと思います。 彼女の活躍も、納得のいく、彼女にしかできないものでしたし。 この1年近く、新作でないにしても、 再び彼らを待つことができて幸せでした。 小野先生、ありがとうございました。 なんか、祭りが終わってしまった感じて、ちょっとさみしいです・・・ ゴーストハントはこれで完結ですが、 もう一つの物語はあのままでしょうかね。 あれはあれで好きなんで、手を加えてほしくないかな。 今回のリライトで、あの話は無理なくゴーストハントの続きになったと思います。 前のままでは、あまりにいろいろな差が開きすぎていたと思いますので。 欲を言えば、リライトでなくゴーストハントの新作も読みたいけれど、 ここでやめとけば、ナルもいい人のままだぞ(笑) | ||||
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いよいよ7作目、最終巻です。 これまではシリーズ途中から読んでも楽しめた(そりゃ、最初から通して読んだ方が断然いい)と思いますが、今回はシリーズ全てを読了してないと、意味がないでしょう。 1作目からこれまで、色々と散りばめられていたのですね、伏線が。 すごい構想力。大したもんだ、小野不由美は。 本書はこれまでの謎(ナルや、SPRなど)が解明される。 が、それとは別で、ちゃんと依頼にもとづく心霊調査の話も入ってきて、その部分のボリュームだけでも、本1冊分くらいあります。 本作のみ独立したお話として考えると、怖さ的には前作や前々作と比べると、落ちる。でも、なるほど除霊ではなく浄霊とはこういうものなのだろうな、と。色々と考えさせられる内容でした。いや、いつも考えさせられるねぇ。今回、活躍するのは・・・1人・・・いや、2人かな。 それにしても、解明される謎も、残される謎も、そして終わり方も。 ゴーストハントらしい終わり方だったと思う。単純ではなく、安易でもなく。 さて、シリーズ通して約1年。とても楽しませてもらいました。 私は♂ですし、リライト以前は読んでないし、コミックも未読。 オッサンなので、回によっては買いにくいカバーだったり(今回も)、麻衣のセリフには違和感を覚えたりと色々あったが、連作でこれだけ楽しめる本は中々ないと思う。 シリーズ通して5つ☆。太鼓判。怖さも十分。でも、怖いだけじゃないんだぜ。さすが小野不由美。 そうそう、このシリーズの単行本の帯についている応募券。1巻から7巻までの応募券と250円分の定額小為替を送ると、全巻が入る専用BOX&特別冊子が全員にもらえる。さて、特別冊子とはなんでしょうか。非常に楽しみ。期待していいですか、メディアファクトリーさん? みなさん、中古で安いからと、帯なし本を掴まされないようにね。ちゃんと新刊でかおーぜ。 | ||||
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いよいよ完結巻ということなので、いつもの「悪霊退治」(?)は割とあっさり片が付き、これまでの秘密が明らかにされることのほうに重点が置かれています。 まさに驚愕の事実!でした。でも言われてみれば、最初からあちこちに伏線が張ってあったことに気づきます。真実を知って最初から読み返してみるのもまた楽しいかも。 もともとティーンズの女の子向け小説だったので、ご都合主義のハッピーエンドを予想していましたが、見事に裏切られました。 深いです、さすが小野不由美。 切なくて切なくて、とても胸が痛くなるようなラスト(いい歳なのに!)。 そして最後まで明かされない謎も少し。 それはきっと読者が自由に想像していいんだというメッセージなんだと思います。 麻衣は本当の本当は誰を好きなのか?とかね。 行間を読むのが楽しかったです。 旧シリーズではこの後にもう1作発表されていましたが、ぜひそちらもリライトしていただきたいです。 | ||||
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