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(短編集)
南極
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南極の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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書籍品質は大変美しく、価格も廉価にて、十二分に満足をいたしております。装幀の何が何だかわからぬ絵と文字に圧倒され、つい買ってしまいました。目次を観ますと目が眩む、クラクラピカピカ。パラパラっと頁を繰りますと、なかなか真面目なギャグ王道、一直線なのかな、と想ったり。その勢いで、「どすこい」三部作、ご購入などにならぬ様に、祈るのみ。祈りは通ぜず、無理な抵抗かな。大切な書籍を、ありがとうございました。最後にポツンと一言、私は何が言いたいのかな。 | ||||
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バカに徹したギャク小説を目指しての野心的連作。 赤塚不二男とのコラボによる最終話で自ら述懐しているが、この分野はテンポとスピード感が命である。 だが、その点では京極さんは致命的に向いていない。文章が濃すぎるのだ。読む側はどうしても苛々して 読み飛ばしがちになる。ストーリーは各話とも、よくぞここまでと呆れるぐらい下らないグダグダの ものばかりだから(これらに比べればシリーズ第1作ともいうべき「すべてがデブになる」など、幻想味 あふれるサスペンスSFと呼び得るぐらいだ)、初読の印象はどうしても良くない。語り手視点の作家= 赤垣が読者に近い良識の持ち主なのに、「微妙に売れない作家」というだけで凄まじく残酷な扱いを受け ていくシュールさが目立つぐらいだ。 しかし、再読、三読で、その「濃さ」はぐんと味を増す。全体の疾走感ではなく、垂直の大騒ぎを楽しむ タイプの小説なのだ。適当に開けたページだけを拾い読みしても面白い。全体はもっちゃりしていても、 細部細部ではキレがいいし、随所で展開される実も蓋もないオカルト論など、京極さんは推理系でなくホ ラー系のファンも多いだけに、その一部はずいぶん鼻白むだろうなとニヤニヤさせられる。推理系ファン としては「何とかがスゴイとかいう、頭悪いランキング本みたいなの」という一言に爆笑。それ以上に 大丈夫?と思ったのが、売れっ子作家アーサー駄二郎先生が、主人公の南極夏彦(歩く汚物と言われる チビデブハゲ作家)と容姿が似ているという設定である。日本ペンクラブの制裁はないだろうか。 続編切望。 | ||||
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オリジナルを読了した作品はより笑えました(笑) 個人的に好きな作品は、ぬらりひょんの褌、ガスノート、巷説ギャグ物語でしょうか。 読み進めるにつれ、登場人物像のイメージ化がかたまり楽しく読めました。 | ||||
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ギャグ小説らしいです。で、パロディ小説でもあるのでしょうか?一話ごとに他作品の紹介があるので。 評価はタイトルの通りです。 ギャグ小説が何を指すのか知りませんが、私が文章で笑えると思ったのはナンシー関、ゲッツ板谷、喜国雅彦、森見登美彦辺りです。つまり畳み掛ける様に文章を重ねて、何食わぬ顔でギャグを挟み込む文体や作風が好きなんですね。 この作品はそれとは違います。京極氏の作品だけあってタメが長い。得意の「―――」使っちゃ駄目だあ、改行やりすぎちゃ駄目だ、間を空けちゃ駄目だあ。 手数が少なすぎる、もっとギャグを繰り出してきてくれ、ボケに2行もかけちゃいかん。 読んでて思ったのは 「ドリフだ」って事です。ハリセンで人の頭ぱかーん、口から牛乳だらーん、天井から水がばっしゃあああ。 あのノリを思い出しました…。 …この本で1番笑ったのが、こち亀パロディに出てくるゲストキャラの 「友人は死にました」発言。 ゆ、友人ってあの人?し、死んじゃったわけ? 人の死を笑うとはとても不謹慎です。でも笑ってしまった…。 あとバカボンのパロディ作品のキャラクターの独白。あのキャラが真面目に自らや世界を黙考している。 こういうのを私は「面白い」と思うんだけどなあ…。 ああしかし値段高。 昨日感動しながら読み終えた「燔祭の丘」より三百円も高。書体や文字組みは凝ってるけどさ。 | ||||
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かなり尖った小説ではないでしょうか。 全8編の連作短編集で、フォント、段組み、フォーマット、紙の質まで微妙に違う。 極めつけはひも状のしおりが計四つも付いている。 原価は相当高そう…… なんて読者がそこまで考えなくても良いでしょうってことで。 そんな本の作りだけ取っても『ギャグ小説』が成り立つのではと思いますが、 こち亀やバカボンとのコラボ作品あり、有名作家の名前をちょいと変形させたり、 知っている人には思わず笑いがこみあげてきます。 特にこち亀はキャラを熟知しているだけに、小説ではどうなるか期待して読んでました。 小説の真髄であったり、リアリティーがないから漫画的という表現はおかしいなんて議論も展開してくるので、ギャグの中にも勉強になるくだりもあります。 | ||||
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「どすこい(仮)」の続編というか、並列的な作品。 肩の力を抜いて読み進むことができます。 京極先生はこんな一面もあるのだと楽しめる作品です。 「どすこい(仮)」では、生暖かいような恐怖感があったのですが、 今回はとことんギャグにこだわった感があります。 内容の個人的好みで、星一つマイナスです。 しかしながら、今回引用した作品の中でも特に平山夢明氏の「独白するユニバーサル横メルカトル」を基にした、 タイトルと表紙の絵のオマージュ(パロディ?)は最高です。 その他のチョイスもニヤッとしてしまいます。 このタイプの路線はぜひ続けて欲しい! 京極夏彦は作品の二面性という点において、現代の遠藤周作となると思われます。 | ||||
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