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(短編集)
南極
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南極の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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書籍品質は大変美しく、価格も廉価にて、十二分に満足をいたしております。装幀の何が何だかわからぬ絵と文字に圧倒され、つい買ってしまいました。目次を観ますと目が眩む、クラクラピカピカ。パラパラっと頁を繰りますと、なかなか真面目なギャグ王道、一直線なのかな、と想ったり。その勢いで、「どすこい」三部作、ご購入などにならぬ様に、祈るのみ。祈りは通ぜず、無理な抵抗かな。大切な書籍を、ありがとうございました。最後にポツンと一言、私は何が言いたいのかな。 | ||||
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私が書こうとしてた時点で、5件のレビューがそれぞれ綺麗に違った点数・・・。 せっかくのバランスを崩してしまって申し訳ないです。 まぁ、届いた時はその分厚さにたまげました。 ギャグでも京極氏はこんなにブ厚いのかと! 後で調べたら、過去に別々に出版されたのが合わさった作品集のようで納得。 「どすこい。」に比べたらスラスラ読めるのですが、その厚み故に、やはり読了には時間かかってしまいました。 それで、シチュエーションは違えど、決まって南極vs女編集者のパターンにもってくるので、飽きるっちゃ飽きる。 んでも、三題噺の如きバラバラな要素を、最後に(無理矢理もあるが)伏線(つうか)回収してまとめるのは、 見事と言えるかも知れません。さすが「魍魎の匣」を書いた人であります。 中でも”海胆ばーさん”はその極地ですが、あまりの事に元ネタ・平山氏の作品が気になってくる程です。 今まで”独白する~”は知らない作品でしたが、きっと読むでしょう。 さらに、年単位で映画に先駆けて(ほんとにやるのかな?)”貞子vs伽倻子”とか言い出す展開にも価値があるかも知れません。 (ないかも知れません) すぐに手放してもいい作品ではありますが、1つだけツボったキャラがおりまして。 それは”宍道湖鮫”だけに出てくる、軍人言葉を話すJK、大石遥なのです。 とにかく言動がおかしい。 この時駅のホームで読んでたのですが、読むだけで笑えてしょうがないので、帰宅するまでは無理と本を閉じるくらいでした。 ラノベでもいいから、このキャラのスピンオフ作品が読みたい。 友達の大盛望は、のちの作品で復活するんですが、この大石ちゃんは一欠片も出てこないのが残念。 大盛望にしても、ただの馬鹿キャラだったのが、小賢しい論客になってるし・・・(こんな子じゃなかったのにな)。 欠点しか無いような南極氏ですが、ストレスもコンプレックスも無いのが凄い(髪にはあるかもですが)。 映画「CURE」を引っ張るのも何ですが、”ストレスが無い人間”が一番強いと思うので、 あそこまでの罵詈雑言描写に何の屈託もないのが、逆に清々しいかも。 椎塚なんて常に偉そうにしてるが、幸せでも何でもないよな・・・と。 何故か長々と書いてしましましたが、最後に2つ。 ”巷説ギャグ物語”は、赤塚作品に広く触れているほど、楽しく読めるかも。 あと、”ぬらりひょんの褌”だけ読みたいなら、亀有公園前派出所のアンソロジーの方がいいでしょう。 | ||||
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京極夏彦氏によるギャグ短編集で、こち亀とのコラボ企画だったものや、他は基本的に有名作家の著作をパロったタイトルで南極先生と編集者らが、怪奇ネタを求めて探検しに行くという体裁でドタバタが繰り広げられる。 小説でユーモア小説ではなく、ギャグ小説というものは最も難しいジャンルだと思うが、さすがの京極氏でもかなりてこずっているという印象。 やはり京極氏は文体が本来は饒舌で重たいため、この種のドタバタにはスピード感が欠けている割に情報量を詰め込み過ぎてどこが笑いどころなのかイマイチメリハリがつかないまま暴走しているという印象のものが多い。 正直これで笑えるかと言われるとかなり微妙なギャグ小説となっているが、ドタバタ妖怪ネタものとして読めばそこそこは楽しめる。 | ||||
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バカに徹したギャク小説を目指しての野心的連作。 赤塚不二男とのコラボによる最終話で自ら述懐しているが、この分野はテンポとスピード感が命である。 だが、その点では京極さんは致命的に向いていない。文章が濃すぎるのだ。読む側はどうしても苛々して 読み飛ばしがちになる。ストーリーは各話とも、よくぞここまでと呆れるぐらい下らないグダグダの ものばかりだから(これらに比べればシリーズ第1作ともいうべき「すべてがデブになる」など、幻想味 あふれるサスペンスSFと呼び得るぐらいだ)、初読の印象はどうしても良くない。語り手視点の作家= 赤垣が読者に近い良識の持ち主なのに、「微妙に売れない作家」というだけで凄まじく残酷な扱いを受け ていくシュールさが目立つぐらいだ。 しかし、再読、三読で、その「濃さ」はぐんと味を増す。全体の疾走感ではなく、垂直の大騒ぎを楽しむ タイプの小説なのだ。適当に開けたページだけを拾い読みしても面白い。全体はもっちゃりしていても、 細部細部ではキレがいいし、随所で展開される実も蓋もないオカルト論など、京極さんは推理系でなくホ ラー系のファンも多いだけに、その一部はずいぶん鼻白むだろうなとニヤニヤさせられる。推理系ファン としては「何とかがスゴイとかいう、頭悪いランキング本みたいなの」という一言に爆笑。それ以上に 大丈夫?と思ったのが、売れっ子作家アーサー駄二郎先生が、主人公の南極夏彦(歩く汚物と言われる チビデブハゲ作家)と容姿が似ているという設定である。日本ペンクラブの制裁はないだろうか。 続編切望。 | ||||
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オリジナルを読了した作品はより笑えました(笑) 個人的に好きな作品は、ぬらりひょんの褌、ガスノート、巷説ギャグ物語でしょうか。 読み進めるにつれ、登場人物像のイメージ化がかたまり楽しく読めました。 | ||||
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自分が読んだ中で一番難解だったのは「今昔続百鬼 雲 〈多々良先生行状記〉」でしたが、それを軽々と超えました。 結局最後まで読み切れず挫折しました。 もう読む気になれません・・・・すいません。 とにかく登場人物の誰にも感情移入できないのがキツイ。 京極さんの話には、男性っぽい女性が出てくることが多いような気がしますが、これはなんか違うんだなぁ・・・・・ なんだかすべての登場人物の度が過ぎちゃってる感がすごくてついていくのがしどかった。 話の展開もなんだか入ってこないし、物のたとえの描写・比喩とかも非常に私にはわかりにくかった。 基本、京極さんの小説に出てくる登場人物ってちょっとぶっ飛んでる人が多かったけどこれはダントツ。 自分にとっては読むことが困難でした。ほかの話は好きなんですけど。 ギャグ小説ってことらしいですが、あまりにも「面白いでしょ?」「面白いでしょ??」って前面に出すぎてる感じでちょっと引いてしました。 いつもの又一・京極堂シリーズが恋しくなりました。 今はまだ私がこの感覚に到達できる段階にはいないんだろうと思います。 何年かしたらまた挑戦してみたい・・・・・かなw 読むかな・・・・ 読まない気がする(笑) | ||||
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ギャグ漫画ならぬギャグ小説というジャンルを作ろうとでもいうのか...ある意味とても興味深いが、はたして成功しているといえるかどうか。絵であれば一瞬で伝わる面白さが、小説ではどんなに頑張っても数行を要する、そのスピードのギャップはなかなかうめがたい。とはいえ、それなりにキャラが立った登場人物によるナンセンス・パロディ・ギャグ小説。これまでのユーモア小説に飽き足りない諸兄は手に取ってみてもよいかも。 | ||||
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精神の歪んだ犯人に、偏執狂の拝み屋が延々と説教する。 言わずと知れた京極堂シリーズ、姑獲鳥の頃からのファンです。 しかしあの手の小説を創作するには、心の平衡を保つために、このようなスラップスティック・ギャグを書く必要があるのでしょう。 これが京極堂シリーズ新作の上梓に貢献するのであれば、大歓迎です。 内容自体は、「どすこい」もイマイチでしたがさらに劣化しており、往年の筒井康隆氏に遠く及びません。 | ||||
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ギャグ小説らしいです。で、パロディ小説でもあるのでしょうか?一話ごとに他作品の紹介があるので。 評価はタイトルの通りです。 ギャグ小説が何を指すのか知りませんが、私が文章で笑えると思ったのはナンシー関、ゲッツ板谷、喜国雅彦、森見登美彦辺りです。つまり畳み掛ける様に文章を重ねて、何食わぬ顔でギャグを挟み込む文体や作風が好きなんですね。 この作品はそれとは違います。京極氏の作品だけあってタメが長い。得意の「―――」使っちゃ駄目だあ、改行やりすぎちゃ駄目だ、間を空けちゃ駄目だあ。 手数が少なすぎる、もっとギャグを繰り出してきてくれ、ボケに2行もかけちゃいかん。 読んでて思ったのは 「ドリフだ」って事です。ハリセンで人の頭ぱかーん、口から牛乳だらーん、天井から水がばっしゃあああ。 あのノリを思い出しました…。 …この本で1番笑ったのが、こち亀パロディに出てくるゲストキャラの 「友人は死にました」発言。 ゆ、友人ってあの人?し、死んじゃったわけ? 人の死を笑うとはとても不謹慎です。でも笑ってしまった…。 あとバカボンのパロディ作品のキャラクターの独白。あのキャラが真面目に自らや世界を黙考している。 こういうのを私は「面白い」と思うんだけどなあ…。 ああしかし値段高。 昨日感動しながら読み終えた「燔祭の丘」より三百円も高。書体や文字組みは凝ってるけどさ。 | ||||
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かなり尖った小説ではないでしょうか。 全8編の連作短編集で、フォント、段組み、フォーマット、紙の質まで微妙に違う。 極めつけはひも状のしおりが計四つも付いている。 原価は相当高そう…… なんて読者がそこまで考えなくても良いでしょうってことで。 そんな本の作りだけ取っても『ギャグ小説』が成り立つのではと思いますが、 こち亀やバカボンとのコラボ作品あり、有名作家の名前をちょいと変形させたり、 知っている人には思わず笑いがこみあげてきます。 特にこち亀はキャラを熟知しているだけに、小説ではどうなるか期待して読んでました。 小説の真髄であったり、リアリティーがないから漫画的という表現はおかしいなんて議論も展開してくるので、ギャグの中にも勉強になるくだりもあります。 | ||||
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京極夏彦の作品はうぶめの夏から全てになる目を通してきました。 自分は大好きな作家さんです。 ですが…生まれて初めて最後まで読めない本がこの本でした。 この本が好きな方には申し訳ないけど、こち亀ぐらいですね。面白いと思ったのは。 まー、毎回同じ展開 ただイライラする長いだけの文章… 凄い面白い物書ける人だけにこれはないなぁって感じです。 他の作品は好きなんですけどね。 これはおすすめしません | ||||
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「どすこい(仮)」の続編というか、並列的な作品。 肩の力を抜いて読み進むことができます。 京極先生はこんな一面もあるのだと楽しめる作品です。 「どすこい(仮)」では、生暖かいような恐怖感があったのですが、 今回はとことんギャグにこだわった感があります。 内容の個人的好みで、星一つマイナスです。 しかしながら、今回引用した作品の中でも特に平山夢明氏の「独白するユニバーサル横メルカトル」を基にした、 タイトルと表紙の絵のオマージュ(パロディ?)は最高です。 その他のチョイスもニヤッとしてしまいます。 このタイプの路線はぜひ続けて欲しい! 京極夏彦は作品の二面性という点において、現代の遠藤周作となると思われます。 | ||||
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