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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん1 幸せの背景は不幸
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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん1 幸せの背景は不幸の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 41~49 3/3ページ
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確かに未熟な文章、後半勢いで書き上げてる感もある。トドメは、なんだか西尾維新に似てる。 これだけあげると、到底評価される作品とは思えませんが、私は好きです。 文章そのもののテンポは悪くないし、言われているほど個性が無いわけじゃない。 なにより、構成が素晴らしいと思う。作者は構成をうまく組んで読者を騙してきます。 少し勘のいい人こそ引っかかってしまう伏線や意図的に読者を混乱させるような仕掛けは、(悪く言えば)雑な文章と組み合わさって逆に最大の効果を発揮していたような気がします。主人公の嘘には騙されなくても(騙す気が無いし)、作者の嘘にはすっかり騙されてしました。 ただし、一番の欠点はキャラ力。 この話では根本的に一種類の人間しか描かれていません。 そのせいで世界に奥行きが無い。もちろんテーマのせいもあるでしょうけど、これは他とは比べられないほど致命的です。 最後に。 結末はぶっ飛んでますが、決して絶望的なものではないです。事件はしっかり収束します。 むしろこれはハッピーエンド?その背景は不幸で彩られているけれども。 | ||||
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西尾維新さんの作品、戯言シリーズと共通項を見出している方が多いようですが、正直私は全然違うと思いました。以下は私なりの戯言シリーズとの比較です。 「漢語を並べてみました」というような表現が目立ちます。それがこの人の持ち味になっています。漢語の勉強にお勧めです。 例えば74ページより。「明快な人間関係の提示で、僕らが入り込むのを予防する。」 前の文との対句も兼ねているのですが、「明らかな人間関係を見せ付けられ、僕らが入る余地は無かった。」が普通の小説に見られる表現だと思います。戯言シリーズだと同音異義語とか、対義語とか、そういう線でせめてきたと思います。 ex.「明快だけど不快、友達だけど拒絶。」 なので、漢語はいっぱいあれども、言葉遊びはあまりありません。ゲームとか小説とかのネタは散見されますが。 また、決まり文句の「嘘だけど」は多用されていて、「戯言だけど」よりも有り難味も重要度もありません。 また、設定自体が少ないので、サブキャラクターの特徴がつかみづらかったです。医者の方か、警察の方がもっと世界最強の請負人くらい目立つ存在だったら良かったのですが、クビキリサイクルのような、後で「えぇ!嘘!ごめんもう一回読む!」というような読後感は無く、「ふぅん…」で終わってしまいます。 ですから、戯言シリーズのように読みたい方はその考えを改めたほうがいいと思います。 とはいえ、電撃文庫からこのような作品が出てくるのは面白い試みで、この作者がもっと上記のような表現方法を鍛えてくると大化けする可能性があると思いました。今後に期待して星四つです。 | ||||
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またもや表紙にやられた。 しかもカバー表紙はがしてビックリ。 黒い、黒い言葉の羅列が呪縛のように奉られている。 わお。 内容も電撃らしからぬ黒さで最高でした。 共に誘拐被害者である“みーちゃん”と“まーちゃん”。 事件以来接触していなかった二人が再び出会ってしまう。 壊れた二人が壊れた共同生活を開始する中、同時期に発生した連続殺人事件と小学生誘拐事件の真相が明らかになる。 この本、凄い好きだった。 言葉回しとか絶妙だし、内容もストレートではなく微妙にひねてていい。 「嘘だけど」って言葉がくせになりそうでした。 ただ、雰囲気(なのか?)が若干西尾維新チックだったのが気になった。 まあ面白かったから良いのですが。 二人の出会いは決して良い結果を生み出さなかったと思う。 だけど、くだらない世界で壊れた二人が不幸ながらも互いを想い合い笑えるのなら、それも幸せなのかなあ。 ただし、それを愛と呼べるかどうかは疑問だけどね。 | ||||
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自分も、西尾維新に似てるなーって思いました。 戯言シリーズというよりは、きみとぼくっぽい。 西尾さんほど上手くはないですが、難しくから読みやすいかも。 すごくじゃないけど、いい感じにおすすめ。 | ||||
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この作品を読んだ人はタイトルのようなことを思ったのでは?それともみーくんは「無為式」なのかっ。 そんな主人公やキャラと相まって西尾維新の作品と雰囲気が結構に通ってましたよね。 第二の西尾維新となるようにがんばっていただきたいです。 前振り終わりっ この作品は勇者とお姫様が結婚してハッピーエンド的なわかりやすい終わりが好きな人には向かないかもしれません。「戯言」と同じでやっぱり主人公が結構不幸です。 設定とかも多くないので始めから終わりまでスムーズに読むことが出来ます。 ちなみに、カバーをはずすとそこには……嘘だけど…… | ||||
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一通り読み終えた後の感想はなかなかの良作と評価する。いや、正直に言えばかなり良作、いやいやとてつもなく良作と個人的に判定する。ようするに、たいへん面白い。花丸だ。嘘だけど。・・・嘘だけど。 いやほんと、個人的にはかなり読み応えのある作品でした。 まず、みーくんのキャラがツボ過ぎます。 というか、地の文含め基本的にみーくんの一人称形式なのでみーくんを好きになるとまではいかないでも、ちょっとダメだなという方にはキツイかもしれません。 でも、ハマる人はとことんハマると思いますよ、自分がそうですし。 特に、作中で何度も使われる「嘘だけど」がいい味出してて、知らぬ間に病みつきになっちゃいます。 なんなんでしょう、この中毒性。 どこまでが真実でどこからが嘘なのか解らないところも少しありましたけど。 こうゆう一人称で語っていくスタイルは読みやすくて(読みにくいと感じる方もいらっしゃると思いますが)すらすら読めちゃいました。 こうなるだろうなぁっていう予想が、悉く違っていたりしていい意味で裏切られました。そこがすごくよかったりなんかするんですけど。 ラストの一文は鳥肌ものでした。 この一文おかげで作中の登場人物がどうかわかりませんが、少なくとも読み手としての自分は救われた気がします。 思わず、「幸せ」ってなんだろう?と考えさせらてしまう自分がいました。 あと、みーくんとジェロニモさんとの掛け合いは笑わずにはいられませんでした。二人とも最高です。 挿絵らしい挿絵がなく、まーちゃん以外の登場人物はほぼまったく描かれていないので、自分でイメージ出来て、そこも非常にいいと思ったところのひとつです。 あ、でも左さんの表紙やカラー絵、モノクロ絵は素晴らしくモロ好みです。 表紙買いした方も多いんじゃないでしょうか。 誰かに薦めたいような薦めたくないような、そんな一冊です。 次回作が出たら絶対10冊は買おうと思います。嘘だけど。 | ||||
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面白いと思います。 けど、西尾維新さんの作品か、これ?と思ってしまったのも事実。 終わり方がぐだぐだ感がします。 後半のまーちゃんがちょっと意味無です。 「きみとぼくの壊れた世界」が好きな自分としましては もっとこう、やるせない終わり方のほうがよかったです。 そうでなかったら、馬鹿馬鹿しいくらいにハッピーエンドにしらよかったかも。 いや、このままでも充分ハッピーエンドかな。 そうすると、どう終わったらよかったんだろう? その辺は、次回作に期待ということで。 | ||||
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文章がノってます。悪く言えば荒っぽいのですが。 多分、作者と同年代の人は楽しく読めるんじゃなかろうか。 それも、ちょいと中二病入ってた人なんかは特に。僕もそうですが。 主人公のふわふわとした語りなんかは、世の中を諦め切った感じが漂って、 「大人って馬鹿なんじゃないの?」みたいな考えを抱いた高校生時代、 今となってはそうじゃないと分かっていても心の中で僅かに抱いているその思いを、 見事に文章として表現しています。だからこそ、面白い反面痛々しいのですが。 十八から二十二あたりの人には特にオススメできるかな。 | ||||
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「嘘だけど。」 何度もでてくるこの一言がとても印象に残ります。 非常に非常に不思議な作品でした。 読者は、主人公のみーくんと同化してストーリーを追うのではなく、 みくーんと行動を供にして、みーくんの説明、独白を聞きながら 事件の全貌に迫っていく感覚に捕らわれます。 しかし、みーくんのしてくれる説明や心情の独白は、嘘が混じったり、 わざと婉曲な言い回しを使ったりと、つかみ所がありません。 人によっては、内容云々よりも、この地の文が受け入れられないかもしれません。 また、少しばかり暴力的でグロテスクな表現が所々に出てきます。 これも人によっては拒絶対象となるでしょう。 非常に読み手を選ぶ作品だと思います。 ですが、私はこの作品を通して「生きるとは何か?」「幸せとは何か?」など多くの ことを考えさせられました。 雷雲のように人を寄せ付けない文章の中に、考えなければいけない大切なものが隠してある、 そんな作品だと思います。 願わくば、この作品のような事件が現実から無くなりますように。 | ||||
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