■スポンサードリンク
雪の鉄樹
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
雪の鉄樹の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
遠田潤子さんの著書に触れるのは初めてです。簡潔で、それでいて情感のある文章に魅了されました。会話も自然で臨場感があります。読み進めるうちに隠された事実がだんだん明らかになるという叙述方法はもどかしく感じられますが、それは好みの問題でしょう。少し物足りなく感じたのは、面会や手紙の受けとりを拒んでいた舞子が最後には何の説明もなく雅雪を受け入れるのが唐突に思われることです。また、郁也が託したバイオリンがどうなるのかも気になります。遺言通り売り飛ばしてしまうのは作品世界がぶち壊しになりますし、突然バイオリンに目覚めて練習をするとも思えません。ただ、それらを差し引いても傑作であることは揺るがないでしょう。450頁をこえる大作ですが一気に読めるます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ある意味で実話みたいな感じですね。誰に忠告されても暖簾に腕押し状態の主人公は頑固一徹なわけでもなく、結末にも「この主人公だから」と思えるような説得力はありませんでした。この周囲の人だからという説得力はあります。とても周りの人に恵まれていますよね。 何も悪くないのに自分が悪いので償いますと言って被害者の生活に押し入っていく醜悪さに苛つかされます。根はいい人なんですけどね。だからなおさら許せません。 小説として筆力が高く物語に引き込まれます。それだけに主人公に対してむかついて仕方ない。 エンタメではありません。 この内容なら彼にはもっと落ちるところまで落ちていって欲しかった。心からそう思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
凄まじい小説である。 この主人公(庭師の雅雪)が選んだ道を、私なら絶対に選ばない。ただ、雅雪がそうした理由は、彼の生い立ちを考えれば、何となく理解できる。 物語は、なかなか全容を見せない。「あと○年」と、雅雪が何を待っているのかも明かされない。鍵となる人物は、中盤になってやっと現れる。朧気だった全体像がやっとひとつに結ばれるとき、物語はラストに向けて加速し始める------。 親と子。感情の行き違い。天賦の才と努力の限界。そして、本当の贖罪とは? 本当の赦しとは?-----「あの人、あんたと同じくらい頑固で、あんたと同じくらい阿呆やった。」 それぞれの人生を想いながら、私は、嗚咽を漏らしながら読み終えた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人の弱さについて考えさせられました。 圧倒的な筆力にただただひれ伏すばかりです。 切ない話です。無駄のないとてもいい小説だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
よかった!読み始めは わたしには聞きなれない言葉があって 辞書で調べながらよんでいたから、少し難しく感じました。なかなか波にのるまでレビューの星を確かめてはきっと 読み進めば面白いはず! と 信じ、読んでいました笑 しると 気づけばもう中盤 いつのまにか 食事を取るのも忘れ夢中になっていました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前知識無く、タイトルに惹かれ読んでみました。 見事にやられました。 最後の一行のために全てがある小説です。 再読候補です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たまたま書店のPOPで おすすめとなっていたので 買って読んでみたらすごかった小説! 「雪の鉄樹」遠田潤子著。 全体的に重苦しい感じで 前半はややかったるいペースですが 中盤から後半にかけて 様々な「秘密」がとかれ どどどと話が展開していき 最後まで一挙に読み進められます! テーマは親と愛。 いろんな人を見て思うことだけど 人間の性格や行動に 大きな影響を与えているのが 親と家庭環境。 そこからの「呪縛」からは 抜けがたいものがあるけど 親の問題を解消しない限り なかなか人生うまくいくのが難しい。 それを補うための「愛」があると 思うんだけど でも親からの愛が 歪んでいたり不足していたりすると 子供が大人になってからも 「かりそめの愛」に 翻弄されることにもなりながら でもその人を救えるのは 多分、誰かの愛だけだったりもする。 そんな様々なことを考えさせる 深い小説。ぜひ読んでみてください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
石黒カズオ氏の小説「日の名残り」を読んで感じた事の一つはイギリス人執事の一生を描いているが、執事の魂は日本人のルーツ、良い意味での“オタク度”が刻み込まれたと思えた。この小説の雅雪も自分の意志を頑なに貫き通す'日本人'らしい魂が見えた。孤独の風波に削られながらも芯の強い一人の男、実際には選ばれ愛されていたかも知れない恵まれた一人の男。誰もが始めて経験する人生の中で命をかけて何かを守って行く雅雪を産んでくれた遠田潤子さんに脱帽です。素晴らしい作品をありがとう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中盤までためにためて、悲惨で理不尽に思う行動に滅入ってしまう。 そして、そのわけが知りたくなる。 何故に、何が所以にと、繰返し問いつつも、その理由を模索する。 そして、そのわけが見えてくる。 すさまじい。 心が揺さぶられ、夢に出てくる。 読むスピードは加速する。 悲しい。 ”阿呆”という言葉は、マイルドでやさしく聞こえてくる。 友情に愛が奏でるなかで、気づき、ひととして生きている道を見つけていく。 たどたどしいが、あきらめない。 ぐぐっとくるその姿。 とめどなく涙がこみ上げる。 身を挺して、しあわせを求めていく姿。 贖罪と、言葉では簡単だ。 まずはみずからが決意して生きていくこと、そして、しあわせになることを求めていくこと。 それが、ひと。 ぜひとも心に響く一読をおススメします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
素晴らしかった。評価が高いのもうなずける。 淡々と静かな文体で、でも読み手を離さない展開で、引き込まれた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上野駅の本屋BookExpressで、おすすめ1位だったのですが、読み始まってすぐ納得。一気に読めます。 久し振りにああ〜すごくいい本に出逢えた〜〜って読み終わってしまうのが寂しかった。この世界にもっと浸って続きの人生を読みたいと思った。 いい作家さんをまた1人見つけました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大袈裟に脚色されたストーリーかもしれませんが、読んでいる間は不思議と入り込め、一気に読んでしまいました。他の作品も読んでみたいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
素晴らしい締めくくりに泣きそうになりました。泣きません。庭師のように我慢しなければね。我慢だらけの人生も捨てたものじゃないということ、教えてくれてありがとう | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
子育てと呼べるほど何かをしているわけではないけど、 普段の行動を振りかえさせられる 子供が話しかけてきたときに 「いま、忙しいから」 と普段ならあしらっていたようなことも 今では出来ない。 子供につらく当たる他人を見ても 今までとは感じ方が変わりました。 450ページですが、止まることなく いや、とめることができずに最後まで読み進めてしまうと思います。 いい本でした | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
後半は泣きながら読みました。思い出しても泣けてきます。 他のレビュアーさんも書いていますが、気軽に薦められる本ではないけれど、もっと多くの人に読んでもらいたいです。 私はこの作品に出会えて本当に良かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
植木職人の家系にまつわるストーリーだったんですが、現実にもあのような家庭が存在しているんだろうかなーと思いました。 又主人公となる彼の人生感には頭がさがる思いがしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全身にやけどを負っている庭師の雅雪は、両親のいない少年・遼平の面倒を見続けている。そして、周囲の人から「あの話は遼平にしたのか?」と問われると、それは「まだしていません」と。しかし、7月7日に何か非常に重要なことが起こるらしく、「それまでには…」と答える。どういう謎が潜んでいるのか固唾を呑んで読み進めると、そこには妬みや恨みといった人間の持つ負の感情ばかりがこれでもかと押し寄せる展開が待っている。人間とはここまで残酷になれるのか、ここまで卑屈になれるのか。あまりの密度の濃さに先を読むのが辛くなる。しかし、遼平が心を開き、7月7日の最後には灯りが灯った部屋が見える。思わず出た涙で、辛さで満たされた胸が軽くなる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
遠田潤子さんの作品を初めて読んだ。 非常に切ないストーリーであった。 前半は、内容が把握しにくい書き振りであるため、後半まで一気読みすること必至。 後半では主人公のどうにも切ない想いが私自身に憑依し非常に切ない気持となった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なかなか重たい話しなので、体調がいい時でないとなかなか読み進められない。 終盤でようやく読むスピードも上げられました。 すごい作品です。 読んでよかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帯に熱量がすごいと書いてましたが、まさにその通りで読むのにとてつもないエネルギーを使います。ネタバレしたくないので内容については書きませんが、素晴らしい作品です。電車で読んでて、泣きました。今の時代、こういう作品こそ売れて欲しいと心から思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!