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雪の鉄樹
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雪の鉄樹の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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一言で言えば 昔懐かしい、昼ドラの世界か? 主人公、雅行は何故? このような辛酸を舐めさせられるのか? どうしてここまでの仕打ちに、彼は耐えなければならないのか? その理由、詳細がなかなか明かされないまま 読み進める。 不思議なことに、このイライラを抱えつつ そろそろ教えてくれよ、と思いながら 最後まで読まされてしまうのだ。 キーワードは 7月7日 たらし バイオリン ドMな人は仕打ちを楽しみ ドSな人は、耐えがたい苦痛を 修行だと思って味わってください。 いずれにしても 主人公を自分に置き換えて読むことをオススメします。 んな、アホな。と思う世界に浸ることですね。 | ||||
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「なにか」の詳細が明かされず、最後の最後まで真相を小出しにしながら物語は少しづづ進行します。一方的に資金、時間、労力を捧げる謎や非人間的な人々の群れ、少年たちの苛立ちと嫉妬などそれらが終盤に向かって収束する技巧は小説としての高い完成度を感じます。 もちろん「間接的関係者なのに?」とか「あまりに悪役を典型的に書きすぎ?」「あっさり命を奪われる人多し。」など進行上の細かい違和感もありますが、やはりこの作者らしく最後に人生の意味と希望を余すところなく提示してくれるところが秀逸です。 | ||||
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飛行機の中で読むつもりで、ハズレても良し、と手に取った初めての作家さんの作品だったが… ハズレではないものの、ヒットでもなかった。 卑屈なまでに他人の子とその祖母につくす主人公の姿からはじまり、その謎が明かされていくプロットは面白かった。 登場人物は、恋人の罪を贖うため執拗に被害者家族に関わる主人公、仕事には厳しく女性関係には享楽的な祖父、その二番煎じで一連の悲劇の引き金となる父親など、かなり凝った設定となっている。 しかし、そうした設定がなにか紋切り型で深みがなく、登場人物に感情移入できなかった。 主人公とその恋人の関係は、13年もの贖罪に値するほどの運命的なものにも見えなかったし、父親があれほどの惨事を引き起こす必然性も見えなかった。 設定に凝りすぎて、肝心の登場人物の心の動きが描ききれなかったのではないか。 こうした濃い人間の愛憎劇なら、日本にはもっと上手い作家さんがたくさんいる思う。 | ||||
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