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8の殺人
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8の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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著者はそこそこの素材を調達できるくせに調理がものすごく下手くそな料理人だ。ほかの小説家や漫画家の原作者になれば良いと将来を暗示する迷作。まあバブル期のユーモアミステリなら及第点なので、新本格の呼び水の一部として評価しておきましょ。この本を頑張って読み終えたおかげで、一旦挫折した乱歩賞「五十万年の死角」が登場人物の志の高さやスケールの大きさで再度読み始める契機になった。当て馬としては五つ星クラスなので著者を見直した。殺戮に至る病しか売れないのはしょうがないと思うよ。 | ||||
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★★★★☆ | ||||
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8の字屋敷で起こった、蜂須賀菊一郎殺しと河村美津子殺し。 最後に真相説明するのは、警視庁の速水恭三警部補の弟の慎二。 2つの事件とも、巧妙な殺人方法が取られている。河村美津子殺しの密室に関しては、ちょっと上手く行きすぎとは思うが。 菊一郎の死体が引きずられていた理由、常夜灯が交換されていた理由、左利きの話、空中に浮かんだボウガンの謎、ボウガンの意外な隠し場所等、すべてが合理的に説明されている。 8の字屋敷の特性も、犯行に上手く活かされている。 (この作品だけではなく、他の有名ミステリーもネタバレ) この作品は、作中に挙げられているような有名ミステリーのパロディーが随所に見られる。 凶器としてボウガンを使ったのは、『ユダの窓』。菊一郎殺しのトリックは『三つの棺』。この事件での河村美津子の役割は『皇帝の嗅ぎ煙草入れ』。真犯人の設定は『スタイルズ荘の怪事件』など。 | ||||
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ライトノベルかと思うほど軽いノリの作品でした。 トリックも3つの棺の焼き直しだし。 探偵による密室の講義とやらも、可能性を整理しただけだし。 日本ではやはり本格ものは難しいのでしょうか。 | ||||
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初めて我孫子武丸の作品を読みました。速水三兄弟シリーズの作品で、時おり笑える場面なんかもありながら謎を解き明かしていきます。今までは綾辻行人や有栖川有栖の作品を読んできましたが、それらに比べて軽い感じで読みやすいといえば読みやすかったです。こういうのを「ユーモアミステリー」というみたいですが、残念ながら私にはそのユーモアは不要でした。 この作品では2つの事件が起こり、2つのトリックがあるわけですが正直言ってトリックは予想つきました。犯人は外してしまいましたが。 「0の殺人」と「メビウスの殺人」という続編があり、それぞれ謎解きのテーマと作風が違うみたいなので楽しみです。 | ||||
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我孫子氏の作品は、ほとんど、拝読しており、未読でしたので購入いたしました。初期作品(デビュー作)?なので今までとは、一味違う感じがしたのは私だけでしょうか。 | ||||
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なんといっても我孫子武丸氏の著書は読みやすい。 変に難しい言葉も使わず、純粋に物語を描写する。 たまにくだけた表現も織り交ぜているので、純粋にパズル感覚で事件について推理することができる。 明るいキャラクターも出てきて、殺人事件とはいえそこまで暗い気分にはさせないのが本シリーズの特徴だ。 そして、その読みやすい文章の中で青天の霹靂のように起こる殺人。 犯人も相変わらず「何おまえ!!?」と思わず言いたくなるようなオカシイ奴がでてくる。 本当に我孫子氏の描く異端な犯人は面白い。 これを読んでるあなたもこのスラスラ読める本書を読みながら、 文中の図をみて自分なりに推理して、最終的に「何なのおまえ!!?」って言いたくなるような犯人に出会ってください。 | ||||
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特に木下刑事のくだりが…。思わず吹き出してしまいました。他の作品も読んでみよっと。 | ||||
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新本格ムーブメント初期にブームを牽引する形で出された我孫子氏のデビュー作。 特異な形状の館を舞台に犯人が密室にいたという逆転の密室トリックを刑事が暴く。ユーモアミステリーと解説されているが、キャラ造形がユニークなのと時折ギャグが挟まれるだけで、全体としてはまぎれもない新本格推理ものである。 ボリュームも適当な長さで文章も歯切れがよく一気に読ませる。島田氏も解説で書いているがこの時期の新本格系の作家としてはデビュー時から一番文章が完成されていたのは我孫子氏だと思う。 非常にオーソドックスな展開ながら、犯人の意図は後の映画「スクリーム」を彷彿とさせる斬新さがある。 メイントリックが同じ頃に出版された東野圭吾の「十字屋敷のピエロ」と同じなので、興味のある方はそちらも一読を勧める。 | ||||
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冒頭の犯人(勿論名前は伏せられてます)の独白で、 思いついたトリックが芸術的な犯罪だなどといきなりハードルを上げていますが、 ラストで真相や犯人が分かってもさほど驚きはありません。 探偵役が披露する密室講義がこの本の最大の読みどころかな。 ただ面白いか面白く無いか問われたら、面白いと答えます。 但し、赤川次郎的なユーモアミステリとして…。 デビュー作としてはまずまずだと思います。 この後の著作「探偵映画」「殺戮にいたる病」は傑作。 | ||||
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この手のミステリーとか推理ものが好きな人には今更だと思いますが 私はこの手の小説に触れたことがなかった人間です。 かまいたちの夜を最近になってプレイする機会がありまして我孫子氏のことを知り興味が湧きましたのでデビュー作であるこの本を手にとってみました。 小説なので当然ではあるのですが、かまいたちの夜みたいにわかりやすく状況理解ができなかったので推理という点に関しては自分はまったく理解が及びませんでした。 最後の種明かしも「ん?んん・・・」って具合でどうにも釈然としません。 平面図とあの状況見ただけでトリックわかるのかな 推理好きの人は キャラは魅力的な主人公たち三兄弟と館の住人たち 最初は人数多いから覚えるのが大変そうだなとか思ってましたが 特徴的なのですんなり頭にはいりますね。 個人的にあまり評価できない理由として 他のミステリーや推理モノから引用した知識が多すぎることにあります。 注釈されて紹介されていますが正直その手の本読んだこと無い私みたいな人間には 慎二といちおが言っている小説の内容やトリックがまったくわからないので何を伝えたいのか理解が及びません。 犯人にしてもほとんどただの快楽犯で「そんな理由で?」としか思いませんでした。しかも目的関係なくなってると犯人は自供しています。 正直これ単品だけで評価するなら「よくこれでデビューできたな・・・」とちょっと思ったり あとがきを見ると学生時代に書いた?ように見受けられるので ここから少しずつ名が売れて今に至るのでしょう。誰しも最初から一流作家というわけではなかったというわけですね。 他の方のレビューには0の殺人 (講談社文庫)は傑作という評価も見受けられるので 次はそっちを読んでみることにします。 | ||||
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この手のミステリーとか推理ものが好きな人には今更だと思いますが 私はこの手の小説に触れたことがなかった人間です。 かまいたちの夜を最近になってプレイする機会がありまして我孫子氏のことを知り興味が湧きましたのでデビュー作であるこの本を手にとってみました。 小説なので当然ではあるのですが、かまいたちの夜みたいにわかりやすく状況理解ができなかったので推理という点に関しては自分はまったく理解が及びませんでした。 最後の種明かしも「ん?んん・・・」って具合でどうにも釈然としません。 平面図とあの状況見ただけでトリックわかるのかな 推理好きの人は キャラは魅力的な主人公たち三兄弟と館の住人たち 最初は人数多いから覚えるのが大変そうだなとか思ってましたが 特徴的なのですんなり頭にはいりますね。 個人的にあまり評価できない理由として 他のミステリーや推理モノから引用した知識が多すぎることにあります。 注釈されて紹介されていますが正直その手の本読んだこと無い私みたいな人間には 慎二といちおが言っている小説の内容やトリックがまったくわからないので何を伝えたいのか理解が及びません。 犯人にしてもほとんどただの快楽犯で「そんな理由で?」としか思いませんでした。しかも目的関係なくなってると犯人は自供しています。 正直これ単品だけで評価するなら「よくこれでデビューできたな・・・」とちょっと思ったり あとがきを見ると学生時代に書いた?ように見受けられるので ここから少しずつ名が売れて今に至るのでしょう。誰しも最初から一流作家というわけではなかったというわけですね。 他の方のレビューには0の殺人 (講談社文庫)は傑作という評価も見受けられるので 次はそっちを読んでみることにします。 | ||||
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私は著者の作品を初めて読んだのだが、本作がデビュー作とのことである。数日前に 法月綸太郎氏の二作品を立て続けに読んだもので、京大つながりでこちらも挑戦して みたわけである。京大の推理小説研究会の風土なのか、海外ミステリ作家の影響を かなり受けていることを隠す風もなく、法月氏はエラリー・クイーンまんまだし、こちらは ディクスン・カーっぽい。ところどころで登場人物から語られる探偵小説の薀蓄も、いか にも内輪向けを意識した感じで、若者ががんばって書きました風味がにじみ出て微笑 ましい。そんなわけでアラを探そうと思えばいくらでも出来そうだが、それも野暮という ものであろう。本格物ではあるが、登場人物の造形が漫画的でユーモア推理といった 体裁。トリックは割と正統的なので、探偵小説慣れしている方なら解けるかも知れない。 島田荘司氏が本書の推薦がてら、推理文壇への若手作家の推薦のあり方について、 その見解を本書の末で表明している。氏が推奨する作家(著者含む)はスカばかりと いう非難が随分とあったものらしい。興味深い推理小説評論につき一読を勧めたい。 | ||||
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我孫子武丸は、綾辻行人や法月倫太郎と共に京大推理小説研究会出身。 この人は、ゲームのシナリオ書いたり、マンガの原作書いたりと、これ以外にも色々なことをやっています。2000年以降は海外での活動にも力を入れていました。 そんで、この作品が作者のデビュー作です。 我孫子武丸というと、大抵の人が『殺戮にいたる病』を上げると思うのですが、それとは打って変わって、まったくもって違う品。正統本格推理モノで、中身はかなりシンプルな構成です。 コミカルなキャラクター達に加えて、なかなか面白いトリック、意外な結末と退屈な思いをせず、一気に楽しく読むことができました。まあ、やはり、トリックや結末なんかもそうなんですが、何より、このシンプルなタッチが小説の雰囲気にマッチして、より面白さを増幅させているのだと思います。 ただ、これは二階堂黎人なんかでも言えることなんですが、過去の作品や人名などをやたらと上げすぎる、これはいかがなモノかと思います。 一応、探偵役の人が推理小説マニアという設定であり、多少のことはしょうがないのでしょうけど、過去の作品などで使われた、ネタなどを彫り上げしすぎるのも問題だと思います。中には、ネタばれスレスレのモノもあったため、そういった作品を読んでない人達にとっては不快感を与えてしまう可能性もあります。 あまり、依存しすぎるのはよくない。 | ||||
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ミステリだけど、軽い感じでさくさく読めます。 我孫子武丸の本は「殺伐にいたる病」を一番初めに読んだので、そんな感じを求めてる方には全く物足りないでしょう。 私は、「殺伐〜」みたいなグロいのも好きだけど、この「8の殺人」のようなのも好き。 伊坂幸太郎みたいなちょっとした笑いもあります。 他の方も仰ってますが、確かに読み終わったときあんまりなにか残るって感じじゃないかも。 電車の中や、暇つぶしには短いのでもってこいだと思います。 | ||||
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我孫子武丸のデビュー作。奇抜な舞台設定,魅力的な人物造型,独自のユーモアとサスペンス,大味の不可能トリックに二転三転する真相,最後に 待ってる衝撃と,良く出来た秀作だとおもう。今読んでも古臭さや変な大仰さを感じないのは我孫子が持つ本質のように感じる。 というのも,島田荘司が説く推理小説には本格要素が不可欠という論に当て嵌めた時,同時代性や社会性が強い作品にそれを入れるか,あくまで 本格という枠組みの中で時代・社会性があるかは全然違う事であって,その後者を自然とやってのけちゃったのが我孫子のような気がする。。 同時分の本格作家でクオリティを別とし場合,確固とした作風で本格を発展させたのは綾辻,麻耶,二階堂あたり少しくだって西澤,森あたりが 独創的だが,往々にして吉と凶が混合していて一人歩きしてる感が漂うが,それがなくしっかりとした裏打ちを感じさせるのが我孫子だ。 | ||||
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密室トリックの推理小説。主人公の刑事は狂言回しで、実際の探偵はその弟と妹っていう設定。 単純で面白い。なぞときもシンプルでいいんだけど、何も後に残らないなぁ。頭休めにはいいかも。 | ||||
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ここ数年で少しづつミステリーを読んでいる私ですが、我孫子武丸氏の名前はゲーム「かまいたちの夜」で知っていました。 内容のことを言えば、特異な場所に特異な人物達が集まる、いわばミステリー小説の王道といった所ですが、それだけに読みやすく、また登場人物がキャッチーなキャラをしているため、楽しく考えを纏める事ができました。 主人公である刑事が「探偵役」でないのもミソ。 彼がピエロのように奔走してくれることも、物語の理解のし易さに一役買ってくれているのだと思います。 私のような、まだ難解すぎるミステリーは敬遠してしまう方。入門書としてお勧めします。 面白かったです。 | ||||
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俯瞰で見下ろすと、数字の「8」に見える通称 “8の字屋敷”で起きたボウガンによる連続殺人。 ◆(1)鍵を掛けて人が寝ていた部屋から、ボウガンが撃たれたケース 当然、その寝ていた人物が容疑者となるのですが……。 ミステリにおいては、伝統的な(?) 道具が用いられた機械的なトリック。 ただ、犯人の特異な意図が明かされる、 どんでん返しのほうは、やっぱり不自然w ◆(2)密室のドアの内側に、被害者が磔にされるように撃たれたケース 物理的に、窓の外からはボウガンを撃てず、かといって屋敷内は、 二人の刑事が監視している『視線の密室』であったため、部屋への 侵入はほぼ不可能という状況下、いかに犯行がなされたのか……? 結果的に、偶然が作用していた要素も大きいとはいえ、 不可能興味は十分で、密室の形成過程にも説得力があります。 | ||||
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綾辻氏「十角館の殺人」の成功により新本格派ブームが起こった際、多くの新人ミステリ作家がデビューしたが、本書もその作品群の一作。彼等のデビューには島田氏の後援が大きいのだが、本作程度の作品を次々と推薦する島田氏の姿勢には当時から疑問の声が挙がっていた。我孫子氏の場合は後に「殺戮にいたる病」等の秀作を発表しているので成功例なのだが...。 本作は題名と建物の構造でトリックは容易に分かってしまい、本格ミステリとしてのレベルは低い。むしろユーモア小説としての味があり、本作以降もその路線で進んだようである。しかし、作者が一皮向けたのは、やはり人間の暗黒面を描くと言う方向に眼を向けたからであろう。作者の原点を辿り、その後の作者の努力を知るという点で意味のある作品。 | ||||
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