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8の殺人
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8の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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★★★★☆ | ||||
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8の字屋敷で起こった、蜂須賀菊一郎殺しと河村美津子殺し。 最後に真相説明するのは、警視庁の速水恭三警部補の弟の慎二。 2つの事件とも、巧妙な殺人方法が取られている。河村美津子殺しの密室に関しては、ちょっと上手く行きすぎとは思うが。 菊一郎の死体が引きずられていた理由、常夜灯が交換されていた理由、左利きの話、空中に浮かんだボウガンの謎、ボウガンの意外な隠し場所等、すべてが合理的に説明されている。 8の字屋敷の特性も、犯行に上手く活かされている。 (この作品だけではなく、他の有名ミステリーもネタバレ) この作品は、作中に挙げられているような有名ミステリーのパロディーが随所に見られる。 凶器としてボウガンを使ったのは、『ユダの窓』。菊一郎殺しのトリックは『三つの棺』。この事件での河村美津子の役割は『皇帝の嗅ぎ煙草入れ』。真犯人の設定は『スタイルズ荘の怪事件』など。 | ||||
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なんといっても我孫子武丸氏の著書は読みやすい。 変に難しい言葉も使わず、純粋に物語を描写する。 たまにくだけた表現も織り交ぜているので、純粋にパズル感覚で事件について推理することができる。 明るいキャラクターも出てきて、殺人事件とはいえそこまで暗い気分にはさせないのが本シリーズの特徴だ。 そして、その読みやすい文章の中で青天の霹靂のように起こる殺人。 犯人も相変わらず「何おまえ!!?」と思わず言いたくなるようなオカシイ奴がでてくる。 本当に我孫子氏の描く異端な犯人は面白い。 これを読んでるあなたもこのスラスラ読める本書を読みながら、 文中の図をみて自分なりに推理して、最終的に「何なのおまえ!!?」って言いたくなるような犯人に出会ってください。 | ||||
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新本格ムーブメント初期にブームを牽引する形で出された我孫子氏のデビュー作。 特異な形状の館を舞台に犯人が密室にいたという逆転の密室トリックを刑事が暴く。ユーモアミステリーと解説されているが、キャラ造形がユニークなのと時折ギャグが挟まれるだけで、全体としてはまぎれもない新本格推理ものである。 ボリュームも適当な長さで文章も歯切れがよく一気に読ませる。島田氏も解説で書いているがこの時期の新本格系の作家としてはデビュー時から一番文章が完成されていたのは我孫子氏だと思う。 非常にオーソドックスな展開ながら、犯人の意図は後の映画「スクリーム」を彷彿とさせる斬新さがある。 メイントリックが同じ頃に出版された東野圭吾の「十字屋敷のピエロ」と同じなので、興味のある方はそちらも一読を勧める。 | ||||
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ミステリだけど、軽い感じでさくさく読めます。 我孫子武丸の本は「殺伐にいたる病」を一番初めに読んだので、そんな感じを求めてる方には全く物足りないでしょう。 私は、「殺伐〜」みたいなグロいのも好きだけど、この「8の殺人」のようなのも好き。 伊坂幸太郎みたいなちょっとした笑いもあります。 他の方も仰ってますが、確かに読み終わったときあんまりなにか残るって感じじゃないかも。 電車の中や、暇つぶしには短いのでもってこいだと思います。 | ||||
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我孫子武丸のデビュー作。奇抜な舞台設定,魅力的な人物造型,独自のユーモアとサスペンス,大味の不可能トリックに二転三転する真相,最後に 待ってる衝撃と,良く出来た秀作だとおもう。今読んでも古臭さや変な大仰さを感じないのは我孫子が持つ本質のように感じる。 というのも,島田荘司が説く推理小説には本格要素が不可欠という論に当て嵌めた時,同時代性や社会性が強い作品にそれを入れるか,あくまで 本格という枠組みの中で時代・社会性があるかは全然違う事であって,その後者を自然とやってのけちゃったのが我孫子のような気がする。。 同時分の本格作家でクオリティを別とし場合,確固とした作風で本格を発展させたのは綾辻,麻耶,二階堂あたり少しくだって西澤,森あたりが 独創的だが,往々にして吉と凶が混合していて一人歩きしてる感が漂うが,それがなくしっかりとした裏打ちを感じさせるのが我孫子だ。 | ||||
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ここ数年で少しづつミステリーを読んでいる私ですが、我孫子武丸氏の名前はゲーム「かまいたちの夜」で知っていました。 内容のことを言えば、特異な場所に特異な人物達が集まる、いわばミステリー小説の王道といった所ですが、それだけに読みやすく、また登場人物がキャッチーなキャラをしているため、楽しく考えを纏める事ができました。 主人公である刑事が「探偵役」でないのもミソ。 彼がピエロのように奔走してくれることも、物語の理解のし易さに一役買ってくれているのだと思います。 私のような、まだ難解すぎるミステリーは敬遠してしまう方。入門書としてお勧めします。 面白かったです。 | ||||
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俯瞰で見下ろすと、数字の「8」に見える通称 “8の字屋敷”で起きたボウガンによる連続殺人。 ◆(1)鍵を掛けて人が寝ていた部屋から、ボウガンが撃たれたケース 当然、その寝ていた人物が容疑者となるのですが……。 ミステリにおいては、伝統的な(?) 道具が用いられた機械的なトリック。 ただ、犯人の特異な意図が明かされる、 どんでん返しのほうは、やっぱり不自然w ◆(2)密室のドアの内側に、被害者が磔にされるように撃たれたケース 物理的に、窓の外からはボウガンを撃てず、かといって屋敷内は、 二人の刑事が監視している『視線の密室』であったため、部屋への 侵入はほぼ不可能という状況下、いかに犯行がなされたのか……? 結果的に、偶然が作用していた要素も大きいとはいえ、 不可能興味は十分で、密室の形成過程にも説得力があります。 | ||||
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コメディな推理小説である。 主人公の弟と妹が探偵役となり、推理する。コメディチックで、すらすら読めるのは○。謎解きも、以外と理論詰めされていて、 面白かった。 短いし、短編好きにはいいと思う。 | ||||
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我孫子武丸のデビュー作にして速水三兄妹シリーズの第1弾です。デビュー作とはいえ、いろいろやっちゃってくれてます。ミステリーなんだけど笑わせてくれるこのシリーズ。「人形」シリーズも良いけど速水三兄妹シリーズも絶品です。お堅いだけが本格じゃないですよ。 | ||||
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かのゲームソフト”かまいたちの夜”の原作者、我孫子武丸さんのデビュー作です。 わかりやすいタッチで書かれていて、あっという間に読み終わってしまいますが、内容はなかなか楽しめるものとなっています。 中心となるトリックも読者に解かせるといった感じで楽しく読めます。 また探偵役の速水三兄弟がツボ!!ホームドラマのような台詞とコミカルな表現のため場面が脳裏に浮かんできて、電車の中でも思わず笑ってしまいました。 続編の”0の殺人”、”メビウスの殺人”も是非! | ||||
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