■スポンサードリンク
8の殺人
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
8の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.27pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて我孫子武丸の作品を読みました。速水三兄弟シリーズの作品で、時おり笑える場面なんかもありながら謎を解き明かしていきます。今までは綾辻行人や有栖川有栖の作品を読んできましたが、それらに比べて軽い感じで読みやすいといえば読みやすかったです。こういうのを「ユーモアミステリー」というみたいですが、残念ながら私にはそのユーモアは不要でした。 この作品では2つの事件が起こり、2つのトリックがあるわけですが正直言ってトリックは予想つきました。犯人は外してしまいましたが。 「0の殺人」と「メビウスの殺人」という続編があり、それぞれ謎解きのテーマと作風が違うみたいなので楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
我孫子氏の作品は、ほとんど、拝読しており、未読でしたので購入いたしました。初期作品(デビュー作)?なので今までとは、一味違う感じがしたのは私だけでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
特に木下刑事のくだりが…。思わず吹き出してしまいました。他の作品も読んでみよっと。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冒頭の犯人(勿論名前は伏せられてます)の独白で、 思いついたトリックが芸術的な犯罪だなどといきなりハードルを上げていますが、 ラストで真相や犯人が分かってもさほど驚きはありません。 探偵役が披露する密室講義がこの本の最大の読みどころかな。 ただ面白いか面白く無いか問われたら、面白いと答えます。 但し、赤川次郎的なユーモアミステリとして…。 デビュー作としてはまずまずだと思います。 この後の著作「探偵映画」「殺戮にいたる病」は傑作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は著者の作品を初めて読んだのだが、本作がデビュー作とのことである。数日前に 法月綸太郎氏の二作品を立て続けに読んだもので、京大つながりでこちらも挑戦して みたわけである。京大の推理小説研究会の風土なのか、海外ミステリ作家の影響を かなり受けていることを隠す風もなく、法月氏はエラリー・クイーンまんまだし、こちらは ディクスン・カーっぽい。ところどころで登場人物から語られる探偵小説の薀蓄も、いか にも内輪向けを意識した感じで、若者ががんばって書きました風味がにじみ出て微笑 ましい。そんなわけでアラを探そうと思えばいくらでも出来そうだが、それも野暮という ものであろう。本格物ではあるが、登場人物の造形が漫画的でユーモア推理といった 体裁。トリックは割と正統的なので、探偵小説慣れしている方なら解けるかも知れない。 島田荘司氏が本書の推薦がてら、推理文壇への若手作家の推薦のあり方について、 その見解を本書の末で表明している。氏が推奨する作家(著者含む)はスカばかりと いう非難が随分とあったものらしい。興味深い推理小説評論につき一読を勧めたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
我孫子武丸は、綾辻行人や法月倫太郎と共に京大推理小説研究会出身。 この人は、ゲームのシナリオ書いたり、マンガの原作書いたりと、これ以外にも色々なことをやっています。2000年以降は海外での活動にも力を入れていました。 そんで、この作品が作者のデビュー作です。 我孫子武丸というと、大抵の人が『殺戮にいたる病』を上げると思うのですが、それとは打って変わって、まったくもって違う品。正統本格推理モノで、中身はかなりシンプルな構成です。 コミカルなキャラクター達に加えて、なかなか面白いトリック、意外な結末と退屈な思いをせず、一気に楽しく読むことができました。まあ、やはり、トリックや結末なんかもそうなんですが、何より、このシンプルなタッチが小説の雰囲気にマッチして、より面白さを増幅させているのだと思います。 ただ、これは二階堂黎人なんかでも言えることなんですが、過去の作品や人名などをやたらと上げすぎる、これはいかがなモノかと思います。 一応、探偵役の人が推理小説マニアという設定であり、多少のことはしょうがないのでしょうけど、過去の作品などで使われた、ネタなどを彫り上げしすぎるのも問題だと思います。中には、ネタばれスレスレのモノもあったため、そういった作品を読んでない人達にとっては不快感を与えてしまう可能性もあります。 あまり、依存しすぎるのはよくない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
密室トリックの推理小説。主人公の刑事は狂言回しで、実際の探偵はその弟と妹っていう設定。 単純で面白い。なぞときもシンプルでいいんだけど、何も後に残らないなぁ。頭休めにはいいかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
かまいたちの夜、殺戮にいたる病、0の殺人などで有名な我孫子武丸のデビュー作。 速水三兄妹シリーズ第一弾。 完成度ではシリーズ二弾目の「0の殺人」には及ばないとされてますが、 この「8の殺人」は言葉では表現できないエネルギーに満ちています。 特にこの作品の見所は、犯人と探偵役のバカっぽいやり取りにあります。 読めばわかります。この二人…変です! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
かまいたちの夜をやって我孫子さんを知って読んでみたのですが、なかなかおもしろかったです。速水三兄弟のやり取りなどはクスッとしています。1日あれば読み終わるくらいの長さで、文章が堅くないので小説初心者にもおすすめできます。ただし、ずば抜けて面白いわけではないような感じがします。「8字型の館」というのも終わってみればそこまで重要でないような気がするし、謎解きが簡単なので最後の最後でどんでん返し!みたいなのがありませんでした。かまいたちの夜のような難解な謎解きを期待していただけに残念です。ラストの推理では「密室講義」は無駄に長かったような印象も受けます。でも、短い分小説の世界にどんどん引き込まれ、ミステリ小説としては素直に楽しめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
我孫子さんの速見三兄弟シリーズです!8の殺人って事で8に絡んだ登場人物!や地名などで書かれた内容で なかなか読みやすいです! ただ!推理の方は結構はかりやすいのですが他のシリーズと一緒で速見三兄弟を推理部分でうまく使っている ので楽しいです。3兄弟シリーズは一つ読んでしまうと!他の 0の殺人・メビウスの殺人と続けて読んでしまいたくなります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
軽く読めるユーモアミステリーとしては、良くできていると思う。他の新本格系の作家みたいに固い印象がないし、キャラの立て方も巧い。どたばたのギャグには、笑ってしまうし。 しかし、実に下らない理由で違う人を犯人にしようとしたり、長々と密室講義をしたりして、小説世界にどっぷり浸りたい私としては、「所詮、小説の世界」と感じてしまう。 密室や館や事件の印象も薄い。 本の文章自体は☆2つですが、速見慎二に萌えたので☆3つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直本書はずば抜けた面白さがやや薄い感じがします。 ユーモアの好みの問題もあるでしょう。 しかしミステリとしての要素はキッチリ詰め込まれていますし、 ページ数291ならサクッと読める分量ですし、 「殺戮~」のグロい描写が苦手だったという方にとっては、 明るくサラサラ読めていいと思います。ただそれでも読後「あまり満足感を得られなかったよ」と いう人もいるかもしれません、私はそのような方に云って おかなければなりません。今回でこのシリーズを読むのを やめてしまうことだけはやめてほしい。 なぜなら次作「0の殺人」は紛れもない傑作だからです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
描き方はユーモアタッチで、明るい。随所に推理小説作家ならではのネタがちりばめられており、にやりとした。しかし注をしているとはいえ、ネタバレをしてしまうのはちょっといただけないが。ユーモアなタッチだからといって本格ではないのかというとそうではない。C・ライスを見ているような、そんな感じであるが、トリックと謎解きを中心に据えた立派な本格である。そのトリックも海外古典の影響(特にカー)を受けているなぁ、と感じた。 謎解きだが、これは私でも解けた。随所にヒントがある。ちょっと読者に優しすぎたかな、我孫子さん。トリックは易しいが、良く考えたと思う。しかしそれにしては事件の盛り上がりが足りなかったかな。事件の起こる瞬間を演出的に書いているのだけど、その後の展開がどうも殺人事件として盛り上がっていない。冤罪の男もあっさり過ぎるし、唖の娘やボケた老人等もあまり生きていなかったのでは無いだろうか。このようなトリックを使うからにはやはりそれ相応の事件の盛り上がりというのが欲しかった。今回はあまり事件の不可解さとか不可能さが伝わってこなかった気がする。それから、密室講義は不要だと思う。カーの密室講義を暗唱出来るほどのカーキチならともかく、三つの棺なんて一回しか読んだ事がない私ち?どが講義を受けても、つまらないだけである。冗長さしか感じられなかった。その新しい作風と、コミカルな筆致は評価するが、さきほど挙げた点は少し劣る。作者がこの作品を習作と呼んだのもそういう影響があったからかも知れない。次の作品に期待しよう。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!